2023年8月23日(水)から8月25日(金)にパシフィコ横浜ノースで開催された、 「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス※12023」(以下、「CEDEC2023」)のセッション「【男性にも知ってほしい】フェムテック×ゲーム業界」に、当社ルナルナ事業部 事業部長の日根 麻綾が登壇しました。
「CEDEC2023」はコンピュータエンターテインメント開発者を対象とした、ゲームに関する技術や知識を共有する国内最大規模のカンファレンスです。ゲーム業界で働く男女比は約8対2と男性が圧倒的に多いと言われていますが、同じ職場で働く仲間の「女性特有の悩み」について、男性にも深く理解していただきたいという想いのもと、今回、フェムテックに関するセッションが企画され、『ルナルナ』にお声がけいただきました。
セッション「【男性にも知ってほしい】フェムテック×ゲーム業界」では、本セッションを企画したセガサミーホールディングス株式会社 総務本部コミュニケーションサービス部の茂呂 真由美氏からフェムテックについての説明後、当社 日根より『ルナルナ』の説明や、女性のホルモンバランスと健康課題、女性の健康課題改善を支援するサービスなどについて、講演しました。
その後、monoAI technology株式会社 代表取締役社長の本城 嘉太郎氏を交え、パネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションでは、講演で紹介があったフェムテックや女性の健康課題について、本城氏から「全く知らないことが多く、とても勉強になりました。企業ではコンプライアンス研修などが当たり前に実施されているが、こういった女性の健康課題を知るための研修も、当たり前に行われるべきで、ぜひ男性にも知ってほしい」と、経営者視点からも大切であるといった感想が述べられました。
また、ゲーム業界の技術がフェムテックにどのように関わっていくことができるのかという質問には、パネラー3名から「女性の健康課題に特化した相談を受けるAIの開発」や、「メタバース空間で女性の健康課題や子育てを体験できるコンテンツ」、「カラダがつらくても頭はしっかり動いていることもあるので、頭で考えていることをアバター代わりに伝えてくれるメタバース空間」といった斬新なアイデアも飛び出し、“ゲーム業界×フェムテック”に新たな可能性を見出せる機会となりました。
会場聴講者とオンライン視聴者からの質問では、「男性から生理などについて話しかけることはセクハラにならないか」といった男性目線の質問や、「生理中、仕事を休むほどではないが、通勤はつらいのでその時だけテレワークで働きたいが、会社に理解してもらえない」といった、切実な悩みも寄せられました。
生理に伴う症状は人それぞれ異なり、カラダはつらいけど通勤などの移動がなければ、デスクワークであれば仕事には支障がないため、テレワークなどを活用し働きたいといった女性の声も納得できます。会社の方針などもあると思いますが、女性の体調も理解したうえで、会社にとっても女性にとっても良い選択ができることが望ましいと思います。
今回のセッションが、女性のカラダの仕組みや健康課題を理解し考えるきっかけとなることで、女性だけでなく誰もが働きやすい環境づくりの一助となれば嬉しいです。
『ルナルナ』は今後も、「FEMCATION®(フェムケーション)※2」を通じて、年齢や性別を問わず誰もが、女性のカラダやココロについて正しく学べる機会を創出し、あらゆる女性たちが、より生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会の実現を目指します。
※1:「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス(CEDEC)」は、コンピュータエンターテインメント開発者を対象とした、ゲームに関する技術や知識を共有する国内最大規模のカンファレンスです。毎年3日間にわたって開催し、エンジニアリング、プロダクション、ビジュアルアーツ、ビジネス&プロデュース、サウンド、ゲームデザイン、アカデミック・基盤技術の7分野で約200ものセッションが行われます。
※2:「FEMCATION®」は(株)エムティーアイの登録商標で、FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語です。