広報担当の高橋です!
本日はFABRIC TOKYOがお届けするPodcastで新しい収録が配信されましたので、そのご紹介をしたいと思います。
Podcastではメンバーを紹介する「Member's Story」や、仕事の裏側に迫る「Behind The Scenes」、スタートアップのリアルを語る「俺たちのHard Things」など、多彩なテーマのお話をお送りしていますが、 今回は「Behind The Scenes」シリーズで、商品開発を担う「クリエイティブ室・商品開発チーム」の2人に話を聞きました 。
本記事では代表の森がファシリテーターとなり、クリエイティブ室の峯村、SCM(サプライチェーン・マネジメント)チーム所属・商品開発担当の佐々木の2名、合計3名で収録し、その書き起こしをまとめました。
Podcastでは伝わりにくい声以外の情報、例えば写真を添えて、メンバーの顔や雰囲気が伝わるような書き起こしとしてまとめていますので、社内の雰囲気を知ってもらう参考になれば幸いです!
【インタビュー本編】 森: 皆さん、こんにちは。今日は“Behind The Scene”の商品について、2回目ということで、すごく久しぶりなんですけど、FABRIC TOKYOで提供している商品について、ゲストをお迎えして話を聞きたいと思います。聞き手は森です。あとは・・・
峯村: 峯村です。
佐々木: 佐々木です。
森: この3人でお送りします。よろしくお願いします。今、2019年の3月なんですけど、今日すごく暖かいですよね。暖かくて、それで遂に春の陽気が漂ってきているんですけど、うちもスプリング&サマーシーズンの商品を、1月の後半…?
佐々木: そうですね。1月後半と2月頭。
森: ・・・に出して、それで今、店頭ですとかWebサイトで並んでいます。今シーズンのテーマみたいなところを話していきつつ、今後の商品づくりとかのビジョンを話すみたいな感じで、30分ぐらい話したいと思います。
ちょっと初めに峯さんに、、、峯村さん、”峯さん”で、佐々木さん、” 辰(辰憲)さん”と呼びますね。今シーズンのテーマ、ちょっと、峯さんの方からお話ししてもらってもいいですか?
2019年春夏新商品のテーマ「自分の声を聞こう」 峯村: はい、分かりました。シーズン問わず、ブランドの根本にあるコンセプトが"Fit Your Life"、自分らしくいられる商品であるということです。
それを支えているのが、”Technology”シリーズだったり、クラフトマンシップの”ROOTS”であったり、あと、社会的に意義がある商品ということで、” Social Good”というシリーズだったりというのは、常に必ず持っています。
今シーズンに関しては、"Fit Your Life"という、自分らしくいられるための商品の前に、「自分らしさって何だろう?」ということに気付いてもらうために、「自分の声を聞こう」というコンセプトにしました。
自分の中にある、何が好きで、どう生きたくて、どう生きたくなくて、何が嫌いで、、、みたいな。自分の中にある小さな声を、もう一回自分の棚卸し、、、じゃないですけど、「何を大事な軸としていきたいのか?」というものを、皆に問いてほしいなと。
森: なるほど。それっていつ頃そういったテーマにしようかなとか、そういったテーマを決める際の経緯みたいなのをちょっと教えてもらいたいんですけど。
峯村: いつ頃かでいうと、半年ぐらい前からもやもや考えて、コンセプトというか。”Fit Your Life”って何ぞや?みたいなことは、結構何か社内でもあって。
森: ずっと議論していますもんね。
峯村: で、誰もが自分の価値観とか自分のライフスタイルにフィットできる。かなり抽象的であって、正解も分からないし、回答を出すしかないんですけど。
森: そうですね。わざと抽象的にしている部分というのはすごくありますよね。多様性を受け入れる場合。
峯村: そうそう。多様性がゆえに結構幅広いし、「何をどういうふうに伝えたら"Fit Your Life"を体現できて、それを受け取り手の人がどういうふうに読み解いてくれるのか?」というのを考えていたんですけど。だったら一回、何をフィットさせる前に、あなたが好きなものを一回知ってほしいなと。
森: 自分に対する認識を、、、、自分で深めてもらいたい、みたいなところですかね。
峯村: そうですね。そうです、そうです。
森: なるほど。従来のファッションブランドは、どちらかというとプロダクトアウトで、デザイナーだったり、ブランド側が提案して、これはすごく今イケているものだというものを提案してきて、それでお客さんがそれを受け入れるみたいな形だったと思うんですけど。
