広報担当の高橋です!
2018年4月に広報となってから、インタビューや社内の取り組み、イベント登壇レポートを発信してきましたが、今回は少し方向性を変えて「FABRIC TOKYOのメンバーが持つ仕事をする上でのマインド、組織文化」を知ってもらうために、"会社の口ぐせ" をテーマにFABRIC TOKYOのはたらく現場で使われている口ぐせをご紹介したいと思います。
なぜ、口ぐせを紹介しようと思ったか?🤔
結論からお伝えすると、「社員一人ひとりの口癖 = 会社独自の組織文化をあらわすもの」と考えているためです。
今回、FABRIC TOKYOではたらく社員のリアルな場で使われている口ぐせを紹介することで、仕事の進め方や思考法を知ってもらい、「FABRIC TOKYOは仕事を推進する上でどういうマインドで取り組んでいるのか?」を知ってもらえる機会になるのでは、と考えました。
実際にAmazonで「企業名 + 口ぐせ」と検索すると、名だたる企業の「口ぐせ」に関する書籍がヒットします。
例えば、トヨタの場合、こんな口ぐせが使われています。
「目的はなんだっけ?」
どの業務をやるにも、まず「これをやる目的はなんだっけ?」から入ることで、意識が目的にフォーカスされるので、手段が目的化されるのを防ぐことができる。
「それ、横展しろよ」
「横展 = 横展開」の略で、仕事で得た経験や知見を自分だけのものとして留めておくのではなく、社内全体で共有しよう、という意味。成果を出したらすぐに「次は横展だ」と考える癖がつくことで、社内にノウハウが蓄積され、失敗の確率を下げることにつながる。
「現物は見たのか?」
実際に現地に足を運び、現物を見て、触れることで、事実にフォーカスして物事を客観的に見ようという姿勢。いわゆる「現地現物」主義。机上や想像で考えるのではなく、自ら足を運んで現場のスタッフ、環境と接し、問題点を洗い出すことで、真因の特定につながる。
参考:どんな仕事でも必ず成果が出せるトヨタの現場で使われている5つの口ぐせ
https://diamond.jp/articles/-/75361
あくまで例ですが、この3つの口ぐせからでも、トヨタの仕事への哲学を文面から感じることができるのではないでしょうか。たった3つですが、少なくともわたしは「トヨタで働く上で求められる仕事へのマインド、スタンス」を感じることができます。
それでは「FABRIC TOKYOの口ぐせ」を5つご紹介したいと思います
選定基準としては、
・経営陣を中心に発信され、スタッフにも浸透しているものであること
・FABRIC TOKYOのマインド、組織文化を感じられるものであること
を軸に選びました。今回、テスト的に行う意味も込めて5つに絞ってご紹介したいと思いますので、ぜひお付き合いください!
#01 あるべき姿から考えよう
問題解決に取り組む際に常々、口にする言葉です。何か業務一つにしても、現状とあるべき姿を念頭に、その間にあるギャップ(問題)を考え、解決に取り組もう、というスタンスで日々仕事をしています。何か問題に行き詰まった時は「まず、あるべき姿から考えてみよう」と口にすることで、意識が「あるべき姿」にフォーカスされるので、複数人で話をしていても方向性をまとめることができます。自分自身も仕事でつまずいた時は、「一度、あるべき姿から考えよう。あるべき姿に立ちもどろう」と念仏のように唱えています。
#02 競合ではなく、顧客を見よう
これはよく代表の森が口にしている言葉ですが、例えば新しい施策を練る時など「競合のA社が◯◯◯という施策をやっているから、うちもやろう」と考えることはしません。FABRIC TOKYOが届けるのは顧客体験(UX)であり、顧客体験を改善し、追求していくには必然的に顧客志向で仕事をする必要があります。ECサイトだけでなく、リアル店舗も持っているので、オンライン、オフライン両輪の視点から考える必要があるため、両方のバランスを踏まえた顧客志向を意識しています。
#03 人を責めるのではなく、仕組みを責めよう
仮に問題が発生した時は、「その担当者が悪いと考えるのではなく、その問題を発生させた仕組みが悪い(=あるべき姿ではない)」と考えています。例えば、仕事を進める上で誰かがミスをした際に「◯◯さんが悪い」というスタンスで特定の人を責めても、何の解決にも繋がりません。あるべき姿としては、ミスの原因となっている真因を突き止め、改善し、再発防止策を講じることだと考えます。メンバーの力を借り、仕組みを良いものに改善することができれば、業務のバリューアップにつながり、それが事業のバリューアップにもつながります。
#04 フローではなく、アセット!
