1
/
5

【Member's Story 003】EC時代の店舗開発。400店出店した向井純一が考えること。後編

こんにちは!

ライフスタイルデザインの「青い静電気」、大久保です。

今回は【Member's Story 003】EC時代の店舗開発。400店出店した向井純一が考えること。後編をお送りいたします。


※前編はこちらからご覧ください。

【Member's Story 003】EC時代の店舗開発。400店出店した向井純一が考えること。前編


前編では、入社秘話や実際の店舗開発に関するインタビューをお送りいたしました。

後編は、プライベートな話題から仕事のコツまで盛りだくさんとなっております。ぜひご覧ください!

実際のインタビュー音声データも公開しておりますので、こちらとあわせてどうぞ!(Podcastで公開してます!後編は26分から)

Member's Story:店舗開発責任者 向井純一 by FABRIC TOKYO's Podcast

【インタビュー本編】

森:かなり変わった趣向の質問なんですけれども、「オフの日の素顔」というコーナーなんですけれども(笑)。週末、僕は向井さん、何やっているか、半分知っているようで、半分知らないなと思っているんですけど、1児の父親ですよね。

向井:そうですね。

森:東京の西側に住んでいて。何やっているんですか?オフの日は。平日出勤なんで、土日が基本的にはオフの日だと思うんですけど。

向井:そうですね。完全オフに何とかしたいなと思いながらも、イメージどおりにはできていないときもあるんですけど、一番やろうとしているのが、デジタルデトックス。

森:(笑)。

向井:一回ちょっとオフにして、自分の頭の中空っぽにして、できる限り自然とか、何も考えないで街の中へ出るとか。すっと入ってくるものを自然に受け入れられる時間にしようとはしていますね。

森:なるほどね。じゃ、ある意味、無防備という(笑)。

向井:ああ、無防備ですね。

森:無防備になって、そのときの風に吹かれて進む方向を決めるみたいな。分からないですけど。

向井:そうですね。大体予定立てないですね。思い立って海に行ったり、ランニングしたり、ジム行ったりもあるし、どこか気になっていたお店とかスポットにちょろっと行ってみようとか、本を急に読み出したりとか。

森:確かに自然のある場所に行っているイメージはすごいありますね、向井さん。あとはすごくとがっているお店とかに行っている気がします。

向井:とがっている…。

森:カフェとかもそうだし、新しくできた、日本初上陸の店だったりとか、もろもろ。何かちょっと変わったコンセプトだなみたいなやつとか、よく知っていますもんね。

向井:Facebookとか上げるのは、そういう話題になりそうな、「してや」みたいな感じで上げているから(笑)。そうじゃない平凡なところも行きますよ(笑)。

森:最近どこに行ったんですか?例えば先週とか。

向井:先週は仕事をしていましたね(笑)。

森:あの台風の日?

向井:そうでしたね、台風の日は。でも、会社来る前に――これもでも半分仕事かな?新宿の家のインテリアのパーツというか、いろんなものが集まっている展示場みたいなのがあるんですけど、そこで床材見たり、照明見たり、何かそんなことをして。

森:完全に仕事ですね(笑)。直近オープンするお店も2店舗ぐらいありますからね。大変です。

向井:その絡みで、先週はそんな動きをしていましたね。

森:お子さんはもう親離れしたというか、大分大きくなったから。

向井:そうですね。もう完全に親離れしちゃったし、あまり遊んでくれないですね(笑)。

森:この間ヨーロッパに留学に行っていましたよね、バレエでしたっけ?

向井:まあ短期ですけどね。ちょろっと行って、また行くとかって言っているので。

森:いいじゃないですか。

向井:いろいろ大変なんです(笑)。



森:確かに。行かせたくないですか?

向井:いやいや、全然、全然。それはもう、行くのはどうぞどうぞって感じですね。

森:かわいい子ほど旅させろじゃないですけど、そういう感じですかね。

向井:そうですね。

森:パパって少ないですからね、うち、結構。

向井:まだ少ないですね。

森:4、5人?大森と、あと誰がいるかな。大森ぐらいですか。コーディネーター(販売員)はいない?

向井:いないかな?

森:ある意味、中筋(CTO)さん。

向井:そうですね。ある意味というか、ずばりですけど(笑)。でも、そんなものですかね。ちょっと開発の方々は僕も分からないですけど。

森:業務委託の人たちは分からないですけど、どうなんですかね。何か。「パパ代表」ですよね。

向井:そうですね。オープンになっている中では。

森:そういうのもありますよね、長い人生。分かりました。ライフスタイルデザインに入って変わったことはありますか?多分、出張は圧倒的に減ったんじゃないですか?

