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近大通りのレストランオーナーにインタビュー・MJE版就活寺子屋はこうして生まれた

MJEの採用チームは、「きんつど」という、「人事が学校の近くで就活に関する話やイベントができるスペース」の運営を昨年度行っていました。

週に3日ほどオープンし、カフェに立ち寄るような気持ちで訪れたらいつでも採用担当がいる。週に1度はイベントも行う。
いち企業がこの企画を実現するためには、近隣の施設の方の協力が必要不可欠です。

このアイデアが実現した裏には、近畿大学の付近でイタリアンレストランを経営しているとある方との出会いがありました。

いったい、どのようなきっかけでMJEと出会ったのか?
今回は「きんつど」に店舗をお貸しいただいた「Mystique(ミスティーク)」オーナーの原田大地様にご協力いただき、インタビューを行いました。

■Mystique(ミスティーク)とは
東大阪市に位置する「長瀬駅(近鉄大阪線)」から徒歩5分。近畿大学まで続く「まなびや通り」に面したカジュアルイタリアン。
生地から手作りのピザや厳選した牛肉のグリルなど、本場さながらの上質な味わいのイタリア料理とワインを楽しむことができる。ほっと落ち着きを感じる温かみのある店内は、食事はもちろん、女子会や宴会、記念日、パーティー利用にも最適。
また、ふらっと立ち寄っての一人飲みやワインバーとしての利用も歓迎している。

東大阪、長瀬のイタリアン「Mystique(ミスティーク)」【公式】
パーティーなど賑わいをみせる機会には、 ...
https://www.mystique2013.com/


△当日快く取材に応じてくださった原田様


■「きんつど」とは
2019年の10月から2020年の2月の期間限定でオープンしていた、就活生向け交流スペース。名前の由来は「近大生のつどう場所」。
学生街に位置するランチ営業を行っていない店舗の設備を日中にお借りし、週に3回程度MJEの採用担当が常駐し、訪れた学生の就活相談にのっていた。
オープン頻度は週に3回程度で、1~2週間に一度のペースで座談会や学生の方と共同主催の就活セミナー等のイベントも実施。

きんつど|企業の人事に会える、就活生のための期間限定の交流スペース
皆さんにとって"就活"ってなんですか? これまで採用担当として多くの学生と話してきました。ほとんどの学生にとって就活は、限られた短い期間の中で就職先の会社を決める。......つまり、"とりあえず内定をもらうこと"になっているように感じます。もちろんそれも大事なことですが、就活の本当の意味は「自分のキャリアや人生を考える機会」なのではないでしょうか? ...
https://kintsudo.mjeinc.co.jp/

■ある日突然訪れてきた採用担当

ーー昨年は大変お世話になりました。本企画はどのような経緯で実現したのでしょうか

元々MJEさんとは知り合いだった……というわけではなくて、西さんと池田さん(※当社の採用チーム)が近大通りのお店を何軒か訪れていた中で、当店にも来てもらったのが最初の出会いです。
「就活支援のプロジェクトを行いたいので、オープンしていないお昼の時間にお店を貸してもらえないか」という内容だったのですが、僕の所にくる前のお店では、お店を切り盛りする店長と、店舗経営を行うオーナーが別の人だったりで、理解を得るのが難しかったみたいでした。僕の場合は自分で経営しているお店ということもあって、すんなりと企画内容が頭に入ってきました。
特に、お二人が話す「この企画に対する想い」にとても共感しました。内定をもらうことがゴールになってしまいがちな現在の就職活動に問題意識をお持ちな点や、「いち企業の人事だからこそできるアドバイスで、学生の方の不安を解消できないか」という考えなど、聞いていて納得がいきました。

ちょうど7年半大学の近くでお店を開く中で、出会ってきた学生さんに対してもっとできることはないだろうかと考えていたところだったので、タイミングが合致して企画の実現に至りました。

ーーいきなりの訪問で「怪しいな」とは感じませんでしたか……?

