こんにちは!広報担当の高橋です。
今日はFABRIC TOKYOの仕事内容を紹介する新コーナー「FABRIC TOKYOのお仕事」をお届けします!
FABRIC TOKYOでは事業拡大のため、さまざまな職種を積極的に募集していますが、この企画では職種別にミッション、業務内容、はたらく環境などについてご紹介をし、FABRIC TOKYOでの仕事についてイメージが湧くアシストができればと考えています。
今回ご紹介するのは、従来IT化が進んでいなかったオーダーメイド紳士服の領域にテクノロジーを取り入れ、オンライン上から簡単にオーダーメイドのビジネスウェアを注文できるFABRIC TOKYOの”スマートオーダーシステム” を支える「エンジニア」。
体型の採寸データ(パーソナルデータ)を活用した新しい購買体験と、製造から流通・販売まで自社で手がけ、中間コストをカットし、最高品質の製品を適正な価格でお届けする「D2C(Direct to Consumer)」モデルを、日々強固なものにしています。
※フロントエンド、サーバーサイド両方の方に向けた内容です
技術で購買体験とものづくりの裏側を刷新する
FABRIC TOKYOのエンジニアは、
① ECサイト担当チーム
② 生産管理システム担当チーム
の2つに分かれています。それぞれのミッションをまとめると以下となります。
ECサイト担当チーム
「オンラインとオフラインの境界線をなくし、お客さんにとって使いやすいサービス作り」
生産管理システム担当チーム
「従来アナログな方法で管理されていた生産過程をIT化で革新し、オーダーメイドのビジネスウェアを自動で生産する全く新しい仕組みづくり」
2015年春に正式リリース、同年の冬からポップアップストアをスタートをし、本格的に「オムニチャネル化」を推進し始めたあたりから、初回は店舗へ来店・採寸し、体型データをクラウドに保存することで、あとはオンラインでも気軽にオーダーができる ーー 「カラダのデータ(パーソナルデータ)を活用することで、オンラインでも自分にぴったりの洋服が注文できるサービス」として少しずつ認知が広まっていったと感じていますが、その実、表に見える部分のデザインや開発だけでなく、表には見えない部分でコツコツと「サプライチェーン」へのIT化にも取り組んできたのが開発チームです。
写真はFABRIC TOKYOのパートナー工場の一社、オリジナルテクノロジー青森工場
「店舗で受けた注文がすべてデータ化され、ダイレクトに工場に飛ぶ。そんな、まったく新しい生産管理システムを作りたい」
サプライチェーンを例に挙げると、受発注の方法が紙しかなかった創業期から、未来の生産管理システムを描き、ゼロから構築してきたことが少しずつ形になってきました。
まとめると、ECサイト担当チームは「顧客体験」の表側を、生産管理システム担当チームは「顧客体験を支える、ものづくり」の裏側を支えてくれています。
「攻め」と「守り」をつくるエンジニアリング
「オンラインとオフラインの強みを活用した独自のUXを提供する、FABRIC TOKYOのWebデザイナーの仕事とは?」でご紹介した内容と重複しますが、オーダースーツ・シャツなどのビジネスウェアを製造・販売しているため、サービス全体として「LTV(Life Time Value)」を大切にしています。
ゆえに、ECサイトチームでは「Webサイト = リピーターの方にいかに使いやすいものを作れるか?」という考えの元、デザインや開発に挑戦し、生産管理チームでは、「生産管理システム = IT化の推進より上を目指し、高い業務品質や効率化により他社を圧倒するオペレーショナル・エクセレンス(*)の実現」を目指しています。
※補足※
オペレーショナル・エクセレンスとは、企業がその価値創造のための事業活動の効果・効率を高めることで競走上の優位性を構築し、徹底的に磨き上げること。オペレーショナル・エクセレンスを確立した企業では、高い業務の品質や効率化により他社が真似できない品質、スピード、コストを実現でき、優位性を持てるだけでなく、常により良いオペレーションを追求しようという考え方が現場の末端まで浸透し、継続的なオペレーションの進化を可能にする仕組みができていることが多い。このため他社が「どうすればよいか?」が分かっても容易に追いつけないレベルの持続的優位性を実現している。トヨタ自動車やフェデックス、マクドナルドなどの企業が、その好例として挙げられる。(参考:グロービズ経営大学院 - オペレーショナル・エクセレンス)
モノから体験価値が求められる時代へ
日進月歩で便利になっていくオンラインショッピング。今やスマホ片手にネットで欲しいモノが手に入り、欲しいモノにアクセスできる世の中になってきたことで、モノを買う上での「体験価値」がより重要性を増してきているのをご存知でしょうか?
