みなさんこんにちは。ookamiでPlayer!のマーケティングを担当している若月(@wakatsubasa)です。
Player!では、大学スポーツの体育会部活動のみなさまに、メディアパートナーというカタチで導入いただいています!Player!を使ってどのように大学スポーツを盛り上げているのか、みなさまにお聞きしてみることにしました。
前回は、東京大学男子ラクロス部のみなさまにお話を聞きました。
今回は、一橋大学男子ラクロス部 広報業務を担当している、普久原さん、蕏塚さん、広報業務に加え選手もされている後藤さんにお話を聞いてきました。
後藤さん(3年)、蕏塚さん(3年)、普久原さん(4年)
一橋大男子ラクロス部の広報について
ーー本日はよろしくおねがいします!まず、広報の3人が取り組まれている仕事について教えてください。
普久原さん:私が4年生で広報長という役割をやっています。「運営」という大きな枠組みがありまして、その中の「広報ユニット」の長です。
後藤さん:グラウンド内と外とで役割があり、部員全員が両方に属しています。グラウンド内では、プレイヤー(選手)とマネージャー、トレーナー、、スタッフという役割があり、プレー面の統括としてSC(ストラテジーキャプテン)という人がいます。
グラウンド外の役割全体を「運営」と呼んでいて、広報ユニットや設備ユニット、会計ユニットなどいくつかのユニットに分かれています。広報ユニットだとSNS運用など、 設備ユニットだとボール管理などなど、役割が明確に分かれています。
「運営」の全体統括はMC(マネジメントキャプテン)と呼ばれています。
ーーなるほど!プレイヤー(選手)の人も、グラウンド外で「運営」として何かしらのユニットに属しているわけですね!
普久原さん:そうです!ラクロス部全体の主将がいてその下に副将が2人いるのですが、副将2人がそれぞれSC、MCの役割を担っています。
ーー組織体制が明確ですね!そしてSC、MCと名前がかっこいい笑。
後藤さん:僕はプレイヤー(選手)であり、運営では広報ユニットに入っています。その中にある「OB・保護者班」というチームに所属しています。毎週チーム通信を発行したり、リーグ戦前の保護者会やOBの交流会を企画運営しています。来年はMCとして運営の統括をすることになります。
蕏塚さん:私は広報ユニットの中の「SNS班」の長をやっています。広報ユニットの中にもSNS班や動画班などいくつかのチームにわかれています。私はSNS班長であり、班内の役割としてTwitterやInstagramの運用、Player!の速報を担当しています。
来年は普久原さんがやっている広報の長を、私が引き継ぐことになっています!
ーーかなり偉い人が目の前にいるんですね笑。全体では何人ぐらいいらっしゃるんですか?
普久原さん:役割を与えられてる2〜4年生で考えるとだいたい90人ぐらいで、その中で広報ユニットには30〜40人が所属していますね。広報ユニットの中に、SNS班、OB・保護者班、動画班、web・HP班などがわかれています。
ーー本当に組織体制がしっかりされているんですね!ちなみに、部内の連絡ツールは何を使っているんですか?
普久原さん:LINE ですね。ユニットや班ごとにグループをたくさん作って情報のやり取りをしています。部員全員が入るグループがあったり、いろんなユニットやチームの組み合わせがあるなど、数え切れないほどLINEグループがありますね笑。
後藤さん:プレイヤー(選手)側では、一部Slackを導入し始めています。ヘッドコーチやディフェンスコーチなど指導陣と、選手側のSCやリーダーが入って会話をしています。
メディアの特徴を考えたSNSの使い分け
ーー普段の広報業務について教えてください。
蕏塚さん: SNS班は、Twitterを中心にリーグ期間中は試合の告知や結果の報告をしています。フライヤー班が制作した画像やモチベーション動画を投稿しています。
他にも自分たちで選手紹介を企画したり、ルール紹介動画や「応援のやり方」動画を作ったりしてTwitterに投稿しています。
ーー SNSは主に何を使われているんですか?使い分けとかされていますか?
