こんにちは。ナディアで広報を担当しています遠藤です。
今回はナディアのご紹介として、代表取締役CEO弓庭へのインタビューをお届けします。ぜひ、最後までご覧ください。
まずは、弓庭さん自身について伺います
どのような学生時代を過ごされましたか
私は札幌出身ですが、大学生になり、首都圏で独り暮らしを始めました。
その費用のすべてを親に頼るのは申し訳なく思い、学生時代はアルバイトに明け暮れていました。バーテンダーやファミリーレストランのキッチン、選挙調査など、いろいろなアルバイトを経験し、学生でありながら多くの業種や仕事を見ることができたと思います。
また、大学3年生の時に受けた授業の講師がとても印象的な方で「とにかく海外に行きなさい」と強く勧めていただきました。留学資金の心配をしていたら「そんなのは言い訳だ。トライをしてみたのか」と発破をかけられ、決心がつきました。
その後、バイトの数を増やし、1年間ニュージーランド、オーストラリアに行きました。
ニュージーランドでは、さまざまな国の人と話せたことが、良かったと思っています。Language schoolにいくと、中国人や韓国人、台湾人が多く、ヨーロッパの方もいました。また、ニュージーランドやオーストラリアを周遊した時には、同じようにラウンドしている方や現地の方々とも出会うことができました。その方たちとさまざまな話をする中で、文化の違いを体感できたことが大きかったです。この経験が自分の今まで持っていた価値観をアップデートすることにもつながりました。
新卒では、広告代理店に入社されました
広告業界を選ばれた理由は何でしょうか
初めは、自分のやりたいこと、なりたいものが明確ではなく、さまざまな業界の企業にエントリーしました。そして、幸いにもいくつかの企業から内定をいただくことができたのですが、自分としてはなんだかしっくりこない。そんな気持ちで入社するのは申し訳なく思い、いただいた内定は辞退しました。そして、もう一度海外に行きたいと思ったのです。しかし、当時は就職氷河期ということもあり、親には一度は就職をしなさいと反対をされてしまいました。
そんな時に、当時参加していたボランティア先の方から「弓庭くんは、興味の幅も広いし、広告業界とか合うのではないかな。広告業界はいろいろな会社の仕事ができるよ」という話をしていただき、広告業界にエントリーし、内定をいただくことができました。
実際に入社してみて、この判断は間違っていなかったと思っています。広告業界には、さまざまな業界のお客様がいらっしゃいます。新卒で初めてのお客様であるエステ業界を担当したときには、それまであまり関心がなかった美容について詳しくなりました。担当したお客様のサービスを知るために勉強し、新しい知識を増やしていくことも、とても楽しかったですね。
これまでのキャリアで影響を受けた方はいますか
大前提として、さまざまな方との出会いが自分に影響を与え、成長をさせていただいていると思いますが、その中でも入社時にメンターについていただいた先輩の影響は大きかったと思います。
現在、自分が持っている価値観やスタイルなどのベースとなっていることの多くはその先輩の影響だと思います。今では考えられませんが、その先輩とは業務時間中に飲みに行ったこともありました。一見遊びで飲んでいるように見えますが、時間の使い方を教えてくれていたのだと思います。
一風変わった方法ですが、時間を上手に使って成果を出すことの大切さを伝えてくれました。
また「勘違いするな」と言われたことも強く印象に残っています。
代理店はクライアント様から受注するのですが、自分たちだけで全てのことができるわけではないので、同時にビジネスパートナー(発注先)もいます。大規模案件などを担当すると、発注先に対して大きな態度をとってしまう人もいますが、このお金は私たちがクライアント様から預かっているにすぎない。ビジネスパートナー(発注先)があってこそ、自分たちの仕事が成り立っているということを忘れてはいけないと言われました。
今でも、社内外問わずいろいろな人に助けてもらっているという感覚はとても大切にしています。
弓庭さんは内定者の方に「映画や旅行に行っていろいろな刺激を受けてほしい」と話されます
私自身、海外にいって出会う方々の多様な価値観に触れることができたことは先ほどお話ししました。また、海外に行かずとも、映画や展覧会、もしかしたら表参道や銀座などを歩いて見るだけでもインスピレーションを受けることができます。
以前、TVCMの企画をしている時にプランナーの方が「あの映画のあのカットのような」という説明をしていて、さまざまなものに触れることで多くの引き出しを持っているのだと思い、さすがだなと感じました。内定者のみなさんも、学生の時だからこそできること、感じられることをできる限り体験して欲しいと思います。
内定者の方は、これまでも様々なことに触れてきたことと思います。進むべき業界が明確になったからこそ、今までとは異なる視点で体験することもあるはずです。その経験が実際に働き始めた時に自分の財産になりますので、そこに気づいてもらえたら嬉しいと思っています。
