あなたの"仕事哲学"教えてください~メディクルード・徳永取締役~ | ★仕事哲学シリーズ★
今回の記事は不定期企画「あなたの"仕事哲学"教えてください」シリーズとして、Genki Groupの美容医療領域で活躍されている経営幹部の方をお呼びしました!Genki Groupの経営幹部の経...
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今回の記事は不定期企画「あなたの”仕事哲学”教えてください」シリーズとして、Genki Groupの美容医療領域で活躍されている経営幹部の方をお呼びしました!
Genki Groupの経営幹部の経歴や、どんな想いで事業を推進しているのか?今後の展望は?インタビューを通じて聞いていきます!
就活イベントで社員の話を聞く時間って「どんな想いで仕事をしているのか」「会社のどんなところが好きで仕事をしているのか」「将来的に何をしていきたいのか」など、それぞれの人の”仕事哲学”を学べるいい機会だったんじゃないかと思います。人生の先輩方からキャリアのお話を聞いて学びを深めるめちゃくちゃ貴重なチャンスでした。正直、就活中の学生さんたちがとても羨ましいです。
という発想で始まったのが仕事哲学シリーズです。
前回のインタビューでは、株式会社メディクルードの徳永さんにお話を伺いました。これまでのキャリアと共に、携わっている業務や事業への想いを聞かせていただきました。
👆記事はコチラ
今回インタビューするのは同じく株式会社メディクルードの河上さんです!
👆河上さん 株式会社メディクルード 事業推進部 部長。現在は美容クリニックの新規メニューの導入から、クリニックの受付スタッフや看護師の採用など、事業推進部としての業務を担われている。(以下、敬称略)
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《もくじ》
●これまでのご経歴
●河上さんのお仕事は?
●メディクルードの好きなところ!
●将来の展望
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小西)それではよろしくお願いします!早速ですが、河上さんがこれまでどのようなキャリアを歩まれたのか伺ってもよろしいでしょうか。
河上)よろしくお願いします。ファーストキャリアとしては、看護師の専門学校を卒業し、地元の総合病院で働き始めました。当時は、外科の病棟で働いていました。その後、東京への憧れから都内の透析のクリニックで1年間働きました。そして、夜勤や早朝出勤がなくライフワークバランスを取りやすい美容クリニックで仕事を探していたところ、メディクルードが運営する聖心美容クリニックに出会い、入職しました。当時は、民間の病院に比べ美容クリニックの看護師求人はほとんどありませんでした。
☝メディクルードが運営支援している「聖心美容クリニック」(以下、聖心)について紹介している記事です。選考イベントではメディクルードはGenki Groupの東京本社とお伝えしていますが、実は元々、聖心美容クリニックの運営支援会社という立ち位置なんです!
小西)美容クリニックの看護師は一般的な総合病院と違いがあるんですか?
河上)一番の違いは仕事の幅ですかね。総合病院だと手術などで使った器機や器具などの洗浄・滅菌を行う部門があるため、自分たちでの滅菌をしなくてもよかったり、処方薬なども薬剤部から配られたりしていました。一方、美容クリニックだと薬剤の発注から器機の滅菌などの業務も看護師がやっているんです。仕事の幅が広くて驚きましたね。
他にも、美容医療を提供する美容クリニックには、病気を治したいからではなく、美しくなりたい・若くいたいから来院する方が多かったんです。病気を治す目的ではないものの毎日多くの患者さまが来院されており、こんなに需要があるんだと、新しい世界にワクワクしていました。
小西)患者さまが求めることも全く違っているんですね。看護師の就職先は多くあると思いますが、その中で総合病院からの美容クリニックへのキャリアチェンジが印象的です!他にも美容医療ならではの特徴はあったんですか?
河上)たくさんありました(笑)。印象的だったことは、一般的な病院にある診療科については学校や総合病院で学んでいましたが、二重整形などの美容医療施術についての学ぶ機会が無いということですかね。それにも関わらず、当時はマニュアルもなく、ひたすら経験を重ねて技術や知識を身に着けていく毎日でした。
そんな中、現在の六本木院で働いて4年が経った頃、組織の体制が大きく変わったタイミングがあったんです。そこで、より現場の看護師や職員が働きやすい環境を作っていくために、現場のことを理解している存在として、バックオフィス機能を担っているメディクルードに転籍しました。
小西)そのような経緯があったんですね。そして、メディクルードに繋がりましたね。バックオフィスにはどのような機能があったんでしょうか?