どちらかというと僕らは、何ですかね。着用する人側が、まず自分のことをしっかり理解して、それで理解を深めた上で、うちはオーダーでたくさんの商品、生地を扱っているし、さまざまな部分をカスタマイズできるので、そこからそれに、自分の価値観を溶け込ませていくみたいなもの、、、という感じなんですかね。
峯村: そうですね。
森: 何か辰さん、補足ありますか?テーマについて。
佐々木: テーマですか。多分この後の質問とかで答えられるかなと思うので。
森: なるほど。では、シーズンのテーマは、「自分の声を聞こう」。
峯村: です。
森: そんな中で、今シーズンのラインナップの魅力は、どんなところなんですか?
2019年春夏は過去最大のラインナップ数 佐々木: 今シーズンは、「自分の声を知ろう」ということで、まず、今までのFABRIC TOKYOのラインナップで最大のラインナップになっています。
森: 数が?
佐々木: 数がですね。選べる数がとにかく多いです。
森: 具体的に何種類ぐらい?
佐々木: 500種類ぐらいです。
森: 500種類の生地があって。
佐々木: あります。今までもちろん” Technology”で、機能性のシリーズだとか、” ROOTS”だとかというシリーズもあったんですけど。
それだけじゃなくて、今までどちらかというとやってこなかったインポートの商材だとか、イタリアのものでも機能性のものとかもあったりしたので、そういうものとかも仕入れて展開しているという感じになっています。
森: なるほど、何か大枠で方針みたいなのはあるんですか?「商品をこういった感じの展開していく」みたいなのというのは。
佐々木: そうですね。どちらかというとまだ、ブランドが始まってから(2018年1月にブランド名をリニューアルしたので)FABRIC TOKYOになってからは1年やっと・・・
森: 経ったぐらいですね。
佐々木: なので、どちらかというと、今までは、かためといったらいけないかもしれないですけど。ベーシックな無地物であったりとか、無地の柄であったりとかというものが多かったんですけど。
今シーズンはリピーターさんもついてきてくれているので、よりオーダーを楽しむ。いろんな色であったりとか、柄であったりとか、そういうものを中心に揃えていますね。
森: なるほど。何か補足ありますか?
峯村: あと、うちの場合は、ほかのオーダースーツ屋さんが訴求しているみたいに、「インポートのイタリアンクラシック、カッコいいよね」みたいな。例えば、『LEON』の何かああいった「チョイ悪みたいな、着飾っているのがカッコいいよね」というのが、格好いいという概念ではなくて。「やっぱり自分がカッコいいと思えるものが一番カッコいいよね」というふうに訴求はしているので、日本のものづくりであったりとか、もちろんインポート、海外もそうだと思いますし。
森: 何か変に価値観はうちで植え付けないようにしていますよね。いろんな人のライフスタイルが感じられるビジュアルイメージもやっていますし、変に背景をつくらず、カラフルなブランドイメージ、ビジュアルイメージにしているじゃないですか。だから、その人その人で色を付けてほしいみたいなところはすごくありますよね。
一人一人のライフスタイルを表現する"10 colors" 峯村: あのカラフルな背景は、"十人十色の10 colors”という、多様性を表現していることではありますね。
森: 分かりました。何かお互い今シーズンのおすすめの商品をあえて2つ挙げるなら、何かおすすめはありますか?じゃ、峯さんから。
峯村: 大きなコンセプト”Fit Your Life”があって、今シーズン、「自分の声を聞こう」というテーマがあって。じゃ、僕に置き換えたときに、僕はどんな声を自分の中で発していて、どんなふうに生きたいのかというのを考えたときに、『マイ・インターン』って映画があったじゃないですか。ロバート・デ・ニーロが出ているやつ。
映画「マイ・インターン」の有名なシーンから学んだもの 出典: http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/
森: あとアン・ハサウェイが。
峯村: ロバート・デ・ニーロのものすごく印象的だったワンシーンが、たぶん森さんも知っていると思いますけど。
森: まさか、あのシーン・・・(笑)
峯村: あのシーン、あのシーン(笑)ハンカチを持つ理由が、自分が使うわけじゃなくて、、、
「誰かが涙したときに差し出してあげるためにあるんだよ」 "The best reason to carry a handkerchief is to lend it."
