公式ポッドキャスト パーソナリティ ・明石 ガクト 代表取締役CEO 1982年生まれ。静岡市出身。上智大学在学中に動画制作を始める。 2014年6月に新しい動画表現を追求するべくONE MEDIA を創業。トヨタ自動車やソフトバンクなど、ナショナルクライアント向けにYouTube やTikTok などのSNS プラットフォーム向けの動画コンテンツを企画制作し、マーケティング活用する事業や、SNS クリエイターの業務支援を行っている。2018年に『動画2.0 VISUAL STORYTELLING 』(幻冬舎)を上梓。最新の著書『動画大全』(SBクリエイティブ)は韓国・台湾でも出版決定。YouTube Works Awards 2022 クリエイターコラボレーション部門代表審査員、TikTok クリエイティブアワード 2023 代表審査員を歴任。好きな監督は、スパイク・ジョーンズとミシェル・ゴンドリー。
・常世田 介 Studio Dept. クリエイティブディレクター 上智大学在学中から映像製作に携わり、卒業後フリーランスとして主にモーショングラフィックスを活用した動画製作に取り組む。ONE MEDIAの創業年2014年11月に参画。現在はクリエイティブディレクターとして企画・開発から配信設計領域まで携わる。ACC賞フィルム部門ファイナリスト。ミーハーなため新しい技術はとりあえず自分で触ってみる派。制作したTikTok エフェクトはすべてUGC 1,000件を超える、トップクラスのエフェクトクリエイター。最近は三次元復元や生成AI などに着手中。
明石:こんにちは、こんばんは。ワンキャストへようこそ。お届けしているのはONE MEDIA、CEOの明石 ガクトです。
常世田:そして、一緒にお届けする相方はONE MEDIA でクリエイティブディレクターをしております、常世田 介です。第2回目ですけども、ガクトさん、僕とやってみてどうですか?
明石:全然こなれてない感 常世田:いや、でも楽しいですよね!?(焦) 明石:まあ楽しいね、めちゃくちゃ。なんか…昔を思い出して良い。
常世田:辛いことが多かった気がしていますが、笑い話も結構あったりとか。
明石:こうだったなっていうことを自ら直視というか。その時々を再体験する感じ!
常世田:没入感てやつですかねぇ。さぁ!ということで前回は、ONE MEDIA 創業の2014年から、SNS 動画のコンテンツのトレンドを、2016年まで振り返っていました。今回は、2017年から2019年までを振り返っていきましょう。
ここからは我々も怒涛の快進撃ということで! 明石:もうね、びっくりしますよ!
常世田:では早速見て行きましょう!
■ 2017 : 多種多様なインフルエンサー台頭 <ニュース> ・ドナルド・トランプ、米大統領に就任。 ・仮想通貨「ビットコイン」が盛り上がり。億単位の利益を得た人“億り人” がプチブームに。 <SNS トピックス> ・YouTube に課金機能Super Chat (スーパーチャット)が追加 ・TikTok サービス日本提供開始 ・「インスタ映え」が流行語大賞に。ナイトプールに女子集う <クリエイタートピックス> ・UUUM が東京証券取引所マザーズ市場に上場 ・スカイピース/ レペゼン地球/ きまぐれクックなどのクリエイターが注目 ・キズナアイをはじめとした、バーチャルYouTuber が急増
明石:やっぱビットコインだったね。
常世田:ここできましたか。
明石:引きずるぅ!ビットコインのニュース見るたびに引きずっちゃうな。ほんとにSNS の世界で言えば、Vine が終わり、TikTok が日本で提供開始されるっていうところが同じ年だったんだ。
常世田:なるほどなるほど。
明石:インスタ映えという言葉が登場した背景として、この時代はYouTuber 以外のいわゆるインフルエンサーって呼ばれる人たちがめっちゃ注目されたのが2017年という年だったのかなっていう気がするね。更にクリエイターの世界においてもバーチャルYouTuber (以降、VTuber )の登場ってのは圧倒的だったよね。
常世田:衝撃でしたね!
