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ウクライナ出身のベテランUIデザイナーが語る「日本の不動産スタートアップで働く」とは?彼女から見た、スタートアップ、チーム、不動産業界、そして日本。

皆さん、こんにちは!お盆の最終日をいかがお過ごしですか?お待ちかね、Open Room Inc.のメンバー紹介第2弾です。今回のメンバーインタビューは、リードデザイナーのLily Melnik(通称: リリー)です。Open Room Inc.で働き始めたことで拓けた彼女の世界観とは?過去に歌手やモデルなどのユニークな経歴を持つ彼女ならではの価値観や視点について語ってくれました。

名前 : リリー・メルニック

役職 : リードデザイナー

年齢 : 32歳

出身地: チェルノフツィ、ウクライナ


経歴                     

Open Room Inc. に入社する前はどのような仕事をしてきた?そこでの教訓は?

これまで12年にわたって、グラフィックデザイナーとして、主には医療や石油業界を中心とした米国やウクライナの巨大資本企業で働いてきたわ。前の職場では多くの優秀な人たちと出会い、やりがいのあるプロジェクトに関わることができたけど、いずれも資本主義の象徴とも言えるような巨大企業で、あまり人として扱われない環境でとてもハードな職場だったわ。でも、おかげでデザイナーとして鍛えられたし、自分の限界についても知る事が出来たからとても貴重な経験ができたと思ってる。

そもそも日本で働くことになったきっかけは?

人生によくある「流れ」だと思う。ウクライナに住んでいた近しい友人たちが、職を求めてみんな海外に出て行ったこともあって、「じゃあ、わたしも」って。もし引っ越すんだとしたら、世界一安全な国じゃなきゃって思ったの。それで、日本ってわけ。でも、実は20代に歌手を夢見ていた時期があって、頻繁に東京に来ていたの。すでに友達もいたし、いずれは日本語も学んでみたいと思っていたからちょうど良かった。そこから2年間、東京で日本語学校に通って卒業と同時にこっちで仕事を探すことにしたのがきっかけよ。


不動産テックベンチャーで働くこと       

日本の不動産業界についてどう思う?

過去に何度か日本で住まいを探した経験から言うと、とても時代遅れね。まず、今日のデジタルな時代にあっていまだに紙に頼りすぎている気がするし、物件を探すのにアナログな部分に時間と労力を消費し過ぎている印象があるわ。あと、これはデザイナー目線になっちゃうけど、不動産担当者が日々の実務で使っているソフトウェアやそのインターフェイスが古くてとても複雑だから、今後はもっと使いやすいサービスやソフトウェアが増えていくべきだと思うの。もちろん、私たちもその一つ。

なぜベンチャーで働こうと思ったの?一番の魅力は?

ベンチャーがもつ一番の魅力は、ゼロからチームで何かを生み出すことね。これって本当にエキサイティングなの!今までの転職では、新しいメンバーとして入社する度に、どうしても以前から存在する組織内のヒエラルキー(階層)やパワーバランスを感じてしまってチームに上手く溶け込めている実感がなかったわ。でもここでは、みんなが平等で、会社や事業に対して同じ意識レベルで取り組んでいる。みんな異なるバックグラウンドや考え方を持っているけど、同じ熱量や時間をプロジェクトに対して注ぎ込むことで、違いを超えてお互いを尊敬し合える関係なの。この関係性こそもとても魅力的ね。


日本で働くこと                

日本で働いてみてどう?予想と違ったことは?

実際に働いてみて、思い描いていたイメージと違ったところはあまりないかも。でもそれは、Open Room Inc. がとてもインターナショナルな環境だからよ。与えられる自由度とフレキシビリティは、以前わたしが勤めていたアメリカの企業と同等か、またはそれ以上ね。不思議に聞こえるかもしれないけど、そういう意味では、日本で働きながら日本で働いていないのかもしれない。唯一あるとすれば、毎日の通勤電車があんなに混んでて、汗だくになるものだとは思ってもみなかったことぐらいかな(笑)

我が社で働くこと               

Open Room Inc. を働く環境として選んだ理由は?

