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僕らは未来を想像して新たな価値を創造する

左から上田、一山、小林

まだ見ぬ未来を想像する私たち

マインドフリーで若手メンバーを中心に活動している「Focus core,Create different」という取り組みでは、「本質をとらえあたらしい価値をつくりだす」ことを通して物事について深く考えたり、考えたことを実際に形にしています。

今回私たちは「家」をテーマに、普段私たちが学校や、職場や、でかけ先から帰って、そして出ていく「家」という存在について本質をとらえ直し、改めてその価値を考えました。前回の記事では、メンバーのプロジェクトに対する感想を中心にご紹介しましたが、今回は一山、上田、小林がプロジェクトの取り組みの中で感じたこと、一緒に取り組んだコラボ相手とのことなどをお話します。

挑戦の先に見えてくる未来のカタチ。~まだ想像できない未来に向けたメッセージ~ | マインドフリー株式会社's post
プロジェクトメンバー:左から 上田、長川、小林、上谷、一山マインドフリーでは、「未来をつくる」ために試行錯誤を繰り返しています。ネットが普及した現代。検索をすれば簡単に「答えらしきモノ」を見つけ...
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前回記事はこちら


コラボ相手との出会い

メンバー全員で決めた「家」のテーマ。テーマ決定の次に私たちがしたことは「どんな人と一緒に取り組むか」考えることでした。5人のメンバーが最終的に一緒に取り組んだのは「香り」「絵本」「写真」「姻族額」「造園」に精通した人たち。それぞれの個性と、コラボした人のエッセンスがぎっしり詰まったプロジェクトの結果は、下記のサイトからご覧ください。

試作 FREE MIND 未来 - 未来をつくるこころみ -
https://mindfree.jp/c5saku5/project/house/

興味のあるジャンルもいいけれど、視野が広がる可能性にワクワクした


【一山】

今回のテーマは「家」ということで、自分の中で家の本質について考えた時に「居住空間」「機能的なモノ」「家族・安らぎ」「記号」「資産価値」などいろいろあると思いました。その中で、個人としては家の本質が感情的な「安らぎ」にあるのではないかなと。

安らぎについてさらに思考を巡らした時、ふと、実家に帰った時の夕飯時の匂いを思い出して「香り」というテーマが浮かび、髙木さんとのコラボに至りました。


【上田】

僕は家の本質を「権威の象徴」ではないかと考えていたので、その考えに基づいたアウトプットを想定していたんです。そこで描きたいものが明確だったので「この画家さんにお願いしよう!」という具体的なプランまで見えていました。

ところが、一緒にプロジェクトを進めていた画家さんの計らいで絵本作家さん、陶芸家さんとお話する機会をいただき、取り組みの方向転換が起きたんです。

色々お話する中で「今後、こう言った絵本作家の方とは出会う機会もないだろうし、自分自身が興味を示さないかもしれない。今一緒に何かすべきだ」と直感的に感じ、自分の視野を広げるため、今回は絵本作家さんとコラボすることになりました。


【小林】

「家」というテーマに決まった時、真っ先に、「動物園」を造っている若生先生にお声がけしようと考えていました。飼育場はそこに住む動物たちにとっていわば「家」だな、と思った時、その「家」を造っている人はどんなことを考えているのだろうと素直に疑問に思ったからです。

若生先生は私が大学時代に卒業制作のテーマとして動物園造りのお仕事の取材を申し込んだときから、お付き合いさせていただいています。


異なる分野で活躍する人と「一緒に」考えるということ

今回の取り組みで生まれた、絵本制作をしている村上シンリさんと上田の作品『チョコレートだいぼうけん』

【上田】

生きてきた世界が違うというか、自分と物事を見る角度が違うし、深さも違う。

アート(特に絵、絵本)、ストーリーテリングを専業として活動されているので、自分の浅はかな意見はすぐに打ち返されるし、発する言葉一つひとつに根拠がある。芸術的な取り組みをされている方は、自分の作品をつくる上で常に試行錯誤しているので、一緒に進めていく中で色々と学びが多かったです。

物事を見る角度の変え方とか、つくってすぐ壊してみるとか、オマージュしてみるとか。


【小林】

私と若生先生が考えた家の本質とは「心のアルバム」です。

在学時代の思い出話をしていた時に、「話しているこの空間が“家”になっているね」という若生先生の言葉から、私たちの人格を作る要因となっている“記憶”そのものが“家”なのかもしれないと気づき、“家=記憶=心のアルバム”と表現することに。

ただ、この「心のアルバム」をどのように表現するか、ここに至るまでのプロセスを踏んでいない人にも感じてもらうにはどうすればいいか、お互いに文章を推敲しあい、「心のアルバム⇒フィルム」という形に落とし込んでLPサイトを制作しました。

実際にたくさんの論文を書かれている方と文章を考えるにあたって、語彙力などもそうですが、特に、構成する力がとても大切だと感じました。いくら素材があっても、取捨選択を誤ると、全く異なった捉え方をされるかもしれないこともあると実感したのは新たな気付きだったかもしれません。


