こんにちは!FABRIC TOKYOインターンの武知です!
インターンの平山くんからインタビュアーを引き継ぎ、今回から私が残りのSMIP2期生にインタビューしていきます!
FABRIC TOKYOインターン生インタビュー企画第4弾ということで、今回もSMIP2期生メンバーに密着取材!SMIP2期生ブログ、第4回の注目メンバーは奈良県出身のエシカル系女子・ゆりピンこと高橋侑里さんです!
▼前回記事はこちらから
FABRIC TOKYO独自のインターン制度「SMIP(Seven Months Internship Program)」とは?
7ヶ月限定の成長型インターンシッププログラムで、Webマーケティングを主としてマーケティング業務に携わります。4ヶ月経つとメンバーは事業課題解決のためWebマーケティング以外の部署へもアサインされ、個人でその解決に挑戦するというハードな課題を与えられます。卒業生は、大手外資系IT企業や大手コンサルタント・商社などへの就職や、起業を志す者など様々です。まだまだ始まったばかりのプログラムで、現在はSMIP2期・3期のインターン生が活躍中!
SMIP2期生ブログ、第4回の注目メンバーは奈良県出身のエシカル系女子・ゆりピンこと高橋侑里さんです!
【プロフィール】高橋 侑里(たかはし ゆり)
1995年生まれ、奈良県出身。明治大学大学院 理工学研究科 建築・都市学専攻/総合芸術系に所属。高校生のときに知ったエシカルファッションについて、よりリアルな現状を把握し、根本的な原因を追求すべく、外部講義に参加したり、エシカル系イベントの運営に携わってきました。さらに深い見解を求めるために、大学院に進学。「愛着」をキーワードにエコファッションのあり方を模索中。FABRIC TOKYOには、2018年12月から入社。マーケティング部に所属し、Webマーケティングを担当。一つ一つの仕事に対して手を抜ず、自分の納得がいくまで取り組むことを心がけて奮闘中。
学生生活について
数学とエシカルファッションの追求
武知:ゆりピンさんって、今は修士2年ですよね!ゆりピンさんの私生活ってすっごく謎なんですけど、学部生の時や院進学をしてから現在まで、どんな学生生活を送ってたんですか?
高橋:まず、大学に入った時にやりたいことをいくつか決めていたんです。そのうちの一つが、数学を学ぶことでした。高校の数学の先生になりたいと思っていたので、大学では数学科に入り、高校の数学の教員免許を取りました。もう一つは、ソフトテニスをやることです。中学の時ソフトテニス部だったのですが、高校に入って文化部に入ってしまったので、そろそろちゃんと体を動かしたいなと思って。あと一つは、留学に行くことです。でも、準体育会系のテニスサークルに入ってしまったので、予想以上に時間を取られて結局留学には行けませんでしたが・・・他にも色々あったはずのですが、忘れちゃいました・・・(笑)
武知:ちゃんと最初にやりたいことを決めてるなんて、さすが目的意識の女王!ゆりピンさんらしい!ちょっと抜けてるとこも・・・(笑)ていうか、ゆりピンさんが先生になりたいのは初耳でした!でも、どうして高校の数学の先生なんですか?
高橋:高校の時の、数学の先生に憧れたからです。先生の授業が面白くて、とてもわかりやすかったんです。その先生のおかげで、数学が好きになり、得意にもなりました。そして、3Dネイルを生み出したネイルアーティストの大城智之さんの存在が、その思いの追い風になりました。テレビインタビューで、「独学で3Dネイルを作り出した。その基礎となったのは数学。」と語られていたんです。女の子って数学に苦手意識を持っている子が多いですよね。でも、女の子が好きなものが数学によって広がる世界があることを教えてあげたいと思いました。そして、私の高校では仕事を身近に感じる機会がなかったので、身近な職業である先生になりたい人が多くて、実は私もその一人でした。だからこそ、仕事や社会や世の中についてもっと教えてくれる先生がいたら良かったなと思ったので、私はそんな先生になりたいと思っています。
武知:なるほど、だんだんゆりピン先生のイメージが湧いてきました!私も数学苦手なので、ゆりピンさんからぜひ教わりたいです!でも、どうして大学を卒業してそのまま数学の教師にならずに、大学院に進んで就活をされたんですか?