みたいな。めちゃめちゃカッコいいな、と思ったんですよ。
森: カッコいいですよね。
峯村: だから、ああいう紳士なおやじになりたいなと思ったときに、じゃ、「紳士であることを体現できるスーツは何だろう?」と。今回は結構、うちの中では高価格帯のデルフィノなんですけど。一押しというよりも、「こういう生き方の人はこれがお勧めだよね」というのは、何かそこ、すごいリンクした商品であると思いました。
森: (ちなみに)ハンカチは、今日お持ちなんですか?
峯村: 持っていないです(笑)
峯村: あと、もう1つで言うと、最近スタバも「プラスチックのストローなくす」みたいな動き、あるじゃないですか。
森:「 プラスチックは再生不可能だから、つくったらつくっただけ地球上にプラスチックが増えてしまうというところで、もうつくらないようにしよう」という、今、世界的な活動あがりますよね。
峯村: で、何かマイストロー持つみたいな動きもあったりとか。マイストロー持つって、意識高い系というよりも、何か、「自分はこういうふうに生きているんだぞ」という、自分の表現じゃないですけど。何かそこら辺のちょっとカッコよさあるじゃないですか。というふうに、何か社会に対してしっかりと向き合って、“自分ごと”として捉えて、自分は行動を起こそうみたいな。動きでいうと。オーガニックウール。DRAGOのオーガニックウールというスーツは、オーガニックウールを使った商品で、そこまでしっかりと”自分ごと”として捉えて入れている商品であるので、そこもおすすめかなと思いますね。
森: DRAGO社のオーガニックウール素材。あれもいいですよね。僕もあれ買おうかなと思って。峯さんは、それが2つおすすめですね。辰さんはお勧めの商品は?
佐々木: おすすめの商品、1つ目は、REDA ACTIVEというREDA社の新しい、シャツ地でも使えて、スーツ地でも使える、すごい薄い生地があるんですけど。これがおすすめですね。
理由としては、ニュージーランドのノンミュールジングといって、非人道的でないウールというか。羊に優しいウールを使っていて、なおかつ、すごい機能性を持たせていて、ウール100%で洗えるスーツであって、シャツであって、ウールのもともとの復元性があるので、しわにもなりにくくて。人によってはアイロンかけなくても着れるかな、ぐらいのレベルで着れるシャツになるというものが、1つ目としておすすめですね。
森: スーツにもシャツにもなる生地ってすごいですよね。
佐々木: すごいですね。あと、ウールなので、「においがつかない」というのも、魅力的だなと思います。
森: じゃ、サマーシャツ、サマージャケットとかに結構、おすすめかもしれないですね。
佐々木: はい、シャツは通年でいけると思います。2つ目が、これから出す商品になるんですけど、今までつくらせていただいた商品で、Authentic(オーセンティック)という商品があったんですけど。
人気シリーズ・THE ROOTS「水の都」 森: 水の都シリーズ。
佐々木: そうですね。その新色が出ます。あの商品というのは、すごく通年で、定番のものというのをつくっているような商品になるんですけど、色と柄を足すことで、その人の定番が見つけられるぐらい種類が豊富になるかなと思うので。自分に合った1着というのをそれで見つけていただけたらうれしいかなと思います。
森: Authenticシリーズは、うちの中でももう本当に大ヒット商品で、もう常にランキングトップのシリーズですよね。それがラインナップが増えるという感じですね。
佐々木: そうですね、はい。
森: 具体的に何種類ぐらいになるんですか?Authenticだけで。
佐々木: 24種類になります。