……それが普通かもしれませんが、そうは感じなかったです(笑)。池田さんが近畿大学のOBということもありましたし、悪い話でなく理にかなっている内容だと思い、協力を申し出ました。

■20代前半までに、好きだった飲食と車をどちらも学んだ

ーー原田さん自身も近畿大学のご出身なのですか?

いえ、全くです(笑)。地元が兵庫県の尼崎市というのもあって、この地域は店舗を構えるまでゆかりはありませんでした。
この地を選んだのも不動産屋さんの薦めによるものなので、偶然でした。
ですが、現在までを振り返ると、この地だからここまで続けられたというのはあります。
大阪市内の中心地だと、その時限りのお客様の割合が一定数占めるんですけど、近大通りの場合は地域密着型で、お客様とも近隣の店舗とも仲良くなれる。温かみに救われた部分は多いですね。
1年に数回ペースで、仲の良い店舗のメンバーで旅行に行ったりもしますよ。上は50代から下は大学生までと年齢層もバラバラですが、楽しいです。
僕自身は大学に通ったことがなかったので、仕事を通じて「大学生活ってこんな感じなんだな」と実感しています。

ーー偶然の出会いですが、結果としては正解だったのですね。店舗を開くまでのキャリアをお伺いしても良いでしょうか?

元々調理師系の専門学校に行きたいなと高校進学前から考えていたんですけど、進学するための費用の用意が難しく、2番目に好きだった車のことでお金を稼げるようになれればと思い、工業高校に進学しました。
高校卒業後はダイハツ工業株式会社に3年間勤務し、その後に改めて栄養士の学校に通いました。卒業後の2年間はフリーターしながら資金を貯めて、25歳の時にミスティークをオープン、独立しました。

ーー目まぐるしい20代前半です。自動車業界で働かれている時に「この業界に残りたい」といった迷いはありませんでしたか?

10代の時点で、30歳くらいまでの目標を決めていたので、迷いはありませんでした。18歳からの3年間就職先で働いて、21歳で専門学校に行って、23歳から25歳の間はいろいろなところで働いて25歳で独立……と、今のところおおよそ計画通りに進んでいますs。

ーーすごい……私だったら途中で誘惑に負けてしまいそうです
もちろん楽しい方に心惹かれる時もありましたが、何かとお金が必要な目標だったのでめちゃめちゃ計算が入るんですよね。「25歳までに○円必要だったら毎月7〜8万円ずつ貯金しなきゃいけないしな」といった自分との約束は常に頭に置いていました。

あとは、20代前半だったので仕事の合間に遊んでも体力が持った側面もあります(笑)。
ミスティーク開店時も、2月末まで別のお店で働いていてオープンが3月4日だったので、オープン直前の数ヶ月間はアルバイトが終わった足で店舗のオープン作業をして……と全力で働いていました。実家が建築関係の仕事をしているので、改装作業も多くは手作業で進めました。

こう振り返ると、本当に夢中になれている時って時間関係なく働けるものですね。最近はこの時ほど根つめて働くことも少なくなってきていたので「まだまだ自分やれることあるな」と身が引き締まりました。


△「大人の隠れ家」という言葉がぴったりな店内

■「人材ではなく人財」尊敬する方の話とMJEの共通点

ーーこちらこそ気合いが入りました。ありがとうございます。

とんでもないです。
話しながら思い出したのですが、先ほどの西さんと池田さんとのお話の中で、「MJEの社長(代表取締役)が従業員を本当に大切に思っている」という内容を聞いて、人材を”材”ではなく”財”と捉える心持ちが私の師匠的存在の考えと繋がっているなと感じました。そちらも「きんつど実施」の決め手の1つでした。

ーーその方とのエピソードを教えていただけますか?

飲食店オーナーとしての師匠にあたる方で、僕自身も栄養士学校卒業後に実際に経営されている店舗で働かせてもらっていました。
その方がおっしゃってたのはお店の運営は共に働く人とのチーム戦であるということです。
中学校と社会人で僕がやっていた野球に例えて、
・オーナー=監督 オーナー一人でどうにかしようとするのではなく、監督業に専念すべきだということ
・ピッチャーや守備、バッターのように、スタッフ各自に任せて存分に価値を発揮できている状態を目指すこと
・任せる以上は一人一人の力が非常に重要なので、一緒に働く仲間は大切にすべきであること

といった考え方を聞き、深く納得しました。

ーー行動面や考え方において、とても尊敬されているんですね

そうですね。実は私のもう1つの目標が世界一週旅行に行くことなのですが、その方はすでに実現されているんですよね。

ーーそれはまたスケールが大きいですね!!