蕏塚さん:メインはInstagramとFacebookとTwitterです。
Instagramは、開設当初は選手の日常などを投稿していました。リーグ戦の時期になるとカウントダウンなどをするようになりました。メインは画像の投稿ですね。動画はストーリー(Instagram Stories)で投稿して、ハイライト機能でまとめるようにしています。
一橋大学ラクロス部Instagramより(@serpents_lax)
ーー通常投稿とストーリー投稿の使い分けがすごいですね。 Facebookはどのような目的で使われているのですか?
蕏塚さん:FacebookはOBや保護者の方向けに書いています。文章もTwitterよりは少し丁寧にして、一つの投稿の中に試合詳細など細かい情報を書き込むようにしています。試合の写真をアルバムとして投稿もしています。
一投稿あたりの情報量が多く、TwitterやInstagramで行っている試合へのカウントダウンはFacebookでは投稿していません。
蕏塚さん:また、Facebookではグループ機能も活用しています。OB会のFacebookグループがあるので、そちらに向けても試合告知などを投稿していますね。チーム通信や試合時に配るリーフレットのデータも投稿しています。会場に来られない方向けには、速報するPlayer!のURLをFacebookグループで紹介しています。
Twitterは、新しい情報が入ったらとにかく画像がなくてもまずツイートするようにしています!後で画像ができてから改めてツイートして、プロフィールに固定するなどして多くの目に留まるようにしています。
ーー Twitterは速報性を大切にしているんですね
SNS運用における工夫やこだわり
ーー部のSNSを運用する上での工夫やこだわりを教えていただけますか?
蕏塚さん:Instagramは、開設当初は写真のテイストや雰囲気がバラバラだったのですが、途中からサムネイルをこだわるようになりました。画像チームが作ってくれる画像に統一感を持たせてもらい、その画像を投稿の一枚目に指定することで全体の雰囲気を整えました。
開設当初(上6枚)と統一後(下6枚)では、雰囲気が大きく変わっている(いずれも公式Instagramよりスクリーンショット)
蕏塚さん:Twitterでは、サマーとリーグ戦の2種類の試合がかぶってしまった時期があって、 Twitter上の情報がごちゃついてしまったことがありました。
その時期の反省を活かして、今はハッシュタグで情報を分けています。
・リーグ戦に関するお知らせは「#サーペンツからのお知らせ」
・選手紹介などの企画は「#サーペンツ企画」
・応援歌の紹介は「#サーペンツ応援歌」
など使い分けています。
ーーハッシュタグをフル活用していますね...!TwitterやInstagramの使い分けは、やりながら覚えていったんですか?
蕏塚さん:そうですね。投稿の反応をみたり、選手やOBの方の意見を聞きながら改善していきました。Twitterでは一つのツイートに対して「追加」する形で連投して情報をまとめていましたが、少し見にくいためかいいねなども押されにくかったので、ハッシュタグでまとめるようになりました。
Instagramも、「Twitterと情報はわけた方がいいのかな?」など使いながら考えたり、他大学が雰囲気をそろえたInstagram運用をしている様子を参考に、改善してきました。
ーー走りながら考えられていてすごいです!全体の投稿を見ていると、試合やPlayer!の告知をかなり丁寧にされている印象があります!
蕏塚さん:そうですね!試合のカウントダウンは5日前からTwitterやInstagramで毎日投稿していますし、Player!の告知も画像つきでツイートしています。
後藤さん:OBや保護者の方向けには、Facebookグループやメール通信でもしっかりと告知を行っています。相手チームの分析や試合の見所なども書き込んでいますね。
Player!速報も圧倒的チームプレー!
ーーPlayer!での速報について教えていただけますか?
蕏塚さん:Player!の速報では、Player!の管理画面で速報を入力する人と試合の戦況を見て入力者に伝える人の計二人体制で行っています。
入力作業はマネージャーの方が得意なのでSNS班の人が担当し、一方で試合の具体的な状況はプレイヤー(選手)の方が正確に分かるので、試合に出ない人が担当しています。
ーー明確に作業分担されているんですね!Player!速報でのこだわりはありますか?
