こんにちは。
ミナミダの新卒3年目の石田芹奈です。
創業90年を超えたミナミダは、自動車用を主としたボルトやナットなどの各種部品を500種類以上も製造していて、「冷間鍛造」という、常温の鉄を機械で型に押し込んで成型する技術を得意としています。
ミナミダには成長する事を「おもろい」と感じる人たちが集まっており、「今をもっとおもろく」するため、社員一丸となって日々モノづくりに励んでいます。
今回はそんなミナミダの歴史についてお話ししたいと思います!
創業時
1933年に現社長:南田剛志の曾祖父にあたる南田末吉が東大阪市高井田にて南田製鋲所を創業しました。
▲昭和8年(1933年)4月16日
創業時は鉄道の枕木を止める長尺の釘(犬釘)の生産からスタートしました。
事業停止から法人化へ
1941年~1945年戦時中は事業を停止
1948年には事業を再開し、1953年12月に株式会社南田製鋲所に法人化しました。
この頃から長尺の技術を活かしてボルトの生産をスタートしました。
2代目 南田義治の代表就任
1970年、大阪万博と同じ年に今の本社工場がある八尾市に工場を新設。
翌1971年に2代目となる南田義治が代表取締役に就任しました。
1982年には本社機能を移転し、現在の運営体制が出来上がりました。
1983年 現社長:南田剛志が誕生しました。👶
▲3代目(先代:豊司26歳)と4代目(現社長:剛志 0歳)
2代目の急死と新代表 南田豊司の就任
1987年、南田義治が急逝しその息子である豊司が代表取締役に就任しました。
当時27歳という若さでの就任だったこともあり、当時は会社の中が大変だったそうです。
先代:豊司が代表取締役に就任し、南田製鋲所にパーツフォーマーが導入されることになりました。
(フォーマー:「横型多段式鍛造機械」です。 供給されたバー材やコイル材などの素材を一定の寸法に切断して、複数の対向する「型」の間に運び、型と型で圧力を加えて、形を作ります。)
このことにより本格的に自動車業界へ参入していきます。
▲フォーマー
株式会社ミナミダへ。躍進と倒産の危機
1990年、株式会社南田製鋲所から株式会社ミナミダへ社名変更。ここからミナミダが大きく躍進!
翌1991年にボルトの相手方になるナットへの需要から大分工場の創業を開始しました。
1995年には東京営業所を開設。関西から全国規模の営業になりました。
順調な成長をしていた矢先、ミナミダの歴史に大きなダメージを与えた事件が発生しました。
圧造ネジの工程順番を変えることで大幅なコストカットが見込めそうだ、というお客様のことを考えた改善活動が大きな不良を発生させることに…。
表からは到底見えない深いところにひび割れが見つかったとのことで10万個の不良が流出…。
車に組み込むギリギリ手前でその不良に気付くことができ、リコール・重大な事故を防げたとのことです。
社員一丸となって対応し、何とか乗り越えることができたが相当な損失が出て危うく倒産する可能性もあったそうです。
海外への進出
そんな大きな危機を乗り越えたミナミダは日本の人口減少を見据え
MINAMIDA (THAILAND) CO., LTD.(タイ工場)の創業を2011年に開始。
2013年 南田剛志がミナミダへ入社
2018年にはMINAMIDA MEXICANA S.A. DE C.V.(メキシコ工場)の創業を開始。
グローバルでのものづくりを加速させました。
▲メキシコ工場
新たな挑戦へ
2019年に現社長:剛志が代表取締役に就任し先代:豊司との二人三脚で新たな挑戦が加速します。
2020年の新型コロナウイルスの拡大をきっかけに売上高が約4億円から2億円弱に激減しました。
現社長:剛志
「売上の減少も厳しかったですが、工場、従業員のモチベーションの低下、停滞感を強く感じ、危機感を覚えました。このままではまずい、なんかやらなあかんと思いました」
自動車部品以外のマーケットで、かつ、これまでの経験のなかった自社開発、BtoC事業へのチャレンジを決め、大阪商品計画の門を叩きます。
2022年には自社商品ブランド「OMRIQ」の立ち上げ
第0弾としてインシュレーターの「OCTONE」「totonotes」を新宿のb8taにてお披露目しました。
▲インシュレーター(OCTONE)
「みせるばやお」への参画
(先人が我々に伝えてきたように、ものづくりの魂を次世代にも紡ぐため、そしてこの地域の魅力を後世の子どもたちにも伝えるためのプロジェクト)
これをきっかけにオープンファクトリーを開始し今まで一般の方には見せてこなかった工場の一般公開をスタートしました。
▲社員のお子さんを招待したFactorISM2022
豊司の急逝。剛志が4代目新代表へ
2023年の3月。タイ工場へ出張に行っている最中に先代:豊司が倒れました。
創業90周年の節目を前に現社長:南田剛志が4代目として新代表に就任することとなりました。
ただ足踏みをしている暇はなく、7月には社員の声から始まったSIer事業をスタート。
社内で自働化をしたノウハウで他の企業様の自動化の支援をスタートしました。
▲SIer事業(mRobotiqs.)
8月には大阪万博2025大阪ヘルスケアパビリオン「展示・出展ゾーン」への参加に向けて、公開プレゼンテーションを行い、参加候補企業に選定頂きました!
地域の企業と一丸となって、ものづくりの魅力を世界に発信できるよう、今後もさまざまな活動を行っていきます。
ミナミダでは一緒に働く仲間を募集しています。
100年100億円企業を目指して。
今をもっとおもろくをぜひ、新しい仲間である、あなたと共に実現していきたいと考えています。