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中長期的な戦略を200名超えの社員全員で考える!~全社合宿を開催しました~

ネットプロテクションズ(以下、NP)の様々な取り組みについてご紹介し、会社としての動きやNPメンバーの働き方、過ごし方について雰囲気をつかんでいただく記事「広報こぼれ話」。今回は11月21日~22日、12月8日~9日、12月12日~13日と、3日程に渡って行なわれた全社合宿についてリポートします!

全社合宿の概要

今回の全社合宿は200名超えの全正社員を対象とし、3日程に分けて研修特化型施設「レクトーレ湯河原」にて開催されました。ワークの内容は、各日程の初日がチームビルディング、2日目が中長期的なブランディング戦略の土台作り。初日に年次や部署がバラバラな4~5人のチームが作られ、以降すべてのワークはそのチーム単位で実施されました。

近年コロナの影響もあり、各事業や部署内でのコミュニケーションは担保されるものの、事業や部署横断で会社のことを話す機会は失われつつありました。そこで全社でフラットにコミュニケーションができる土台作りをしたり、NPの良さや強みを改めて言語化したりする機会を設けようと考えたのが、今回の全社合宿を開催した背景です。

会社としての中長期的なブランディング戦略は、数年ほどに渡って作られるような長期間の取り組みです。そのような長期間をかけてアウトプットされた戦略は、今後開発・マーケティング・営業・カスタマーサービスなど、NPにおける様々な戦略的決定の軸として機能することを想定しています。今回の合宿ではそのファーストステップとして、NPの理念や組織・文化などを中心に言語化や共通認識化が進められました!

実際の様子

湯河原駅に集合した面々。NPはリモートワークを自由に利用できることもあり、中にはオフラインでは久しぶりに会うメンバーもいて、再会の喜びを分かち合うシーンも見受けられました。一方で業務上の関わりが薄く、「はじめまして」状態になるメンバーも。多様なバックグラウンドを持つメンバーが一同に会している状況に、期待や喜び、不安など、さまざまな感情が入り混じっているような雰囲気がありました。

最初に実施したのは、リフレーミングワーク。リフレーミングとは、ある枠組みで捉えられている物事の枠組みをはずし、違う枠組みで見ることを指します。例えば「飽き性で、これといった趣味がない」という見方に対して、「何にでもチャレンジができる」という捉え方をしてみる。そうしたリフレーミングを活用し、お互いが自己紹介として話す「自分が弱みだと捉えている部分」を、他のチームメンバーが別の視点で捉え直して褒め合うというワークを実施しました。

本当に顔と名前すら一致していないような「はじめまして」同士の人も多く、褒める側も褒められる側も、最初は照れたり恥ずかしがったりと少々ぎこちない空気に。それでも参加者の誰もが温かい気持ちになるワークなので、少しずつ場が和んでいきます。

次のワークは、キャッチフレーズワーク。まずはチームメンバー個々人が、自分の得意なことや好きなこと、苦手なことや失敗経験などを付箋に書き出します。それらを共有し合い、自分たちのチームメンバーを象徴するような共通点を見つけ、キャッチフレーズをつけるワークです。最後にはキャッチフレーズを全体の場で発表し合い、どのチームのキャッチフレーズが最も納得感があるか全員で投票も行ないました。このワークには「チームビルディング」という目的の他に、2日目に実施されるNPの良さや強みを言語化するワークの練習としての役割もありました。

今回の合宿以外でもNPでは「お互いのことを理解し合うワーク」を実施することが多いからか、あまり戸惑うことなく自己開示が進められていきます。エピソードを話す際には業務に紐づけて話すメンバーも多かったので、他部署のメンバーが普段どういう仕事をしていて、どんな誇りを持っていて、どんな壁に悩んでいるのかなどを知るきっかけにもなっていました。

キャッチフレーズを考えるフェーズでは、真正面から要素を探したり、少し大喜利っぽくアイディアを出し合ったり。それまではどちらかと言うと、互いに傾聴し合うような温かくて落ち着いた雰囲気でしたが、一気に楽しいモードになりました。その後、各チームで考えたキャッチフレーズを発表し合い、一番「そのチームらしさ」が表現されていると思ったチームに投票をしました。優勝したチームには、湯河原名物の温泉まんじゅうが贈呈されました!

こうして夕方には初日のワークが終了。合宿開始当初は多少の緊張感があったものの、ワーク終了時点では「これでお仕事っていいの?」と思うぐらい、わいわい楽しい雰囲気に包まれていました。

2日目には、いよいよブランディング戦略の土台を作るワークがスタート。2日目のワークは、デザイン会社の株式会社グッドパッチ様に、ワークの設計とファシリテーションのご協力をいただきました。紙とペンを使ったワークが中心だった初日とは異なり、2日目のワークは「FigJam」というオンラインホワイトボードツールを使い、参加者は各自のパソコン画面をしながら議論します。やや引き締まった雰囲気はありましたが、前日に親睦を深めたチームでワークを進めるので、話しやすさも保たれつつ開始時間を迎えます。

「Sketch Communication」の原様にご協力いただき、グラフィックレコーディングとして議論の内容を記録していただきました!

