これは、ヌーラボの人事Angelaと労務Kellyが、無謀にも2人だけで挑戦している、「#ヌーラボ人事&労務アドベント」のブログです。
Angela、Kellyです。今回は特にKellyさんの領域、労務についてのお話です。みなさん、年末調整は進んでいますか?(笑)ヌーラボは社内締め切りが11月末だったため、あとは労務での処理を進める…フェーズとなっています。
年末調整って、改めて何でしょう?
インターネット業界にいると、副業可能な会社も多く、確定申告をする人も多いため、改めて年末調整についてもセットで調べてみた、なんて人もいるのではないでしょうか?
今日は、労務や人事だけに向けて、ではなく、色々な職種の人にも分かっていただけるようQA形式で紹介していきたいと思います。
※記載内容に関して、言葉を簡単にしたり伝わりやすい表現で記載しています。詳細な内容を確認する際は、専門機関のホームページ等でご確認いただければ幸いです。
年末調整って何だ?
年末調整とは、サラリーマンや公務員などの給与所得者に対して事業所等が支払った1年間の給料・賞与や賃金及び源泉徴収した所得税等について、原則として12月の最終支払日に再計算し所得税の過不足を精算する制度である。
(ウィキペディア)
簡単にいうと、会社が個人に代わってサラリーマンの税金申告と精算を行うことです。
その会社に12月31日現在で所属している給与所得者が対象となります。
私たちって自分で所得税を納めているイメージないですよね。それは会社が皆さんに代わって給与から所得税を天引き(源泉徴収)して納税しているからなんです。
でも毎月の所得税はあくまで概算なので、会社は12月に入ると、正しく計算しなおして、確定した所得税と毎月の所得税の過不足を精算します。そのことを年末調整といいます。
年末調整・確定申告に関する「?」
Q.年末調整が終わったら、戻ってくるお金ってなーに?
A.その年に払いすぎた税金
1月~12月の給与で天引きされた所得税の合計(概算額)と確定した所得税を精算した際に多く払っていた場合は還付され、不足が生じた場合は徴収されます。
※毎月の給与から徴収される所得税は、その月の給与と扶養家族の数に応じた税額表に従って計算されています。
Q.サラリーマンが確定申告する場合って例えばどんな時?
A.たくさんあるので、一例を紹介します。
- 副業や株式売買などがあるとき
- 住宅ローンを組んで初めて申告するとき
- 年間の医療費が10万円を超えたとき
- 年末調整で提出し忘れた控除があったとき
他にもあります。条件などの詳細はfreeeさんのサイトなどにも掲載されています。調べてみてくださいね。
Q.副業があるから確定申告する人は、会社の年末調整はしなくていいの?
A.いいえ、してください。
何らかの理由で会社で年末調整ができなかった場合を除いて、給与所得者が個人で行う確定申告は、年末調整をした前提で行います。
Q.副業があって申告しなかったらバレる?
A.バレる可能性が高いです。マイナンバーが導入されたので尚更です。
▼所得税
給与や業務委託料等の報酬を支払った会社は、この人にいくら支払ったよ、と税務署に報告するからです。結果バレて、忘れた頃に追徴課税の連絡がきたりします。
▼住民税
税務署とは別に、会社は皆さんの住民票がある市区町村に給与支払報告書を提出することになっていて、受け取った市区町村は、それを集計して個人の住民税を計算しているからです。
納税しないと、過去にさかのぼって追徴課税があったり、何年も滞納していた人の給与が差し押さえられたりということがあります。(実際に見かけたことも何度かありますよ。)
Q.個人事業主の確定申告は交通費や交際費が申告できるけど、年末調整ではできないのどーして?
A.そもそも個人負担がないから。
サラリーマンが仕事で使う交通費や交際費等の経費は、そもそも会社が負担するもので、個人負担がないためです。ちょっと前にスーツは必要経費ではないのかと世間で話題になったことがあったような覚えがあります。しかし、そこは会社と従業員との取り決め(就業規則等)に従いましょう。
いかがでしたでしょうか。少しでも参考になれば幸いです!