2024年6月21日、移転したばかりの新オフィスにて、日頃から実務を支えてくださっているビジネスパートナー様をお招きして「パートナー様大感謝祭」を実施しました。企画したのは、日頃クライアント様のクリエイティブを手がけるディレクターチーム。その中でもプロジェクト全体の推進を担ったコリッキーさんとタニーさんに、感謝祭の舞台裏をインタビューしました。
コリッキー
広告制作会社にてプロデューサーとして5年勤務したのち、「もっと手を動かしながらクリエイティブに携わりたい」と転職を決意し2021年にライオンハートに入社。ディレクターとしてお客様へのヒアリングや企画立案、クリエイターとのやりとりを行う中、自らもコピーライティング、デザインなど手を動かす。最近は地質学のフィールドワークに参加するなど、少し独特な視点から歴史や文化、クリエイティブの背景を探るのが好き。
タニー
前々職でエンタメグッズのディレクター、前職でWebディレクターを経験。「さらに成長して、仕事も生活も充実させたい」と転職を決意し、2022年にライオンハートに入社。ディレクターチームの一員として前職の経験を生かしながら、さまざまなお客様の制作プロジェクトの企画、進行管理を務める。趣味は知らない街を散策すること。
ディレクター陣発案の「パートナー様大感謝祭」とは
ーー最初に、「パートナー様大感謝祭」とはどのような企画か教えてください。
コリッキー:今年(2024年)移転した新オフィスに日頃からお世話になっているパートナー様をお招きして行ったイベントです。ライオンハートは、2024年5月17日に創業20周年を迎えました。20年という長い期間こうして経営を続けてこられたのは、ライオンハートに関わってくださった様々な方のお力添えがあったからこそ。そんな方々へ向けて、20周年という節目に、あらためて感謝をお伝えしたい、また新オフィスもご覧いただきたいと企画したのが「パートナー様大感謝祭」です。
ーー感謝祭の開催はどのような経緯で決まったのでしょうか。
タニー:当社の経営理念「笑顔創造」には、お客様や社員のほか「パートナー様の笑顔も想像し、創造する」という意図が込められています。実は10年ほど前にもパートナー様をお招きして感謝祭を開催した背景があり、「20年目にも何か感謝を伝える場をつくりたい」という声が社内で上がっていたんです。おかげさまで10年前と比べパートナー様も増え、お客様へ納品するクリエイティブのディレクターとして関わるパートナー様も多いともちゃんとウェンウェンさんが発案しました。
パートナー様大感謝祭の実施が決まったタイミングで、私とコリッキーもディレクターチームの一員としてプロジェクトに加わりました。1年ほど前から少しずつ企画し、新オフィスへの移転のタイミングが決まった今年(2024年)3月から本格的に準備を始めました。
ーー「パートナー様」とは、具体的にどのような方々にお声がけしたのですか?
コリッキー:ここは最初にかなり話し合いを重ねた部分です。
私たちディレクターが関わるパートナー様は、フォトグラファーさんやデザイナーさん、コピーライターさんなど、クリエイティブを支えてくださっている方がほとんどです。
しかし、営業やバックオフィスのメンバーからも日頃からお世話になっている方々のお名前が次々に挙がり、改めて「誰に向けての感謝祭なのか」を再考しました。パートナーの定義を見直したときに、ライオンハートの採用活動に協力してくださっている企業様など、クリエイター以外にも経営やバックオフィス業務などで支えてくださるパートナー様がいらっしゃることを実感しました。
最終的には、ライオンハートという会社を支えてくださっている、全てのパートナー様にお声かけさせていただくことになったんです。そうすることで、パートナー様同士のつながりも生むことができるかもしれない、という意図もありました。
“当たり前”を問い直し、細部に至るまでこだわり抜く
ーーライオンハートは日々の事業において「常に目的を問い、『笑顔創造』し続ける」ことを大切にしていますよね。この感謝祭においてはどのように目的を設定したのでしょうか。
タニー:企画当初はとにかく「パートナー様に感謝を伝える場にする」という意識で企画を進めていました。
しかし具体的な準備に入ると、社長の長澤から「目的をちゃんと定めているか?軸は定まっているか?」という指摘がありました。そのフィードバックを受けて、細かい施策に入る前に再度チーム内で認識合わせを行いました。
当然、パートナー様への感謝の気持ちを持って企画をしていたのですが、実際に来ていただく方に何を感じ、どんな気持ちになっていただきたいか?という視点が足りなかったんです。その上で「何に感謝するのか」「どのように感謝を示すのか」などもっと明確に目的を定めなければ、来場者の「笑顔創造」にはつながらないことに気づきました。
コリッキー:そこから「20周年のタイミングでパートナー様に伝える感謝とは」を熟考しました。
「東海圏No.1の『ブランディング・エージェンシー』になる。」という目標を掲げる中、新オフィス移転に踏み切り、次なる成長ステージへ向かおうとしている今。ライオンハートの成長を一緒に支えてくださったパートナー様には、今日までの感謝だけでなく未来のことも伝え、今後もライオンハートと関わることにワクワクしてもらいたいと思いました。こうして原点回帰して定めた目的が、「20年間への感謝&LHにワクワク」です。
今一度定直した、パートナー大感謝祭の目的
タニー:目的を定めてからは、事業責任者のウェンウェンさんのもと、私とコリッキーで手分けをしながら社内のメンバーへの役割の振り分けを進めていきました。
プログラムの進行がわかるWEBページの制作やスタッフTシャツのデザインなど、各メンバーに制作自体はお願いしつつ、目的をすり合わせることを徹底しました。この日のために一人ひとりの来場者に心からの感謝の気持ちが伝わるようみんなで工夫して準備を進めました。
ブランディング・エージェンシーとして、ライオンハートの在り方を伝える
