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金融特化型CRMで急成長する『MONO』が、個人投資領域で活躍したいエンジニアを募集!

日本では長らく個人投資を行なう人は多くはありませんでした。しかし、近年では政府の動きもあり、NISAやiDeCoなどを始める人が増加。一部ではFIRE(資産運用による経済的自立と早期リタイア)を目指す人も現れました。

このように盛り上がる金融業界のなかで、私たち株式会社MONO Investment(以下、MONO)は金融事業者をサポートするCRMを提供しています。

MONOは業務拡大にあたりエンジニアを募集中です。今回は代表取締役 中西諒にインタビューを行ない、私たちの事業やビジョンをご紹介します。


■証券業界で増えているIFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)をサポートしたい

――はじめに、MONOの事業を説明してもらえますか?

中西: MONOは個人の資産運用に関わる事業を展開しています。資産運用に対する技術的・心理的ハードルを取り除き、日本の個人投資家が資産運用をもっと身近に感じられることを目指してサービスを提供しています。

――具体的にはどのようなサービスなのでしょうか。

中西:私たちのメイン事業は、金融事業者向けのCRM(顧客管理システム)『MONO Investment』の開発・提供です。このプロダクトを使えば金融事業者が個人投資家の資産状況を一元管理することができ、業務効率を高めることができます。


――ターゲットは「証券会社のリテール営業担当者」ということでしょうか? たとえば、個人投資家に向けて金融商品を販売するような……。

中西:おおむね合っています。リテール営業担当者は証券会社に限らず、銀行、保険会社、FP等多くの金融機関にいらっしゃいます。『MONO Investment』はそのすべての事業者が手軽に高度な金融アドバイスを行うことをサポートするためのツールです。足元特に注力させて頂いているのはIFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)です。IFAは金融機関から独立した小規模金融アドバイザーで、様々な証券会社から金融商品を選び、個人投資家のニーズに合わせて金融商品を提案しています。

――個人投資家にとっては、より自由に金融商品を選べるIFAの方がありがたい存在ですね。

中西:そうなんです。家電業界で例えると、IFAは家電量販店です。ひとつの店舗に様々な商品が揃っていれば、消費者も便利に買い物ができますよね。現に規制緩和が進んでいるアメリカでは証券セールスの約半数がIFAだと言われています。日本では法規制もあり、IFAの数はごく少数でしたが、近年では徐々に事業者が増えてきました。これらのIFAは顧客管理にニーズを抱えていたんです。


■IFAが抱える悩みを解決するため『MONO Investment』を生み出した

――その課題を解決するために『MONO Investment』をリリースした、ということですね。

中西:その通りです。金融業界で顧客情報を管理するためには「顧客のステータス」と「顧客のポートフォリオ」を同時に把握しなければいけません。

「顧客のステータス」には住所や氏名はもちろん、どれくらい資産を持っていて、いつまでにどれくらいの資産形成をしたいのかなど、パーソナルな情報が含まれます。一方、「顧客のポートフォリオ」からは、どの金融機関からどのような金融商品をどれだけ購入していて、年に何%損益を生んでいるのかが把握できます。

セールスフォースなど既存のCRMでは、この2つの要素を同時に管理しきれません。大手の金融機関は独自にシステムを構築して対応してきましたが、IFAは大手とは異なり十分なIT投資ができず、管理コストが上がってしまう。MONOはこの課題に注目してプロダクトを開発しています。


――そもそも一般的なIFAはどれくらいの顧客を抱えてるのでしょうか?

中西:IFAの営業員1人あたりで、少なくて2〜30人、多くて100人ほどのお客様を抱えています。ちなみにIFA法人は、数名規模から2〜30人程度の営業員が所属する企業が多いですが、数百人の営業員を抱えていらっしゃるIFA法人様も存在します。

――それだけの顧客情報とポートフォリオを管理するのは苦労しそうですね……。MONOはIFAの課題をどのようなシステムで解決しようとしているのでしょうか?

中西:証券口座の情報と個人投資家の情報を紐づけ、リアルタイムにひとつの管理画面で情報管理できるシステムを組んでいます。このダッシュボードには個人投資家とIFAがアクセスできます。両者が現状を把握できますし、データを見ながらチャットでやりとりもできる。急激に金融商品の価値が下がった場合も客観的なデータを見ながらプロが個人投資家をケアできます。同様のシステムはアメリカにはありますが、日本ではMONOが唯一です。

――業界でも一歩リードした存在なのですね。


■起業のきっかけは、金融業界で感じた疑問だった

――ところで、中西さんはなぜMONOを創業したのでしょうか? 簡単な経緯を教えてもらえますか?

中西:僕は経済学部出身で、在学時から金融領域に興味がありました。卒業後に就職したのが野村アセットマネジメントで、1〜2年の頃は分析メインで、債券やデリバティブなど投資に使う分析システムの開発を担当していました。その後は運用部門に移り、株、債券、デリバティブ等など色々な投資商品を運用。長期的な投資から短期投資までなんでもやっていいチームでしたね。その後、活動の範囲を広げるため、外資系資産運用会社であるBlackRockに転職しました。

――BlackRockではどのような事業を行なっていたのでしょうか?