物事を横ではなく、縦に深く知っていく。

向井:そうですね。出張がなくなった分、変わったというか、逆に都内とかでいろんなものを見たり、今まで行けていなかったところが実は足元にもあったなと思って、そういうところを見れるというのは、ちょっと変わったことですかね。

森:狭く深くなったということですか?

向井:そうですね。確かに考えるのが、横に広げるというよりも、縦に掘っていくことが増えたかなという感じがしますね。

森:なるほど。昔は広範囲の情報とかをわっとシャワーのように浴びていて、みたいな感じだったのが、今は結構深く知っていくような感じに変わっているんですかね。

向井:そうですね。

森:よく知っていますよね、向井さん。僕の地元の岡山の繁華街の話とか、ショッピングセンターの話とかも、めちゃくちゃ知っていますよね。

向井:そうですね。横に広く時代の情報。浅く広く知っているだけです。

森:すごいですよ、本当。「ああ、何々通りね?」みたいに分かるから。「あそこにあれあるよね」って。

向井:今、浅く広くよりは、もうちょっと深く色々なものを丁寧にいきたいなと思っていますので。

森:深みのあるお店もつくっていければと思うんですけどね。それで考え方とかも変わったりとかしました?

向井:そうですね。やっぱりもっと深く突き詰めないと、薄っぺらいものになると、やっぱり飽きちゃうなとか、人に伝わらないなというのは、この1年半ぐらいですか、入社して。ものすごい露呈もしたし、自分でも痛感したし、もっともっと思っている以上に掘り下げて、丁寧に丁寧にやらないと、誰かに新しいことを伝えるというのは難しいなというのは感じますね。

森:なるほど、なるほど。それはもうやってみて結構痛感していますか?

向井:そうですね。

森:何かきっかけあったんですか?

向井:何でしょう。やっぱり店売れないとか、思ったとおりに結果が出ないとか、ワークしないとか、そういうのは結構いろんな場面場面であったので、それをやっぱり、人には半分ぐらいしか伝わらないなというのが1回目ではあると思うので、それを1回目からもっと深く刺さるようなものにするには、もっと緻密に設計して、もっともっと、本当に普段気が付かないところに気付いて、実際それを感じる人も気付いていないけど、後々からじわじわくるみたいなものをどれだけ仕掛けられるかというのが大事なんだなというのは、改めて実感というか、体験をもとに感じました。

森:なるほどね。昔はどんな感じでやっていたんですか?

向井:そうですね。やっぱり分業である程度、自分の職務範囲が絞られているところもあるので、成功体験は横展開しやすいなというのはありましたね。環境、状況変わったときに対応しようとすると、やっぱりそのときそのときはゼロイチの対応というか、今までとは違うことをやらなきゃいけないので、少しけつまずきながら、でも修正していくというのが、範囲が狭いので、割とスピード感持ってやれていたのが、今はそこの守備範囲が広いので。かつ、ほとんどのことがゼロイチというか、世の中にほぼないものをつくっているという状態の中では。

森:お手本もないですからね。

向井:そうですね。とにかくやってみるしかないなという感じですね。

森:なるほど、確かに。最近僕もすごい思います。本当にやらなきゃ分からないことがたくさんあるなって、最近また思いますね。

向井:そうですね。多分やれば何かそれがきっかけになって、1つの置き石みたいになって、そこから次の場所に行けるなというのが。

森:1つの指標みたいになるということですかね、なるほど。

向井:そうですね。考えるだけだと、やっぱり幾ら考えても、その先に行けなかったのが、とりあえず程度悪くてもいいんで、やってみたら、ちょっと前に前進するというのはいっぱいあるなあというのを感じますね。

森:なるほど、面白いですね。分かりました。何か向井さんって、いろんなアパレルのブランドの栄枯盛衰を見てきていると思うんですけど、成功するブランドと成功しないブランドの違いとかって、何かあったりとかするんですか?

明確な意思を持ち、周りを巻き込む。

向井:そうですね。何を成功とするかというのもあるとは思うんですけど、やっぱり意思なのかなと思いますね。何をしたくて、どうなりたくて、どういうふうにあり続けたいのかとか、どこに向かっていきたいのかという明確な意思が、ちゃんと言語化というか、共有できているブランドとか事業ほど、やはりそこにたどり着きやすいと思いますし、そこがあいまいだと、やっぱり当然ですけど、なかなかうまくいかないんだろうなとは思いますね。本当にここだけの話、前職でもたくさんのブランド、立ち上げてはあまりもたずに1年、2年の間になくなってしまったというのもいっぱいありましたけど、それが意思がなかったとは思わないんですけど、全員でそれを1つで共有できていたか、できていなかったかみたいなのはすごくありますね。

森:なるほど。強い意思を持ち、それをちゃんとチームで共有する、伝播するみたいな、そういったこともあわせて必要ということですかね。

向井:そうですね。チーム、あとはそこに関係する、取引先もすべてだと思うんですけど、巻き込んでいかないといけないですよね。

森:なるほど。それでいうと、うちは今、何点ぐらいですか?

