1
/
5

UIデザイナーとしての新たな日々

DESIGNER:Seo Inhwa

今回は、印刷物関係のデザイナーからUIデザイナーへ転身した社員のインタビューをご紹介いたします。LINEのUIデザイナーとして働くうえで、大切にしていることや気づいたことなどお話ししています。

これまでのキャリアや現在の仕事内容は

前職は韓国で2年くらい働いていて、グラフィック関連というか、ポスター・パンフレット・印刷物などのデザインの仕事をしていました。

その後、LINEには2018年の11月に入社しました。そもそも私にとっては、以前から日本で働くことが目標だったんです。日本でデザイナーとしての仕事を探していて、働くならやっぱりデザインを会社として重視している会社がいいなと思っていて、いろんな会社を見たんですけど、LINEが一番自分に合ってそうだと思って応募しました。

今は、UIデザイン2チームという部署で、「LINEトラベル」や「LINE NEWS」のUIデザインを担当しています。これも転職時に希望したことで、ポスターとか印刷物関係の仕事もいいけれど、最近はみんなスマホを使ってアプリやWebサービスを通じて情報をとっている。今後のキャリアも考えて、UIデザインを経験してみたいと領域を変えました。

UIデザイナーの視点

UIデザインの仕事とは

直近での仕事だと、「LINEトラベル」を担当しています。私はサブデザイナーとして関わっているので、ハンバーガーメニューの中にある”LINEトラベルとは?”という説明ページや予約ページとかをデザインしています。

ページをリリースしてからも日々改善を続けていて、事業部からのオーダーもあるのですが、Twitterでコメントを探したりもしますし、自分たちデザインチームもユーザーの一人なので、自分たちで使ってみることも大事にしています。ボタンの位置やデザインパーツの高さなどをあれこれ作ってUX的なテストも繰り返していて、テストするうちに気になってきた点や使い勝手の悪い部分は次のタイミングで反映していたりしています。
あと、テストをやるときも、スマホの機種もたくさんあるので、機種によってそのデザインがどのように見られるのかとか、あらゆるユーザーを想定してデザインを調整しています。

UIデザイナーとして働いて気づいたことは

私は元々印刷系のデザインをやっていて、UIデザインの経験はLINEに入ってからということもあるんですが、デザイナー以外に関わる人が多くてその人たちとちゃんと話せる知識やスキルは必要だと思います。

例えば、今やっている「LINEトラベル」内の紹介ページ。ページとしては1枚だし、簡単に見えるんですが、開発やQAなど多くの人が関わり、作られています。1枚のポスターを作る仕事とは全然違うので、HTMLとかCSSも勉強するようになりました。これを勉強し始めてから、フロントエンドのエンジニアに話すときに、フォントやイメージの使い方とかを考えながら作ることが重要なポイントだなと気づきました。

これは、「NEWS AWARD 2018」という、いろんな分野でニュースになった“話題の人”やLINEユーザーに支持された“メディア”を表彰するという「LINE NEWS」のイベントのLPページを作ったときのことなんで、私はページ内で使うボタンのデザインを開くという意味で+マークで作っていたんですが、「+は追加という意味の機能だと思われることもある」とエンジニアさんから意見をもらいました。
ポスターは印刷されたものだから、押してどうこうするというユーザーの行動は発生しないじゃないですか。でも、WEBだと次の情報を届けるためには、ユーザーがボタンを押すという行動をとる。そこを考えてデザインしなければいけないという視点が、私には最初はなかったんです。


LINEでデザイナーとして働くということ

LINEのデザイナーに求められるものとは

まずは、前向きであったり積極的であることだと思います。デザインに取り組む際は、企画者や上司が指示はくれるんですけど、このサービスがどんなサービスで、どういうページが使いやすい・使いづらいかは、自分で触ってみないとわからない。だから、自分からここのデザインをもっと直したいとか、もっといいサービスにしたい、という責任感は必要です。

あと、これは入社してから感じたことなんですが、自分のアイデアやこだわりが強すぎる人は難しいかもしれないと思います。
例えば、自分ですごく自信があるデザインを作れたとしても、企画側やマネージャーの意見が違うときはその通りにはいかない。そういうことにストレスを感じるのではなくて、関係するいろいろな人の意見を聞けて、自分の意見も含めてポジティブに考えられることが大事です。
これ実はデザイン的には、やっぱり自分が考えた案の方がいいと思える場合もあるんです。でも、企画的にはとか売上のためにはとか、いろんな視点を入れると、他のパターンのほうがいいという場合があるんです。仕事でデザインをするので、当たり前かも知れないんですが、ただデザインの好みだけを考えてはダメで、いろいろな観点で考えられなきゃいけないなと思っています。

働く上で大事にしていることとは

LINEらしさを守りながら、今流行していることをLINEのブランディングに取り入れていくことが大切だと思っています。
LINEという会社だけでなく、IT企業の中で流行しているUI的な流れ、流行りがあるので、これに気を付けないと、特に変化が速いIT産業では、だれよりも早くキャッチして取り入れることが大事だと思っています。