飲食店をはじめてみて、お店に立ちながら世界旅行を実現することがいかに大変か実感しました(笑)。その方は30歳の時点ですでに3~4店舗を経営していて、信頼に値する店長の方もいたので、一人で動かずとも売上をたてることが出来る状態になっていました。

その方が面白いのは、美容学校→美容師というファーストキャリアの後に、飲食店経営という全くの異業種で成功されているところです。美容師は半年で辞めて元々お父様がやっていたお店を引き継いで一気に拡大されたということで、商才がある方なのだと思います。
すごいなと感じる方が身近にいる分、自分も限界を決めずに仕事をしよう!と強く思います。

■リアル店舗以外の挑戦に本来の出店計画のプラン変更……変化に対応するしなやかさをもって仕事に取り組む

ーー色々なお話をお聞かせいただきありがとうございました。今後の展望はありますか?

まず新たな戦略として、EC展開=商品の通信販売 を実施しようと考えています。先ほどの話に通じますが、通信販売であれば、自分が寝ている間も商品が働いてお金を稼いでくれます。一時期お店で提供しているバームクーヘンを、1店舗だけですけどセブンイレブンさんに卸していたこともあり、元々計画は立てていました。今回のコロナによる影響を考慮して前倒しで進めていて、近いうちに詳細をお知らせできる予定です。
もう一つの計画が、2階フロアの改装です。

ーー「きんつど」のイベント会場だった、大部屋ですね!!

はい、そちらです!今現在は大人数の宴会対応のみできるレイアウトになっているのですが、当分は大人数の予約が入りにくくなることが予想されます。そこで、取り外し可能なパーテーションを設置して、複数のテーブル席としても利用できるように改装しようと考えています。ちょうど明日と明後日(※取材日は10月上旬)に、業者の方と打ち合わせ予定です。

この改装の裏には、本来であればすでにオープン予定だった、2店舗目の出店計画の見直しがあります。コロナウイルスの諸問題が未だ解決しない中、今新店をオープンさせるべきか……と悩んでいたタイミングで、飲食店オーナーの諸先輩方とお話しする機会がありました。
その際に「今、新たに大金を支払って2店舗目を構えるのであれば、同じくらいの広さの2階をもっと活用したらどうか」というアドバイスをいただき、確かに工夫の余地がまだまだあることに気付きました。先輩方とお話ししていると、このようにハッとすることが非常に多いです。

もちろん出店計画を諦めているわけではありません。独立を考えていた方が現在うちの社員として一緒に働いてくれているので、2人で仕切り直して、新たな計画を立てていきます。

今回コロナウイルス感染拡大のという社会全体の危機を迎え、改めて今後の戦略を見つめ直す中で多くの気付きを得ました。もちろん悩みもありますが、ビジネスにおいて大きな変化なくして発展は無いと考えているので、しなやかに強く変化に対応する組織として、今後も成長していきます。

原田様とお話ししてみて驚いたのは、仕事をはじめとするさまざまなことに対するエネルギーに溢れていたことです。
柔らかく、穏やかな口調で語りつつも、1つ1つのエピソードに「こんなことができたら、もっと面白くなるのではないか」という想いがこめられていて、社会人の先輩の話として、私自身もとても勉強になりましたし、
一緒にプロジェクトができたのが原田様でよかった、と改めてこのご縁に対する感謝の念が湧き上がりました。

そんな原田様が手がける「ミスティーク」は、近畿大学東大阪キャンパス西門の近くで営業中です!
詳細な営業時間はHPやFacebookページにて事前にご確認の上、ぜひ一度お立ち寄りください!

□公式HP:https://www.mystique2013.com/

□Facebook:https://www.facebook.com/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF-500097810039842/

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