向井:どうですかね(笑)。でも、結構いろんな外の評判を聞くと、すごくいい。なかなかそういうことしか言ってくれていないだけかもしれないですけど。いい話はいろいろなところから。

森:ちょっとずつは伝わっているかもしれないですね。

向井:と、思います。これをもうちょっと多分分かりづらい部分まだまだあると思うので、こういうインタビューとか通して、どんどん発信していかなきゃいけないなと思いますし、メンバーにも、業務の話だけじゃなくて、何でこれやりたいのかみたいなのを、もっと常日頃から言い続けるというのは大事なんだと思います。

森:分かりました。そういった中で意識していることとかってあります?

向井:やっぱり1つ1つの自分の仕事にちゃんと意味を持たせようとは思っています。こうしたいからこうしているので、こうなってほしいからこう考えているんだということですね。押しつけじゃなくて、中身をちゃんとオープンにして、理解してもらうことが大事かなと思います。

森:なるほど。うちの会社のビジョンの中に、「オープンな社会」というのがありますからね。オープンにしていって、しっかり根拠や裏付け、ホワイ(Why)のところを伝えるといったところがやっぱり大事なのかなという感じですかね。

向井:そうですね。

森:で、何点なんでしたっけ(笑)?

向井:じゃ、まだ「60点」ぐらいにしておきましょうか。

森:じゃ、伸びシロはめちゃくちゃありますという感じですね。分かりました。最近すごいメンバーも増えてきていますので。僕も入社時に必ず全員と面談しているんですけど、漏れなく伝えるようにはしないとなと思いました。次の質問なんですけど、向井さんが語るライフスタイルデザインの魅力。これは――ありますか?魅力(笑)。

チャレンジできる環境

向井:会社として、事業として。

森:何でも大丈夫ですよ。

向井:いい意味で未完成なので、固定概念がないなというところですね。だから何でも試せるし、結構遠回りなところもあるかもれしないんですけど、まだ失敗できるフェーズだと思うので、固定概念に縛られず失敗できるというのは、いいチャレンジができるから、いいことだと思いますね。あと、だんだん最近、さっきの何で?何で?じゃないんですけど、真因を掘り下げる風土というか、文化まで行っていないですけど、そういうくせがつき始めてきているなと思うので、これすごく大事だと思いますね。

森:なるほど、Always why。

向井:そうですね。Always whyですね。

森:うちの価値基準に「Always why-Always run」をつくってよかったですね。

向井:そうですね。これをずっとやり続けないと駄目ですね。

森:そうですね。分かりました。実は内緒にしておきたい仕事のコツとかってありますか?

物事の意味を考えて、共有する。

向井:内緒にするものは何もないんですけど、別に(笑)。全然、共有しているんですけど、やっぱりさっきの真因掘り下げるというところなのかなと。何か道理を掘り下げるというか、物事って全部多分、何かが起きた結果には、原因とか、ちゃんとロジカルなものがあって、説明できると思うので。その原理原則を知ると、結構何でも応用が利くので、それが結構コツなのかな。何となくいろんなことを数こなしていると、これとこれって結構似ているなとか、うちの店って、周りにないと思っていたけど、実はこんな事業とちょっと似ているなとか、この辺かぶるなみたいなのが分かると、そこを掘り下げていくと、何をやるべきかが見えてきたりというのはあると思います。

森:なるほどですね。意味を考えるってすごい大事ですよね。あとは僕、意味を共有するというのはすごいやっぱり大事だなと思っていて、もしかしたら、最初の方の話に戻るかもしれないですけど。最初の方じゃないな。成功するブランドの話かもしれないですけど、意思(Will)があって、それを共有して、それぞれで能動的に動くような組織ってすごいいいなと考えているんですけど。何かジブリの宮崎駿監督って、意味のないシーンを1秒も入れないんですって。ふと主人公が横向いたりとか、風がばっと吹いたりとか、そういうの全部説明できるらしいんですよ、宮崎駿監督って。多分それがまずクリエイターというか、何かを企画する人間には絶対に必要なんだなと思って、でもそれは自分が思っていただけでも、やっぱり作画をする人間とか、色を入れたりする人間には伝わらないと、いいものが最終的にはできないじゃないですか。というのと似ているような感じで今理解しました。

向井:なるほど。まあそうですね。やっぱりさっきの「伝える」につながるんですけど、やっぱりそれをポンと伝えても伝わらないので、宮崎駿監督じゃないですけど、多分そのシーンって、1つ1つ伏線だと思うんですよね。伏線をいっぱい敷いておいて、だからこうなるんだと、人を自然とそこに感情とか気付きを持っていくみたいなことができると、ものすごくみんなに共有がしやすくなるのかなとは思いますね。

森:なるほど。で、トータル的な作品ができるみたいな感じですか。それに人は感動するみたいなところはあるのかもしれないですね。分かりました、ありがとうございます。

「天才求む」

森:じゃ、最後の質問なんですけど、向井さんが今後一緒に働きたいなという人は、どんな人でしょうか?

