《リブセンスを知るVol.10》累計贈呈額10億円超。『マッハバイト』のプロダクト責任者が語る、開発の裏側とプロダクトの未来
こんにちは。株式会社リブセンス採用広報担当です。リブセンス採用広報ブログとして連載してきた『リブセンスを知る』。第10回目の今回は、リブセンスの価値の核となる、プロダクト開発の裏側に密着しました。創業事業でもあるマッハバイトのプロダクト責任者である小屋雄亮さんに、マッハバイトのプロダクト価値や、マッハバイトをより良いプロダクトにすべく、これから行っていきたいことについてお話いただきました。
※カバー写真の撮影場所:WeWork東京ポートシティ竹芝
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今回お話を聞いた人のプロフィール
小屋雄亮(こや ゆうすけ)
- 2019年4月、新卒で株式会社リブセンスに入社。
- アルバイト事業部のプロダクト責任者として、プロダクト価値向上のための施策立案 及び 通期での開発優先順位の意思決定を行う。
▲小屋さん。※撮影場所:WeWork東京ポートシティ竹芝
贈呈額累計10億円超。マッハボーナスに込められた想いと課題
――マッハバイトというプロダクトについて、ずばり教えてください。
小屋:マッハバイトは、一言でいうと「採用されるとお金が貰える」アルバイト求人サイトです。マッハバイトでアルバイトに応募して採用された方にお祝い金として、最大一万円のマッハボーナスを贈呈しています。
当たり前といえば当たり前なのですが、アルバイトを探しているユーザーは、探している時点でお金が欲しいと思っているわけです。一方、アルバイトを探し始めて給料が振り込まれるまでは、1ヵ月から、翌々月払いの契約だと2カ月程度の期間が発生します。この課題を解決するために作った仕組みが、マッハボーナスです。2021年には、おかげさまで累計贈呈額が10億円を突破しました。沢山の方にご利用いただいていることに感謝していますし、一人でも多くのユーザーの支えになれていれば幸いです。
――小屋さんはプロダクトマネージャーとしてプロダクト改善施策立案などに取り組まれていますが、マッハバイトのプロダクトマネジメントにおけるやりがいは何ですか?
小屋:To B、To C、基盤(インフラ)の3つの領域を横断して最適な意思決定を求められるところだと思います。マッハバイトは企業と求職者のマッチングプラットフォームなので、To B、To C両面での改善が必要なんですよね。そういった時に全体の知識がないと、適切な優先順位をつけてプロダクト価値をより向上させることができません。ですので、どちらかに偏らない知識が身に付きますし、身に付けることを求められもします。一般的に求人サイトというと、レガシーなプロダクトであることは間違いないですが、To B、To C両面の知見が必要である点では、今も昔もプロダクトマネージャーのスキルアップには良いプラットフォームなのではないかと思っています。
また、プロダクトマネージャー主体で実装機能や施策の方針を決めていけるのも、当たり前のことかもしれませんがやりがいにつながっています。他職種との連携は重視しているので、営業やエンジニアの方から提案がある機能や施策も実施しますが、最終的にそれらのプロダクト価値への寄与度や優先度の判断は、マッハバイトの場合はプロダクトマネージャーが行います。プロダクトマネージャーが主語となって事業創造に取り組んでいるので、これは僕に限らず、プロダクトマネージャーの方であれば一般的にやりがいとなることではないかと思っています。
未だ辿り着けていない”本質”。解けない問いの先にある新たな価値を目指す
――直近でマッハバイトが取り組んでいることや、今後取り組みたいことを教えてください。
小屋:「マッハボーナス以上の顧客価値を創り出す」ことです。お祝い金という機能に対する評価は概ねポジティブですし、ユーザーの抱える悩みを一定の範囲で解消できているとは考えています。一方、マッハバイトは現在アルバイト求人サイト市場において、市場影響が大きいと言われる上位3番手に入れていない状態なので、本質的なユーザーの課題解決をできていないと思っています。アルバイト求人サイトを比べていただけると分かると思うのですが、どのプロダクトも機能やインターフェースが結構似ていて、ユーザーからすると「どれでもいいじゃん」となっていると思っています。それによって、現在のアルバイト求人市場は、プロダクト価値の高さよりも、認知度の勝負になっているふしがあります。
つまり、競合を含めて誰も、ユーザーの本質的な課題が変えられていないということ。誰も解いていない問いだからこそ、自分が最初に見つけてやるぞ!と思っています。ユーザーの課題に即した新たな価値提供による非連続成長をマッハバイトで実現させたいですね。
未だ手探りであるものの、2021年にプロダクトの新ビジョン「バイトを変える、日本が変わる」を据え、目指す場所を明確にして再出発を切りました。非正規雇用の低待遇や低賃金、キャリアを誇ることのできない現状を打破し、日本社会のあり方そのものを変えていく、そんな未来を描きながら日々プロダクトの改善に努めています。
▲アルバイト事業部のプレイブック。※撮影場所:WeWork東京ポートシティ竹芝
グロースハックではなく、理想を追い求める価値創造
――アルバイト事業部では現在プロダクトマネージャーを募集していますが、マッハバイトのプロダクトマネージャーに求められることを教えてください。
小屋:もっとも重要なのは、プロダクトの理想状態を描いて、仮説を立てる力があることです。僕たちが取り組んでいるものは、グロースハックで応募数を増やしましょうみたいなことではなくて、新しい差別化されたプロダクトとしての価値を作ることです。「描き、決断し、推進する」という言葉がありますが、まずはともかく描くこと。理想状態をまず描き、そこから逆算して実行に落とし込んでいくことが求められます。
――最後に、今この記事を読んでいただいている未来の仲間に、メッセージをお願いします。
誰も答えを知らない問いに、一緒に飛び込みましょう!
――ありがとうございました。