NEWPEACEのCorporate Managerとして8月1日に入社してから3ヶ月が経とうとしています。
入社後に出会った方達からは、ほぼ必ず「なんでNEWPEACEに入社したんですか?」と聞かれます。私の答えとしては「楽しそうだったから」…以上、という感じなのですが、実は入社に際して「楽しそう」と「安定」を天秤にかけて悩んだりもしました。なぜ最終的にNEWPEACEに入社したのか、私の入社理由を書いてみようと思います。
略歴
新卒で投資銀行に入社。約3年半、株式/債権ファイナンス及びM&A案件の提案と遂行に従事。
その後、ベンチャーに転職。経営企画として、中期経営計画の策定やデータ分析、資金調達、新卒・中途採用を担当。2017年8月よりNEWPEACEに入社。
本当は大企業に転職しようと思っていた
転職活動を始めたきっかけは、その当時結婚の準備が進んでおり(その後無事に結婚しました)プライベートの将来が明確になっていくなかで、前職の職場では、産休・育休が取れないことを感じていたからです。
産休・育休は、マネジメントする側からするととても調整の難しい休暇だと思います。もちろん、取得することは従業員の権利ですが、”数ヶ月間(6ヶ月〜1年)は不在、かつ数ヶ月後(6ヶ月〜1年)には戻ってくる(たぶん)、ただしその後の働き方は時短になるかもしれないし、残業は難しいかもしれない、けどもしかしたらできるかもしれない”という変数の多い状況は、先読みが非常に難しく、それを実現させるためには、サポートできるだけの余剰リソースが必要です。
前職で働いていた状況では、残念ながら余剰リソースの確保は難しく、かつ自分のためにその余剰リソースを確保してもらうことが、会社にとってプラスだとは思えませんでした。そんな余剰予算があるのならば、もっと他のところに資金を回した方がいい。マネジメントに近い立場で働いていたからこそ、徐々にそんな考えが強くなりました。(上司から実際にそうだね、とも言われた)
上記のような理由で転職活動を行っていたため、私の活動の軸は、「ワークライフバランスが取れている(産休・育休が取れそう、残業少なめ)、安定収入の会社」で、大企業がいいのかなぁと漠然と思っていました。
NEWPEACEと出会う
NEWPEACEと出会ったきっかけはwantedlyでした。当時採用を担当していた私は、「wantedlyを採用ツールとして導入してはどうか」という意見を聞いて、まずはどういうものか見てみようとアカウントを作ってみたばかりでした。様々な企業の募集や記事を見る中で、当時バズっていた代表の高木新平の記事が目に入り、読んでみて、面白い人だなーと興味を持ちました。
そのままNEWPEACEの紹介ページを見たところ、Robot Taxiの案件を手がけていたことを知りました。ちょうど、その数日前にRobot Taxiの動画がテレビ番組で取り上げられているのを見たばかりで、「自動運転技術を過疎地域の足として活用する」というありそうでなかった発想を面白いと思っていて、あのプロモーションを手がけた会社か!と興味を持ちました。コーポレートスタッフの募集を見つけたので、「もしかして、興味を持ってるボタンを押したら、社長と会えるんじゃないか?あのプロモーションの話とか聞けるんじゃないか?」という、転職モチベーションとは全然違う動機で、「少し興味がある」ボタンをクリックしました。そして数日後、新平さんから話を聞きにきませんか?というメッセージをもらい、ラッキーと思いながら、話を聞きに行くことしました。
想像以上に面白そうな会社だった
新平さんと話して、前述のRobot Taxiの話をはじめ、VICTASの話や、ONFAdd(NEWPEACEの自社事業であるプロダクトブランドhttps://store.onfadd.com/)の話を聞いた感想は「あぁー!めっちゃ面白そうーー!!関わりたいーー!!」でした。クライアントの抱える課題を、その先の(クライアントも気がついていない)社会課題と結びつけ、それをクリエイティブの力で解決する。ものすごく面白そうでやりがいがあって、ワクワクしました。
それに、NEWPEACEがやりたいことが実現したら、世界がちょっとHAPPYになると思ったんです。だから、実現の手助けがしたくなりました。
転職モチベーションとは違う動機で話を聞きに行っていたのに、途中からは完全に「私が入ったらどういうバリューが発揮できるだろうか?」「どんな仕事をすることになるんだろうか?」と、前のめりで考えていました。
それからもう一つ。話をしていく中で、この会社にはコーポレートスタッフが必要だ…と強く感じました。当時のNEWPEACEには社内に管理系の人間が1人もいない状態でした。新平さんはどう見積もっても、裏方の細かいことが得意には見えませんでしたし、今後の事業成長を考えると、管理部管轄系の細かい色々なこと(契約書管理、経費精算、人事労務管理etc…..)が増大することは容易に想像がつきました。なので、面談が進む中で「それが私なのかどうかは別にして、絶対に早く管理系の人を入れたほうがいいですよ!」と強く新平さんに提案しました。笑
大企業に転職しようと思っていた…けどNEWPEACEに決めた理由
面談を重ねる中で、NEWPEACEに入社したい気持ちがとても強くなっていたのですが、一方で、今回の転職の条件は、冒頭で書いたように「ワークライフバランスが取れている」「安定収入の」会社です。NEWPEACEは、設立4年目のスタートアップ…最初に想定していた企業とかけ離れ過ぎていて、私も戸惑いました。たくさんの人に相談もしました。
