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全社ミッションを策定しました!

こんにちは。MICIN HRチームです。
今回、MICINでは全社Missionの策定を行いました。

策定の背景やそのプロセス、Missionに対する思いなどについて、人事・コーポレート担当の高久にインタビューしましたので、お届けしていきます。

目次

  1. Q.まずは早速ですが、できあがったMissionを教えて下さい。
  2. Q.なぜ今回、全社Missionを策定することにしたのですか?
  3. Q.なるほど、ありがとうございます。Mission策定は大変な作業だと思います。どんなプロセス、スケジュールで進めたんでしょうか?
  4. Q.高久さん自身がこのMissionに対してどんな思いがあるかを教えてください。
  5. Q.いえいえ、大丈夫です笑。最後に、これから予定しているMissionに関連した施策について教えて下さい。

Q.まずは早速ですが、できあがったMissionを教えて下さい。

A.
こちらですね。

医療をもっと身近に簡単に。
健康医療データから
一人ひとりの生き方に新しい選択肢をつくる。

Visionや説明文も含めた全体像はこちらになります。

2つの文になっていて、ちょっと長いんじゃないかって議論もあったのですが、後からお話する課題を解決するためには、Visionが抽象的だからこそ、Missionは具体的な方が良いと思い、この構成にしました。

まずは1文目にある「人々にとって、医療をもっと身近で簡単なものにすること」に取り組んでいきます。例えば、時間や場所にあまり関係なく使うことのできる「オンライン診療」や「オンライン服薬指導」なんてまさにその代表例ですね。

次に、2文目にあるような「データから人生の選択肢を増やす」ような取り組みを行っていきます。次に、と言いつつ、既に並行して進めているものもありますね。例えば、医療データを用いて、がんを経験した方でも入れるような新しい保険を生み出している事業なんかはこれに該当すると思います。データを用いて、自分の健康状態をコントロール/予測できれば、それを踏まえた生活・人生設計も可能になる。選択肢が生まれ、自らそれを選ぶことで、人生の最期に後悔がなくなる、そんなことを目指しています。

Q.なぜ今回、全社Missionを策定することにしたのですか?

A.
いくつかの課題の解決に向け、Mission策定が一つの有効な手段になるのではないかと思ったからです。具体的にはこんな感じの課題でした。

・チームMICIN、つまり全社でVision実現を目指しているにも関わらず、部門に視点が閉じてしまうケースがあったこと・コーポレートブランディングなど全社横断での体外的な発信をする上での軸となるものがなかったこと・Visionの抽象度が高いために各自の解釈が非常に幅広く発生してしまい、意志決定や業務遂行が必ずしもスムーズとは言えない場面があったこと

加えて、これまでいくつかのベンチャー企業に携わる中で、創業から年数が経ち、組織規模が大きくなって会社のフェーズが変わりゆくタイミングで、メンバーが会社や事業の存在意義や自分たちの仕事の意義を見失いがちになるケースを見てきました。これは多く、というか、殆どの成長するベンチャーで起きることなんだとも思います。
もちろん、MICINも事業・組織ともにここから更なる成長を目指しています。このタイミングで一度、「誰にどんな価値を提供する会社なのか」を改めて定義することは、事業推進に寄与するだけでなく、メンバーの働きがいを高める上でも重要だと思いました。

既にMICINには多くのメンバー、そしてわたし自身も深く共感しているVision(目指す世界)があり、議論を重ねて適宜進化させてきたValue(行動価値基準)もありました。でもいわゆるVMV構造の中で、Missionだけなかった。
今あるVisionとValueに、Mission(MICIN全社としてVisionをどのように実現していくのか、この数年で具体的になすべきこと)を加えることで、より力強く事業・組織を推進する力になると考えました。

Q.なるほど、ありがとうございます。Mission策定は大変な作業だと思います。
どんなプロセス、スケジュールで進めたんでしょうか?

A.
ざっくりとしたプロセスとスケジュールはこんな感じでしたね。

2022年3月:経営会議でMission策定の意志決定2022年4月:部門長へのヒアリング2022年5月:経営・部門長でのワークショップ2022年5月:全社オフサイトでの全社員ワークショップ2022年6月:経営会議での最終議論・Missionの最終決定2022年7月:全社発表

意志決定から発表まで3〜4ヶ月かかりました。
プロセスの設計にあたり考慮したことをいくつかあげるとすると、このあたりでしょうか。

1.部門長など社内のキーパーソンはもちろん、全社員を巻き込む2.外部の方に客観的な視点をもらう3.最後は意志を持って経営で決める

1つ目ですが、策定プロセスに多くのメンバーに参加してもらうことです。
よく言われることですが、Missionは策定するだけでなく、策定後に如何に活用されるかが重要です。それを考えると、ごく少数のメンバーだけで進めてしまい、Missionが「突然上から降ってきたもの」になるのはできるだけ避けたいと思いました。
MICINには既に正社員だけで120名以上のメンバーがいますので、全員に参加してもらうことは簡単ではありませんでしたが、ちょうど全社オフサイトの時期と重なりました(重ねたとも言えますが…汗)ので、その機会を活用しました。(オフサイトの記事はこちら
また、全社Mission活用、そして、この後予定している部門Mission策定をリードしてもらう部門長には特に深く関わってもらい、多くのプロセスを一緒に体験してもらいました。
もちろん、Mission活用の目的だけでなく、良いMissionを作るためにも、多くのメンバーの声をいただくことはとても有効だと思います。実際、オフサイトでの各グループのMission案や議論の過程で出たキーワードのまとめ集は、経営会議での議論にあたっての非常に重要で有効な材料となりました。