中西:Aladdinという機関投資家向けのポートフォリオ分析、運用マネジメントシステムを国内の資産運用会社や大手の年金基金に提供する事業を行っていました。職務は機関投資家向けのコンサルに近いですね。例えば、資産運用会社のファンドマネージャーはファンドで購入している数百から数千の銘柄のリスク・リターンをつぶさに確認しながら投資の意思決定をする必要があります。一方、それらはテクノロジーなしには実現できなくて、分析を行う高度なプラットフォームが必要でした。ここで起業のきっかけとなる疑問を感じました。

機関投資家は0.01桁の単位でリスクを計算して大金を動かしています。一方、個人投資家に目を向けると、リスク管理の基本的な計算式さえ認知されていません。資産運用会社が運用している投資信託のゴールは購入いただく投資家の皆様に出来る限り低リスクで目標のリターンをお返しすることですが、肝心の個人投資家のポートフォリオ管理が行われていないと部品となる個別の投資信託の細かい分析は意味を成しません。僕らは普段から緻密な計算をしているのに、個人投資家がこのような状態では計算する意味があるのだろうかと疑問に思ってしまったんです。だからこそ、個人投資家のケアが必要だと思いました。

事業化のアイデアを練っていくうちに日本のリテール金融業界の遅れを痛感し、この領域ならビジネスとして課題解決をしながら個人の資産形成をアップデートできるだろうと考えて、起業を決めました。


――MONOは2020年1月に創業しましたが、今はどのような事業フェーズにあたるのでしょうか?

中西:現在は中~大規模のIFA法人を中心に『MONO Investment』を導入いただき、ご要望を吸い上げて精度の高いプロダクトへブラッシュアップしている最中です。マーケットフィットはできているので、今後は地方の証券会社、銀行様にも広げていきたいと考えています。

顧客管理の文脈であればCRMのノウハウは転用できますから、『MONO Investment』をカスタマイズすれば中小の証券会社さんや地方銀行さんのニーズにも対応できるでしょう。最終的には、個人投資家向け金融業における代表的な顧客管理システムを目指します。


■金融系なのにフランクな雰囲気、マーケットフィットも済んでいます

――大きく話は変わりますが、企業のカルチャーはどのような雰囲気ですか?

中西:創業者がみんな金融出身ですし、事業も金融系なので誤解されがちですが、フランクな人が多いですね。今日も僕がこんな格好ですし、全く堅くありません。

コロナ前だとオフィスでリフレッシュ時間にゲームをしたり、休日には家族や友人も含めてバーベキューをしたりすることもありました。ジーンズや半袖短パンサンダルで出社する人もいます。なので、今回募集するエンジニアもスタートアップらしさがあると嬉しいですね。

――人材の話になりましたので、いま求めている人物像も聞かせてください。

中西:現状として、プロダクトはIFAに対してフィットしています。とはいえ、改善要望や開発したい機能の構想は多くあります。顧客に対してより良い価値を提供するための機能は見えているのに、スピード感を上げて開発が出来ていない歯がゆい状態です。なのでそれらを開発に落とし込んでくれるPMや、手を動かしてくれるエンジニアを募集しています。

うちはタイプスクリプトなどを使うモダン開発なので、仕事の進め方としてSlerにどっぷり浸かってきた方だと合わないかもしれません。フィットするのは、大手のSIerで今の開発環境に疑問を持たれておりモダンな開発に関わることへの意欲の高いエンジニアの方やフィンテック系のスタートアップに関わってきた方でしょうか。

できれば金融計算にも興味があるエンジニアさんであれば嬉しいですね。個人的に投資をしていて、投資理論に興味があるとか。もしご要望があればレクチャーすることもできます。


――プロダクト開発に関わりながら、金融知識も身につけられるのですね。そのほかに人材向けにアピールできることはありますか?

中西:まずプロダクトが急成長していること。さらに事業としては初期フェーズなので、技術の選択や様々な制度設計に関われます。

そのほかには、金融のプロフェッショナル向けサービスなので、toC向けのシステムのように「シンプルで、使いやすい」に過度に集中しなくてもいいんです。プロダクトの使い方は勉強会を開けばフォローできます。高度なプロダクトを目指せますし、プロが本当に求めている機能に集中すれば良い。

――金融系のITサービスは多数存在していますが、より専門的なプロダクト、ということですね。

中西:そうですね。MONOは類似プロダクトが日本には存在しません。この分野では第一人者ですから、金融業界の商習慣を変えにいける。「何が業界に求められているのか?」を考えて開発ができるので、社会に大きなインパクトを与えられるサービスだと思います。だからこそ、金融業界に興味があるエンジニアを求めているんです。


■将来は「日本の個人投資のあり方を変える企業」を目指す


――最後に今後のビジョンを聞かせてください。

中西:直近ではレコメンド機能の導入を検討中です。たとえばAmazonは購入履歴をもとに商品がおすすめされるじゃないですか。星の数ほど金融商品はあるので、個人投資家の状況に合わせて提案できる機能があれば、と考えています。

もっと長期的なビジョンでいえば、日本の個人投資のあり方を変えてみたいですね。日本人は資産を貯蓄に回す人が多くて、投資に回す人が少ないですよね。その理由のひとつとして「資産運用ってよく分からない」と考えている人々が多い。IFAの活動が活発になり、投資が身近になればこの状況に一石を投じることができるかもしれません。

マクロ的な視点から見ると、金融市場に個人投資家の長期投資のマネーが流れ込んでくれば上場企業の株価が安定します。現在は機関投資家にマーケットが動かされていますが、株価が安定したら日本企業も着実に成長できる。スタートアップもIPOしやすくなるでしょう。

ある程度元手が必要なので、全員が投資する世界の実現は難しいかもしれませんが、良い影響は現れると思っています。面白そうだと感じたエンジニアさんは、ぜひ話を聞きにきてください。

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