今回の記事は「想いを繋げる100年企業を目指して~Genki Group50周年・神成社長インタビュー~」です。
今年でグループ創業50年目を迎えるGenki Group。グループの始まりは1974年、臨床検査会社の設立からスタート。1993年には会社設立20周年を機に地域社会への恩返しのために介護事業を開始しました。そこから医療・介護福祉・教育の領域を中心に事業を広げ、今では国内だけでなく中国・台湾・カンボジア・ベトナムにも進出しています。
☝Genki Groupの沿革が分かる動画はこちら
今回はGenki Groupが50周年を迎えるということで、神成社長にインタビューをさせていただきました。メディクルード経営幹部候補1期生の星加さんと、元気村グループ運営支援本部の渡邉さん・岡根さんと共に50周年を迎えての想い、そしてこれからをお伺いしました。
☝年商500億円、7000人規模のGenki Groupを導く神成社長
・Genki Group 代表
・株式会社メディクルード 代表取締役社長
・社会福祉法人元気村グループ 理事長
・株式会社サンガジャパン 代表取締役社長
その他、複数代表を務める。
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《もくじ》
①50年間でこだわってきたこと・大切にしてきたこと
②今後Genki Groupをどのような会社にしていきたいのか
③今働いている職員・今後入社してくる職員に期待したいこと
④今後の事業展開について
⑤50周年を迎えて今後取り組みたいこと
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①50年間でこだわってきたこと・大切にしてきたこと
山中)それではインタビューを始めさせていただきます。Genki Groupが50周年を迎えるということで、今までこだわってきたこと・大切にしてきたことについて教えてください。
社長)共通理念「共に生きる」を大切にしてきました。医療・介護福祉・教育を主軸に様々な事業を展開する中で、「共に生きる」という理念をどうやって各事業で体現していくかというのが一番こだわってきたところかなと思います。最近特に思うのはGenki Groupに集まる人は「誰かに幸せになってもらえることが自分の幸せだ」という考えを持っている人達が多いです。そういう想いを持った人達と一緒に働く環境は、自分も仕事をしていて楽しいなと改めて思いました。
☝「共に生きる」を実現するために取り組まれている施策についての記事はこちら
山中)ありがとうございます。共通理念の「共に生きる」はいつからあるのでしょうか?
社長)「共に生きる」の言葉が確立された時期は明確には分からないのですが、元々50年前に会長が創業したとき「自分のお母さんを幸せにしたい・楽をさせたい・良い暮らしをさせたい」という想いがありました。それって結局誰かの為に何かしたいっていうことだと思うんですよね。これまで、50年事業を続けてきましたがずっと順調だったわけではありません。そういった状況でもみんなで乗り越えていこうという気持ちがあったので、元々そのような精神があってそれが共通理念にブラッシュアップされていったというようなイメージのほうが強いです。会社の成り立ちとしても医療の臨床検査から始まって、それを支援するセンターや病院ができたり、学校ができたり、介護事業が始まったり、色々な事業が始まっている中で、自分たちの根本となるような大事な言葉が紡ぎ上がってきたと思います。介護でいうと「家族主義」「現場主義」「感動介護」という言葉がありますけど、その事業の中で大事にしなきゃいけない想いを言葉として紡いでいっているというイメージが強いです。
山中)ありがとうございます。言葉が先行して出来上がったのではなく、想いのほうが先行しているんですね。
☝会長の想いについて詳しく書かれている記事はこちら
②今後Genki Groupをどのような会社にしていきたいか
山中)50周年を迎えてGenki Groupをどのようなグループにしていきたいとお考えでしょうか?
社長)「誰かの幸せは自分の幸せ」という想いを持って働く仲間が集まるような会社であり続けたいです。そのようなことを文化として引き継ぎ、想いを繋げる100年企業にしていくことが一番やりたいことです。事業展開や価値観は変化しても、根本的に大事な想いを繋いでいくことが凄く大事だと思います。会社というのは20年存続させることもとても難しいですが、その中で50年、100年と残る企業になるためには、環境の変化に対応していく必要があると考えています。
山中)ありがとうございます。環境の変化に対応していく等のお話がありましたが、長く会社が続いていくために大事なことは他にありますでしょうか?