まずは前提となる「ブランディング」の概念や意義について、レクチャーがありました。またNPの良さや強みを改めて言語化するための材料として、NPの認知度や印象を、合宿運営メンバーが事前に定量・定性で調査を実施していました。それらの内容を踏まえたうえで、「10年後、20年後に、NPはどのような事業や組織を運営していたいか」「10年後、20年後に、NPはクライアントやユーザーからどういう印象でありたいか」「20年後に向けてNPの事業・組織が変わるべきこと」などを議論しました。

「10年後、20年後に、NPはどのような事業や組織を運営していたいか」については、現在NPが持っている強み「BNPLシェアNo.1」「ティール組織」などの延長上にある手堅いアイディアから「決済以外で事業を展開することも考えられそう?」「働き方や雇用形態も、もっと多様化させられそう?」といった自由なアイディアまで、多種多様な意見が場に出されていました。それでも個々人の考えと、他のチームメンバーの考えは似ている部分も多くありました。年次や部署がバラバラのチーム構成でしたが、普段携わっている業務は違っても、会社の未来として思い描く像は既に社員同士共通していそうだという手ごたえを得られました。

「20年後に向けてNPの事業・組織が変わるべきこと」を考えるワークでは、個々人のメンバーがそれぞれ従事する業務に紐づいた課題感が場に出されていました。一番の目的である「戦略の土台作り」の他にも、他部署の理解促進という効能もあったように思います。

最後に各チームが全体の場で発表をして、2日間の合宿は終わりました。発表を聞いた感想には共感の声や「もっと考えたい」などのコメントがあふれ、一人ひとりの中に今後のコミュニケーションや戦略作りへの前向きな気持ちが芽生えていました!

参加者の感想

いろいろな年次や部署の方がいる中で、最初はみんな背景や考え方が違うものだと思って話をしていました。しかし話し合っていくうちに、みんな母体としている考え方や見据えている会社の未来は一緒だとわかってくる感覚があり、すごくおもしろかったです。普段はそれぞれ別の業務をしているのに、「事業をどうしていこう?」ではなく、「会社をどうしていこう?」にみんなでスコープを当てて話すことができるのは驚きました。

他社も多数経験している私から見ると、NPは本当に特殊な会社なのですが、この合宿で「NPらしさ」への理解が深まった気がします。そして「NPらしさ」と「自分が進みたいと考えていた方向性」のベクトルが一致しているとわかり、改めて自信を持つことができました。こうした「会社としての方向性」を言語化したり、自分の考えを開示、共有できたりすることが、組織としての心理的安全性が担保されているということなのでしょうし、今後も安心感がある組織風土が保たれていくんだろうなと思います。

(2022年中途入社・ビジネスアーキテクトグループ)


ブランディングを考えていく上で感じたのは、ブランディングはただ表面的なものではないんだなと。「会社としてどうありたいか」というコアの部分に対して、事業も部署も異なる人たちで考えを語り合う。そこで出てきた「誠実でありたいよね」「チャレンジをしたいよね」など根底となる部分については、新卒1年目の自分も入社10年目の先輩も同じ言葉を使っていたんですよね。

「みんな目指す根底は同じ」とわかったことで、事業や部署を超えても同じ土壌で議論ができそうだなという感覚を得られました。また「誠実でありたいよね」「チャレンジをしたいよね」などを確認し合うことで、普段の業務でも意識しようと改めて背筋が伸びました。ブランディングを通して一人ひとりの意識が変わっていくんだなと実感した、新鮮な体験でした。

(2022年新卒入社・カスタマーサービスグループ)

主催者の感想

中途入社後1年強と、事務局の中では最も社歴が浅いメンバーの一人だったこともあり、改めてNPの独自性を体感した全社合宿でした。印象的だった点はいくつもあるのですが、特に気づかされたのは、NPの理念やカルチャーの強度についてです。1回の日程あたり80名を超える社員がみな一様に熱心に議論に参加していたことや、どのチームの発表も概ね同じベクトルを向いてアウトプットされていたことなどに、組織や戦略の一体感を感じました。多様な考え方を持つ社員が集まりつつこれだけ一様に関与度が高いのも、やはりNPのミッションやバリューにみなが共鳴している点が大きく作用しているのだろうと思わされます。

また社内事務局の企画運営や、グッドパッチ様のファシリテーションのレベルの高さにも大変助けられました。大人数の運営で様々な課題にも直面しましたが、それらを乗り越えNPのチームビルディングやブランディング要素の言語化をまず達成できたのは、大きな成果と感じます。どうもありがとうございました!

(2021年中途入社・マーケティンググループ)

おわりに

チームビルディングと中長期的なブランディング戦略の土台作りを目的として開催された、今回の全社合宿。日々携わっている業務は一人ひとり異なっても、NPとしての一体感や同じ方向を向いている安心感などは、みなが共通して持ち帰ることができたと思います。

今後は今回の合宿で言語化された「NPらしさ」や「目指していきたい方向性」などを集約し、NPにおける様々な戦略的決定の軸として反映させていく予定です!社員全員がブランディングに関わったことで、今後アウトプットされる戦略的決定の軸に対して一人ひとりが自分ごと化し、一丸となって向かっていけるのではないかと思っています。

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