人を大切にする文化が事業を生み、結果を残す
―起業したきっかけはなんでしたか。
もともと起業には興味がありました。一般企業に勤めるよりも、努力した結果が直接的に返ってくるベンチャー企業に、魅力を感じていましたから。しかし、どんな事業をするか決めかね、起業に踏み切れずにいたんです。タイミングよく、知人からネットワークインフラの提案営業の話をもちかけられたのはそんなときでした。「この事業からスタートしよう」。話を聞いてそう決心し、友人2人と一緒に横浜にある紹介先企業で研修を受けました。そこで営業のノウハウをイチから学び、経験を積んだのです。そして、手応えを感じた私たちは、都内に自分たちの活動拠点を移動。麻布十番にワンルームを借りて、社員3名で事業を開始しました。
―その後、会社は成長の一途をたどっていますが、いちばんの要因はなんでしょう。
人を大切にする文化が社内に根づいているからです。これは単に人に優しくするということではなく、仲間意識を常にもって、互いの夢を尊重し、目標に向かって仕事に精進する状態です。
当社は、設立当時からこの文化を大切にし、「常に志め(たのしめ)」と「『何をするか』より、『誰とするか』」ということを企業理念に掲げ、業務にあたってきました。「常に志め」とは、何事も成し遂げる志をもって物事に取り組むことを意味し、「『何をするか』より、『誰とするか』」は、仲間の大切さを重んじ、一緒に培ってきたものが、いずれ何事にも変えがたい財産になるということを意味しています。この企業理念を業務で体現できるように、いくつかの社内制度も設けています。
独自の社内制度でやるべきことを明確にする
―どのような制度ですか。
当社独自の、評価制度と夢応援制度です。評価制度はおもに営業職に適応され、社員が昇給または昇格するために、必要な独自基準が設定されるもの。それを見れば、社員はするべきことを理解し、みずから目標を設定して、業務にあたることができます。先輩社員は、なにをすればステップアップできるかを熟知しているので、 役職あるなしに関係なく新入社員を教育することができます。そして、もうひとつの夢応援制度とは、社員の夢を実現するために生まれた制度です。
―詳しく聞かせてください。
業績のいい社員に対して、起業のための準備資金を支援する制度です。以前、美容関連の店舗を運営する夢をもった社員がいました。いつもみんなで夢を語り合っていたので、そのことは私も知っていました。なんとか応援してあげたかった。その社員の業績は申し分なかったですし、なにより仕事に対する姿勢がすばらしかったですから。そこで、この制度の運用を決めました。事業計画など、役員陣を納得させる材料は必要ですが、それまでの信用度が高かったぶん、その社員は夢を手に入れました。彼は現在、オーナーとして美容店舗の経営をしています。
上京する夢をもつ若者たちを支えたい
―今後の目標はなんでしょう。
2025年までに、20法人40事業を掲げているので、まずはこの目標を達成したいですね。これまでネットワークインフラの提案営業をメインに、不動産、ストアマネジメントなど複数の事業を展開してきましたが、どれも「いい人材」がいなければ果たせなかったことです。
これからも人に注力して、企業も成長させていきます。そして、法人数と事業数の増加や人数の増加をめざすために、今後、新卒採用と社内育成に注力していき「自分を変えたい、成長したい」など、向上心のある人を求め成長を実現する会社であり続けます。また、「上京して夢をかなえたい」と思っている人も歓迎です。
―それはどうしてですか。
若者の支援をしたいからです。私自身も地方出身者でしたので、夢をかなえる手段がなく、あきらめかけた時期がありました。しかし、仕事を通じて知り合った人の紹介や支援のおかげで、経営者になることができました。
今度は、私が上京を希望する人たちの夢をかなえる番です。会社には寮も完備しています。だからみなさんも、鞄ひとつで上京して当社で挑戦してください。