森: 24種類のAuthenticから生地を選んでいただけるという感じですね、分かりました。ちょっとさっきのノンミュールジングの話に少し戻りたいんですけど、「ノンミュールジングって、どんな背景で出てきたのか?」というのを、ちょっと話していただけるとうれしいなと。
知って欲しい「ミュールジング」問題について 佐々木: もともと羊というのは、かなり品種改良されていて。ミュールジングということをしなくては、ハエがついちゃうんですね、おしりのあたりに。
森: 皮膚の部分と、結構肉の部分まで刈り取っちゃうみたいなところですよね。
佐々木: そうですね。で、それがオーストラリアの一部の地域だと、それをやらないと羊が生きていけない、みたいな状態まで品種改良されていっちゃっているんですけど。
ニュージーランドとか、オーストラリアでも、ちゃんと管理しているところであれば、そういうことをしなくても羊は生きていけるしという意味で、すごく動物愛護団体からもそんなに批判を受けないような。ちゃんと羊と人のことを考えてつくっている商品で、特にニュージーランドはその意識が高いんですよね。国としてそういう、「もうミュールジングをやめましょう」みたいなのを決めて、国がやっていることなので。
森: しっかり倫理観を持ちながら、ものづくりの一番最初の起点である素材ですよね。羊毛の部分をすごく考えていると。
佐々木: はい。
森: 政府が主導で考えているということですね。
佐々木: そうです、そうです。
森: なるほど、分かりました。そのノンミュールジングのウールを使った商品が「REDA ACTIVE」ですね。僕もすごいいいなと思って、さっきのDRAGOのやつと悩んでいるんですけど。すごい何か、あまり見ない素材ですよね、触ったら面白かったです。軽いというか。
佐々木: すごく軽いですね。【羊のうろこ】を取っているんですよ。うろこを取ることによって、チクチク感がなくなるんですけど、ただ、今度はうろこを取っちゃうと、ぬめりといって、要はきれいな光沢がウールってあると思うんですけど、それがなくなっちゃうんですけど・・・
森: すみません、聞いている人は、「うろこ」自体も恐らく分からないと思うんですけど。
佐々木: ああ・・・
峯村: 髪の毛みたいな。
佐々木: そうですね。髪の毛の顕微鏡で見た写真の・・・
森: 1本の髪でも、顕微鏡で見ると、実はツンツンに生えているという。
佐々木: そうです、そうです。その部分を刈り取っちゃっているんですけど。そうすることによって、洗えるウールになるということと、あと、毛羽がなくて肌触りもよくなる。その代わり、光沢はなくなるんですよね。表面感がなくなっちゃうので。
森: うろこがあった方が、ツヤができるんですね。
峯村: 髪の毛のこのキューティクルをすっと整えるわけじゃなくて、カットしてなくしちゃうと。だから本来、キューティクルじゃないんだけど、ただ、それがバサッとならないから洗えるし。
森: なるほど、なるほど。あらゆるという利便性は付くんだけど、ツヤがなくなると。
佐々木: そうですね。ただ、もともとニュージーランドの羊毛でも、すごくいいものを使っているので。「切ってしまっているんだけど、光沢が残っている」という、かなり特殊なものになりますね・・・と思います。すごく魅力的かなと思っています。
新商品「作り手全員の顔が見える」究極のトレーサビリティースーツ・FALKLAND to TOKYO 特設ページはこちら
森: なるほど。ちょっと欲しくなってきました(笑)では、次の話題なんですけど、新商品の話をしていただきたくて。最近、新商品というか、ちょっと企画ものをやっていると思うんですけど、峯さん、ぜひお話してください。
峯村: 新商品?