語学学校を卒業して、すぐにネット上で色んな会社への応募を始めたの。比較的早い段階で応募した先の一つがOpen Room Inc. だったわ。だから、初めてTOYOとジョナサンに会った時は、まだその後に多くの面接が控えているような状況だった。でも面接を受けてすぐにわかったの、「わたしはここで働きたい!」ってね。そう思えた理由は、まず彼らの明確な採用基準にあった。他の面接では、採用官たちはみんな「あなたは、まだ日本での職務経験が足りないですね」って言ったの。でも、TOYOは、わたしがこれまでに手掛けてきたデザイン実績や経験だけで判断して、その場で採用を決めてくれたわ。ちゃんとわたしをデザイナーとして評価してくれた。だから面接が終わってすぐに転職エージェントに電話でこう伝えたの、「仕事が見つけたから、わたしをリストから外して」ってね。彼らは、スタートアップは給料が低くて福利厚生も無いに等しいからやめた方が良いと散々忠告したけど、わたしは聞かなかったわ。何が重要だったかと言うと、メンバー全員のポジティブな姿勢と公平さだったの。その時からOpen Room Inc. は、わたしの理想とする会社だって信じることができた。

人生における目標は?あなたの夢は、会社のビジョンとどのように重なる? 

デザインを通じて、物事をシンプルに使いやすくすることを目指している。人生と同じで、デザインに正しいも間違いもないの。メンバーは、それをよく理解してる。ベストなデザインを実現するためにわたしを駆り立ててくれると同時に、そこに行き着くために必要な時間やスペースを十分に与えてくれるの。だから、わたしは、ユーザにとってベストなインターフェイスを導き出すことに集中できる。わたしたちの向かう方向が正しいものであると強く信じているし、これを続ければ、必ず日本の不動産業界は、もっとシンプルで良いものになるはずと確信してる。これだけ大きなインパクトを与えられる仕事に関わること自体がわたしがずっと追い求めていたことなの。


メンバーと働くこと              

職場環境として心掛けていることはある? 

オフィス内では、常に明るいムード作りを心掛けているわ。メンバーの中でもロブとわたしがお喋りさんなの(笑)たまに「ねえ、ちょっと聞いて」って話しかけると、普段は静かな他のメンバーも会話に加わってきて、数分間みんなでくだらないジョークやたわいもない会話に花を咲かせるの。でも、それが終わるとみんなまた真剣な表情で仕事に戻って行くわ。そのギャップがとても面白いの(笑)みんな個性的でユニークなんだけど、いい感じに噛み合うのよね。

これまでリモートでしか仕事したことがなかったみたいだけど、毎日オフィスに来て仕事してみてどう?

もちろん初めは少し不安だったけど、今はもう慣れたわ。わたしたちが入居しているシェアオフィスは、高層オフィスみたいにドライで味気ないスペースとは違って、ソファーやコーヒーテーブルもあって寛ぎながら仕事ができるから、まるで家で仕事してるみたいな気分なの。あと、メンバーと同じ空間で仕事してると、たくさんの刺激やインスピレーションを受けることができるからクリエイティブな発想が浮かびやすいのもあるわ。電話やビデオ会議で仕事していた日々に比べて、デザイナーとして成長しているのを自分でも感じる。

最後の質問                  

会社のサービスやプロダクトで一番好きな部分を挙げるとしたらそれは何?

ユニークでシンプルなところね。今まで多くの人が思いつかなかったようなことを最もシンプルな方法で課題解決に取り組んでいるところに大きな魅力を感じるわ。最初にアイデアを聞いた時にいかに大きな社会的インパクトを与えうる事業計画なのかがわかったし、TOYOのビジョンがわたしにも明確に見えたの。

会社の一番好きな部分を挙げるとしたらそれは何?

より良いデザイナーになるために、みんながわたしを駆り立ててくれるところかしら。何かアイディアがある時に、全員がそれに同意しちゃったら、そこからアイディアは良くならないでしょ?デザインも一緒。時に厳しい意見や批判を受けながらも、常に磨かれて行かなければならないものなの。Open Room Inc. は、ユニークで才能に溢れたメンバーの集まり。このメンバーと仕事をすることで、常にクリエイティブな発想を共有し合って、自分自身もデザイナーとして成長することができているの。

最後に、この投稿を読んでいる読者に伝えたいメッセージやキャリア・アドバイスはある?

自分自身を偽らないこと。人と比べて変わってたら変わってるだけいいと思うの。だって、それがユニークってことなんだもの。自分自身でいることが輝けるための秘訣だと思うわ!


来週は、アソシエイトエンジニアのRob Weissを紹介します。若干21歳で情報工学修士号を取得したニューヨーク出身の天才エンジニアが何を語ってくれるのか、どうぞお楽しみに!

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