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グループ最大の海外拠点、中国事業を徹底解説します!

こんにちは。株式会社メディクルードの宮原です。

先日、弊社で松茸祭り🍄が開催されました!


毎年恒例で、秋になると社長が中国出張のお土産に大量の松茸を購入してきてくださるらしいのですが、今年はコロナで出張もなく断念……
というお話を書いた記憶がありますが、なんとなんと開催されました!!

というのも10月末にメディクルードの中国拠点からマーケティング担当の高さんと、副総経理の平川さんが業務の関係で来日されました。その際に段ボールに詰めて持ってきてくださったそうです✨
神成社長、平川さん、高さん、調理してくださったみなさん、ありがとうございました!


出来ない理由ではなくやれる方法を探そうというメディクルードのスタンスがこんなところにも発揮されていました。

さて、そんな今回は緊急企画「グループ最大の海外拠点、中国事業を徹底解説します!」ということで、中国から来日された2名の仲間に、中国事業をみっちり紹介していただきました。

☝高さん(左)は六本木でこれから3か月間マーケティングを学びます。平川さん(右)は中国に戻り、現在2週間の隔離生活を送っています。

新卒に向けた説明会でも「Genki Group は中国・台湾・カンボジアに事業展開しており」とお伝えしていますが、その中でも今回は「中国」に焦点を当てて解説していこうと思います!

☝説明会でおなじみのスライド。中国には「上海・大連・瀋陽・広州」の4拠点に進出しています。

中国進出、30年を超える歴史

中国進出の第1歩は神成裕(ゆたか)会長の時代、1989年から始まります。
メディクルードの社長である神成裕介(ゆうすけ)社長は当時なんとまだ10歳!😲

神成裕会長は関東医学研究所という会社を運営しており、そこに研修生の受け入れを開始したのが原点となっています。
初めは旧西安第二医科大学(現西安交通大学)から研修生を受け入れ、上海師範大学、旧上海第二医科大学(現上海交通大学)、新疆医科大学へと門戸を広げていきました。

研修生は1年間日本に滞在して臨床検査を学びます。記録に残されていないので正確な数値はわかりませんが、延べ150人から200人ほど受け入れたと言われています。

☝会長はあまり語りたがらないらしいのですが、西安第二医科大学の名誉教授に就任していたそうです。

そこから、病院経営、介護施設経営へと事業が発展していきます。


なぜ中国事業に踏み切ったのか

神成裕会長が中国進出に踏み切った理由は、両親が関係していると言われています。

遡ること満州時代、会長の両親が旧秋田村(現吉林省和龍市)に住んでいた関係で、中国に対する思い入れがあったのではないかと考えられています。

朝鮮に隣接している青の点線で示した部分が吉林省和龍市になります。戸籍謄本をもとに、人伝いで探していった結果たどりついたとのことです。

一進一退の医療事業、中国史上初の快挙も。

さて、そんな関係で始まった中国との関係ですが、Genki Group が本格的な事業として参入したのは病院経営になります。

その第1歩は1998年、上海瑞東病院の経営です。
この病院は中国史上初の日中合資病院としてスタートし、2002年の合弁解消まで運営をしていました。出資比率は50:50で、総資本金は1000万ドル(当時で10億円)と言われています。
合弁解消の最大の理由は、経営方針の不一致でした。神成会長としては「市民のために先進医療が受けられる施設を運営したい」という想いで病院経営に参入しています。しかしながら医療保険が使えないことから、富裕層ばかりが利用するようになってしまったという状況がありました。さらに中国側の不正が発覚し、撤退に至ったという背景があります。

☝上海瑞東病院(1998年開設~2002年撤退)


ただ、そこであきらめないのが神成会長です。
上海瑞東病院との合弁を解消した2002年から新たに民間の上海博愛病院と提携し、2階部分を借りて現地の日本人に医療サービスを提供するためにコンサルティング事業を開始しました。当時としては、日本語対応ができる数少ない病院となりました。

☝上海博愛病院(2002年提携~2009年撤退)


上海博愛病院との合弁が解消した2009年には、同じく日本人に医療サービスを提供できるように、また新たに上海天壇普華病院との提携を開始しました。
2011年には聖心美容クリニックが中国に進出するということで、同病院の日本人エリアとは別に新しくエリアを借りて美容医療の運営を開始しました。
この病院からは2015年の契約更新のタイミングで撤退しました(「そろそろ出ていけ」という圧力を込めて家賃を倍以上にされたそうです💦)。