森: ” FALKLAND to TOKYO”の話です。あれ、新商品で大丈夫ですよね?(笑)
峯村: 大丈夫です(笑)ただ、結構エモい話になっちゃうので(笑)
森: なるほど。どうしましょうか。じゃ、これは別で録りますか(笑)FALKLAND to TOKYOという新商品、一言で言うと、つくり手の顔が・・・
峯村: 全員見えるスーツ、本気のトレーサビリティーというものを体現しました。
森: なるほど。じゃ、これは特設ページをつくっているので、FABRIC TOKYOのホームページから、後でリンクも張っておきますので、そちらに飛んでいただいて、ぜひ見てみてください。あと、別でちょっとPodcast録りたいと思います。
峯村: ちょっと簡単に言うと、捨てれるものと捨てられないものってあると思っていて、僕考えたときに、捨てられないものって、何か思い出があったんですよね。小さい頃の思い出とか、何かしたときの思い出とかというものは、無機質から無機質じゃなくなるものになって、僕はスーツというものに対して、無機質からその逆、、、そこの物に変えたかったんですね。というところです。
森: なるほど。共通しているのが、「やっぱり背景に人がいること」みたいなところだったりとかするんですよね。分かります。昔の付き合っていた彼女からもらったものとかって、何となく捨てれないですもんね(笑)
峯村: そうです。いやまあ、捨てますけどね(笑)
森: 捨てられちゃうんじゃないですか?新しい彼女に(笑)
峯村: そうですね・・・(笑)
森: 最近そういうこと、あったんですか?
峯村: ないです(笑)
森: ないということで、次の話題へ(笑)
峯村: 例えば、おばあちゃんが編んだ手編みのマフラーだったら、ちょっと温かいじゃないですか。
森: 何かきれいなストーリー(笑)
峯村: そうです、そうです。そんな感じです。つくり手が、どんな人がどんな思いでつくったかというのは、見えるとそこに無機質から有機質に変わって、温かさが生まれるなという。
森: なるほど。そんな商品をFABRIC TOKYOではつくっています、という感じですね。
峯村: はい。
クリエイティブチーム・商品開発チームの仕事って? 森: では、これは別途ちょっとお話ししましょうという感じで。続いて、最近の2人のお仕事状況を聞きつつ、「どんな仕事をしていて、どんなチームで今後やっていくのか?」みたいなところを聞いていきたいんですけど。最近、辰さんって、どんな仕事をメインでやっていますか?
佐々木: メインはもう工場ですね、縫製工場の開拓。僕はSCM(サプライチェーン・マネジメント)チームというところに所属しているので。お客様もどんどん増えてきていただいて、1つの工場で縫うということが難しくなってきていて、、、国内の工場を中心に、いろんな工場さんに行かせていただいて、口説くという仕事がメインですね。
森: 結構、地方出張が多いですよね。そのほかは?
佐々木: そのほかは、あとは新商品をつくりたいなという気持ちはあるので。「スーツ以外のものも開発していく」ということに着手し始めているという段階です。
森: スーツ、シャツ以外の新しいカテゴリーの商品ですね。分かりました。それはいつ頃、発表できそうな感じなんですか?
