最近、ベトナム語と中国語を勉強している堀内です。職業人生の半分を経過しようとしている今、物覚えも悪くなり、むしろ物忘れをするようになりました。以前は決して忘れなかった携帯を、ここ一年で数回、飲み会の場において店を出るという失態を演じてショックを受けています。この歳になって、若者に混じって React とか Kotlin とか頑張っても、覚えたころには別のものが流行っていそうなので、劣化しにくいスキルの習得に力を入れようとしています。今後数年は語学と数学を狙っています。数学もコミュニケーションの手段と考えると、語学の一種かなとも思います。
ハノイ
ベトナム語と中国語の初歩を同時に勉強していると、両者がとても似ていることに驚かされます。さらに、日本語とも似ています。先月、ハノイ工科大学を訪れたときに、大学の門に「ĐẠI HỌC BÁCH KHOA HÀ NỘI」と書かれているのを見て、ĐẠI HỌC は大学のことか、文化はつながっているんだなと感動しました。ちなみに漢字で表記すると「大学百科河内」となります。百科が森羅万象を表しているのですね。河内は、二つの河に挟まれていることが地名の由来で、昔は湿地でした。
ベトナム語のアルファベットは、基本的にローマ字読みです。ĐẠI HỌC はダイホックですが、中国語と同じ声調言語であるため、日本語のように平らに読んでも通じにくいと思われます。中国語が四声なのに対して、ベトナム語は六声なので、声調という概念を持たない日本人にとっては難易度が高めです。
ホーチミン
ベトナム建国の父と言われるホーチミンは、ベトナム最大の都市の名前にもなっています。以前はサイゴンと呼ばれていましたが、ベトナム戦争の終結と共に、既に故人となっていた共産党指導者ホーチミンの名にちなんでホーチミンと改称されました。ホーチミン自身は個人崇拝を望んでいなかったようなので、天から微妙な気持ちで眺めているかもしれません。
そのホーチミンは、漢字名「胡志明」を持っています。胡という漢字には、馴染みがありますよね。一代前の中国共産党最高指導者の胡錦濤の姓です。
胡志明 ホーチミン
胡錦濤 フーチンタオ
新聞
ベトナム語で新聞は Báo といいます。漢字で書くと「報」。
中国語では报纸(繁体字:報紙)です。発音は Bàozhǐ(バオチー)。
ちなみに「報告」はベトナム語で báo cáo。
中国語で Bàogào です。
クオック・グー
ベトナムは漢字文化圏で、第二次世界大戦ころまでは、漢字を使っていました。古い文書の多くは漢字です。フランスによる植民地化の後、フランス総督府によるローマ字表記のベトナム語クオック・グー(Quốc Ngữ)が普及し、その後、公式に廃止されました。
クオックグー。こっくぐー。何かに似ていませんか。そう、国語です。