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(株)エムティーアイが企画・開発したゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』と、母子手帳アプリ『母子モ』は、公益財団法人日本デザイン振興会が開催する2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
今回、『3D雨雲ウォッチ』と『母子モ』に加え、2018年度グッドデザイン賞を受賞したクリニック向け経営分析サービス『CLINIC BOARD』の事業担当者から、サービスにかける想い、そして、当社のデザイン部に聞いた、デザインのこだわりやメッセージを紹介します。
デザインチーム 責任者インタビュー
受賞にあたって
グッドデザイン賞は日本で唯一の総合的デザイン評価として、歴史と権威ある賞であり、今回このような名誉ある賞を受賞できたことは大変光栄に思います。 そして見た目のデザインの重要性は勿論のこと、サービス自体の価値が認められなければ、受賞は叶いません。その意味において、今回の受賞は、携わった全ての方々の尽力の賜物であり、そのことを一番誇りに思います。 今回の受賞で弊社のサービスに興味をお持ち頂いた皆様の生活を豊かにするお手伝いが出来れば、デザインの責任者として、これ以上の幸せはありません。
受賞までの経緯
弊社はフィーチャーフォン時代よりサービスを提供しておりますが、その頃からデザインに力を入れています。そして、時代がスマートフォンへと移行し、これまで以上にサービスにおけるデザインやユーザーインターフェースが重視される世の中となりました。とりわけコンテンツのリッチ化に伴うデザインでの表現力向上は、今後、最も重要な要因の一つであり、弊社ではサービスのデザインの品質向上に向けて、これまで様々な取組みを行っています。 一口にデザインといっても、皆様が先ずは思い浮かべる見た目のグラフィックだけではなく、ユーザーインターフェース、フロントエンド、UXプロセス※など、現代のデザインは様々な要素を必要に応じて使いこなした上に存在する、それぞれ非常に専門性が強い分野の集合体と言えます。 そして、デザインは成果の数値化が非常に難しい分野です。それ故に「我々のデザインは、ユーザーにとって価値あるものになっているのか?」を常に自らに問いかけながらサービス作りに関わっています。 そのようななかで、2019年にデザインからの価値提供の正しさの立証に向けて、部内で「デザイン評価を獲得へ」の活動を加速させました。その結果、今回の「グッドデザイン賞」受賞という形で結実するに至り、これまでの我々の取り組みに対しての大きな自信に繋がりました。
今後に向けて
今回の受賞は大変光栄であり、我々はこの結果に満足せず、弊社が提供する「世の中を、一歩先へ。」を体現する様々なサービスが皆様にとって価値ある優れたサービスとなれるようデザインから最大限の貢献を目指し日々弛まぬ努力を続けてまいります。
※ユーザーインターフェース:コンピュータシステムあるいはコンピュータプログラムと人間(ユーザー)との間で情報をやり取りするための方法、操作、表示といった仕組みの総称
フロントエンド:WebサービスやWebアプリケーションで直接ユーザーの目に触れる部分
UXプロセス:ユーザー体験を高めるためにユーザーからの評価を参考に何度もプロダクトの修正・最適化を行う工程
『3D雨雲ウォッチ』サービス担当者インタビュー
ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』とは
最先端の気象レーダ「フェーズドアレイ気象レーダ」※のデータを用いて、今まで察知が難しかったゲリラ豪雨発生の可能性を予測し、スマートフォンのプッシュ通知でお知らせするサービスです。今後は、局地的豪雨など突発的な気象災害による被害を減らすことを目指しています。 ※「フェーズドアレイ気象レーダ」の予測範囲(関東・関西の一部地域)外については、「気象庁Cバンドレーダー」のデータを利用しています。
サービスにかける想い
予報技術の進化により、気象予報の精度は年々高くなっていますが、その一方で、気象災害による被害がゼロになっているかというと、残念ながらそうではないのが現実です。 毎年のように耳にする、ゲリラ豪雨による人命にかかわる被害に対し、気象精度の向上はもちろんのこと、利用者が危機感を自分事として瞬時に把握することが出来る情報配信が重要と感じていました。どれだけ危険な雨雲が上空に発生しているのかを恐怖を持って直感的に感じ、すぐさま回避行動につなげてもらうような情報を作成し、配信しようと決意し立ち上げたのが、この『3D雨雲ウォッチ』です。 これからも気象災害による被害に遭う方を少なくするため、そして安全な生活を送れるように、様々な研究機関とも協力しながら情報量や精度の向上に努めていきます。