【一山】

自分が持っていない、持てなかった視点を感じることはもちろん、そこに実体験が伴っているからこそのリアリティを猛烈に感じました。

異業種なので、専門的な知識や技術に関する視点が異なるのは当たり前ですが、その人自身が人生の中で経験したことを通して見ている世界というものを知れて、それを何か形に落とし込むというのが想像できていなかったし面白かったです。

日常のふとした疑問を新たな発見に

【小林】

今までも、日常の中の「なんで?」に気づく瞬間はありましたが、今回の取り組みを通して「なんで?」という疑問から「調べる」というアクションまですることが増えました。

スマホで検索…レベルですが、日常的に「なんで?」→「調べる」というプロセスを繰り返していくことで、実際の案件などにもつながってくるのかな…と考えています。一度調べ始めると、次々連想される質問が出てきます。

「赤色」の語源は?ほかの言葉ではなんと呼ばれているのか?いつから呼ばれているか?どんな印象をあたえるのか?それはなぜか?どういう原理で「赤」を認識しているのか?どこまでが「赤」なのか?どういう基準で決められているのか・・・

子供のような「なんで?」が本質に近づく第一歩かな、と。

自分自身の中で、そこから導き出したものを一つ一つの“点”としてでなく、他のものと結びつけて“線”や“面”として考えられると、新しい価値を生み出せるのかな…と予想しています。


【上田】

元々、目の前のものを肯定的に受け止めるタイプでしたが、それはあくまで白か黒かとか、良い悪いとか限られた範囲の中の肯定で。もっと広くて、多面的に捉えるようになりました。視点が増えたから、ポジティブな選択肢が以前より広がったんです。そうすると自然と、自分の中で自分なりの正解を定義するようになりました。他者の考えや視点を知ったことで、自分が出したモノに対する根拠が生まれたのかなと思います。

これからもプロジェクトで学んだ「本質をとらえてあたらしい価値をつくりだす」を実践していきたい。知らない景色を見て、いろんな人に出会って、自分で考えてそれを共有して、また色々触れて、何かをつくって、また考えて…というのを繰り返して、自分の生きる価値みたいなものを生み出したいと思います!


【一山】

便利な世の中になって情報が入手しやすく、溢れかえっている中で、単に情報を受け入れて終わりじゃなく「考えるということ」に意識が向いたかなと思います。

解剖学者の三木 成夫さんという方が『人間の胎児は、5億年の進化の過程、爬虫類・両生類が経た同じプロセスを経ている。』って本に書いていて、じゃあ人間とそれらとの違いって何なんだろう?って提起してたりするんですよね。
ロボット研究者で有名な石黒教授も究極に人間になったロボットは果たしてロボットなのか?人間なのか?人間である線引きはどこにあるのか?とか話していて。100%の答えなんてないと思うんですけど、ふと考えてみても「うおー!わからねー!」ってなるじゃないですか。
これはたとえ話ですけど、たぶんこういったことに気付ける・考えるポイントは生活している中にたくさんあって。以前よりも気付いたり、考えるようになりました。

それから、モノ・コトのアウトプットの中にある見えないプロセスや試行錯誤に意識が向くようになりました

細部まで意図や試行錯誤が込められているものを感じ取りたいし、感じ取る力を付けていきたい。あらゆるところに自分なりの考えを持って、だめだったら直して、良かったらもっと良くして、という風に繰り返していきたいと思います。

なので、自分の思考を体系化できていなくても、荒くてもいいから思いついたことをメモで書き留めて振り返れるようにしようと思いました。ちょうど始めてから少し経って、もう少し続けてみないとどうなるかわからないのですが…自分の思考や視野が固定化することは避けたい、常に変化し続けていたいんです。極端な話、1年前、半年前、極端に言えば昨日と今日で自分の書いてることが変わっていなかったら危機だなと思って。

振り返ると、今まで人・モノ・コトなんかの情報の入手経路はかなり偏りがあった。取り組みを経て、今まであえて選ばなかったようなところに直感で行くようになったなと思います。誰かのフィルターがかかった情報ではなく、自分で考える、自分の足・目などで感じる一次情報を大事にしたいです。

あとは、参加メンバーの変化の過程、変遷を見るのが面白かったです。みんなそれぞれの個性があるところに、今回の取り組みを通した試行錯誤があって。言葉ひとつや、表現、デザイン、アウトプット全てが最初のものと変化していく様子を見るのは、一緒にやっている中でとても有意義でした。

プロジェクト開始前は漠然としていたことが、進めるうちにどんどん言語化され、具体的になっていったんだなと思います。シンプルに楽しいですね。



誰も知らない未来を想像し、少しずつ創造していくということ


私たちは誰も知らない「未来」の姿に想いを馳せながら、そんな未来を少しでも現実のものにするために一歩ずつ進んでいます。

プロジェクトが気になった人、マインドフリーという会社が気になった人、ぜひ一度お会いしてお話しましょう!

ワークショップ参加メンバー募集
まだソウゾウできない未来をつくる 3daysワークショップ参加学生募集
マインドフリー株式会社
今回私たちが実践した「Focus core,Create different」を体感していただくワークショップです。気になる方はぜひご参加ください!


次回更新もお楽しみに!

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