Vue
Your friendly JavaScript framework. Vue has 123 repositories available. Follow their code on GitHub.
https://github.com/vuejs
株式会社メイツのシステム開発チームでテックリード/マネージャをしている西村です。インターネット上では ubugeeei という名前で活動しています。
先日 Vue.js のメンバーになったので軽くストーリーを書いてみます 😵💫
Vue.js は Web ユーザーインターフェース構築のための、親しみやすく、パフォーマンスと汎用性の高いフレームワークです。
作者の Evan You (@yyx990803, @youyuxi) 氏を筆頭に、全世界に巨大なコミュニティを形成しています。
2024/5 現在、v2, v3 のリポジトリの合計スター数は 25 万 を超え、npm の週間ダウンロード数は 460 万 を超えます。(月の CDN リクエスト数は 10 億 を超えるみたいです。)
全世界でコミュニティイベントが開催されており、大きなものは数千人が集まります。
日本でも、Vue Fes Japan という年に一度の大きな祭りや v-tokyo といったミートアップが開催されていて、昨年行われた Vue Fes Japan 2023 では 587人 のオフライン参加者が集まりました。
2024/5 現在も、大きなコミュニティが活発に活動していることがわかります。
Vue.js はコミュニティベースで運営されています。
どこかの企業が主導で運営しているものではありません。(もちろん、スポンサーとして多くの企業には助けられています。)
そして Vue.js メンバーも、公開された選考フローや募集・応募、更新の審査などの体裁があるわけではありません。(現時点では)
Vue.js に関連する OSS へのコミットや、その他のコミュニティ活動を行なってると、作者の Evan 氏から GitHub の vuejs organization と、チームで使っている Discord サーバーへの招待が届きます。(特に事前の確認等もありません)
現在、この organization には 60 ~ 70 名ほどいて、中にはアクティブメンバーでない方もいます。
正確に数え切れているかわかりませんが、日本だとおそらく僕が 5 人目で、アクティブメンバーは 4 人です。
vuejs organization にはいくつかのチームがありますが、私は vapor というチームに所属しています。vapor team は Evan を含めて今 4 人です (2024/5 現時点)
Vue.js は今、Vapor Mode という Virtual DOM を使わない Vue.js 実装に向けて研究開発を行なっています。
事前に、vapor の Lead である Kevin ともやりとりをしていたこともあって、私はこのリポジトリが公開された当初から collaborator として携わっていて、主にコンポーネントランタイムを実装しました。(色々と出揃ってきたのでこれからは満遍なく活動する予定です)
先ほども書いた通り、organization への招待の基準やフローは私も全く知らないので、完全に予想の話にはなりますが、Vapor だけでなく、Vue Fes Japan の運営をやっていたり、chibivue というオンラインブックを書いて話題に上がったり、その周辺でコミュニティを盛り上げていたり、インターネット上でもそれなりに活発に活動していたり色々やっているので、その辺の複合的な観点で参加できたんじゃないかなと思っています (ので、Vue.js メンバーとしての活動は他のものも含んでいるとは思います。総合的な感じ)
詳しくは Wantedly の私のプロフィールを参照してください。
大きくは 3 つの軸があげられます。
まずは弊社のことです。テックリード/マネージャとして、株式会社メイツのプロダクトに関わるテクニカルなトピックについてサポートしたり、メンバーのスキルアップを見込んだサポートをたくさんやりつつ、会社としてスケールできるようなエンジニア組織作りの戦略や、求人・採用戦略など、色々たくさんやっていきたいです。会社としてはまだまだ成長中で、他の大きな会社と比べると見劣りしてしまう部分もありますが、近年の成長率や、経営陣のパワー、会社としてやろうとしていること、エンジニアという視点での体験の良さには光るものがあります。これらをさらに大きなものにするためにテックリード/マネージャとして頑張っていきたいと思います。
OSS コントリビューターとしての側面では、vuejs/core-vapor を前に進めることがまず大きな目標としてあります。これはもちろんのこと、Vue.js には他にも大きなエコシステムを抱えていて、決して貢献者のリソースが満足している状況ではありません。いろいろな場面で貢献していければいいなと思っています。
最後に、Vue.js とは切っても離せないコミュニティのメンバーとしての活動です。先ほども書いた通り、Vue.js はコミュニティによって支えられています。upstream のソースへの貢献はもちろん、他にも大事な貢献がたくさんあります。何よりも、コミュニティを活気づけていくことは最も大事な活動の一つです。社内外問わずたくさんの人を巻き込んで、たくさん対話して、イベントを運営して、話題性のあるコンテンツ(情報発信)を作って、未来の大きなコントリビューターの背中を押せるような活動をやっていけたらいいなと思っています。