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シンプルなビジネスだからこそ面白い、大手コンサル出身の私が考える農業の新しいビジネス

こんにちは!

株式会社日本農業って何をしている会社なの?どんな社員さんがいるの?

ここではそんな疑問を解決すべく、社員の皆さんにインタビューをしていきます。

第一回目は株式会社日本農業のCEO、内藤さんをご紹介します!

内藤祥平

  • 横浜生まれ、横浜育ち。両親は新潟出身
  • イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校農学部に一年間留学
  • 慶應大学法学部法律学専攻修了
  • 外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社
  • 2016年10月の退社まで、日本支社の農業セクターのメンバーとして活動
  • 2016年11月に株式会社日本農業を設立し、当社代表


―本日はよろしくお願いします。はじめに、なぜこの会社を立ち上げたのか教えてください。

幼い頃から関心があった日本の農業を強くするため、この会社を立ち上げました。

私の両親は新潟出身ですので年に二回、正月と盆に田舎に帰っていました。新潟の農家の人たちを子供の頃から見てきたため、幼い頃から農業への親しみを感じていたと思います。

でも農業へ明確に興味を持ったきっかけは、高校三年生のときに自転車で日本を縦断したときでした。何処に行っても田んぼや畑だらけで、日本って本当に農業大国なんだなと思ったことを覚えています。

出会う農家の人たちも本当に良い人が多くて、この経験から元々あった農業への関心がグッと増しましたね。

だからこそ、本当にたくさんの問題を抱えている日本の農家の人たちをより豊かにするために、起業しました。


―会社を立ち上げるまでは、問題解決に向けてどのような経験を積んできましたか?

私は大学時代、農業先進国であるアメリカの農学部に留学しました。

そこでアメリカでは、農業が一つの産業として成り立っていることを学びました。

また留学から帰ってきた後は、今度は国内やブラジルの農家で色んな品目を見てきました。

大学卒業後はそのまま農業の世界に入って従事することも考えたのですが、私はビジネスサイドから農業に貢献したかったため、コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーの農業セクターで働き始めました。

コンサルティングとして働く間は、農業以外の日本や海外でうまく回っている産業をいくつも勉強してきました。


―ちなみに前職での経験は、現在の仕事内容に活かされていますか?

正直習得したハードスキルはあまり役に立っていないのですが、その経験は現在のマインドセットに活かされていると思います。

前職では企業が抱える問題解決に向けて従事してきました。

そのときにたとえ自分が詳しくない分野に関わったきも、優秀なチームと一緒になって力を注げば、どんな道も切り開くことができことがわかったんです。

どんな分野のどんな難題であっても、信用できる仲間と努力すれば、その行動は絶対に結果を生み出せる。

この考えをはっきりと信じることができるようになりましたね。


―どんなことへ挑戦するときも、絶対に必要となる考え方ですね。それでは今まで経験を踏まえて日本の農業界の見通しや、懸念される問題を教えてください。

農家の方々が抱える問題はどれも「売り先がない」ことが原因です。

現在の日本の農業は、ネガティブスパイラルに陥っていると考えています。

他の産業では市場を国内だけではなく海外にまで拡大しているため、売り先を次々とつくり出せています。

そのため「もっとつくって、もっと売ろう」といった、ポジティブサイクルが生み出されていますよね。

しかし今の日本農業の産業構造ではより多くの製品をつくったとしても、売り先が国内だけに絞られているため、農家の方々が共倒れしてしまうだけです。

売り先が少ないからこそ、儲からない。

儲からないから、後継者がいない。

後継者がいないから、農地が荒れ果てていく。

でも農地が荒れ果てたって、どうせ売り先がないから、今より農地を拡大させる必要もなければ、今を維持させる必要すらありません。

どんどん売上が減って行っても、それに比例して農家の人口数も減少しているので、彼らがなんとか食べていくだけの売り上げは維持することができる。

しかしつくる量が減れば、競争力も落ちていく…

このように今の産業構造のままでは、日本の農業は沈みゆく産業となってしまうと私は考えています。


―しかしその未来を変えるため、この会社を始めたのですね?

