皆さん、Pythonをご存知でしょうか?
Pythonは、Google社の社内標準言語の1つで、人工知能開発言語として有名です。
人工知能開発以外にも、Webバックエンド利用や、便利な業務自動化ツールなど、
幅広く使用することができる、大変面白い言語です!
今回は!
・ オフサイドルール
・ 標準ライブラリ
この2点の使い方についてご紹介していきます。
実行環境 //Python version
Python 3.9.0
オフ サイドルールとは? インデント(字下げ)によってコードかたまり(ブロック)を明確に指定するルールのことです。
if文やfor文、関数、classなどコードのかたまりが必要になるときに、このルールでコーディングします。
変数の値が、偶数か奇数かを判定するプログラムを、PHPと見比べてみましょう。
オフサイドルールを使わず、 括弧{} を使うと、下記のようなコードになります。
<?php
value = 10;
if(value % 2 == 0){
echo '偶数';
}else{
echo '奇数';
}
*********結果の出力*********
偶数
Python用いて、オフサイドルールで記述すると、下記のようなコードになります。
value = 10
if value % 2 == 0:
print('偶数')
else:
print('奇数')
*********結果の出力*********
偶数
後者のほうが、コードがシンプルに書けてますね!
インデント(字下げ)を正しく行わないと構文エラーになります。
value = 10
if value % 2 == 0:
print('偶数') #この行のインデントでエラー
else:
print('奇数')
*********結果の出力*********
print('偶数')
^
IndentationError: expected an indented block #インデントされたブロックが必要です
オフサイドルールがなぜ導入されているのか? 大まかにいえば、以下2点のメリットを享受するために導入されています。
インデント(字下げ)をルールによって強制するので、だれが書いてもわかりやすいコードになる。 チームで開発を行うとき、統一性のあるコードを書くことが出来る。 標準ライブラリとは? プログラムを組むときに、便利な関数を備えたモジュールを、ひとまとめにしたファイルのことです。
標準ライブラリは、Pythonをインストールするとき一緒にインストールされます。
標準ライブラリを使用することで、複雑な処理のプログラムを簡単に実装することが出来ます。
下記の例ではjsonライブラリを使って、連想配列をjsonに変換しています。
echo '{"foo": "lorem", "bar": "ipsum"}' | python -mjson.tool
*********結果の出力*********
{
"bar": "ipsum",
"foo": "lorem"
}
代表的な標準ライブラリ例
ライブラリ名:説明
json:Pythonでjsonを扱えるようにするライブラリ
random:疑似乱数を生成できるライブラリ
math:数学的な計算を実行できるライブラリ
pip:Pythonのパッケージ管理システムライブラリ
Numpy:科学技術計算で使用されるライブラリ
http.server:HTTP (web) サーバを実装するためのライブラリ
socketserver:ネットワークサーバを実装するタスクを単純化するライブラリ
ライブラリ読み込み方法 import文 を使うことで、読み込むことができます。
1行で簡単に読み込めるので、大変便利です!
import モジュール名
標準ライブラリを使った簡易Webサーバーの立ち上げ それでは標準ライブラリーを使って、Webサーバーを立ち上げてみます。
今回は 、Pythonスクリプトに記述する方法で、Webサーバーを構築します。
※ファイルとフォルダは、下記構成になっています。
PythonFolder
├─assets
│ ├─css
│ └─js
│
│─index.html
│─startServer.py
標準ライブラリを使って、サーバーの設定と立ち上げを行います。
startServer.pyに下記のように記載します。
import http.server
import socketserver
PORT = 8000 #port番号設定
Handler = http.server.SimpleHTTPRequestHandler
with socketserver.TCPServer(("", PORT), Handler) as httpd:
print("serving at port", PORT)
httpd.serve_forever()
*********ターミナルの出力*********
//このファイルの実行時、下記文字列が出力されればWebサーバーが立ち上がっています。
serving at port 8000
それでは、立ち上げたWebサーバーにアクセスしてみます。
ブラウザに、下記URLでアクセスします。
http://localhost:8000/
無事にWebページ表示できました!!
最後に いかがだったでしょうか。
Pythonは非常にバラエティーに富んだ、面白い言語です。
もっと勉強してPythonの可能性を引き出していきたいと思ってます!!
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