河上)当時の聖心は九州から関東まで展開していたのですが、元々各院ごとに顧客情報や採用などが管理されていたため、まだバックオフィスと言えるほど規模も大きくなかったんです。人数も、現場出身で受付周りを支援する社員と、看護師周りを支援する私と、法務や総務などの管理機能を担う社員の計3名でした。しかし、訳あって受付周りの支援を担当されていた方が退職してしまい、カルテや会計情報などの顧客管理システムなどの受付管理業務を2人で担うことになりました。
小西)看護師関連の支援を超えて、新たな業務が増えたんですね。
河上)そうですね。ご存知のとおり私はずっと看護師として勤めていたので、受付業務を理解することにとても苦労しました。しかしながら、美容クリニックのバックオフィスとして、受付の業務を理解していなければ解決できない課題がありました。なので、現場の受付スタッフの方に教えてもらいながら業務理解に時間をかけていたんです。その結果、苦労がありながらも現場で働いていた時に比べ全体を見れるようになっていきました。また、看護師に固執してはいけないと感じて、自分の意識も「苦労」から「自分の責務」に変わっていきましたね。全て今に繋がっていると感じます。
小西)苦労されながらも現場職員のためを考え続けられていて素敵です。話を聞いていると、現場の時の業務とバックオフィスの業務はかなり変化があったと思いますが、その部分はどうだったんでしょうか?
河上)おっしゃるとおり、仕事内容ががらっと変わり、やりがいを模索する時期はしんどく厳しいものでした。現場では医療サービスに対して患者さまから直接「ありがとう」をいただけることにやりがいを感じられていたんです。しかし、バックオフィスに来たら、自分の仕事が売上という数字に出るわけでも無いですし、もやもやを感じていて、看護師に戻りたいと思うこともありました。
小西)どのようにやりがいを転換していったのでしょうか。
河上)自分がバックオフィスとしてできる役割が明確になっていったことで、やりがいを感じられるようになりましたね。当時は聖心美容クリニックが美容医療機関で初めてのISO認証(国際的な規模で基準を統一する規格)を取得して間もない頃で、その管理や外部業者とのやり取りなど、現場を知っている自分だからこそできる役割に気づいていきました。やがて、現場が何かあったらすぐ連絡をいただけるようになっていき、自分の立ち位置ができはじめ、やりがいを感じられるようになりました。
小西)役割の変化を実務を通して実感することでやりがいに繋がったんですね。
河上)そうですね。バックオフィスとしてその時にやらなければいけないことを常に必死に考えていて、そこで練り上げたものが現場に浸透していく、ということの繰り返しでした。前任者が居ないので、自分で進めなければならず、責任が大きく感じていました。それでも、自分の手から離れて稼働し始めたときや、ちゃんと患者さまにサービスとして届けられたときは安心と嬉しい気持ちがありましたね。
これまで看護師として、限られた空間で目の前の患者さまに対応してきました。いち看護師だと、株式会社や医療法人の仕組みを知ることもないですし、外部の業者の方から数百万円の機械を買うことも無いので、できることが増えることで成長を感じられて、また、新しい世界を知れて楽しかったですね。
小西)現場の大変さを理解している河上さんが現場のために尽くされていて、利他の心が素敵だと感じました!
小西)それでは次に、現在どのようなお仕事をされているのか教えてください!
河上)今は事業推進部という部署で仕事をしています。事業推進部には事業推進チームとHR(Human Resources:人的資源全般、採用など)チームがあります。事業推進チームでは聖心の新規メニューを導入したり、価格改定をしたり、聖心の美容医療をより良い形で患者さまにどう届けるかに関わっています。他にも、オリジナルコスメの開発や、聖心全体の理念浸透を目的にした社員総会・運営計画発表会など全社に関わる部分で、現場のスタッフが働きやすい環境・働きがいのある組織を作ることにも関わっています。
小西)患者さまや働く人に向けた幅広い業務を担われているのですね。患者さまに良い形で届けるという部分が気になったのですが、どのようなことを意識していたんですか?
河上)統括院長を始めドクターとエビデンス(根拠)を確認したり、トライアルやデモ施術ができるものは必ず行なったりしています。患者さまに届ける前に、確実に効果がある良いものを自信を持って届けられる準備をしています。その点は聖心のスローガンである「とことん真面目に、美容医療。」を体現していますね。そうすることで、患者さまだけでなく、機器や薬剤のメーカーの方から先行して最新情報(機械や商品など)を紹介していただけることがあり、最先端な技術の提供にも繋がっています。
小西)強い信念があることで、患者さまや取引先からも選ばれるようになっていくんですね。メニュー導入や価格改定のお話もお伺いしましたが、価格も事業を運営していく上で大切なことなのでしょうか?