佐々木: 秘密です(笑)
森: 分かりました、秘密ということで(笑)ケチですね(笑)では、公表できるようになったら、ぜひまたお話聞きたいと思います。では、峯さんはどんなお仕事しているのかというところをお話しいただければと思うんですけど。
峯村: 僕はクリエイティブ室に所属していまして。このFABRIC TOKYOというブランドが、"Fit Your Life"というブランドコンセプトを掲げながら存在しているFABRIC TOKYOが、「本当のブランドの価値を生み出すために、FABRIC TOKYOの"Fit Your Life"とは何ぞや?」というものを、そのブランドの価値をまず最大化できることをまず生み出す、商品を軸にして生み出しながら、それを「最終のお客様にどう伝えるか?」というところまでをしています。
なので、メインで言うと、つくるところは、素材開発みたいな、商品のR&D的なところをメインにしています。R&Dといっても、本当にうちのビジョンドリブンやりながら、「社会に対して本当にインパクトを与えられるものは何か?」というのを考えながらやっています。
森: なるほど、なるほど。
峯村: それを、じゃ、どうやったら強い文脈に対して、最終のお客さま(エンドユーザー)が自分事になれるのかなという弱い文脈まで、、、という感じですね。そのユーザーのタッチポイントとして、オンライン、オフライン問わずあるので、そこをどう表現するかというクリエイティブをやっていますかね。
森: なるほど、ビジュアルイメージは2人で一緒につくっていっているんでしたっけ?Webサイトとか、店舗とか。
峯村: ビジュアルイメージは、僕の手動で、デザイナーさんにお願いしてます。
森: クリエイティブ室がビジュアルイメージを基本的にやっているんですね。
峯村: そうです、そうです。
森: 辰さんも撮影とかはやっているんですか?
佐々木: 撮影は・・・
森: 今、クリエイティブ室で基本的にやっていますか?
佐々木: そうですね、基本的には。
森: そうか、辰さんはWebサイト上の商品ページとかですね。
佐々木: そうですね、商品ページとか。
森: 商品画像とか、そういうのをやっているわけですね。
佐々木: はい。
プロ意識のある人、ブランド価値を最大化できる新しい仲間を募集中 森: なるほど、なるほど。分かりました。ちなみに今、お二人の部門では、人材は募集しているんですか?
佐々木: SCMは、現状募集しているということではないんですけど、今後成長する上では必要な人がいっぱいいるだろうなというのは思っているので。
森: どんな人と会っていきたいですか?
佐々木: 今まではどちらかというと、オーダースーツということでやっていたんですけど、これからはオーダースーツ以外にも、自分を表現できる洋服があったらいいかなと思うので。「新しいものをつくりたい」とかという方で、プロ意識がすごく強い方。
今後やっぱりプロに、僕もならなければいけないし。チームとしてもSCMチームのミッションみたいなもので、”Be Professional”というのがあるんですけど。本当にプロにならないと、というか。もちろんプロってあるとは思っているんですけど、「もっともっとプロにならなければいけない」ので。その意識がすごく強い人というのが増えていくと、よりサプライチェーンがきれいに回り、お客さまによいものがよい時期に提供できるのではないかと思います。
森: では、具体的には商品をつくっている人。アパレルブランド、アパレルメーカーでつくっている人というのが、まず良くて、その中でもすごくブロ意識が高くて、、「プロ意識」ってどういったところですか?
佐々木: プロ意識、妥協をしないところですかね。といっても、バランスを見るというのも妥協しないことになると思うので、一概には言えないんですけど。あとは、「新しいものをつくるということに対して貪欲な人」、そっちの方がイメージ強いです。
森: なるほど、分かりました。クリエイティブ室の峯さんは、人材は募集しているんですか?
峯村: しています。
森: どんな人と会っていきたいですか?