デザインチームより
画面内の対象物に3D表現を用いることで、様々な角度から情報の確認ができるだけでなく、自由度の高い操作性を実現しました。また、色の変化で危険度を表現し、直感的に危険を察知できるようにデザインを工夫しています。これは、ユーザーの現在地に配置されるアバターのレインコートの色にも反映しており、ピンポイントでの危険度の確認に効果を発揮します。ぜひダウンロードして『3D雨雲ウォッチ』の最先端の世界を体感してみてください。
母子手帳アプリ『母子モ』サービス担当者インタビュー
母子手帳アプリ『母子モ』とは
母子健康手帳の記録から地域の情報配信までを、スマートフォンで簡単にサポートする母子手帳アプリです。妊娠週数や子どもの月齢に応じた、自治体からの子育て支援情報を確認できる機能や、子どもの予防接種の自動スケジューリング機能などの、子育て世帯へのサポートだけでなく、子育てしやすいまちづくりへの貢献が評価され、2015年のサービス開始以来、全国320を超える自治体(2020年11月時点)で採用され、ご利用いただいています。
サービスにかける想いと『母子モ』が目指すこと
母子手帳アプリ『母子モ』は、女性の健康情報サービス『ルナルナ』を活用して妊娠されたユーザーの、妊娠中や出産後は体調や環境の変化が大きく、不安や不便を感じるといった声から生まれたサービスです。インターネットやSNSが発達した現代だからこそ、自治体などの信頼できる情報を最適な時期に届けることによって、保護者の手間を減らしつつ、安心感が得られるアプリになればとの想いから、開発しました。今後は、自治体や医療機関のサービスが、アプリを通じて簡単便利に利用できる新たな機能を開発し提供することで、新たな生活様式にも対応した、安心・安全な子育て支援ができる社会の構築を目指しています。
デザインチームより
『母子モ』は、そのサービスの特性上、公共性の高さを重要視しています。いつでも・どこでも・誰でも使えるように、アクセシビリティ、ユーザービリティ※の確保に注力し、子育ての多くの悩みを解決できるようにデザインしました。これからも、子育てを頑張る皆様に寄り添えるデザインであり続けます。
※アクセシビリティ:情報やサービスへのアクセスのしやすさ
ユーザービリティ:ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い
『CLINIC BOARD』サービス担当者インタビュー
経営分析サービス『CLINIC BOARD』とは
クリニック(診療所)向けの経営分析・PRM(ペイシェント リレーションシップ マネジメント)※支援システムです。これまで診療報酬請求以外で使われてこなかったオンライン請求用のレセプトファイルをアップロードするだけで、医業収益や患者来院状況(リピート数や新規、年代別来院数など)などから、自動で経営状況の分析が可能です。また、条件を設定し患者の来院履歴を可視化することで、定期的な通院を中断している患者の自動抽出が可能となるため、来院誘導などのフォローが実施でき、患者数の減少に悩むクリニックをサポートしています。
サービスにかける想い
電子カルテ・レセプトコンピューターにも集計機能はありますが、確認したい項目ごとに設定をする必要や、集計しても結果が表形式のため月次や年次での視覚的な比較が難しいことが多くあります。そのため、医師は診療後の空き時間に自身でエクセルなどにデータを入れ込み、グラフ作成をするなど手間をかけて自院の状況を可視化しているケースが多いのが現状です。
診療だけでなく、様々な役割を担う多忙な開業医の先生に対して、経営指標についてはいつでもどこでも簡単に確認できる状態にしておくことで、これまで以上に診療に集中することができ、結果としてクリニック経営の「全体最適化」に貢献できればと考えています。そのため経営管理ツールとしてはシンプルな画面構成やグラフィカルな表現にこだわり、より簡便なUI/UXを目指しています。
各サービスの詳細はこちらから
ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』
母子手帳アプリ『母子モ』
経営分析サービス『CLINIC BOARD』