ーー「20年間への感謝&LHにワクワク」という目的を果たすために工夫した点を教えてください。
コリッキー:一番は、ブランディング・エージェンシーとしての「在り方」を伝えられること。プロとしての「大人っぽい」印象をもっていただき、これからさらに成長していく会社なのだとワクワクを高めるにはどうすればよいか、考え抜きました。
一つはオフィスの魅せ方。自然とコミュニケーションが発生するオフィスレイアウトの意図を生かすために、普段の配置をできるだけ変えないようにしたんです。その上で立食パーティーのように自由にオードブルを楽しんでいただく形式にし、オフィスを自由に見てもらえるよう工夫しました。そのための導線もスムーズになるよう、荷物を預ける場所や人の動ける道筋、スタッフの配置についても何度も検討を重ねました。
タニー:来場者のみなさんへのノベルティとして、会長の市川がデザインから材料選びまで細かい工夫を凝らして発案・デザインしたライオンハートのグッズをお渡ししました。これらはお客様にお渡しすることもあるのですが、ご本人だけでなくそのご家族がお使いになるケースも想定して作られたものです。ノベルティグッズって、正直貰ってもあまり使われないケースもあるかと思うんです。ただ、用途やデザインの意図にまでこだわったグッズをお渡しすることで、プロのブランディング・エージェンシーとして洗練された考え方や魅せ方を表現できると考えました。
ノベルティグッズへのこだわり
コリッキー:また、パートナー様に快適に過ごしてもらいながら、同時に私たちの会社の目標や考え方を正しく伝えられるよう工夫しました。
具体的には、新オフィスや会社のこれまで・これからにかける想いについてのプレゼンなど。また、ディレクター、デザイナー、エンジニア、営業など、各部署ごとにメンバー一人ひとりがスピーチする時間を設けました。各部署でお世話になっているパートナー様が異なるため、各々が関わるパートナーさんにダイレクトに心のこもった気持ちを示す機会にしたかったんです。また普段関わりのあるメンバー意外にも、どんな人がいて、どのように仕事に取り組んでいるかを知っていただくこともパートナー様へ向けてライオンハートがひとつの会社として「東海圏No.1の『ブランディング・エージェンシー』になる。」と示す上で大切だと考えました。
来場者に向けたスピーチを行うディレクター陣
ーーノベルティの制作やプログラムの進行など、ディレクター以外のメンバーも総出で運営に携わることになったのではないかと思います。社内メンバーのディレクションにおいて心がけたことはありますか。
タニー:感謝祭では、私達の目的意識が浸透している空間にしたかったので、飲食物の提供以外はできるだけ社内のメンバーで進行することを心がけていました。企画自体はディレクターチームによるものですが、「感謝を伝えるからには全員でやる」という意気込みを、社内メンバーで共有して臨みました。
手前味噌ではありますが、当社のメンバーは本当に素直な人が多くて。ディレクターチーム以外のメンバーも普段は別の仕事をしながら、私たちが役割を割り振ると全員が積極的に動いてくれました。各方面から質問がどんどん出てきて、「もっとこうしてみるのはどうか」と提案まであったくらいです。
日常業務と並行しながら企画を進める私たちを見て、自ら声をかけて協力してくれるメンバーの愛とチームワークを感じる機会になりました。パートナー様はもちろんのこと、社内メンバーにもいま一度感謝を伝えたいですね。
「一緒に仕事をして良かった」と思ってもらえる存在に
パートナー大感謝祭当日の様子
ーー実際に感謝祭に参加されたパートナー様からの反響はいかがでしたか。
タニー:ご満足いただいた声が多かったので、非常にうれしかったです。内輪だけで盛り上がるイベントではなく、パートナー様も私たちも一緒になって感謝祭を盛り上げることができたと感じています。
会社の将来についての話も皆さんと共有できました。これからの目標に向けて、社内の団結力が高まっただけでなく、パートナー様との絆も深まったように感じています。主体的に参加するメンバーの動きを見て、「全社員でライオンハートというブランドを体現するプロ意識を感じた」というお声もいただきました。
コリッキー:私たちの予想以上にパートナー様同士の交流が盛り上がり、笑顔があふれる時間となったので、良い場を作れたのではないかな、と。パートナー様にとって今後につながる機会になったこともよかったと感じています。
個人的には、これまで直接関わりのなかったパートナー様とも、今後一緒に仕事をする機会があればいいなと思います。この感謝祭が会話のきっかけとなり、温かいコミュニケーションが生まれるのが理想ですね。
ーー感謝祭を終えてみて、率直な感想をお聞かせください。
タニー:「何に感謝するのか」「どのように感謝を示すのか」を見つめ直し、「20年間への感謝&LHにワクワク」という目的をしっかり決めていなかったら、なんとなく楽しいだけのイベントになっていたかもしれません。誰にでも説明できるくらい目的を考え直し、方向性を定め、自信を持って最後までやり抜けたことで、達成感を得られました。
社内のメンバーも楽しみながら参加してくれたので、有意義な時間になったと思います。
当たり前だと思うことにも真剣に向き合い、常に目的を問い続けるのがライオンハートらしさだと思います。今回の感謝祭を企画する過程で、私たちも改めてそのことを学びました。
ーー最後に、これからディレクターとして挑戦したいことを教えてください。
タニー:これからもパートナー様からお客様まで、「ライオンハートと一緒に仕事ができてよかった」「ライオンハートにお願いしてよかった」と思い続けていただけるような企画やプロジェクトを形にしていきます!
そして、もし次にまたパートナー感謝祭を行うとしたら、パートナー様と成果を共有する機会が作れたらいいなと考えます。制作物をスライドなどに投影して、お客様の反応やその後の変化を共有する会にもいつか挑戦してみたいです。