河上)そうですね。美容医療の世界も歴史が長く、もう目新しいものはあまり出てこなくなったんです。新しいものも今ある機械に機能が追加された進化版、という感じです。なので、価格の参考事例があるので取り組みやすくはなっていますね。
それでも、価格関係は考えることが多いことも事実です。他のクリニックとの価格競争も難しいところで、例えば、安さを売りにしている競合に対して、価格破壊(価格体系が崩れ、消費財の価格が下落すること)されないためにどうすべきかなどを考えることもありました。他にも、いかにランニングコスト(事業を維持するために必要な費用)を抑えるかということもすごく大事なことなんです。原価率をいかに安くするのかで利益も変わってきます。原価率の一定の基準はありますが、機械だから、処置だから、サプリだからこうするという明確ルールがないんです。フローに落とし込めない仕事が多いことは事業推進業務の特徴だと思います。
小西)事業推進業務の考えることの多さに驚きました。それでは、HR業務はどのようなことをされているんですか?
河上)基本的には、聖心やS-Laboクリニック(聖心の姉妹クリニック)の全国11拠点で働く受スタッフと看護師の採用を行っています。受付スタッフは新卒と中途、看護師は中途採用を行っています。ときには、合同説明会のような転職イベントに参加したり、新卒採用ではインターンシップを開催したり、多くの方に聖心の仕事内容やマインドをお伝えする機会を作っています。
小西)事業推進からHRまで、本当に幅広いですね。部長としては、日々どのような業務をされているのでしょうか?
河上)方向性を整えることが主な業務ですね。社長と話す機会が多いので、その中で見えてくる「組織のありたい姿」を、メンバーの仕事の先に据える形で入れて、実現しようとしています。事業推進部は他の部署と異なり、世の中の動向を察知して新しい取り組みをどんどん推進する「攻め」の機能があります。そのため、業界全体を見ている社長直下の部署になっていて、メンバーも社長とのやりとりが頻繁にありますね。
小西)事業推進の通常業務だけでなく、ありたい姿を実現するための方向性の舵取りまで担われているのですね!
小西)幅広い業務を担われている河上さんが、仕事をする上で大切にしていることを教えてください!
河上)丁寧な仕事と柔軟性を大切にしています。
小西)それぞれどう考えられているのですか?
河上)きちんと整った状態を保ちたいので、「丁寧な仕事」を大切にしています。例えば、コミュニケーションにおいて、仕事上で文字でのやり取りが多いため、言葉選びや文章の構成、表現をずっと勉強していました。上から目線にならないように、かつ、伝えたいことを受け取ってもらえるように、簡潔にしたり、あえてひらがなにするなど印象を考えたりしています。読み手への配慮をしていますね。
柔軟性については、一つの考えに固執しないことを大切にしています。「これは絶対こうだ」だと固執していると何もアイデアが浮かばなくなりますし、新しいことを作り出せなくなるんです。思考を拡張できるように多くの情報を取り込んだり、さまざまな世代の意見を取り入れたりしています。仕事をする上でも、周囲の意見を大切にしています。
小西)まさにメディクルードのクレド(行動指針)の一部である、Be Professional・Be Clean・Respect for Allを意識されているんですね!
☝メディクルードの経営理念の構造はこちらです!(メディクルードホームページ/経営理念・クレドより引用)
小西)それでは、仕事哲学恒例の質問です!メディクルードの好きなところを教えてください。
河上)そうですね。聖心美容クリニックやメディクルードがこれまでに捉われず、「今のベストは何か」を常に求めていることですかね。つまり、常に進化しているところが好きです。とどまらずに組織が生きている感じがしています。
あとは、長く働いていることもあり、信頼できる仲間がいて、「人」も好きです。同じ目的があるので、担当や立場関係なく協力してくれる人が多いです。仕事の精度も上がりますし、やりたいことがあれば応援してくれるので、実現しやすいと感じています。
小西)常に進化されたり、新しいことに挑戦されることがテーマになっていそうですね!
小西)それでは最後に、今後の展望を教えてください!
河上)聖心も30周年を迎え、美容医療業界の中でも歴史あるクリニックになってきたので、次は業界発展のために貢献していきたいです。
これまでの聖心とメディクルードは、ただ拠点が増えるだけでなく、対患者さま・対仲間・対自分への取り組みが積極的に行われ、組織として成長してきました。聖心の統括院長のJSAS(日本美容外科学会)理事長就任や、現場の看護師が学会へ出席したことを皮切りに、今後は内部だけにとどまらず、業界発展の力になっていきたいです。
小西)これまで組織へ注力されたことにより基盤が整い、業界を変えることに手が伸ばせる状態になっているんですね。壮大なストーリーがあってこその大きな展望に納得度が高く、改めて感服いたします!
以上「あなたの”仕事哲学”教えてください~メディクルード・河上部長~」でした!
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