明石:当時、キズナアイさんがVTuber の先駆けですよね。YouTube 登録者数が4月の段階で50万人突破ぐらいだからめちゃくちゃ鮮烈なデビューというよりかは、界隈が盛り上がってる感じだったんだけど。この時代に、VTuber の可能性を信じて、賭けた人たちが居たわけですよね。 まじすごいよね。僕、全然わかんなかった(笑)
常世田:僕ら、先見の明があると思ってましたけど、いくつかのビッグウェーブを逃がしてますよね(笑)
億り人チャンス…。 「逃した魚はでかい」AIによるイメージ 明石:だよね。1つ目の億り人チャンスは、MtGox が破産した時にビットコインを買えばよかった。2つ目の億り人チャンスは、VTuber 真剣にやればよかった…まぁ、そんなこんなでVTuber コンテンツに私たちは取り組まず、当時はSmartNews さんと一緒にニュース動画コンテンツ作ってましたね。
常世田:やってましたねー!
明石:これ、めちゃくちゃきつかったんだよね。
常世田:結構きつい時代ではありますよね。量もしかり。
明石:1日にどんぐらい作ってたんでしたっけ?
常世田:スピード感が非常に大事だったんで、朝ニュースが来て、それをその日の夕方には動画にするみたいな。そういったことをずっと続けてるみたいな感じ。1日大体2〜4本ぐらいを毎日作り続けてましたね。
明石:やばくない!?当時、社員数何人ぐらいでしたっけ?
常世田:えっと...
片手で数えられるくらいですね。 一時期は恵比寿のマンションの一室でニュース動画を制作していた 明石:片手で数えられる数でそんだけの事をやり切ったんですね。って考えると僕らが自らYou Tube というものからどんどん遠ざかっていってるんだね…。
常世田:この2017年という年、我々にとって非常に大きい変化がありましたね。
明石:えっ?なんか、あったっけか?
常世田:めちゃめちゃ大事な変化あったじゃないですか。社名が…
明石:ああああ!そうだわ。
ONE MEDIA になったんだ(笑)
動画で最も重要なのは一瞬一瞬の積み重ね。それが織りなす1秒が合わさり、1本の動画になり、そして1人に届いていく。という思いを込めてつけられた社名 明石:僕ら地味に2回、社名変更してるからね。 創業時の名前、そしてもう1つ、ものすごい短命だった名前に変えるんだけど。
常世田:はいはい、幻の(笑)
明石:その名前が知らず知らずのうちにポリコレ違反していて。ちょっともう1回変えようと。で、ONE MEDIA になったんですよ。これ余談なんですけど。代表からの手紙形式のプレスリリースって、今定番化してるじゃないですか。
常世田:はいはい。
明石:そのプレスリリース、流行らせたの僕なんですよ。つまり、社名変更するときに、3年ぶりにリリース出して、その時に明石ガクトからの手紙という体裁でリリース書いたんだよね。
常世田:やってましたね。
明石:それがすごいバズって、それ以降、真似されるようになったっていう。
常世田:結構そういうの見たことありますわ、確かに。え、ガクトさんだったんですか。
明石:そうなんです。僕ね、人生の中でね動画よりも文章でバズった数が多いんですよ…
常世田:(笑)なるほど…
明石:絞り出したような、「なるほど」ですね(笑)
常世田:えー続いて2018年!
■ 2018 : 分散型メディアを起点とした発信 <ニュース> ・女子テニスの大坂なおみ選手が日本人初となるグランドスラム優勝 ・渋谷ハロウィンが暴動に、軽トラひっくり返す人も ・「漫画村」が社会問題に ・映画『カメラを止めるな』がSNS から全国区に <SNS トピックス> ・Instagram 月間アクティブユーザー数が10億人を突破 ・TikTok アクティブユーザー数が5億人を突破 ・TikTok アプリダウンロード数ランキング1位を獲得 <クリエイタートピックス> ・U-FES 開催など、UUUM の勢力の増大 ・ほんだのばいく/ カジサックなど、テレビに出演する芸能人がYouTube に進出
明石:ほんとにほんだのばいくの衝撃は今でも忘れられないね。突然だったもんね。あれ自分でやったんだよね、確か。ご自身で思い立って配信をしたっていう。
常世田:よくぞ!