社長)一番大事なのは経営理念だと思います。あとは同じ想いを持って環境の変化に対応できるような多くのリーダーが必要です。こうやってグループが大きくなってくると、僕一人や会長一人でどうこうできるレベルの会社の大きさではもうないので、リーダーを増やしていくことが会社を続けていくために一番大事なことだと思います。リーダー達は常に成長し続けないといけないし、チャレンジしていかないといけないし、そういうリーダーを増やさないといけないなとは思います。
③今働いている職員・今後入社してくる職員に期待したいこと
山中)ありがとうございます。リーダーの話にも繋がってくると思いますが、今働いている職員やこれから入社してくる職員に何か期待したいこと、こういう人に入ってきて欲しいという想いなどありますでしょうか?
社長)いつも明るいこと・目標を持つこと・言い訳しないこと。これを持っている人に入ってきて欲しいなと思います。その中でもまずは「いつも明るく」を大事にしてほしいですね。期待したいことなどは会社によって微妙に変わったりするとは思いますので、それぞれの会社が目指しているような人物像、同じような考えを持っているような仲間達に集まって欲しいなと思っています。
山中)社長から見て明るい人とは具体的にどんな人でしょうか?
社長)笑顔が素敵な人は良いなって思います。多くの人と話せたり、コミュニケーションを取ったりするのが得意な人もいると思うんですよ。でも中にはコミュニケーションを取るのが苦手な人もいますよね。もちろん多くの人と話せたりコミュニケーションを取れたりするほうが良いけど、そうじゃなくても良い。その人達がうまくコミュニケーションを取れなくても満面の笑みで対応できたり、そういうのが凄く大事だなって思いますね。
山中)笑顔は大事ですよね。今働いている人たちの中で、こういう人は良かったみたいなのはありますか?
社長)多すぎて分からないな(笑)でも、ポジティブシンキングは凄く大事だなって思います。例えば目の前に困難が立ちはだかったときに、もう自分たちはダメだってなるのではなく、こうすれば乗り越えられるみたいなポジティブに考えられる人は本当に素敵だなって思いますし、その人達は必ず成功すると思う。なぜなら成功する絵を描いているから。だからポジティブな人は素敵だなって思います。
山中)どちらかというと明るすぎるくらいの人が良いのでしょうか?
社長)そうですね、明るい人の方が周りに人が集まってくるので、チームには大事だと思いますね。
☝社長も素敵な笑顔でお話してくださいました✨
④今後の事業展開について
山中)今後の事業展開についてはどうお考えでしょうか?
社長)50周年っていうと日本だけではなく、海外のことも考えていかないといけないなって思います。日本の人口はどんどん減っていくので、日本だけで考えているとうまくいかないと思います。今回介護事業と美容医療事業で30周年、Genki Groupで50周年を迎えるにあたって元気村グループ・サンガジャパンで各施設の高齢者率と労働人口を市区町村別の数字をまとめている数字を見ると、驚異的な数字になっているんですよね。高齢化率、生産年齢人口を見るとどこでも人が足りない。人が足りないのは介護施設だけではなく、スーパー、ホテル、観光業界、コンビニの従業員の方も海外の方が沢山いると思うんですよね。
山中)確かにコンビニで海外の従業員の方が多いなという印象を受けることがあります。
社長)一方でもっと発想の転換をすると、今まで若い人達が経済を回していたけれど、65歳以上の人達でどう経済を回していくのかっていう考え方にシフトしたり、事業のあり方とかも考えていかないと先はないと思います。人口が減っていく一方で僕や会長がよく言っている「医療や介護は輸出のアイテムになる」っていうのは、少子高齢化を先に経験しているので技術や知恵を海外に教えていくことができるからです。本当にこれからの時代はより人口動態の変化などにしっかり対応しないといけない時代が必ず来ます。そこが50周年に向けてのポイントかもしれないです。例えば子供がどんどん少なくなっていくので産婦人科だけでなく、不妊治療を強化していったり、美容医療では若い人向けの脱毛や二重などだけでなく、アンチエイジングや再生医療を強化していくとか、時代の変化に将来を見据えてやっていくことが大事です。
人口動態とは
一定期間中における人口の変動の状態で、出生・死亡・結婚・移動などがその要因となっている
山中)ありがとうございます。今後を見据えてという点で質問したいです。この記事を読んでくれる学生の方も気になると思いますが、社長から見て20代のうちにやっておいた方が良いことはありますでしょうか?
