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【インタビュー】転職面接で選ばれる人と選ばれない人の違いを、Web業界の人事担当者に直接聞いてみた。1/4

今や新卒で入って会社で定年まで働くことは想像しにくく、多くの会社を経験して自分のキャリアアップを実現することが当たり前の時代になりました。

そんな節目になるのが転職のための面接です。
入りたい気持ちが強いほど緊張してしまって、面接で言いたいことも伝えられず悔しい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。

今回はそんな転職面接に関して、人事採用担当課長 大和田千尋さんにインタビューをしました!
すると、実際に人事担当者が面接で気にしていることと、本人が気にしがちなことに違いがあることがわかったのです。

面接が上手くいかなかったと感じでも、あなたが気にしていることは実は重要ではなかったかもしれません。逆に上手くいったと思っているのになかなか内定がもらえない人は、意外な点が不採用の原因になっているかもしれません。
ぜひ、面接担当者の本音を今後の転職面接の時に準備に役立ててくださいね。

インタビュー内容は、全4回に分けてご紹介いたします。
1回目の今回は、Web業界での転職活動の特徴をお話してくれました。

人事のちーちゃんこと大和田さん

大和田さんは、「ちーちゃん」というあだ名でみんなから愛される弊社のスーパー人事です!

大和田千尋
新卒で営業アウトソーシング会社に入社。飲食サイトの新規開拓など様々なクライアントの営業支援を行う。
その後、ゲーム会社の広告事業部、大手Web広告代理店を経て、2016年にリスティングプラスに入社。
当時なかった営業部の立上げメンバーとしてジョインし、約2年半を営業職で従事。
2019年に人事の立上げとして異動。現在は、採用、教育、労務など人事全般の業務に携わる。
▼Twitter
人事のちーちゃん
https://twitter.com/ChihiroOwada

1か月に100人以上の書類選考と面接を行う

リスティングプラス(以下リ):大和田さんは、普段どんな採用活動を担当されているんですか。

大和田さん:採用全般を担当していますので、新卒・中途問わず正社員の採用から、アルバイト採用まで行なっていますね。
方法としては、自社の採用サイトを使ったり求人媒体を使ったり、採用のために説明会やイベントを開催したりしてたくさんの方に株式会社リスティングプラスを知っていただこうと頑張っています。

リ:幅広い採用活動をされているんですね。そうすると、面接を担当される人数もかなり多くなるのではないでしょうか。

大和田さん:そうですね。人数については時期や職種によっても違うのですが、4月に弊社でコピーライターを募集した時には100名以上の応募がありました。

書類選考をして、そのうち40名くらい方には面接に来ていただいて。1日に大体2人、希望する人が多い日だと3、4人と面接させていただきましたね。

リ:短期間で100人分の情報を精査して40人に実際に会ってとなると、かなり大変ですね。
しかしコピーライター職への応募って、専門職なのにそんなに来るんですか。人気なのでしょうか。

大和田さん:確かにコピーライター職は人気がある職種だと思いますが、この時は「未経験でも可」ということで、たくさんのご応募を頂いたんだと思います。
ただ未経験の場合、やっぱり書類だけではその方の適性もわからないので、できるだけたくさんの人と会ってお話を伺いたいと思いました。だから頑張って面接しましたね。

リ:コピーライター以外でも未経験者の方の応募も多いのですか。

大和田さん:多いですね。Web業界自体が、未経験からの転職が多い業界だと思います。
うちのようなWebマーケティング会社の場合、Webマーケティング自体が未経験だったとしても、営業や接客などそれまでの経験を活かしやすいんです。実際にやることはWebを使って商品はサービスをお客様に届けるということなので。

リ:具体的にはどんな経歴の人が応募してくることが多いですか。特に多い仕事とかはないでしょうか。

大和田さん:本当にバラバラで、特にこの仕事が多いっていうことはないですね。
アパレル店員や携帯電話販売の経験者、一般事務職や営業など様々な仕事から転職してきた人が活躍していますよ。
入社前にWebマーケティングに関わったことがある人の方がずっと少ないですね。

リ:Webマーケティング業界は未経験からでも活躍できるチャンスがあるんですね。

Web業界の面接は他の業界とちょっと違う?

