■自分の想いと将来性を見据えて、未経験の業界&職種に挑戦
ーーまずは、自己紹介をお願いします。
2021年4月に中途入社した、Y.Sです。現在はデータエンジニアとして、金融機関の規制改訂に合わせた、既存プログラムの改修業務などを行っています。
ーーネイチャーインサイトへの入社までの経緯を教えてください。
前職は、撮影小道具のレンタル業をしているお店で働いていましたが、半年で退職をしました。もともとデザイン系の専門学校も出ていて、クリエイティブな仕事に就いて自立した生活を送りたいという想いがあったからです。思いきって次の就職先も決めずに退職し、将来性のあるIT業界などで就職先を探していたところ、見つけたのがネイチャーインサイトでした。
ーー入社の決め手になったのは、どんなことですか。
まず、国内でも事業として取り組んでいる会社が少ない、SASを扱っている点です。その希少性に惹かれました。それから、プログミング未経験者を募集していたので、「経験ゼロの自分にもチャンスがある、ぜひ挑戦してみたい」と思い、入社試験を受けることにしました。
■わからないことだらけで研修を受ける日々。困難を支えたのは「今、辞めるわけにはいかない」という意地
ーー未経験OKとはいえ、不安もあったかと思います。そんな未経験者をサポートすべく、御社では研修を行っていますが、研修内容はどのようなものでしたか。
四冊の自社オリジナルのテキストに沿って、段階ごとに講義形式で学んでいくというものです。講義を聞いて演習問題を解き知識を積み、最終的にはSAS技術の習得度をはかる「SAS base programming」と「advanced programming」の試験合格を目指すという内容です。始業から終業まで研修時間があてられ、現場に配属されるタイミングが異なるので人によって差はありますが、受講期間は三ヶ月から半年くらいです。
ーー内容レベルはいかがでしたか。
私はまったくの未経験者だったので、講義にもついていくのが大変でした。そもそも勉強の仕方がわからないという状態の中、ノートやパソコンにメモをとりまくり、テスト前には講義が終わってからも勉強していました。
専門用語などを覚えるだけでなく、仕組みを理解するのも苦労しましたが、テキストや講義内容自体はとてもわかりやすいものだったので、ちゃんと読み込めればプログラミング初心者でも理解できると思います。
ーー困難を感じる中、あきらめずに学びつづけられた原動力は何だったのでしょうか。
「今、辞めるわけにはいかない」という想いですね。私は転職して、かつ未経験で4月に入社しましたので、同時期に入社した新卒メンバーよりも二、三歳年上だったんです。新卒メンバーよりも自分の方ができない状態に、落ち込むこともありました。でも、自分のこれからの生活がかかっていますから、食らいついていくしかないという想いでがんばりました。
■仕組みを学べる研修カリキュラムとサポート体制により、データエンジニアとしての基礎を築けた
ーーカリキュラムを修了したのはいつ頃でしたか。また、その後はどのような流れで業務を担うようになるのでしょうか。
SASのカリキュラムは三ヶ月程で終了します。その後は配属先に合わせた言語をさらに学ぶなど、人によってそれぞれの進み方が違います。なので、半年もしない内に現場に出る人もいますね。
私の場合は配属先の業務で使用するVBAというExcelのマクロを組むプログラミングを習いましたが、他にもPythonの研修を受けた人もいました。また、研修が終わったからといって野放しにされるわけではなく、月一回新卒社員向けの勉強会もやってもらえるので、現場に出ても心配することはないと思います。
ーー修了した今感じる、研修カリキュラムの魅力を教えてください。
求められたデータを自分でいちから順序だてて作成する課題が出されるなど、自分が作成するものの仕組みを根本から学べる内容なので、これから担う現場業務の基礎となる理解力を身につけることができます。自分にとってはスキルの振り返りになりますし、実際に業務を担当した際に、お客様へ仕組みを説明するコミュニケーションの練習にもなり、とても役立ちました。
また、わからないことがあれば講師でもある会長に気軽に聞けるという点も魅力だと思います。研修はリモートで行っていましたが、別途作成されたミーティングルームですぐに聞くことができました。私は同期に聞くのが恥ずかしくて、よく会長に質問していましたね。未経験で入社をしましたが、サポート体制が整っているので安心して学ぶことできましたし、この教育制度があったからこそ、この先の学びもしっかり身につけることができたのだと今振り返って思います。
■現場こそ、学ばなければならないことが山ほどある。学び続ける大切さを知ったデータエンジニアとしての今
ーー仕事の面白さをどんなところに感じますか。
とにかくキャッチアップするのに必死で、面白いと考える余地がまだなくて(笑)。そんな中でも、意図通りにプログラムが動いて成功した時は、やりきった達成感を感じますね。
ーーこれまでで一番大変だったことはどんなことでしたか。
たとえば、今行っている業務は、データのどの部分を変えるかの調査を行い、改修方法を検討し、改修したら意図通りに動作するまでテストと修正を要するものです。行うこと一つ一つが地道な作業なので、たとえば一つでも修正し忘れてプログラムを実行してしまうとまた最初から修正箇所を探さなければいけません。そういう状況に陥った時は本当に大変でした。自分のやっていることを慎重に確認する重要性を学びましたね。
ーー研修での学びは、今どのように役立っていますか。
研修では知らないことが多くて大変でしたが、知らないからこそ、「もっと覚えないと。スキルアップしないと」と自発的に思えるようになりました。パソコンに関する知識も増えましたし、何も知らなかった入社前に比べたら、できることは格段に増えていると日々実感しています。
でも、研修を終えても、現場に出れば覚えないといけないことは山ほどありますし、一度覚えてもしばらく触れていないと忘れてしまいます。学びには終わりがないので、日々勉強だなと感じています。
■自分の存在価値を高めて、データエンジニアとして会社から求められる人材になりたい
ーーこれから、データエンジニアとして何を目指していきたいですか。
まずは、会社に居座ることです(笑)。せっかく覚悟を決めて飛び込んだ世界ですし、長く勤務していきたいと思っています。そのためには、スキルアップをして技術力を高めていくことはもちろんですが、会社の中で上手くやっていくために良好なコミュニケーションを心掛け、自分の存在価値を上げて会社から求められる人材になっていきたいと思っています。
ーー最後に、会社全体の魅力、そしてこれから入社に挑戦する人へメッセージをお願いします。
先輩や上司、社長や会長ともコミュニケーションもしやすい、風通しのよい職場です。また、研修制度もそうですが、月一回の勉強会など、まったくの初心者でも基礎スキルを身につけることができるサポート体制が会社には整っていると思います。もし入社までに時間があるなら、SASでもそれ以外の言語でもプログラミングのことを自分なりに調べておくと研修に有利に働くと思います。でも、もしできなくても、ここでならいちから学べるようにサポートしてくれるので心配することはありません。
それから、私のように転職して年齢違いの人達と研修を受ける方もいるかと思いますが、まず年齢やキャリアに関するプライドは捨てることをおすすめします。年下、年上、同い年と年齢関係なく親切に接してくださる方がたくさんいるので、自分から殻に閉じこもってしまうようなプライドを捨てることで、より過ごしやすくなるのではないかと思います。