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ぼくの本棚(藤原編)

こんにちは、コンサルティング事業本部の藤原です。

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こんにちは。 コンサルティング事業部でマネージャーをしております藤原です。長いもので入社して13年目の最古参社員です。 前職ではとにかく気合と根性と大きな声がモノを言う営業会社で、気合と根性はここぞという時以外は表に出さず、営業とコールセンターのマネージャーをしておりました。 ...
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私がおすすめする本ですが、
普段は小説ばかり読んでいて、何か知識を得ようというよりも、
頭の中をからっぽにする為に読書をすることが多いです。

基本的に本って何度も読んだりしないと思うんですけど、
唯一、今までの人生で何度か読み返している本になります。

タイトルは「武士道」です。


著者は新渡戸稲造で30代以上の世代にとっては、
1つ前5,000円札の肖像として記憶している方も多いのではないでしょうか。
むしろ5,000円札以外に稲造さんは何を成し遂げたのかさっぱりわかりません。

初めて読んだのは10代の時にかっこつけて読んで、
「ふ~ん。つまらん。」ぐらいの感想でした。
2度目はサッカー日韓W杯の後に思い出して読んで、
「ふむふむ」ぐらいの感想でした。
3度目は何年か前に合気道の稽古を見に行き、
日本人よりも日本人らしいブラジル人と接した後に思い出して読んで、
「そうそう。そうなんだよ!」ぐらいの感想で、
今回、先日のラグビーW杯がありましたのでまた読んで、
「これを忘れてはいかん!」まで熱が上がりました。

まずこの本ですが、
なんと!
1900年にアメリカで出版されたのが初めで、
アメリカ人に対して日本人の武士道とは何たるかを体系的に説明した本になります。
日本では1908年に和訳されたものが出版され、
以後改編等を経て、複数の出版社から今も本屋で売られ続けています。

内容としては、
細かい点については是非、ご自身で読んでいただきたいのでここにはあえて書きませんが、
稲造さんは武士道を、義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義の7つの道徳にカテゴライズし、
日本人の倫理感・道徳観を分かりやすく説明しています。

海外向けに書かれているのでキリスト教なんかとの比較もされていますが、
その辺はさっぱり理解できません。
ですが、決して武士道・大和魂といったことを自画自賛するのではなく
日本人の謙虚な姿勢や、時には切腹も厭わないと言った、
近年、日本人からは忘れられつつあり、
海外の人たちからは称賛されることが増えている道徳精神が書き記されていますので、
気に入らない人やさっぱり理解できない人も一定数以上いるとは思いますが、
私も4回読んで感想が変わりましたので、
年末年始など、どうしても暇で仕方がない時や、
海外旅行に行くフライト中に、旅先でナメられたらあかんという気持ちを奮い立たせたい時など、
是非、手に取っていただけるとよろしいかと思います。

※余談ですが、岩波文庫版が一番メジャーですが、稲造さんの弟子が和訳しているので、
 小難しい文章になっています。
 個人的にはPHP文庫版が最近の和訳なので、普段文章を読まない人にもやさしい文章に思います。

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