明石:それまで、芸能の方とかにとってYouTube って、めっちゃアンタッチャブルな場所だったのにほんだのばいくがそこに風穴を開けたというか。っていう風なこととかあって、フェーズが変わっていくのを感じましたね。我々の会社もちょっとフェーズが変わりまして。2018年の1月には
総額約3.5億円の資金調達をしましたね。
明石:会社としてまとまった資金調達ってのはこれが初めてでした。
常世田:ようやくここまできたか!
明石:11月にはね、今をときめく編集者であり、僕の旧友、箕輪厚介が手掛けた明石ガクト最初の本
『動画2.0 VISUAL STORYTELLING 』が出ましたね。
常世田:すごいっす。
明石:Amazon 本の説明欄あるじゃん。そこに箕輪が書いた文章が面白くて。
今後5年で世界のあらゆるものが動画化する―。 そしてもう、誰も動画ビジネスとは無関係でいられない! Facebook、Twitter、Instagram、Netflix……。 さあ、世界を激変させる動画ビジネスの大波に乗れ! 若者よ、チャンスをつかめ! ONE MEDIA創業者が明かす、 動画時代を勝ち抜く全思考・全技術
って書いてあるんですよ。で、どうなったよ!?
常世田:めちゃくちゃ言ってる通り。
明石:まじで凄いなと思う。まあ、見えてたんだね。今でこそ皆さん「当たり前」って思うかもしんないけど2018年の段階でね、 あそこまで言い切ったのは我ながら立派だなと思って。で、今日箕輪にそれをDM したんですよ。そしたら箕輪が「世間の進化は明石さんの予想よりちょっと早かったね!」つって。「あ、そういう捉え方あんだ」と思いましたね(笑)確かに5年と言わず、3年ぐらいでそうなってたかなって気もするから。
常世田:まあ、ちょっと保険かけて5年のうちに、みたいな(笑)
明石:ま、そんな感じのことがあったね。
常世田:確かにレジェンドの年ですね。
明石:我々はその時代、資金調達したり、動画2.0って本出したりとかして。自分たちが何やったかって言ったら、
メディアをやったんだよね。 ミレニアル世代に向けたカルチャーやニュース、エンターテインメントなど様々なジャンルのコンテンツを制作・配信。 明石:創業期にYouTube でやろうとして、上手くいかなかったじゃんか。カイさんが1ヶ月経っても1本も動画あげてこないみたいな。でも、1日に4本作れる時代を経て、もう1回メディアやろうぜって。Instagram がメインだったかな、 いろんな番組やってて、その中で特に僕がお気に入りだったのが『Do what you can't 』だね。そこでいろんなイケてる人のドキュメンタリーを作ってましたね。ドキュメンタリーが好きだったんだよね。
常世田:ドキュメンタリー作りがち(笑)
明石:2020年の東京パラリンピック閉会式の総合演出、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)催事企画プロデューサーで知られる小橋賢児さんのドキュメンタリーとかね。あ、ちゃんみなのドキュメンタリーも作ってましたよね?ちゃんみな、勢いがすごいよね。今となっちゃ、絶対僕たちの取材なんて受けてくれないよ。
常世田:ですよね。
明石:ちゃんみなを最初に動画化したのって、僕たちなんじゃないかな。
常世田:ドキュメンタリーチックに、過去の話からリリックまで掘り下げて。
明石:やっぱね、すごいイケてたなっていうね。
常世田:『Do what you can't 』。できないことをやると。良きタイトルや…。
明石:資金調達して会社のビジネスをちゃんと作ってかなきゃいけない時代だから、メディア番組に対してスポンサードしてもらうスタイルを頑張っていたね。僕が営業してましたよ。みんな憧れの、存知LEXUS ね。
常世田:トヨタ自動車が展開している高級車のブランドですね。
明石:LEXUSさんにスポンサードしてもらって『ONE INSIDE GREAT MINDS 』っていうシリーズをやりました。これすごくてね!
