こんにちは!ペイルドで人事をしている神戸です。今回ご紹介するメンバーは指田さん。フロントエンドエンジニアとして入社以来、現在は開発チームの統括リーダーとして幅広く活躍されています!そんな指田さんが一つのチームマネジメントから複数のチームを束ねるようになった今年、改めて現在の役割とマネジメントに対する想いをインタビューしてまいりました!
指田 亮磨さん(Ryoma SASHIDA)開発チーム統括リーダー
高校を卒業後、音響設備の保守などを経て、SIerに入社し、複数のプロジェクトにアサイン。その後自社サービスのエンジニアに転職し、バッチアプリケーション、Windowsアプリケーション、webアプリケーション開発を約13年経験し、要件定義~開発、テスト、導入、運用・保守まで上流工程から下流工程まで幅広い経験を積む。2021年10月にペイルドにフロントエンドエンジニアとしてジョイン。チームリーダを経て、現在は複数の開発チームの統括リーダー及びフロントエンド開発を担当。
1チームのマネジメントからプロダクト全体のメンバーマネジメントへ
ー昨年までは一つのチームのマネジメントでしたが、今年からエンジニアも増え、一気にプロダクト全体のメンバーマネジメントも統括する立場になった指田さん。改めて現在の役割やお仕事を教えてください。
指田:複数のチームを見るようになってからは、全体の業務の半分がMTGになりましたね。内訳としては各チームとの会議やメンバーとの1on1。日中の半分はMTGになることも多いですが、朝と夜は今もコードを書いています。具体的にはイシューを書いたり、QAしたり、重要度は高いけど優先度の低い開発を担当する、など。1チームだけマネジメントしていた時は8割方コードを書く時間に使えましたが、今はだいぶ減りましたね(笑)
ーもともと、指田さんはフロントエンドエンジニアとして入社されましたが、もともと金融領域に興味が高かったと聞きました。
指田:そうですね。金融といってもかなり広いのですが、例えばお金の流れとか、家の中のファイナンスをどうするかであったり、証券や保険などを検討したり、お金の入り口から出口まで、動きそのもの自体に興味がありました。「どう最適化するか?」みたいなところを常に考えていますね。
ーすごい!とても詳しそう。金融業界に入る前にも色々な業界を経験されてますよね。
指田:そうですね、前々職は、遊び予約・チケット購入サイトの運営をしている企業でエンジニアをしていましたが、子供に関係するサービスで興味もありましたし、そこで一通りBtoCのサービスを経験できたので、とてもいい経験ができました。今度はいよいよ興味ある金融業界に移ってみようと。で、転職活動をして、ペイルドともう一社から内定をもらいまして、その時は、もう一社の方にジョインしました(笑)
ーそうですね(笑)指田さんには一度内定を辞退されたものの、その後指田さんからご連絡いただき、ご縁があってペイルドに入社したというエピソードがあります。当時は2021年半ばでしたから、比較的初期の頃の選考を体験してくれたエンジニアメンバーでした!当時のペイルドのエンジニア組織の印象はどうでしたか?
指田:さっき話した、ペイルドの前に参画した企業は、正直なところ入社前後での業務内容のイメージにギャップがあって…。それ自体は仕方がないことだと思いますし、金融系にも色々あるんだなと勉強になりましたが、いずれにしても継続は難しいなと感じました。僕からペイルドに連絡をしたのは、そのタイミングですね。元々プリペイドカードやクレジットカードの開発は経験してみたかったですし、自分にとっては希望していた金融系のプロダクトの開発に携わることができたので結果的に良かったと思っています。
当時はまだエンジニア組織も少数で未成熟で...個々の個性が強かった印象ですが、メンバーが皆丁寧で話しやすかったですし、エンジニアリングに向き合う姿勢もきちんとしていて、ここでやっていこうかなと腹を決めましたね。
ー入社して特に印象深い事例はありましたか?(成功体験や失敗体験など)
指田:うまくいったことといえば、やはりフロントのリファクタリングですね。redux-sagaを利用していましたが、ロジックが集約されていて肥大化かつ複雑になっており開発効率が悪くなっていました。APIのデータはreact-queryにあとはlocal stateに寄せることで開発効率が良くなるようにフルコミットして担当しました。失敗体験でいうと小さなものはたくさんありますが、大きなものは思い当たらないです。性格的なものもあるかもしれませんが(笑)悩んでもしょうがないという感じであまり気にしないですね。
ーペイルドでもあまり悩みすぎないタイプのメンバーが結構多いかもしれませんね。
マネジメントロールの始まりは突然に...
ーペイルドでのマネジメントの始まりは、前任から引き継いだところからですよね。その時の心情で覚えていること、印象に残っていることはありますか?
指田:ちょうど上記リファクタリングの期間中だったので、何か新しいことをするというよりはなるべく無駄なMTGや打ち合わせや工程を省いてより実務に集中できるように、他のチームとも平仄あわせながら変えていったという記憶はあります。あとは、とにかくマネジメントするメンバーの話をよく聞くようにしていました。メンバーと直接交渉するよりも自分が間に入ったほうがスムーズにいくのであればそうしましたし、代わりに自分が話をつけてくる、みたいな場面も結構あった気がします。当時のリーダーは2名だけだったので、リーダー同士で定期的に1on1して雑談を通じてコミュニケーションを良く取っていました。現在はリーダーも増えて、チームリーダー定例もあるので、全体的な調整の話だったり技術負債の話だったり、チームコンディションだったり..色々共有しています。
ーCTOの森さんが指田さんはメンバーマネジメント力が長けている、指田さんなら複数チーム任せられると言っていました。実際に全体を見てほしいとお願いされたときの心境はいかがでしたか?