高橋:まず、大学院に進んだ理由から話します。高校生の時にエシカルファッションを知って、そこからファッションの裏側にある問題にずっと興味がありました。
武知:エシカルファッション!?ファッションの裏側!?何ですかそれ!
高橋:みんなが楽しんでいるファストファッションの裏側には、実は悲しんでいる人たちが数多くいます。劣悪な労働環境で働かされ、薄給により生活が困窮していたり、工場の公害で病気になってしまったり。主に、「低賃金」「労働環境」「公害」などの問題です。高校生のときに、そういった問題をどうにかしたいと思い始めました。エシカルファッションとは、その問題に配慮し、良識にかなった素材の選定や購入、生産、販売をしているファッションのことを指します。だから学部生の時は、エシカルファッションを発信しているSNSをチェックしたり、エシカルファッションブランドの短い講演会に参加してみたり、自分なりに勉強していました。そしていざ就職活動をはじめた時に、「どうしたらエコなファッションの仕組みづくりができるか?」を考えました。でも、それを考えるのに自分はまだあまりエシカルファッションについて知らないなと思い、もっとちゃんと学ぼうと決めて、エシカルファッションについて研究できる大学院に進学したんです。
武知:普段着ているファストファッションの裏側では、そんな問題が起こっていたんですね・・・。可愛い流行りの服を安く着れても、それによって悲しんでいる人たちが大勢いるのは、全然嬉しくないですね・・・。
高橋:次に、先生にならずに就職を選んだ理由ですが、理系の高校では特に、卒業してすぐ就職する人がたくさんいるんです。もし大学卒業後すぐに先生になると、民間企業を知らないまま生徒の就職活動をサポートすることになります。そうなると、企業の選び方や今後の進路など、色々な視点からアドバイスをしてあげられないなと思いました。なので先生を目指している時から、民間企業で最低5年間働いてからなろうと決めていました。
武知:確かに、先生しか経験したことがないと他の職業へのアドバイスも説得力がないですよね。実際に民間企業で働いてからのアドバイスだと、かなり説得力も増しますね!
FABRIC TOKYOのマーケティングを選んだ理由
ものづくりのストーリーを、多くの人に届けたい
武知:常に目的意識を持っているゆりピンさん、FABRIC TOKYOでの長期インターンをなぜやろうと思ったんですか?
高橋:主に2つの理由があります。1つ目は、エシカルファッションを学びたかったからです。
武知:大学院でも学ぶ上に、長期インターンでも学びたいと思ったんですね!エシカルファッションに対しての想いがすごい!
高橋:大学院では研究をして、論文に落としこむのがメインで、思考や理念は学べましたが、それを実践に移すことは経験できなかったんです。だから、実際に実践を通してエシカルファッションを学びたいと思いました。
あと、SNSのマーケティングに興味がありました。SNSは、現在最も生活者に近い媒体なので、たくさんの生活者にものづくりのストーリーを発信して、届けたいと思ったんです。仕事を通して、どういうアプローチで社会問題を解決していけばいいか悩んでいたので、そこを知れるきっかけにもなればなと思いました。
武知:確かに、大学で学べることって机上だけで終わっちゃうから、なかなか身につかないですよね。実際にやってみることってすごく大事だと思う。やってみて見えてくる物も多いですよね。長期インターンは、学生が実践するにはもってこいの環境だと思います!
高橋:色々な企業の募集がある中でも、FABRIC TOKYOを選んだ理由は6つあります。
1つ目は、ものづくりのストーリーを大切にしていることがWebサイトから読み取れたからです。エシカルファッションも、ものづくりのストーリーを大切にしているので、学びたいこととマッチしているなと思いました。
2つ目は、D2C(Direct to Consumer)のビジネスモデルに惹かれたからです。ファション業界はサプライチェーンが長いからこそ様々な問題が起こっているため、中間流通を省き、サプライチェーンを短縮することによって問題を解決しようとしているところに惹かれました。
3つ目は、FABRIC TOKYOのサービスの特徴の1つであるサスティナビリティーが、自分の価値観にあっていたからです。オーダーされてから作るため、在庫を抱えず、廃棄にも繋がらないものづくりは、環境にも良いと思いました。
4つ目は、大学院で私は愛着をキーワードに研究していて、オーダーメイドで作るっていうのは、自分だけのものを作るってことだから、愛着っていう要素にも結びつくなと思いました。
5つ目は、日本の縫製工場を積極的に使っているのも魅力的でした。研究の中で、エシカルファッションは、賃金が安い国に縫製や原料の調達を頼むところが問題となっていることがわかりました。縫製工場など、ものを作ることを国内で回すことが一つの解決に繋がると考えました。そこをD2Cというリアルな施策で解決しようとしていたところに魅力を感じたんです。
6つ目は、仕事や、働くってなんなんだろうっていうのが、学部3年生の時の就活の時にも疑問に思っていました。ただ働くために大企業に入るのは違うし、だからといってフリーランスになるのも違う気がしました。仕事や働くってなんだろうを学ぶため、長期インターンで半分社会に入ってみるという経験を積みたかったんです。
インターンの業務について
メールマガジンから"行動を作る"
武知:インターンの業務で、ゆりピンさんは何をやってるんですか?
