会社員時代に見た、池袋のネットカフェの光景。地方学生が抱えるハンデをなくしたい。(代表/霜田孝太)【# 2】 | 株式会社ナイモノ
【挑戦者側から、社会をおもしろくする。】 地方学生のライフラインとしての就活サービスを展開するジョーカツは、サービス拡大に伴い採用を拡大中!! 「ジョーカツ」誕生の背景やきっかけを代表の霜田が語ります。 ...
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【挑戦者側から、社会をおもしろくする。】
ナイモノは一緒に会社を育てていく仲間を募集中です!就活支援サービス「ジョーカツ」を展開する当社が目指す姿や、これまでの経緯や背景を代表の霜田が語ります!
第1回の今回は、ジョーカツの根底にある学生への考え方や、人材業界の中でも他社とはちょっと変わった独自のスタンス……。日本全国の学生たちをサポートし続けるナイモノ&霜田のホンネを伝えます!!
株式会社ナイモノは今年で10期目、「ジョーカツ」のサービスを始めて5年目になりました。
2年半前に、「いよいよこれから爆発的な成長を!」と考えていたところで新型コロナウィルスが世界規模で拡大して、思いどおりに動ききれずにいました。ただ、この2年があったからこそ土台固めも整い、マーケットとしてもジョーカツに有利な追い風が吹いているのを感じています。
ジョーカツは、日本全国の学生に対して首都圏の成長企業を紹介する就活支援サービスです。地方に住む就活中の学生に、就活の拠点になる住居や上京の交通費を提供して、数百社の成長企業との出会いを生み出しています。
学生の就活や社会人の転職など、人材業界は「人の人生に影響を与える仕事」です。
人様の人生を扱う仕事であり、自分たちがどうかかわるかでその人の人生が変わる。ぼくらのひと言で、彼らの人生を良い方向に向くか、後悔させてしまうことになるかが左右されることもある。だからこそ、ぼくらは高い倫理観をもって求職者の方々やビジネスに向き合わなければいけないんです。
人材業界の中には、求職者の想いや人生よりも自社の数字を考えたり、あえて不安を煽ることで彼らの判断に影響を与えたりする会社もある、という話も耳にします。ぼくたちはその根本にある構造や慣習のようなものを変えていきたい。というか、変えていくんだ!と決めて、日々学生に寄り添い続けています。
そんな想いを改めて強くした出来事があります。
ジョーカツのサービスが始まった初年度。地方から上京した学生が「生まれて初めてセブンイレブンを見た」と言っていたのを聞きました。彼らにとって初めての就活で、初めての東京に来るということ。「不安だらけの就活」なんて、よく言われる言葉ですし、自分でももちろんわかっていたつもりでした。けれど実際の彼らは、もっと複雑で、もっとセンシティブな情況なんだと、地方の学生のリアリティを感じさせられました。
ぼくらが提供しているサービスは、ただの「就活支援サービス」という枠組みだけではなく、より広く深い意味での学生たちの「ライフライン」でもありうるんだと、改めて自覚しました。
ジョーカツのCA(キャリアアドバイザー)は、そんな彼らの心情を踏まえて、学生とかかわっていく必要があるんです。ただお決まりのマニュアルで、学生たちの志望業界を聞いて、自己PRの添削をして、企業を紹介するんじゃなくて、ちゃんと学生との関係性を深めていく。心の底から「めちゃくちゃ合うはず!」と思える会社を紹介していく。そのために、彼らの過去の話を聞いて、つくりたい未来を深く掘り下げて聞いていく。
そうやって学生からの信用や信頼を得るからこそ、正しいビジネスや正しい成長が実現できると考えています。
人材業界にかぎった話ではありませんが、営業や販売の世界では「決める」とか「クロージング」という言葉をよく使いますよね。場合によっては「剥がす」なんて言ったりもします。
自分たちの都合で案件を「決める」、相手の心情やタイミングにかかわらず「クロージング」する。競合や別の方向にいきそうなところを「剥がす」というように。自分の目標達成のために、月末に合わせて提案をしたり期限を設定したりすることもあります。
ただ、ジョーカツではそういう言葉は使いません。NGにしています。裏でそういう言葉を使いながら学生と接していれば、その空気は必ず学生に伝わります。そうしたら、どうしたってお互いの信用は崩れていくし、学生たちからしても「就活支援といったって、結局は商売のネタじゃないか」という声が上がるのも当たり前です。
そういうエージェントや支援会社が増えてしまうと、人材業界が誤解されていく。
ぼくらは人材エージェントという仕事を、正しくやっていきたいんです。
ジョーカツが高い倫理観をもって正しく成長していくことで、人材業界が「学生を食いモノにしている」とか「立場を利用してカネを稼いでいる」と言われる状況を淘汰していける、と本気で考えています。
そうは言っても、キレイごとを並べているわけではなくて。あくまでも、ビジネスとして成長しなければ意味がありません。
ぼくがよく、求職者の方々に伝える「喩え話」があります。
たとえばアパレルでも装飾品でも、あなたが店長だったとします。
お客さんの一人に、毎月一度お店に来てくれて、2ヶ月に一度、商品を購入してくれるAさんがいます。もう長い間、Aさんは通ってくれていて、毎回決まった額の買い物をしてくれる。よくよく話を聞くと、子育てとパートをしながらお金を貯めて、2ヶ月に一度あなたのお店で買い物をするのが生活の楽しみだと言うんです。
そんな中で迎えた、ある月末の営業最終日、どうしても月間の売上目標が達成できそうにない。お店が潰れるかもしれない。あと数万円、どうにか売上があれば達成できる。
そこであなたが気づいたのは、その日はAさんが月に一度の来店する日。ただ、その月は購入する月じゃないのもわかってる。とはいえ、これまでの関係性で自分がおすすめしたら、Aさんは買ってくれるだろうこともわかっている、と……。
そんな状況になったら、どう考えますか? って。
(もしよかったら、ここで少し考えてみてから、続きを読んでください笑)
そんな状況があったとして、「売らない」のがナイモノです。
とはいっても、ただ情だとか誠実さというだけの話ではありません。
最終日に売上未達の状況を生んだ責任は自分にある、という意識をもつということ。そんな切羽詰まった状況をつくってしまった自分が甘い、と考えられるかどうかで大きく違うわけです。
高い倫理観をもって仕事をすることと、売上をつくることは同時並行なんです。
売上を優先して人の人生を曲げることはあってはならないし、人の人生に寄り添うからといって数字がなくていい、とはならない。人様の人生と営業の数字を両立させながら、どっちも実現してこそ正しい成長につながっていくと考えていますし、どちらかで高い成果を出しただけではナイモノが目指すところには到達できません。
そういう意味で、ぼくらは学生に寄り添って人材ビジネスを正しくやろうと考えているけれど、一方ではバリバリの営業会社だよ、ということは伝えておきたいんです。数字や売上にも妥協はしません。
その両輪を同時に動かしていくのが、ナイモノの仕事。どちらかに偏ってしまえば、まっすぐ走ることはできません。正しく成長していくために、ウェットな部分とビジネスの部分の両者を正しく追いかけていること。それがナイモノの強さでもあるし、業界の中でユニークな存在感を出せている理由です。
次回、#2「会社員時代に見た、池袋のネットカフェでの光景。地方学生が抱えるハンデをなくしたい」に続きます
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