2つ目ですが、目的意識を明確に持った上で外部の方の力をお借りすることです。
個人的には、ごくオペレーショナルな業務を除き、できるだけ内製していきたいという意識を持っています。もちろん最近は「内部/外部」の境目は非常に曖昧なわけですが。
自分たちならではの考え・意志を込めて手触り感を持って試行錯誤し、成功も失敗も含めて蓄積していくことが好ましいものが色々あるように思うので。
一方で、今回のMission策定の目的の一つが「外部にどう打ち出すかの軸を作る」であったこともあり、客観的な視点でアドバイスしてくださる方がいることが好ましいと思いました。今回は、マーケティングに強みを持つPMO会社さまに力を貸していただき、外から見えるMICINの特徴、Vision・Mission・Valueの関連性、メッセージングなど様々なアドバイスをいただきました。

3つ目ですが、最後は経営として意志を持って決めることです。
Missionは多数決で決めるものではありません。
事業戦略とも強烈に紐づくものであり、世間一般的な正解があるものでもない。最後は代表をはじめとする、経営の意志を込めて決めました。
モノにもよるかとは思いますが、幅広く意見を募った上で、最後は会社の目指すべき方向性を踏まえて責任者が決める、というのは個人的には好きなスタイルでして、MICINでもよく取り入れるやり方です。ワークスタイルの決定もそんな感じでしたね。

臨時での追加議論などもありましたが、なんとか当初予定の6月末に策定完了させ、7月の全社会で発表することができました。メンバーからも好意的な声をいただき、少し安心したところです。

Q.高久さん自身がこのMissionに対してどんな思いがあるかを教えてください。

A.
そうですね。そもそもわたしは学生時代も社会人になってからも医療領域に勉強や仕事で関わることは殆どありませんでしたが、両親の闘病をきっかけに医療に関わる仕事をしたいと思うようになりました。なので、「誰にどんな価値を」と思った時に、真っ先に思い浮かべるのは両親のことが多いですね。
まず、「身近に簡単に」のところですが、わたしの父は認知症なのですが、一緒に外出するのが本当に大変です。片時も目が離せないんですね。なので通院自体が億劫になってしまい、風邪なんかもちょっとした症状の段階ですぐ病院にかかることができずに悪化してしまうことがありました。育児や仕事が忙しい時なんかも同じですよね。医療へのアクセスがもっと簡単であれば、と常々思います。
また、「データで新しい生き方の選択肢を」のところは個人的にもとりわけ思い入れがありますね。再び父の話になりますが、父が認知症になった後に色々調べると、認知症になりやすい大きな因子というものがあり、父はそれにあてはまっていました。よくある話ですが、まさに「リタイアまで毎日とにかく働き詰めで、ようやくこれから好きなことを…」といった矢先の出来事で。リタイアからわずか数年後の認知症でした。だから「これがわかっていれば、今までお世話になった父に、もっと好きなことをさせてあげられたのではないか」との後悔が非常に大きかったです。父は仕事や会社がとにかく好きだったので、例え結果がわかっていても同じ人生を送ったのかもしれませんが、選択肢を思い浮かべることすらできなかったことが残念でした。
世の中には、違う病気、違うシチュエーションであっても、同じような想いを抱えている人がたくさんいることを思うと、そんな想いをする人を少しでも減らすことが、今の仕事に取り組むわたし自身の原動力ですし、間接的にはなってしまいますが両親への恩返しになるのではないかと思っています。
・・・ちょっと個人的な話が過ぎましたね笑。

Q.いえいえ、大丈夫です笑。最後に、これから予定しているMissionに関連した施策について教えて下さい。

A.
まずは今回できた全社Missionを踏まえて、各部門のMissionを策定していく予定です。
加えて、各メンバーがMissionと自分の業務のつながりを考えるような機会を提供していきたいと思っています。「全社-部門-各メンバー」でMissionが繋がっていくことが大事かな、と。もちろん、部門だけでなく、職種やプロダクトのMissionにも繋がっていくものだと思います。
更には、今回作ったMissionを体外的な発信に活用していきたいと思います。
みんなで作ったMissionを、大事に根付かせていきながら、事業や組織の成長の一つの力にしていきたいですね。

本日はありがとうございました!
最後に、いつものお約束の採用情報を置いておきます。
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