高橋:主にメールマガジンの企画・配信・分析と、インスタグラムとLINE@の企画と配信です。
武知:では、ゆりピンさんがリーダーとしてメールマガジンでやってきたことについて教えて下さい!
高橋:私がメールマガジンのリーダーになった当初は、先輩たちが残してきたメールマガジンのアセット(知見)を守ろうと必死でした。インターン生全員でメールマガジンを担当しているので、全員が何をすればいいかを把握できていないことを感じながらも、余裕がなかったんです。でも、それじゃ会社全体が掲げるOKR(*)を達成できないことは確実でした。
※OKRとは「Objective and Key Result(目標と主な成果)」の略。数多くのグローバル企業で導入されている目標管理手法のひとつで、FABRIC TOKYOでもOKRを採用しています。
武知:確かに私も初めはメールマガジンのことがよくわからないまま与えられた業務をこなしてたかも・・・(汗)その後OKRの達成はどうなりましたか?
高橋:1QのOKRは開封率を達成して、2Qは開封率と売り上げを達成することができました。
武知:さすが、ゆりピンさん!具体的には何をやったんですか?
高橋:主に2つのことを意識して取り組みました。1つ目は、周りの力をちゃんと借りることです。初めの頃はリーダーという責任感から、メールマガジンを自分一人で運営しようとしてたんです。そのせいで、アイデアに限りがあったり、気づけない問題がありました。それに気づいてからは、積極的にMTGを入れるようにし、インターン生のみんなと課題を共有して、意見を出しあい業務を進めることを心がけました。
2つ目は、お客さまの立場になってメールマガジンをとことん分析することです。初めの頃は、形を守ることが第一で、お客さまのインサイトをつくことや、文章の内容などは二の次になっていました。なので、「自分がお客さまだとどういうメールが届くのが嬉しいのか?」を考えました。そこで、もう1つ担当しているチャンネルであるインスタグラムのコーディネート投稿(FABRIC TOKYOのスタッフのスーツのコーディネート紹介)が好評だったという結果から、スーツのコーディネート紹介に目をつけました。そしてメールマガジンで訴求したスーツに合うシャツやネクタイも一緒におすすめして、コーディネートの提案をするように構成を変化させ、徐々に開封率やクリック率を上げていきました。
武知:自分がお客さまの立場になって考えることって、意外と忘れがちだけど、すごく大事ですよね。みるみるメルマガが進化していきましたよね。そんなに色々やったら、OKRは余裕で達成できたんじゃないですか?
高橋:それが、1QまでのOKRは開封率とクリック率だけだったのですが、2QのOKRから加えて売上が入ってきました。見込み着地で既に目標の500万円をビハインドしていたので、本当にどうしようと焦りました・・・。でもその焦りがあってか、このメルマガを開いた人が何を買っているのかをずっと追っていたので、そこから訴求した商品が売れることはなかなかないことがわかったんです。
そのようなデータがあったので、「メルマガを開く人は、FABRIC TOKYOのHPへいく踏み台として使っている人が多いのではないか?」と考えました。だから、その下にトピックス(オススメのページ)をつけることによって、踏み台にしている人がスムーズにHPへ行けるようにしました。そこで、例年夏に近くに連れてどんどんスーツの売り上げが下がってくるため、ポロシャツやシャツの売り上げが常に保てるように、毎回トピックスに加えました。配信結果から数字を分析して、構成を常に変化させていくことによって、売り上げを達成できたんだと思います。自分なりに分析の仕方もわかりました。そして結果的に、1QのOKRは開封率を達成して、2Qは開封率と売上目標を達成することができました。
武知:諦めずに分析し続けると、必ず見えてくるものがありますよね。それにしても追加で目標の500万円を達成したのはさすがです!うまい棒、50万個買えちゃいますね!