出社してから20分か、寝る前に30分くらいかは、いつもデザインリサーチをしています。よく見るポートフォリオのサイトがあって、毎日アップデートされているんです。そこでデザイン的な流行とか、毎日みています。多分みんなやっていることだと思いますけどね。
UIデザイナーだから、新しいアプリとかすぐダウンロードするんですけど、ランチタイムとかに同僚とよく話して盛り上がります。そういう意味で言うと、周りにこういう会話が日常的にできる人がいることは大事ですね。みんながんばってるから、自分もがんばろうという気になります。

大学の友達もデザイン関係、UI関係の仕事をしているので、チャットでも新しいニュースとかサービスを共有してくれるので、そこからいろんな情報を得たりしています。SNSでつながっていると、そういう情報も自然とは言ってきますね。


ドタバタ、でもやりがいのある仕事

印象に残っているプロジェクトは

簡単なことだと、最初は会社でどんな服を着るのかが気になってたんですけど、みんな自由な服装で働いていたので、服装を気にせず仕事に集中できる環境なのは良かったなと。日本って、みんなスーツとかオフィシャルな感じの服を着ている印象がありました(笑)。

業務の話をすると、一番成長を感じたのは、去年の「NEWS AWARDS 2018」のプロジェクトでした。「LINE NEWS」が主催する2018年の1年間に話題になった人や、ユーザーに支持されたメディアを表彰する企画があったのですが、何と言っても、未完成の企画書をもらってから納品まで2週間半、リリース当日にも修正を行うなど、とにかく時間のない案件でした。
それだけでなく、著名人もたくさんお呼びしていたので、コピーひとつでも社内外の確認が必要で、急ぎながらも慎重に、そして「LINE NEWS」事業にとって非常に重要なプロジェクトだったんです。

もちろん計画的に進むプロジェクトも多いのですが、社内の優先度が上がったり急に実施が決まったりするプロジェクトも存在していて。限りなく時間のない状況でデザイナー同士だけではなく、事業部やエンジニアやPRチームなど各部門の担当者がどんどんコミュケーションを取って意思決定をして、制作を進めていくスピード感を感じましたし、それについて行こうと必死でした。
全体ミーティングもあったのですが、UIチームと事業部だけで話し合ったり、LINE上でのやり取りでも色んなことを決めていきました。

デザイナーとしても、時間がない中でこだわりを持って仕事ができた案件でした。既にあったロゴを元にしつつ、会場や動画などの他のクリエイティブと何を統一して何を区別するかなど、色々考えながらWebデザインを進めました。
例えば配色だと、LINEらしさから新しいものが生まれるという意味を込めて、LINEのグリーンからブルーになるグラデーションを使ったりしました。

正直ドタバタで、みんなで走りながらのプロジェクトだったんですが、だからこそやり切って、大変だった以上に達成感がすごかったんです。同じ目的に向かって色んな人と協力して、自分もみんなも満足できるものを作り上げることができた。関わったメンバーとは、今でも集まってご飯行ったりしています。
さすがに毎回ドタバタしたいわけではないのですが、やりがいのあった仕事でした。


LINEでデザイナーとして働くということ

LINEで働くやりがいや価値は

デザイナーはもちろん、企画やエンジニアなど他の部署の人も含めて良い刺激があることですかね。UIデザイナーとしてデザインをきれいに作ることは大事なんですけど、そのためにデザインだけの勉強をしていちゃいけないかなと。そのためにも、いろんな部署の人とフランクに会話できる環境は、UIデザインに関わり始めたばかりの私には良い環境だと思います。わからないことは、みんな親切に教えてくれますし。

あとは、自分のデザインの影響力というか責任感を感じられるところですかね。前職の韓国の会社は小さかったこともあって、もっとたくさんの人に自分のデザインを見てもらいたいという思いがありました。一枚のデザインだとしても、ユーザーとしてどのように評価されるのかも気になっていましたし、今はその反響を感じることができています。
例えば、「LINE」には国内だけでもユーザーが8000万人いて、その上に載っている「LINEトラベル」のような関連サービスにもユーザーがたくさんがいます。これくらいいかなという妥協のあるデザインはできないなと、責任の大きさも感じています。これは、LINEで働くのどの職種でも、自分の仕事がどんな大きな影響があるかは意識しておかないと行けないと思います。

最後に、学生の皆さんに一言

初めて働くということで、わからないことも多くて何を基準に会社を選んだら良いかわからない人も多いと思います。デザイナーのインターンは、本当にLINEのUIデザインの業務を一緒にやってもらう形なので、UIデザインに興味があれば参加してもらって、”なるほどこんな感じか”とイメージを掴んでくれたら良いと思います。
個人的には、好奇心が旺盛というか、新しいチャレンジや周りから色んなものを学んで、それを良いデザインに活かそう、デザイナーとして成長しようみたいな、ポジティブな人と一緒に働ければ嬉しいですね。

LINEでは、デザイン職のインターン生を募集しています。詳しくはこちらのインターンサイトをご覧ください。皆さまのご応募をお待ちしています。

LINE株式会社 | インターンシップ 2019
LINE株式会社の2019年度のインターンシップサイトです。
https://linecorp.com/ja/career/newgrads/internship?media=wantedly
LINE株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
2 いいね!
2 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

矢上 真季さんにいいねを伝えよう
矢上 真季さんや会社があなたに興味を持つかも