☝上海天壇普華病院(2009年提携~2015年撤退)


その後、美容医療としては上海永恵華クリニックと2015年の1年間だけ提携を結んで運営を行った後に、2016年から現在までは上海麗鉑美容医療クリニックと提携を結んで運営を行っています。

そして、日本人医療としては桜クリニックと提携を結んで支援を行っています。ただ、先方は1990年から日本人対応を行っていますので、特に大きなコンサルティングを行っているというわけではなく、日本人に向けた医療サービスを絶やしたくないということで支援をしているクリニックになります。

以上がGenki Group 中国医療事業の全容になります。
紆余曲折あり一進一退を繰り返している中国での医療事業ですが、現在進行している事業は「日本人に向けた医療サービスの提供」「日本の高品質美容医療の提供」となっています。

眼前に迫る高齢化社会に向けて、介護事業への進出

さて、Genki Group は医療事業だけでなく介護事業でも中国進出を行っています。
その第1歩は2012年、遼寧省の鞍山祥頣園高齢者マンションになります。こちらはとある法人が介護をやりたいということで、設計のコンサルティングとして参入したのが始まりです。
現在カンボジア事業に携わっている齋藤さんが3年間に渡って駐在し、支援をしていました。現在はGenki Groupとの提携は解消し、先方が運営を続けています。

☝カンボジアの齋藤さんとは真ん中の方です。令和2年度メディクルード内定式にご協力いただきました。


次に携わったのが、遼寧省の瀋陽泉輝国際高齢者リハビリセンターになります。
こちらは1000床の施設を作るということで、2015年に建設終了間近の施設から合弁の打診をもらい、現金支出というよりかはノウハウを輸出する形での株式参加をしました。株式を保有していますので、コロナが流行する前は神成裕会長が1~2か月に1回のペースで役員会に参加していた施設になります。

☝遼寧省の瀋陽泉輝国際高齢者リハビリセンター(2015年~現在)


その後、2016年に進出したのが広東省広州市の谷豊健康産業グループになります。
Genki Group内の会社である「サンガジャパン」と「共生(大連)商務諮詢有限公司(通称:共生大連)」が株を持ち合って経営している施設で、訪問介護とデイサービスをメインとして運営しています。

サンガジャパン:日本で介護施設を運営しているGenki Group の株式会社。
共生大連:中国で介護施設を運営しているGenki Group の株式会社。

☝広東省広州市の谷豊健康産業グループ(2016年~現在)


そして同じく2016年に上海にも進出しています。それが上海市の上海静安区恒裕曹家渡老年福利院です。
政府が使わなくなった倉庫を改装して介護施設にするという案件で、現地のデベロッパーと合弁して出資をし、落札に至りました。中国史上初の外資が落札した事例になります。

☝上海市の上海静安区恒裕曹家渡老年福利院(2016年~現在)


そして直近では2019年に、共生大連が単独資本でGenki Group 独自の介護施設をオープンしました。これは中国で初めての単独資本でのオープンになります。
今までの施設については政府の影響力が強すぎて、Genki Group のノウハウが十分には伝えられないものでした。それに見かねてオープンしたのが遼寧省の大連爽やかな風になります。

☝遼寧省の大連爽やかな風(2019年~現在)
いまだ自力経営は厳しいですが、Genki Group の取り組みをフルに活かせる施設となっています。

中国事業、新たなステージへ

これまで見てきたように、合弁と解消を繰り返し、Genki Group のノウハウを輸出して徐々に影響力を高めつつある中国事業ですが、現在新たなステージに差し掛かりつつあります。

それは独自資本による施設運営です。
介護事業は2019年に独自資本の施設をオープンし、黒字化を目指しています。
医療事業も将来的には独自資本でのクリニック運営を開始しようと奮闘しています。

今後の中国事業の発展に期待です。

次回は事業部紹介番外編!「グローバルに活躍する上海メディクルードに緊急インタビュー」として、
中国事業を紹介してくださった平川さん、高さんの実際の仕事内容について徹底インタビューいたします!お楽しみに✨

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