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マニラで日本のリスクマネジメントを語ってきました!

皆さん、こんにちは。ニュートン・コンサルティング シニアコンサルタントの久野です。

リスクマネジメントコンサルティングを手掛ける当社では、リスクマネジメントに関する情報・知識の普及活動に力を入れています。その一つが各地でのセミナーにおける講演です。国内のみならず、時には海外での講演を依頼されることもあります。

2018年10月19日にはフィリピン・マニラにて、フィリピン最大の財閥であるアヤラ社主催の「Ayala DRRM Symposium」が行われ、講演者として招待されました。

今回の記事では、講師として登壇した私が当日の模様をお伝えします。

日本のリスクマネジメントについて講演

Ayala DRRM Symposiumの参加者は約100名。フィリピンにおける民間企業や政府機関の危機管理責任者およびメディアの方々がいらっしゃいました。ホテルから会場までの車中で今日のゲームプランをイメージしていましたが、会場に着くと、まるでTED conferenceのような雰囲気。

今回初めてお会いした講演者達と挨拶をし、軽い雑談をしていると、芸能人のようにTVクルーが私の胸にピンマイクをセットしてくれ、緊張感が一気に高まりました。

シンポジウムはアヤラ社CEOの開会スピーチから始まり、基調講演として私が30分、お話させて頂きました。テーマは「企業はどう防災意識を高め、社会にどう貢献すべきか」。近年日本で発生している災害による経済的影響、そしてそこから得た教訓、日本政府や民間企業が行っている防災・減災活動、経済的損失を削減するための事業継続活動などについて具体例を紹介しながら、企業の防災活動における社会貢献についてお話ししました。

続いて、米国から招待されているハーバード大学 Bollettino教授によるフィリピンでの防災活動・意識に関するリサーチの紹介、そしてブラウン大学 Levine教授のハイチやアフリカ諸国における災害/疫病発生時の医療活動についての講演がありました。

彼らの講演内容は普段政府や企業支援を行っている私にとっても、とても新鮮で、勉強になるものでした。アカデミックな観点から地道にリサーチし、データを積み上げ分析していくことの重要性について気づきを得ることができました。

白熱したパネルディスカッション

その後、各講演者とともに、パネラーとしてパネルディスカッションに参加。前述のIvy Leagueの教授陣加え、司会にアヤラ社がスポンサーとなって防災教育を進めている慈善団体のトップを迎えて、5名での布陣による1時間の白熱した議論となりました。

参加者はスマホから質問を投稿し、それがリアルタイムでパネラーの足元の画面に映し出される仕組みです。質問を司会者が読み上げ、パネラーが答え、その答えに対して他のパネラーも議論やアイディアを追加していきます。

私には、「日本の防災意識の高さは、文化的な背景や教育が大きな要因か?フィリピンとの違いは?」「企業が防災に対して投資する際の妥当な金額割合は?」「企業が防災意識を高める際のキーポイントと具体例は?」などハイレベルかつ緊張感のある質問を多々頂きました。参加者のリスクマネジメントへの関心の高さを実感するとともに、私自身も大いに刺激を受けたディスカッションでした。私は度々パネルディスカッションにご招待されることがあるのですが、かつてないほどスピード感があり、楽しいものでした。

弾丸出張でも濃密な時間

パネルディスカッションを終えて、講演者たちと一緒にランチを頂きました。ランチはフィリピンの伝統的な料理を現代風にアレンジしたスープ、サラダ、豆料理、カレー、肉料理、デザートと盛り沢山。講演の緊張感から解放されたこともあり、とても美味しくいただきました。

他の講演者とはパネルディスカッションをしたことで、戦友のような感覚が生まれ、リサーチ活動の苦労や家族のことなどプライベートにも話題が及び、とても楽しい食事会となりました。

【講演後、司会者と談笑】

食事の後は、主催者への感謝とお互いの健闘を称え合うよう講演者とガッチリ握手をかわし、夕方のフライトに向け、会場を後にしました。

空港では、大成功に終わった興奮と達成感を落ち着かせるため、コーヒーを頼み、フライトの時間を待ちました。機内では安堵感からぐっすり眠り、着陸の音で目を覚ましました。

今回のマニラ滞在は約24時間(前日夜マニラ入り、講演当日の夜帰国)と短くはありましたが、新たな人との出会い、そして学びの多い、濃密な時間でした。貴重な機会を頂いたことに感謝の想いでいっぱいです。

私がリーダーを務めるGlobal Strategyチームでは、グローバルに事業を展開されるお客様のご支援を行っています。今回の貴重な経験をそのご支援にも活かしていこうと、気持ちを新たにした講演でした。

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