向井:そうですね。今までも(そういう人は)いたんでしょうけど、「天才と働きたいな」というのはすごく思います(笑)。

森:なるほど。面白い。

向井:今までもいるっちゃいるんですけど、その発想なかったわとか、そう来るかみたいなのがどんどん、ビシバシ来ると、やっぱり乗ってくるので、こっちも。すごい楽しく仕事できるなというのは。これは僕の甘えというか理想ですね(笑)。

森:ポンとすごい発想が来ると、確かにびっくりして、感動しますよね。

向井:いやもう、テンション上がりますよね、何か。

森:某広告代理店の松岡さんとか(笑)。

向井:はいはい(笑)。

森:あの提案、びっくりしましたね。何でしたっけ?トンカチで頭殴られた(笑)。

向井:ガツンと来たなあというのは、ああいうのは楽しいですね。ああいう経験は。

森:社内外でもやっぱり面白い人をどんどん巻き込んでいって、めちゃくちゃ面白い事業にするというのがやっぱりいいんじゃないですかね。最近思うんですけど。

向井:そうですね。得意なことを突き詰めていけばいいと思うんですね、1人1人が。得意なところでとんがっていれば、多分その人は天才だったり、秀才だったりになれると思うので、それが集団になったら、何か多分恐ろしいことが起きる(笑)。楽しいことが起きるのかなと思うんで。そういう集団にしたいですね。

森:なるほど。本当にそうですよね。何かやっぱりデザイナーの人とかとも話していても、その発想があったかみたいなのはすごいありますし、やっぱりその分野のプロだから、僕らが持っていないものをやっぱりバンとアウトプット出してきますよね。よく知っていますしね。

向井:そうですね。

森:分かりました、ありがとうございます。では、「天才求む」という感じで。天才の人はどんどん応募ください。最近うちは未経験OKなオープンポジションというのを募集し始めたんですよ。うちが募集しているエンジニアとか、デザイナーとか、コーディネーターとか、マーケティングとか、CSとか、職種があるじゃないですか。それは何かどうしても中途になっちゃうので、未経験で、あなたがやりたいことだったりとか、あなたの過去の経験とか、考え方とか、才能みたいなところを一回全部共有してもらって、それで一緒にどこに当てはまるかとか。あてはまる必要はないかもしれないんですけど、新しいポジションつくっちゃってもいいかもしれない。何かそういうのを募集し始めたんですよ。だからそういうのでちょっと応募してほしいですよね。

向井:そうですね、いいですね。何か生かせるものって、つながるものいっぱいあると思うので。

森:そうですね。何かほかにありますか?

向井:本当、固定概念ないので、自信ないから、やったことないからとかじゃなくて、好きだから来ましたみたいな感じでもいいんですけどね。

森:全然いいと思いますよ。今は活躍していますけど、高橋政裕とか、まさにそんな感じでしたけどね。大阪でブロガーやっていて、カスタマイズのECサイトが大好きだから、うちに来て「雇ってくれ」とか言い出して。

向井:何か熱いですね(笑)。

森:めちゃくちゃ面白いですけどね。そんな人もどんどんやっぱり入ってきてほしいですね。

向井:そうですね。門は開いていますからね。

森:じゃ、向井さん、そんな感じで終わりたいと思いますけれども。お忙しい中ありがとうございました。

向井:いえ、こちらこそ。

森:じゃあ、直近2店舗ぐらいオープンする予定があるので、頑張って良い店にしていきましょう。

向井:そうですね。銀座と新宿・丸井、頑張ります(笑)。

森:言っちゃった。楽しみにしてください。ありがとうございました。

向井:はい、ありがとうございます。


前回までの「Member's Story」はこちらからご覧いただけます。

【Member's Story 001】大手監査法人からベンチャーへ。取締役三嶋憲一郎の人生観

【Member's Story 002】自衛官からエンジニアに転身!?CTO中筋丈人に聞いてみました

株式会社FABRIC TOKYOでは一緒に働く仲間を募集しています
4 いいね!
4 いいね!

今週のランキング

大久保 英太さんにいいねを伝えよう
大久保 英太さんや会社があなたに興味を持つかも