いつもマツモトのWantedlyをご覧いただきありがとうございます。広報担当です!本日は、導入事例インタビューの記念すべき第1号といたしまして「 株式会社ラーンズ 」様を取材させていただきました。教育業界の未来と、印刷技術の融合に注目です。
株式会社ラーンズ様
“教育” でおなじみベネッセグループの1つである「 株式会社ラーンズ 」は、高校生向けの問題集やテキストの企画・制作を中心に、人材売り手市場で需要の高まる外国人向け日本語教材を展開しております。今回は、マツモトのインクジェット印刷を採用いただいている外国人向け教材『 はたらくための日本語 』について詳しくお話を伺います。
外国人向け教材『 はたらくための日本語 』はどのようなシーンで活用されるのか
厚生労働省委託事業「外国人就労・定着支援研修」(研修実施:一般財団法人日本国際協力センター)で主に活用されています。日本に住む外国人が日本語の力が足りず求人への応募ができない時に、ハローワークで研修に申し込むことが可能。この研修を通して、日本の職場で働くために必要な日本語を学ぶだけではなく、日本の職場のルールや働く上で大切なこと、キャリアプランに至るまで全7冊の教材にぎゅっと詰まっています。100〜200時間で研修が完了した頃には、定性的にも成長している状態です。
言語は英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語の6カ国の言語に対応しており、中でも1番好評なのはキャリアプランニングのカテゴリです。就職する前段階のマインドセットや就活の仕方、希望の職業に就く為に必要な日本語レベルまでが明記してあります。幼少期から今まで何を学んで、どんな考えを持っていて、強み弱みを書き出し自分に向いている職業を見つけるキッカケになるようなコーチングの要素も含まれています。
日本独特の “暗黙のルール”。教材で文化の違いまでもを埋められる
「 日本語を教えるだけでは円滑に働けない。 」という価値観が大前提にあります。日本の労働環境の中でトラブルなく働く為には、明確なキャリアプランはもちろん、日本の常識と自国での文化のギャップや、上司への伝え方などの細かい表現まで教材から学ぶことができることが人気に繋がっているとお声をいただいております。遅刻の事前の連絡はしないといった国も存在する中で、日本の働く文化は “暗黙のルール” が非常に多いのです。こうしたミスマッチも教材の中で払拭できているのは大きな価値だと思います。
この事業だからこそ大切な “印刷”。在庫を抱えないインクジェットが魅力
ご依頼がスタートした2018年当時、私は違う事業部でしたが、前任の担当からはマツモトの印刷工場へ足を運び、実際完成するまでの工程や紙質など拝見させていただいたと聞いております。
当事業の場合は学校教材のように毎年大量に生産する必要はなく、必要な人に必要な分を作って届けたい想いをお伝えし、言語によって内容が変わることから普通の印刷機ではなくインクジェット印刷という方法でご提案いただきました。
1時間で3,000冊の印刷が可能とのことなので、スピードも驚異的で唯一無二ですね。
義務教育とは違って学ぶ自由があることから、大量に在庫を抱えることがリスクとなる市場において、インクジェット印刷で在庫を持たずに受注生産できることがマツモトの1番の魅力だと思っています。
また、1番印象に残っているのが、2019年に教材販売のイベントを行った際、教材の内容を抜粋した見本を作成いただいた時。スピードはもちろん、紙質や冊子の閉じ方など全てご提案いただき、マツモトさんだから実現したオーダーメイドの印刷でした。
“教育業界のプロフェッショナルとして「 想い 」を「カタチ」に変えていく。
海外から日本へ来て、日常生活で困っている現状を間近で見たことから、弊社の日本語事業は立ち上がりました。私たちの事業は、商品サービスを使用するお客様に “どのようになって欲しいか” という考えが根底にあります。私たちがお届けするサービスは、社員皆の「 日本社会でつまづくことなく、豊かな生活を送って欲しい 」という温かい心と「 人を育てる 」という熱量でつくられております。
海外の方が日本で「はたらくこと」を選ぶ理由でもある “安全安心な国” という事実は、他国にはない強みだと思っています。ラーンズ社の教材が日本を代表して1番最初に触れる教材であるからこそ、語学だけではなく、生活に寄り添い人生そのものを豊かにできるよう、想いをカタチにしていきたいと思っています。
記念すべき第1号の導入事例インタビューはいかがでしたか?今回の取材でラーンズ様の教育業界の熱い未来と、マツモトの印刷技術進化を感じた取材になりました!それでは、次回の投稿もお楽しみに〜!