それでも入社を決めた理由は大きく分けると2つあります。
1.働き方は、「何とかなる」と思えた
新平さんから「休む期間が来る前に仕組み化して、休めるようにしよう!そういう会社にしたい!」と言われ、気がつきました。
「仕組み化するのは私の仕事だから、自分が休めるようにすればいいんだ…!」。既にある仕組みに自分を当てはめて、仕事やプライベートを調整しながら働くよりも、自分自身も本当に働きやすいように、仕組みを作っていくほうが、実はワークライフバランスは保ちやすいかもしれない、と思えたのです。
新平さんと話していて、新平さん自身が子育て中のパパ、ということもあり、出産・育児に対する理解とリスペクトが感じられました。新平さんなら、一緒に、NEWPEACEのメンバーがワークもライフもどちらも大事にできるような働き方を考えてくれる気がしました。
2.その仕事を他の人がやっていたら悔しいか
NEWPEACEに入ろう、と最終的に決断したのは、「いつか他の人がNEWPEACEにコーポレートとして入社して、それを目にすることがあったら、私はNEWPEACEに入らなかったことを後悔するな」と思ったからです。
当時、並行して選考が進んでいた会社があったのですが、その会社の仕事は、他の人がやっていたとしても、後悔まではしない気がしました。私があまり執着しない性格だからかもしれませんが、これまでも、どの仕事も「やれたら楽しそう」だと思う一方で、「どうしても自分がやりたい」とまでは思ったことがありませんでした。そのため、自分以外の人がその仕事をしていたら後悔する、という感覚は自分でも驚きで、NEWPEACEと出会って、どうしても自分がやりたいと思える仕事に出会えたんだと思いました。
とはいえ、待遇面だけを見れば大企業の方が条件はいいし、安定はしているし(たぶん)、やりたいという気持ちだけで走り出すにはスタートアップはリスクが高い。やりたい自分の感覚を選ぶか、給与や安定性といった目に見える実績を選ぶか、悩んでいた時に、シェリルサンドバーグのスピーチを思い出しました。(TEDの全文はこちら)
(一部抜粋)
ここで私が伝えたいことは 緩やかに積極性を失うと何が起こるのかということです。
既に経験したことのある人なら 誰だって分かることでしょうが、家庭に子どもがいる様になると、 すぐに職場から帰れる様にしておかなければなりません。子どもを家に残すというのはそれほど大変なのです。仕事は刺激のあるもので、 評価されるものでなければなりません。自分が重要なことをしていると実感できなければなりません。
2年前に出世に飛びつかなかったとき、 隣にいる人がそのチャンスを手に入れる。3年前に新たな挑戦を止めてしまうと、うんざりしてしまう。アクセルを踏み続けておくべきだったのです。
最後まで留まって下さい。その場所に。アクセルを踏み続けて下さい。子どもの為に休みを取り、離れなければならないその日まで。そして決断するその時まで。早すぎる段階で決断をしないでください。特にあなたが無意識で行っている決断です。
…自分に言われているのかと思いました。
将来を勝手に不安視して、緩やかにブレーキを踏もうとしていた自分に気がつきました。もしいつか、全力で仕事をすることと家庭との両立が難しいと感じることがあれば、その時に初めて決断すればいい。どうなるかわからない未来は、今やりたいことを諦める言い訳にはなりません。
それから、とても大事なことですが、「仕事は刺激のあるもので、評価されるものでなければなりません。自分が重要なことをしていると実感できなければなりません」ということです。私はこの点を見落としていました。家庭との両立という大変(そう)なことを実現させていくためには、両立させたいと思うほど、やりたい仕事に就いていないといけないんだと。
心が決まりました。
どんなに大変でも、それでも仕事がしたいと思えるくらい、やりたい仕事を選ぼう、と。
心が決まると不思議なもので、前向きに物を考えられるようになって、ごちゃごちゃ気にしていた、待遇が…とか、福利厚生が…等も、「入社してから、福利厚生も待遇も良くなるように頑張ればいいんじゃん。」と考えが変わりました。
私を含め、NEWPEACEのみんなが安心して働けるように環境を整備するのは私の仕事だし、待遇がよくなるかどうかは私のこれからの仕事次第だから、目先の金額の多少の違いにあまり意味はないな、と。
NEWPEACEに入社して
NEWPEACEの入社に際して、新平さんからは「僕が、廣瀬さん期待していることは、⼤きく 2 つです。1 つは、お⾦の⾯からNEWPEACE を強くすること。もう 1 つは、組織をポジティブにすること。」と言われました。
今は、経費精算や請求書の処理及びルール設定、契約書の確認/管理はもちろん、会社計画の作成、採用、新規事業の立ち上げ、等々、幅広く携わらせてもらっています。既存のクライアントワーク以外はほぼ全てに関わっていて、新しく始まるカレーの事業では、メニュー開発にも携わりました。
お金の面からNEWPEACEを強くするために、組織をポジティブに維持するために、まだまだこれから実現していかなければいけないことがたくさんあります。ものすごい勢いで新しいことにチャレンジし続けていく会社なので、私自身が初めての経験もたくさんあり、力不足を感じることも、知識不足を感じることもたくさんあって、反省することも多いです。
想定外なことがたくさん起きて、毎日すごく楽しいです。
私の役割は、NEWPEACEを後ろから支えること。みんなが前を向いて新しいことに思いっきりチャレンジができるように、NEWPEACEを後押しして前進させていきます。