リ:Web業界の面接って、一般企業のようにスーツにビジネスバッグ…というイメージが無いのですが、どのような格好で皆さんいらっしゃるのでしょうか。

大和田さん:服装は自由ですね。私服でお願いしますとお伝えして、実際にほとんどの方が私服でみえます。スーツの方もいらっしゃいますがそれはそれで特に問題もありません。

リ:これまでに面接に来た方で個性的な人などいましたか。

大和田さん:服装が個性的な人もたくさんいましたけど、直近で印象的だったのは、ひげがすごく濃くてひげもじゃで面接に来た人ですね。

リ:それは一般企業だとあまりないケースかもしれませんね・・・

大和田さん:そうですよね。でも面接してみたらとてもやる気のある優秀な方だったので採用しました。

(↑こちらがその時実際に採用されたライターさんです。すてき!)

リ:え、採用されたんですか!

大和田さん:はい、彼がその時のライター募集で来てくれた人で1名だけ、彼だけ採用でしたね。

言い方が正しいかどうかわかりませんが、Web業界に来る人というのはやっぱり個性的な人が多いです。
そして、そういう人が実際に会社で働いて素晴らしい実績を出しているのを、仲間として私たちも見ています。

だから、見た目が派手だったり自分なりのこだわりがあるという人は、一般企業ではそれで弾かれてしまうかもしれないのですが、Web業界…特にうちではそのあたりの個性は面接で落とす要素にはならないですね。
表面的なものではなく、その人の意欲やポテンシャルを重視して面接をしたいと思っています。

リ:Web業界にはやっぱりそういう意味で、他の業界より自由な雰囲気があるんですね。

大和田さん:そう思います。でももちろん彼を採用したのは、目立ったからではなく(笑)やっぱり「自分がこの会社でどうなっていきたいのか」ということをはっきり言えたことが大きかったですね。

リ:会社に入ってからの自身のビジョンということでしょうか。

大和田さん:それもあるし、その前提として仕事や会社に対してリサーチをしっかりして来ているなと感じました。自分中心ではなくて、会社の業務内容や企業理念を理解した上で「自分は今は未経験だけど、この会社で何をしてこうなりたい」ということが明確だったんですね。

ライターの募集に対しては、やはり「文章を書くことが好き」とか「本を読むことが好き」というような方の応募がとても多かったんです。でも多いということは他の方と差別化できませんし、こちらとしても「実際に会社でどう活躍してくれそうか」というイメージが湧きにくいのです。

その点今回入社してくれた方は、会社の理念やビジョン、業務内容や社長の考え方まで事前にきちんと勉強をしていました。弊社の公式サイトやメディアを読んで、社長のインタビューを読んで、会社を理解した上で「ここで自分がどうなりたいか」ということを伝えられるだったのが採用の決め手でしたね。

リ:なるほど、そこまで具体的なイメージのすり合わせが出来ると採用後のミスマッチも起こりにくいし、入社後に活躍してくれる姿も想像できますね。
他に印象に残った人や、面接していて良かった点があれば参考に聞かせていただけますか。

大和田さん:そうですね。コピーライターの募集だったので「文章を書くのが好き」という人は多かったのですが、実際に自分でブログをやっているとか、その気持ちを実際の行動に移して形にしている人は少なかったので印象に残りました。文章を書くのが好きという言葉に説得力が出ますし、どんな文章を書くのか確認できます。
未経験の場合にはポートフォリオを作成するという意味で、やりたいことを何かの形にしておくといいと思います。

リ:なるほど、好きだからというのも仕事を選ぶ大事な動機ですが、転職面接では「だからどのように活躍したい、できる」というところをまで、伝えてることが重要ということですね。

次回は、転職活動をするうえで重要なリサーチについて詳しくお聞ききしたいと思います!

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