蕏塚さん:詳しく状況を伝えることを大切にしています。Player!だけを見て応援してくださる方もいるので、 情報を正確に詳しく伝えています。
また、速報と速報の間をあまり開けないようにしています。得点シーンの速報以外でも、オフェンスの動きやディフェンスが耐える様子など、「試合の動き」を伝えるようにしています。
一橋 VS 明治学院のPlayer!ライブページ。細かく速報しています!
ーーPlayer!の情報をTwitter にシェアする上での工夫はありますか?
蕏塚さん:今は試合開始前の告知と、試合中は得点シーン、試合終了した時に結果をシェアしています。得点時のツイートでは得点者の情報をつけるようにしています。
今後はクォーターごとに結果をツイートして、簡易的に経過を知りたい人はTwitter、もっと詳しく臨場感ある速報を楽しみたい人はPlayer!みたいな使い分けも考えています。
"勝ち"につながる広報へ!
ーー最後に、一橋大男子ラクロス部のこれからについてお聞かせください!
後藤さん:一橋のラクロス部にはチームフィロソフィーがあります。「強さ・モラル・組織力を柱として、サーペンツに関わる全ての人と夢・希望・感動を分かち合う」というような理念です。 広報ユニットとしては、フィロソフィーのもとチームのことをもっと好きになってもらいたいなという想いがあります。
応援してもらえるから勝てる、というのももちろん大切にしていきたいですが、僕はさらにあたらしい広報を模索したいなと考えています。"勝ち"に直結する広報です。
ーー"勝ち"に直結する広報...?
後藤さん:新歓期の広報活動の主な目的は「新入生を増やすこと」。チーム戦力を高めるという意味では、勝利に繋がりますよね。そういった広報活動をしていきたいと思っています。
例えば今年、一橋大学ラクロス部として初めて入れ替え戦に臨むことはなりますが*、これまでの先輩たちも経験がないので入替戦への臨み方は誰もわかりません。
ですので、他大学で過去入替戦に勝利したことがあるOBの方を複数人呼んで、当時の心境や心構えなどを話す対談企画もアイデアとして考えてみました。他大学とのコラボ企画なだけでなく、対談内容としても僕たちの"勝ち"につながる広報活動かなと思っています。
普段部員が考えつかないような思考や戦略、考えに触れるきっかけとなるような企画を広報ユニットとして作れれば、それはチームを強くすることに直結するんじゃないかなと思っています。
*本インタビューは関東大学ラクロスリーグ男子1部入れ替え戦前に行いました
ーーなるほど!それはすばらしい考え方だと思います!
蕏塚さん:私は多くの人に応援されて盛り上がることに嬉しさを感じてきました。ラクロスを知らない人に向けて「応援のやり方」動画を作って応援してもらうとか。これからも多くの人に応援してもらえるようになりたいですし、後藤君が話した「"勝ち"につながる広報」についてもこれから深めて行きたいと思います!
ーー素敵ですね!一橋大ラクロス部さんのTwitterを見ていると、サッカー部や他の部活と一緒にお互いを応援しあってますよね?
普久原さん:はい! 一橋大学の中で、色々な部活動とお互いの活動を盛り上げられるよう協力しあっています。例えば「交換集客」と言って、お互いの試合にお互いの部員を連れて行ったりもしていますよ!
各部の有志の人が何人かで集まり、これから一橋大学の体育会全体盛り上げていこうという動きも出ています!
ーーめちゃくちゃいいじゃないですか...!とてもおもしろいお話で聞いている僕たちがワクワクしてしまいました!本日はありがとうございました、これからも応援しています!
さいごに
グラウンド内外の組織体制が本当に細かく、役割が一人ひとりに分担されていて驚きました。プレイヤー(選手)も部を「ささえる」役割を担うなど、スポーツを「する」「みる」「ささえる」の全てのメンバーが関わり、さらに他の部活動とも協力しあっている姿がとても印象的でした。
大学スポーツ、日本スポーツ発展の鍵となるひとつの理想の姿なんじゃないかと、個人的にとてもワクワクしました。予定時間を超える熱量あるインタビューになり、とても楽しかったです。ありがとうございました!
先日の関東学生ラクロスリーグ男子1部入れ替え戦に見事勝利し、1部残留を決めました!おめでとうございます!!!!
それでは!
(聞き手:若月、加藤、文:若月)