CFOの三嶋が創業期から言い続けている言葉で、「アセット = 資産」を意味しています。資産というのは、積み上がるもの、蓄積するもの、ビジネスで言い換えれば”会社における財産”と表現できます。逆にアセットの反対を表す言葉は「フロー = 流れ」です。読んで字のごとく、積み上がらず、川の流れのように流れ去っていくことを意味します。アセットの例を挙げると、業務マニュアルが良い例です。マニュアル = 決められたもの、個性を奪うもの、というイメージを持つ人もいますが、マニュアルの本質は日々起こる問題を皆の英知を結集した上で改善し、それを一つのアウトプットとして残した集合体。もし、店舗接客においてマニュアルがなければ、人によってお客さまに届けるサービスが異なる、また一つ目線をあげれば店舗で届けるサービスが異なる、ということにつながります。これを防ぐためにも、マニュアル(アセット)が存在し、そのためにも「アセット経営」の意識が重要です。業務マニュアルを一例にあげましたが、このようにFABRIC TOKYOでは、フローではなく、アセットの意識をもって仕事に臨んでいます。
#05 できない理由を考えるのではなく、どうやったらできるか?を考えよう
「スタートアップで働く = 今まで経験したことのない壁」にぶつかります。特にスタートアップはヒト・モノ・カネが限られた中で高い目標を掲げ、短期間でその目標に向かって圧倒的な成長を目指すため、今ある資源を駆使し、どうやったらその目標に到達できるのか?を考えるマインドが必須です。もちろん、「今まで経験したことがない業務に挑戦し、失敗し」たとしても、やったことがないのだから仕方のないことと考えています(むしろ、ナイスチャレンジ!)。一人一人の時間は限られているので、その限られた時間の中で、できない理由を考えるのではなく、どうやったらできるか?を考えるようにしています。
さいごに
以上、初の取り組みでしたが、「FABRIC TOKYOの口ぐせ」でした。
ご紹介した数こそ少ないですが、今回ピックアップした5つの口ぐせを読んだ後で、FABRIC TOKYOのはたらく社員が持つマインドや組織風土のイメージが少しでも伝わるきっかけになれば嬉しいです。表面的には「スタートアップ、ファッション、アパレル、通販」というイメージをお持ちいただいているかな?と思いますが、働く最前線ではどちらかというとトヨタのようにオペレーションに強い組織を目指していますので、そこが少しでも伝わればいいなと思います。
また自分自身、こうやって書き出し、客観的に眺めてみて、今回ご紹介したものはFABRIC TOKYOが掲げる3つのバリューである、
”Vision Driven"
"Always Why, Always Run"
"All for One"
が根源にある、と改めて気づくきっかけになりました。会社が掲げるバリューが浸透しているからこそ、バリューと日々の仕事における考え方が首尾一貫し、ブレがなくなるのだと実感しました(当たり前と言われたら当たり前かもしれませんが、個人的には小さくとも大きな発見でした)。
ほか、今回のテーマである「企業 + 口ぐせ」は大手企業では本が出ていますが、大手企業以外だとあまり出版されていない?印象でしたので、もし他社の採用担当の方で「うちの会社の口ぐせは◯◯だよ〜」とSNSでシェアしていただけたりできると面白いなぁとも思いました(一人の採用担当として)。
最後に、もし、反響があれば第二弾も書いてみたいと思います。もし、反響がなければ別のテーマで書こうと思います(笑)ので、今後の更新もぜひチェックしてくださいね!