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技術に真摯に向き合える人材輩出を目指すNABLASの「iLect」事業

NABLAS株式会社はAIの人材育成から研究・社会実装までを手がけるAI総合研究所です。では具体的にどのような事業を行っているのか、本記事では人材育成、R&D及びAIコンサルティング、サービス開発の3つの事業のうち人材育成の事業についてお伝えしていきます。

NABLASの中核をなす人材育成事業「iLect」

<iLect特設サイト:https://ilect.net/

NABLAS株式会社は2017年、iLect株式会社としてスタートしました。『iLect(アイレクト)』というのは、我々が提供する人材育成サービスの名前です。このiLectで、AIを学び、研究開発するためのコンテンツと計算環境を提供しています。

我々が提供している学習コンテンツは、東京大学から正式にライセンスを受けて提供しています。弊社を設立する前から人材育成に取り組み、このコンテンツで過去5年に2400人を超える人材を輩出しています。この実績のあるコンテンツをベースに、さらに弊社でブラッシュアップしたコンテンツも開発しています。

最近、特に開発に力を入れているのは経営者向けの研修プログラム『DL4Biz』です。エンジニアやデータサイエンティストでなく経営者を対象にした研修プログラムを開発した理由は、最近のAI情勢で課題を感じているからです。昨今は第3次AIブームの最中と言われ、企業においては関連技術に積極的な投資が行われています。その一方で「PoCの墓場」という言葉も耳にします。せっかくの投資が無駄になっているということです。

こういった現状があるのは、プロジェクト内での技術者不足等も一因にあると思いますが、意思決定者のAIに関する知見不足もあるのではないかと考えています。「AIが重要だ!」という話を聞いた意思決定者が、AIをよく理解できていないまま、現場に丸投げをするーそういったプロジェクトでは、うまくいかない状況が生じるのは避けられず、最終的な利益を生み出すところまでたどり着けません。

すでに世界では、日本よりも先にAI for Executiveといった経営者向けのAI教育が普及しています。ハーバード大学などでも行われており、教育を受けた経営者はAIに関する十分な知識を獲得し、経営と技術を正しく結び付けることができるようになります。こうした取り組みをぜひ日本でも普及させていきたいと考えているところです。

教育関連ビジネスも競合が増える一方、iLect事業を推進していく理由

<対面式講義の様子>

AI人材不足が叫ばれ、マーケットではAIに関する教育コンテンツも、e-Learningで学べるもの、企業向け研修など少しずつ増えてきました。おそらくこれからも教育関連の似たようなサービスは増えていくでしょう。しかし、それでも我々が人材育成事業を推進していくのには理由があります。

それは技術に真摯に向き合える技術者や経営者を育成したいと考えているからです。

この「技術に真摯に」というのは、進化のスピードがとても早いAI分野に関わる人であれば特に意識してほしいと考えています。最先端の技術を学び続ける姿勢も必要ですが、目の前の課題にはどの技術をどのように適用していくかを見極めて判断する眼を持つことも必要です。ただ新しい技術を習得しましたで終わるのではなく、課題を本質的に理解し、最先端の技術含めてこれまでその人が学んできた技術を課題解決のためのツールとして適切に使いこなせる人になってほしいと考えています。

iLectでは知識の面では良質なコンテンツを開発・用意しています。それに加えて、対面式でかつTA(ティーチングアシスタント)も数名講義をサポートする講義形式をとって、対話しながら技術を身につけていけるようにしています。また、課題を提出してもらい、受講者同士でモデルの精度を競うことも実施しています。このように講義の形式にもこだわって受講者が一技術者として自ら学び、考え、手を動かしていく習慣を身につけてもらうために徹底しています。

その他のサポートでは、事前の環境準備の負担を軽減するために、Webブラウザからアクセスできる計算環境も整えています。技術者の負担軽減にもなるだけでなく、プロジェクトを推進する方、あるいは経営者の方にとってもAIに関するプロジェクトへの初期投資を限定的にするメリットもあります。

技術は絶えず進化していきます。その変化をしっかり捉えつつ、いかに目の前の課題に取り組んでいくかをしっかり見極めることができる人を一人でも多く輩出していくことを目指して、これからも弊社では人材育成事業に推進していきます。

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