アパレル業界を例に挙げると、ファッションとテクノロジーを掛け合わせた造語「ファッションテック」企業への注目が集まってきており、BtoCでは女性向けのファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」、BtoBではオンラインで衣服生産プラットフォーム「sitateru(シタテル)」が提供するた欲しい人の数だけ作る生産一体型ECサービス「SPEC」、宅配クリーニングサービス「リネット」など、各分野で新しい体験価値が生まれています。
そして、パーソナルデータを活用したFABRIC TOKYOならではの「初回は店舗で採寸し、体型データをクラウドに保存、店舗は採寸のみでOKで、あとはオンラインでオーダー」という独自の購買体験もまた然りで、従来「オーダー紳士服店 = その場で買わないといけない、買う or 買わないの意思決定が強要される」という側面があった場に、「お店では買わなくてもいい」という選択肢をつくることで、新しい体験価値を届けています。
写真は8月3日にオープンしたFABRIC TOKYO 表参道店
またこの新しい体験をより追求して生まれたのが在庫レス、レジレス、キャッシュレスな「売らない店舗」という店舗コンセプト。
店舗は採寸とコミュニケーションに特化しているため、ほとんどのお客さまは来店後に自宅からオーダーを楽しんでいただいているのが特徴です。
「店舗で売らない」からこそ、店舗ではお客さんへのコミュニケーションは一方的なインフォメーションにならず、ニーズを引き出すコミュニケーションが自然と生まれています。
開発における日々の業務としては、
・新規機能の企画・設計・実装・テスト
・既存機能の改善・リファクタリング
・新規技術に関する調査
などがありますが、既存のサービスに新しい技術やアイディアを取り入れることで、FABRIC TOKYO独自の「体験価値(顧客体験)」の向上に挑戦しています。
チームの雰囲気・はたらく環境
日頃から他部署とのコミュニケーションを取る機会が多い環境です。
なぜなら、FABRIC TOKYOはWeb完結のサービスではなく、ECとリアル店舗を組み合わせたサービスを提供しており、受注から納品までのすべてのサプライチェーンを自社で構築しているからです。
事例を挙げると、渋谷5Fのオフィスでは生産管理システムチームと、SCM(Supply Chain Management)チームが、より良いオペレーションの構築に向けて相談をしてる姿をよく見ます。
新商品のリリース、新店舗のオープン、ECサイト上での新機能の開発やテスト、自社生産管理システム上での運用改善など、実際に一からモノを製造しているサービスだからこそ、創業期から自然と部署を越えたコミュニケーションが生まれ、その延長線に今の風景があるのかなと。
正直、時にはプログラムを書くだけでなく、いろいろな業務に入っていくこともあるため、守備範囲が広く感じてしまうことがあると思います。
しかし、他部署と一緒にプロジェクトを進めていくので、「何か急に上から降ってきたよく分からない仕様のものを、よく分からないまま実装して、よく分からないままリリースされて、よく分からないままフィードバックが来て、、、というのを繰り返す、ということは起きない環境」という点は自身を持って断言できます。
「誰のためやるか?なぜやるか?課題はなにか?何をやるか?」を理解した上で実装する、+αで新しい技術や自分の考えも入れて実装する、実装後のレスポンスも自分の肌で感じながら仕事ができる ーー 自分で開発・実装している確かな感覚をもっていただける環境だと考えています。
ほか、開発チームの環境やツールの情報も合わせてご紹介しますので、イメージを膨らませる情報の一つにしていただければと思います。
■システム環境(フロントエンド)
React/Vue.js/JavaScript(ES5・ES6)/TypeScript
■システム環境(サーバーサイド)
PHP(5.x系・7.x系)/Laravel(5.x系)/CakePHP(2.x系)
■インフラ環境
AWS(ELB, EC2, RDS, ElatstiCache, S3, etc)/TreasureData/Linux
■データベース
MySQL/Redis
■タスク管理・開発ツール
Backlog/DocBase/Github
■社内ツール
Slack/G Suite
■作業環境
・好きなPC(OS、スペック、機種)
・パフォーマンスを発揮するために必要な、ディスプレイ等の周辺機器(希望のものを支給)
以上、FABRIC TOKYOのお仕事「エンジニア編」でした。
IT化が遅れるアパレル・紳士服業界において、「Webと店舗を組み合わせ、テクノロジーを駆使した新しい購買体験」と、「生産現場を巻き込み、ITを活用したスマートなサプライチェーンづくり」に挑戦していますので、ものづくりの川上から川下まで革新を起こせるポジションだと考えています。
新しい技術やITの力を駆使し、新しい価値づくりにチャレンジしたいあなたからのご応募、心よりお待ちしております!