ナディアにジョインした理由を教えてください
広告代理店は、扱う金額も大きく、コミュニケーション全般を取り扱うことができるのですが、社内で最後まで完結できません。そんな中、社内に制作ができるメンバーがいる環境で自分がプランニングに関われたらクライアントに新しい価値を提供でき、面白いのではないかと思い、ナディアへの参画を決意しました。
ここからは、弓庭さん自身の話から少し離れて、事業や今後のナディアについてお聞きします
現在の事業環境や業界トレンドをどのように捉えていますか
AIやツールの進化がものすごいスピードで進んでいます。そのため、今後簡易的な制作はAIやツールに代わっていくのだろうと思います。
そういった中で、私たちの役割は、AIが得意とする膨大な過去のデータから導き出されるものではなく、新たな組み合わせや新たなものを生み出すことにあります。これまでの経験や知見を活かしてアイデアを生み出すということに、注力していくべきだと思います。アイデアを飛躍させた発想は人間にしかできないことですよね。
また、クリエイターが培ったセンスも大きな武器になります。センスがいいと言われる人は、生まれながらにセンスが良いわけではなく、感度高くいろいろなことを吸収してきたからこそセンスが良いのだと思います。さまざまなものを見たり、体験する数を増やし、どうしてこうなったのかと考え続けることによってセンスは磨かれていくのではないでしょうか。
ナディアが差別化できる点としては、すでに決められたものの制作だけでなく、まだ決まってないものに対しての戦略立案やブランディング、体験設計という上流工程も掛け合わせられる点にあると思います。
ナディアを一言で紹介するときに、「ブランディングから1本のバナーまで」というフレーズがよく使われますが、これは制作物の幅が広いという意味に加え、1本のバナーの制作においても、ブランディングで行うマーケットやターゲット視点をもって制作できることが強みです。
ナディアの行動指針である 9 codeについて、社内会議でもよくお話に出てきます
9 codeの中で特に思い入れが強いのは、「自分が源泉:他責にせず、自発的に問題へ取り組む人にこそ助力が集まる」でしょうか。この考え方はあらゆることに通ずると思っています。
例えば、何かのミスが起こったときに、誰の責任かという話になりがちですが、そうではなく、自分でも何かできることはあったのではないかと考えてほしいです。自分もチェックすることができた、確認に余裕ができるスケジュールを組むことができたなど、ミスが防ぐために自分自身ができることはいくらでもあるはずです。他人のせいにするのではなく、「自分が源泉」と考えることで成長につながりますし、自分の幅を広げると思います。逆にそういう発想ができないと、自ら成長のチャンスを逃しているのと同じです。これはクリエイティブの会社ではなくても同じです。
「責任」という言葉が少し重くとられてしまう可能性もありますが、自分の責任をどのように捉えるかが大切であり、責任は押し付けられるものではなく、自分で気づく姿勢が大事だということを言っています。
思い起こすと、この「自分が源泉」というフレーズに出会ったのは、広告代理店時代に受けたリーダーシップ研修でした。講師の方は、他にもいいお話をたくさんされていた気がするのですが、この「自分が源泉」というフレーズがずっと私の中で残っていました。何年も経って、熟成されたのかもしれません。
ナディアが今後目指していく姿はありますか
すこし抽象的な表現になるかもしれませんが、守りに入り丸くなるのではなく、星のように複数の尖った部分がある会社になっていきたいです。さまざまな分野でエッジが立っている状態を目指していきたいと思います。
そのためには、常に次の一歩を踏み出す挑戦を続けていかなくてはいけないと思います。
ナディアが考える「成長」についておしえてください
現在、ナディアでは希望者を対象に、東京、札幌、京都の各拠点で研修プログラムを実施しています。ただ、研修は受けて満足するのではなく、そこから気づきを得て、自分で勉強をスタートするきっかけだと考えています。少し厳しく聞こえるかもしれませんが、成長は与えられるものではありません。自分で動き出すことが重要です。そのきっかけや機会はナディアでは数多く準備しています。ぜひ、そのチャンスを十分に活用してもらいたいと思いますし、本当にやりたい!必要!と思うならば、制度にないことでもどんどん支援していきます。
もちろん、経営者ではあるのでROIということはしっかりと求めてはいきますが。職種や世代に関係なく、スタッフみんなに成長を続けてほしいと思います。
ナディアで働く魅力とはなんでしょうか
先ほどもお話ししましたが、意志があればいくらでも成長できる場所であるということです。
自発的に動くことがとても大切であり、自ら動けばいくらでもチャンスがある会社だと思います。ぜひ自分が源泉という意識で主体的に物事に取り組める方をお待ちしています。