常世田:Chim↑Pomのエリイさんでしょ。あと、大山エンリコイサムさんっていうめちゃくちゃ人気のアーティストさんとかに出てもらってましたね。
明石:あと、ダンサーの仲万美さんね!そういうすごい人たちの頭の中を覗くみたいな。縦型のドキュメンタリー動画としてめちゃくちゃ意識して作って、それがまたインスタで結構バズったり。いまだにこの『ONE INSIDE GREAT MINDS 』はすごいお気に入りだな。ああいう動画作りたいな。
・大山エンリコイサム編: https://www.instagram.com/reel/Bpq0GtFjJ0N/ ・Chim↑Pom エリイ編: https://www.instagram.com/reel/Bp9ARSpDC2d/ ・仲万美編: https://www.instagram.com/reel/BqPAyT0DMSA/
常世田:作りましょう。作りましょう。確かにあのクオリティと縦型の最適化みたいなところの作り方と、中身がちょうどやっと一致したみたいな。
明石:そうだよね。それが良かったからInstagram の『 #MAKESOMENOISE 』っていう色んな音楽のアーティストを紹介するシリーズを作ったりしましたね。
https://www.instagram.com/reel/BkVOB_PlTG8/
明石:Instagram の仕事したんだね、すごいよね。今までどこにエネルギーを向ければいいかわからなかった僕たちが、こういう風なものを作ればいいんだなっていう風なことを掴み始めて。まっ、掴んでないと、本書けないからね。2018年は世の中にONE MEDIA という会社がダーンって出た年だったな。
常世田:思いますね。感慨深い!そしてそして、来たる2019年!
■ 2019 : 分散型メディアを起点とした発信 <ニュース> ・2019年5月1日より令和時代に。 ・空前の「タピオカ」ブーム ・京都アニメーション火災で36人亡くなる ・ASMR コンテンツが人気 <クリエイタートピックス> ・YouTube の成熟期・芸能人も続々とYouTubeチャンネルを開設 ・THE FIRST TAKE / 中田敦彦 / 藤田ニコル / 朝倉未来などが注目
明石:この年、めちゃくちゃYouTube が一般化しましたね。今までYouTuber って言われる人たちの場所だったはずが、みんな、YouTube を発信のチャネルとし始めた時代かなっていう風に思ってて。僕らもね2019年の7月に
4.2億円を追加の資金調達しまして。
常世田:イケイケやな。
明石:イケイケですよね。 さらに中目黒にね、めちゃくちゃ広いオフィスを借りて、スタジオも作ってね。それに、山手線の中に3面のサイネージがあって、そこにONE MEDIA の広告出してたからね。やばいよね。もういよいよ動画の1番の本丸はさYouTube やん。で、YouTube どうやる?と。でも、僕たち1度、YouTube で負けてたから、ちょっと色々やり方考えて。やっぱり個人じゃないと戦えないんじゃないかと。個人がメディア化していくためにはYouTube やんなそうな人がやんのがいいだろう、と。それで、前澤友作さんのところに行くんです。
常世田:あの前澤友作YouTube チャンネル、Yusaku Maezawa【MZ】を!
明石:ええ!作ると!!それが2019年。資金もある、やることも見えている。よし!もうこれからぐわーってやってくぞ!と。個人がメディア化していく時代獲ったるで!っていうふうな気持ちで
中目黒のめっちゃバチイケなでかいオフィス借りてやってくぞってね。 スタジオや編集ブースなど、クリエイティブ制作の拠点となるべく作り上げた中目黒オフィス 大盛り上がりの移転パーティーの様子 常世田:というところで、2019年まで振り返ってきましたけれども、飛ぶ鳥を落とす勢い、絶好調に見えたONE MEDIA 。しかし、翌年2020年、世界はとんでもない事態に巻き込まれていくことに…
明石:僕が全てを諦めかけたあの事件ですね。
常世田:それではまた次回、お会いしましょう!
明石:すごいことになるよ…
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