指田:正直、マネジメントをしているつもりは全くないんですよね(笑)一つのチームだけ見ていた時は、チーム内で分担がはっきりしていたというのもあって、信頼関係が構築できていたというのが根底にあった気がします。他のチームを見るようになってからは、プロダクトを統括しているCTOの森さんと密に連携しながら、手を動かすメンバーのケアをしつつ、プロダクトチームと開発チームの間に入って色々調整をしています。
ーなるほど!なんだかんだ今まで調整タイプのエンジニアはあまりペイルドにはいなかったように思います。組織として動くには指田さんのような立ち回りが必要な場面が増えますよね。
指田:つまり、調整役ですかね。メンバーからはRustの相談事が多いので、精通しているメンバーを相談先としてアサインしたり、チーム内で相談体制を回したり、鼓舞したり、連携がスムーズにいくように色々と「橋渡し」をしている感じですね。
フルフレックス、フルリモートを活用し、子育てとの両立を目指す
ー指田さんといえば、プライベートでは3人のお子さんの父でもあります。家の中でもかなり忙しそうですが...どのように仕事とのバランスをとっていますか?
指田:現在は、朝9時頃から仕事を始め、夕方に一度子供たちのお世話(お風呂に入れるなど)で抜けて、また少し戻って22時頃までに仕事を終えるという生活サイクルです。育児のあと夜間によく復帰できますね、と言われることが多いのですが、気持ちを切り替えてやっているのと慣れもあって特に大変とは思ってないです。仕事に戻るのが難しい時はSlackで状況を共有しますし、なんとか回しているかなと。
ー指田さんは自分の情報をよく出してくれるからみんなも協力しやすいですよね。
指田:フルフレックス、フルリモートという形式で成果を出すためには情報共有が大切だと思っているので、なるべく意識しています。フレックスやリモートはあくまで働き方の選択肢のひとつでしかなくて、僕はこの形式が一番アウトプットが出るので、今の形式を取っているというだけなんですよね。リモートワークに最適化していくと、情報共有の重要性は必然なので、みたいな感じです。
ー直近で新しいメンバーもたくさん増えました。今後、ペイルドのエンジニア組織でやっていきたいことや、ポジションについて聞かせてください
指田:会社から期待されている役割は認識しています、が、リーダーらしいリーダーや組織の長というのは自分では苦手なほうなので、できるかどうかもわからないのが正直なところです。例えばですが、僕は「チームのコミュニケーションを活性化させる!」などといった具体的な施策を考えて落としていくリーダーシップではなく、基本的にはメンバーに任せるタイプです。チームメンバーが働きやすいというのが第一なので、その上で何かメンバーが困っていたりやりにくそうだったりしていたら、そこを解決しにいく、みたいな立ち位置ですね。年齢や経験的なところでいうとマネジメントしていく立場であると思いますし、期待には応えたいです。
ーペイルドはまだまだCTOへの負担が大きいですよね。一方でリーダーも育ちつつあります。最近は指田さんに人事定例にも出ていただくようになりました
指田:そうですね、CTOからもう少し仕事を剥がさないといけないとは思いますね。リーダークラスがだんだん育ってきて、評価の面や組織作りなどを担って、組織っぽくなっていくといいですね。人事定例はまだ参加したばかりなので何ともいえないですが、組織に関わる情報が直接入手できるので、今後はCTOとのコミュニケーションもよりスムーズになると思いますし、その点は期待が大きいです。
ーエンジニア組織を整えていく中で、人事とも密な連携を取っていけたら嬉しいです。最後に、ペイルドのエンジニアチームはどのような人が合っていますか?
指田:キャッチアップ力と自走力、あと生きていく力が強い方ですね(笑)。お世辞にもオンボーディング体制がしっかりしてるとは言えないですし、既存のコードベースも結構なサイズです。開発の流れの雰囲気としては、スプリントプランニングで、全員が作りたいものを解像度高く理解して、全員でタスクに分割して、全員であっという間にとっていって、全員ガンガンプルリクエストがあがってくるみたいな状況。
なにかタスクくださいみたいな動きだと難しいかもしれません。高頻度のデリバリーサイクルにスルスルっと入っていって、やってみました!って言える人、そして自分の領域を、少しずつ広げていって、そのうち、「あ、このモジュールに詳しいのはだれだれさんだよね」っていう雰囲気ができあがってきて、気がついたら周りから頼られるようになってる..という感じが、当社のメンバーだと多いです。
ーペイルドのバリューに「やっていけ」や「ハンドルを握れ」という言葉があります。まさにエンジニアリングでもそれを体現できる人がフィットしているのかもしれないですね。
指田さん、ありがとうございました!
ペイルドのことが少しでも気になってくださった方、ぜひポジションの詳細をのぞいてみてください。社会に大きなインパクトを与える新たなサービスの提供には、志高くチャレンジする仲間が必要です。まだ見ぬ金融の未来を共に創っていきましょう!