その通りです。

売り先が限られているといった現状を、輸出を使って打開するのが狙いです。

今までの“売れない”から減らしていた産業構造から、“売れる”から増やすポジティブサイクルを作り上げます。

つまりは生産から販売までのバリューチェーンを整えて、海外の市場に手を広げることが私たちの仕事です。



―なるほど。では実際にこれまでどのようなことをされてきましたか?また、今後の会社としての目標は?

私たちはまず、日本のりんごに注目しました。

農産物というのは、味と価格の総合値によって価値が決まります。日本の野菜や果物は味こそ美味しいのですが、その多くは価格が高すぎるものばかりでした。

しかし調べるうちにりんごは価格に対して味が優れていることがわかり、最初はここからビジネスを始めることにしました。

実際に初めて輸出したときは、5トンのりんごをタイへ送り出しました。この数字は、青森の年間のりんごの生産料の約0.3%に当たります。

0.3%は人によっては、まだまだ小さな規模にしか思えないかもしれません。でも右肩下がりだったりんごの生産量を、たった0.3%でも回復させられたという解釈もできますよね。

これは、確な一歩でした。

そして現在は5トンだったタイへの出荷量を、270トンにまで成長させることができています。さらにタイへのりんごのシェア率は、弊社が取り扱っている商品が、全体の39%もの数を占めるようになりました。

また来年は青森産のりんご全体の内、2.5%を弊社で輸出することを目標に仕事をしています。

このように0から1へ、1から10へ、10から100へ…

一歩一歩を踏みしめて、着実に前進していきたいと思います。


―今後も本当に期待できそうですね!現在の仕事をされていて、どんなときに特にやりがいを感じられますか?

市場に新しい流れを生み出せたときですね!

それこそ先ほども話したように、初めてタイへりんごを輸出できたときにはそのやりがいを感じられました。

このビジネスは商品を仕入れる人がいて、それを売る人がいて、そしてそれを買う人がいて…、このサイクルで出来上がっています。

どれが欠けても絶対に成り立ちません。

だから私たちで新しい商品を仕入れて、新しい販売先を見つけ、新しい消費者を獲得するといった新しい流れを作り出せたときには、新しいビジネスサイクルを生み出せた満足感を得られましたね。


―そうなんですね。では今後はどのような社員さんと働きたいですか?

まずは、絶対にポジティブな人がいいです!

本当にたくさんの挑戦をしないことには達成できない目標を掲げているので、一人でも後ろ向きの人が一いると、全体の士気が下がってしまいますからね。

またそれに加えて、やり切る力があることも必要ですね。

一度始めたことに最後まで責任を持つことは、信用が物をいうこのビジネスには欠かせません。

あとは与えられたことばかりに従事するのではなく、自分の頭で考えられる力もあれば申し分ないですが…、これはちょっと高望みしすぎですね(笑)


―この会社で働く上では本当に大切ですね!最後にジョインやキャリアに迷っている人へのメッセージをお願いします。

この会社が手がけているビジネスはシンプルだからこそ、働く側にとっても絶対に楽しくてやりがいのあるものだと保証できます。

貿易と聞くと少し堅苦しいですが、ここではどの商品を取り扱っているかも、お客さんの反応も全て自分の目で見ることができるため、とても簡単です。

この混沌とした現代社会で働くうちに、仕事のやりがいや目的を見失っている人がいたら、ぜひ一度オフィスへ来てください。

シンプルだからこそ難しい。でもシンプルだからこそ楽しい。

この会社で働くことで、そんな商売の醍醐味を知ることができると思いますよ!



今回はCEOの内藤さんにこの会社が目指す未来や仕事のやりがいを教えていただきました。

この内容に共感した方は是非一度オフィスへ来てくださいね!

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