守破離の"守"を大切にした先に、営業の個性はあらわれる。:採用課責任者にインタビュー(後編) | 株式会社MJE
Wantedly更新担当の井口が、同じチームで働く先輩である採用課責任者の西に行ったインタビューの後編です。▽前編はこちら ...
https://www.wantedly.com/companies/mjeinc/post_articles/290029
Wantedly更新担当の井口です。
2020年夏のWantedly更新再開以降、この「ストーリー」上にさまざまな社員インタビューを掲載してきました。
生まれも育ちも異なりますから、当然エピソードはオリジナリティに溢れていますが、その根底にあるキャリア観にはいくつかの共通点があります。
本記事ではその共通点であり、株式会社MJEとしても大切にしている、2つのキーワードの解説と、特にその要素が表れているWantedlyストーリーの紹介をいたします。
もし気になるストーリーがありましたら、ぜひURLアクセスして読んでみてくださいね!
「守破離」とは元々は茶道や武道などの世界で使われてきた言葉の一種で、師弟関係のあり方および修行における過程を示すものです。
物事を学び、修得する過程は次の3段階で表されます。
守=師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
破=他の師や流派の教えについても考え良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
離=一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階
この言葉を聞いた方の中には「昔のことばかりやっていたら、新たな価値は生まれないのでは」と感じる方も多いかもしれません。
その点に関しては、「無着成恭」という禅宗の僧侶でもある教育者が次のような言葉で言及しています。
「型がある人間が型を破ると『型破り』、型がない人間が型を破ったら『形無し』」
イノベーションの中には、既存のアイデアをかけ合わせて生まれたものも数多く存在します。
“型破り”になるためには、まず地道な努力を重ねてたくさんの”型”を修得することが大切です。
・採用責任者のキャリアを振り返る記事の後編です。
・就職活動~MJEでのキャリアについて取材し、特に営業担当として働いていた入社1~3年目の話に焦点を当てています。
・「自分の色を出したいけどどうすればいいか」という、入社1~2年目の社員が抱える悩みへのアンサーとして、「守破離」の言葉を引用しています。
・入社6年目(※取材当時)の、営業部のエース社員への取材記事です。
・「丸2年間先輩の真似をした後、自分なりの営業をするようになってから成果が上がった」という、「破」にあたるエピソードを掲載しています。
・記事では2019年度までの成績にしか触れていませんが、2020年度も営業成績ランキングで上位をキープし続けています。
・2020年度に新卒入社し、新人王を獲得した若手社員へのインタビューです。
・「守」を極めるためには具体的にはどうすればいいのか、努力量や努力の内容が見えてくる記事です。
スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱し、英語で「Planned Happenstance Theory」と呼ばれる、近年キャリア開発の分野で良く言及されている理論です。
これまでキャリア開発というと、将来の目標や計画をどのように立てていくかという「未来をどのようにコントロールするか」に主眼が置かれていました。
一方、計画的偶発性理論で提唱しているのは「人のキャリア形成の80%は偶発的な出会いや機会によって決定されている」という内容です。世の中の変化のスピードが早まっている近年では、キャリアを形成する過程では自分の能力ではコントロールできない出来事が数多く発生します。
では、単に偶然に身を任せるしかないのかと言うとそうではなく、偶然自体を計画的に設計することが大切だと、計画的偶発性理論は説いています。
▼計画的偶発性を起こすための行動特性
上記の5つの特性を持つことで、良い偶然に出会いやすくなったり、いざ予期せぬ出来事に出会ったときにチャンスを逃さず行動できます。
・数十人のメンバーを束ねる営業部のリーダーの、学生時代から現在までを順を追って書き記した記事です。
・MJEの業種でもあるIT業界との出会いも、MJEという会社との出会いも、どちらも偶然です。
・他職種へ転職をするか悩みながらも営業職を続けたことで、現在のキャリアに繋がる出会いを引き起こしたとも語られています。
・社会人野球→アパレル店長→飲食店経営→営業職……とバラエティ豊かなキャリアを振り返った記事です。
・多様な経験の多くは、自分の選択ではなく人との出会いやタイミングがきっかけとのこと。
・「これまでの歩みに全く後悔はない」という言葉が印象的です。
・この記事の書き手である私が、Wantedlyの更新を再開してすぐに執筆した記事です。
・社会人2年目にキャリアについて悩んだ時に、計画的偶発性の考え方に救われた…という話をしています。
以前のストーリーに続いて私自身の話で恐縮ですが、私は社会人になるまで「自分が何をしたいか」「将来何を手にしたいか」に非常に重きを置いていました。
これまでの学生生活でも、立派な目標を立てることを良しとされていたこともあり、自分なりにこだわりがある人の方が、納得度の高いキャリアを築いていけるものだと信じていました。
しかし、「守破離」と「計画的偶発性」の2つを学んだ現在では、「こだわらない」ことの強さを痛感しています。
「守」の段階では、周りの師匠(=上司・先輩)から学ぶ必要があります。
その際教えに対し先入観を持たず、まず言われた通りに取り組むことが、型を身につけることに繋がります。
また、計画的偶発性を起こすための行動特性において、全てのフェーズに関わってくるのが「柔軟性」です。
自らの興味・関心に対するこだわりが強すぎると、自分の領域はなかなか広がらず、新たな出会いを引き起こすことはできませんし、偶然目の前に現れた機会・チャンスに気付けない恐れがあります。
柔軟性は、好奇心→楽観性→冒険心→持続性のサイクルを回すために必要不可欠です。
こだわりがないからこそ、知識や学びをスポンジのように猛スピードで吸収できる。
こだわりがないからこそ、目の前のチャンスを逃さず、ものにすることができる。
実際に2つのキーワードをもとにキャリアを築いている同僚・上司・後輩の姿を見ると、非常にまぶしく感じます。
今回の内容の一部は、2021年に新卒入社した新入社員研修にも組み込まれています。
今まさに「守」の入口に立ったばかりの新入社員の皆さんが、素敵なキャリアを引き寄せられるようになることを祈っています。
▽新卒研修の様子はこちらから