社長)自分を人生を通してやりたいこと、社会のためにやりたいことを見つけることが大事ですね。それが分かると逆算してどういう知識を付けないといけないかが分かるので、行動に移すことが一番大事かな。目標を持つという部分に繋がりますが、どうなりたいかというのが一番大事だと思います。
山中)ちなみに社長の20代の時に思い描いていた目標と今の目標は何ですか?
社長)20代の頃、経営者になるっていうのは決めていました。30代前半では海外で事業を開始するとイメージは持っていました。うまくいったものもあるし、うまくいかなかったものもあります。そのときの目標は「経営者になる」という目標だったので、今考えると経営者でどう成功するとか海外事業でここまでやってどう成功するかという目標の立て方じゃなかったのが良くなかったかなと思います。ただ、自分の頭にあることが方向性を作って、そこに向かっていく力になると思うので、そこは単純に凄い大事だなって思います。今の目標は「Genki Groupが100年続く足場を作ること」です。
⑤50周年を迎えて今後取り組みたいこと
山中)50周年を迎えて新しくグループとして挑戦したいことや、これから実行していきたいみたいな構想があれば教えていただきたいです。
社長)今Genki Groupは医療・介護・教育というインフラを繋いでいる事業をやっていますが、それだけじゃなくて周りの関連事業に力を入れていきたいと思っています。例えば事業で使うものや必要なものを自分たちで作れて、周りの方にも提供できるようにしていくことが凄く大事だと思うし、やりたいなと思っています。新たな収益源を確保していくっていうのがDXも含めて大事だと思います。秋田や大分などの高齢化が進んでいる地域では、早いうちに高齢化率50%を超えてくるんですよね。今後地方以外でも高齢化率が高くなることを考えると、どのような対策をしたら地域を繋いでいくことができるのかということを、まずは地方でチャレンジしたいなとは思います。あとはGenki Groupの発祥の地でもある埼玉県の鴻巣市は、病院・歯医者・介護施設・訪問介護もあります。最近では同じ想いをもった市議会議員が出てきたりとか。そうなってくると、街ごと幸せが提供できるような街作りの基盤はあるから、街全体で幸せを提供できる体制をさらに進めていきたいと思っています。それを達成することができると、鴻巣市がアジアでも有数のスマートメディカルケアシティになると思うので、それはやらなきゃいけないなって思いますね。
☝スマートメディカルケアシティのイメージ図。
社長)また改めて介護施設に行きたい、関わりたいと思ってもらうためにはどうするかっていうのは必ず大事だなって思いました。入りたいと思って介護施設に入る人はあまりいないと思うんですよね。デイサービスなども最初から行きたいと思っていく人は少ないなと思っていて、そういう概念自体を変えていかないといけないなって思います。ただそれを介護だけでできるかっていうと難しいと思うんですよね。地域との繋がりを、Genki Groupの各施設がどう作っていくかというのが凄く大事です。最近の施設でいうと子ども食堂や、そこから進化して地域食堂をやったり、マルシェをやったりして、子供達でも色々な世代が集まれるようにしていきたいです。
神成社長、インタビューありがとうございました。神成社長の想いに触れることができるインタビューとなり、とても貴重な時間でした。私自身もGenki Groupの一員として、「共に生きる」という共通理念を胸に業務に取り組んでいきたいなと思います。
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