峯村: クリエイティブ室としては、さっきお伝えしましたけど、僕がブランド価値を最大化できる”何か”を産み出しますと。それを伝えるときのデザインであったり、文章だったり、そこら辺を世に伝えられる人。グラフィックデザイナー、コピーライターみたいなものを募集しています。
森: なるほど。グラフィックデザイナー、コピーライターをクリエイティブ室として採用していきたいという感じですね。
峯村: です。
森: 分かりました。では、最後に今後の商品企画、ものづくりのビジョン、夢みたいなところ、向かっている方向みたいなところって、どういったところに行き着くのかな?みたいなところを話して終わりたいと思うんですけど、どうでしょうか?峯さん。
峯村: 商品づくりは、もうコーポレートのビジョンづくりそのものだと思っているので。ビジョンづくりというか、ビジョンの体現そのものだと思っているので。だから、商品って定義すると、ブランドそのものだと思っています。
「真のブランドって何かな?」というところだと思うんですよね、これからの僕たちの商品づくりのビジョンって。「真のブランド価値・・・真のブランドとは?」と言ったときに、僕たちのブランドは"Fit Your Life"で、誰もが自分らしいライフスタイルを自由にデザインできる、そんな社会をつくりたいよね。
そんな社会をつくる上で体現できる"Fit Your Life"、それを実現すると。
"Fit Your Life"を実現するために、"Fit Your Life"って、「誰もが」というところがあるじゃないですか。「三方良し」じゃないですけど、別に、もう本当に全ての人が自分らしく生きれるような商品、サービスにしたいと思っているので。
ユーザーの課題でもそうだし、社会課題でもあったり、本当に社会に対してアパレル業界の変化って、かなりインパクトを与えられると思うので。何か、僕たちのサービスによってこの業界が変わり、社会が変わりみたいな。そこまで、この商品を通じてやっていきたいですね。
森: なるほど。もう社会的な影響力を持つようなブランドにしていきたいし、それを形づくる商品というところも、かなりそこを意識してつくっていきたい、といった感じですよね。夢が大きいですね。
峯村: ファッション業界の変化は、本当に社会に対していいインパクトが与えられると思うので。
森: めちゃくちゃ分かります。そもそも毎日洋服って着るものだし、それぞれのスタイルがありますし、この産業がすごく元気いっぱいだと、恐らくそれに関わる人たち、すなわち人類ほぼ全員ですよね。というのは、多分すごくいい影響を受けるんじゃないかなと。結構やっていて思いますよね。辰さんはどうでしょうか?
佐々木: そうですね、すごくそれに比べると小さいかもしれないんですけど(笑)
さっきも話していたんですけど。アイテムを増やすということだけじゃなくて、スーツに関しても、今、比較的ベーシックなスーツだけを展開しているんですけど、「いろいろもっと選べるようなことができたらな」とは思っているので。
森: もっと選べたらいい?
佐々木: はい。既存のスーツ屋さんだったら、イタリアンクラシック、ブリティッシュトラッドとかというふうにやっているところがあると思うんですけど。
ではなくて、今はベーシックなスーツってあると思うんですけど、「そうじゃないスーツみたいなもの」も、需要としてはどんどん出てきているのかなと。Tシャツに合わせるのを前提としたようなものとか。要は生き方にフィットするようなスーツのベースの形というものをつくっていけて、お客様にオーダーしていただけるようなものをつくれたらいいなと思っています。
森: なるほど、分かりました。今後もいろいろ商品が増えそうで楽しみですね。じゃ、そろそろ時間なので、この辺で終わりたいと思います。お二人ありがとうございました!
以上、仕事の裏側に迫る「Behind The Scenes - クリエイティブ室・商品開発チーム」でした!
前回に続き、記事化を担当しましたが、今回は特に2019年春夏新商品のコンセプトの裏側、商品開発担当から「イチ推し商品」のご紹介、またミュールジング問題、、、などなど、【FABRIC TOKYOのクリエイティブ・商品開発の裏側にある考え】を知っていただける収録になったのではないかと思います。(外部の方だけでなく、ぜひ社内にも聞いておくれ〜〜!笑)
ほか新商品の「作り手全員の顔が見えるスーツ・FALKLAND to TOKYO」については、別途収録予定、、、らしいので、峯さんから根掘り葉掘りエモい話を聞けるのが楽しみです(笑)
今回はクリエイティブ室と商品開発チームでしたが、今後も別のチームをご紹介していく予定ですので、ぜひお楽しみに!