高橋:さすがに50万個はいらないです。
インターンを通して得たこと
数字から読み取る力と問題解決の速さ
武知:そんなゆりピンさんがFABRIC TOKYOでのインターンを通して得られたものって何ですか?
高橋:まずは、分析力です。広告計測ツールなどからの数字分析より、お客さまの行動を読み取り、少しずつこちらが期待する動きに誘導できるようになりました。たとえば、店舗でまだ採寸をしたことのない新規のお客さまにスーツを訴求したメールを送ります。でもそこでお客さまに店舗採寸に行きたいと思っていただいても、一度商品ページやWebサイトに飛んでいただかなければ予約できなかったんです。つまり、「採寸予約までのプロセスが長すぎて、お客さまも不便なのではないか?」と考えました。だから、もっとスムーズに使ってもらえるように採寸予約ページに直接飛べるボタンを作りました。その結果、1通のメルマガでの平均店舗予約数が、4.5人増えました。
武知:おおおおお!素晴らしいです!!!!!
高橋:そして、失敗した時の対処のスピード感が身につきました。インターンをする前までは、ミスをした時は長い時間落ち込んで、それから解決するために動いていました。しかし、半分お仕事をさせてもらっているので、ミスをすると落ち込むよりもすぐにフォローしなきゃいけないことを学びました。今ではなぜミスをしたのかの原因を見つけ、それに対しての対策がすぐにできるようになりました。
武知:ベンチャー企業のスピード感は速いから、失敗しても落ち込んでる暇なんてなくて、いかに早く解決するかが求められますよね。インターンを通して得られたどちらのスキルも、社会に出てからかなり役立ちそうですね!
将来どんなことを成し遂げたいのか
"程よいIT技術"で社会問題の解決
武知:では最後に、ゆりピンさんが今描いているキャリアを教えてください!
高橋:まだ、正直将来という部分には迷いはありますが、やっぱり、社会問題を何かしらの形で解決していきたいと思っています。東日本大震災以降、被災地を取り残して社会がどんどん発展していくことに対して、なんか微妙に違う道を進んでいるんじゃないかなと疑問に思い始めました。原発の事故や、地震後の人の動きをみると、このままなんでもかんでもIT化されて、スマート化されていく世の中に対して、残すべきアナログさが必要なんじゃいかと思います。そこのバランスを取れる社会になっていってほしいんです。そんな私も実はIT企業に就職するのですが、そこに飛び込むことによって、残すべきアナログな部分を伝えていけるのではないかと思うんです。そして、社会課題を程よいIT技術で解決していきたいと思います。その時代に合わせて、一番リアルな解決方法でいろんな社会問題に取り組んでいけたらなと思っています。
武知:では最後の最後に!残すべきアナログな部分って何ですか?
高橋:たとえば、もし全部真っ白の部屋だとしたら、そこから何も生まれないと思うんです。全てがIT化されて、効率や利便性だけが基準となってしまったら、いつか創造性が欠けてしまって、何も生まれなくなってしまう気がします。私は、創造性がある意味一番人間らしく生きていける鍵になると思っています。現状何を残すべきかは具体的に考えられていないのですが、とにかく効率や利便性だけを理由に、何もかもIT化させてしまうのは、いつか世の中が息苦しくなってしまうと思います。私は、そんな息苦しい世の中にしたくありません。
武知:便利な世の中になればなるほど良い!って思ってたけど、ゆりピンさんの話を聞いて、なんでもかんでも効率を優先してしまうのは、なんか違うかもと考えさせられました。創造性って、私たちがわくわくして、楽しく生きれるものだから、ちゃんと大事にしていきたいです。便利だけど、そこに創造性も加えながら、楽しくて生きやすい世の中にしていきたいですね!ゆりピンさん、ありがとうございました!
以上、FABRIC TOKYO SMIP2期生インタビュー企画第4弾でした!
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