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企画は感動体験を生む仕事

PLANNER:川崎 龍吾

前回に引き続き、社員インタビューをご紹介します。

2015年に新卒入社し、現在はサービス企画チームのマネージャーを務める川崎から、LINEの企画者として働く面白さや難しさについてお話ししています。

これまでのキャリアや現在の仕事内容は

2015年10月にLINEに新卒入社し、それ以来企画職として働いています。これまでは、「LINEバイト」とかを担当をしていて、今は3つ目の担当プロダクトとして、LINE Credit株式会社に所属して、サービス企画チームのマネージャーをしています。

LINE Creditは、プロジェクトの立ち上げから1年以上かかっていますが未だリリースしてなくて、これはLINEの中ではかなり珍しいプロジェクトです。金融になるとやはり難しいところも多いと感じています。

LINE Creditに携わることになったキッカケとしては、半年くらい進めていたプロジェクトが頓挫したことがあって、ちょうどLINEが金融事業をいろいろ立ち上げ始めるときだったんです。その時金融事業の責任者が「若くて、資料とかとりあえず作れる奴いない?」と探していて、当時の上司が私を推薦してくれたんです。上手く紛れ込んだという感じですね。

サービスのためにあらゆることを考える

LINEを選んだ理由は

学生時代、バイト先のベンチャーにミャンマー人がいて、戻って何かやりたいと言うので、2年間休学して、ミャンマーに行ったことがあって。ミャンマーで求人系のWEBサイトを作ってて、ユーザー数も1万人を超えるくらいの規模はありました。それはそれで楽しかったんですけど、純粋にもっと大きいサービスはどうやって動いているんだろうと興味が出てきて、WEBサービスの中で大きい規模で学べそうなところと思ってLINEにしました。というのがタテマエの入社試験用のやつです(笑)。

本当のところは、ミャンマーに居たことで普通の就活サイクルに乗れなくて。IT企業各社にSkypeでも面接してくれませんかと送ったんですが、だいたいの会社からは「説明会に来てください」と言われてしまい、OKだったのがLINEともう一社だけだったので、その2社しか受けれませんでした。結局LINEでは取締役まで、Skypeで面接をしてくれました。

企画職の仕事とは

サービス企画チームの業務内容は、どのようなサービスを作るか要件を決めて仕様書を書くことと、開発やデザイナーと連携してサービスがリリースされるまで進行管理をすることです。個人的な業務内容としては、今はPMとしてプロジェクトチームが困っていることを拾って、解決していくことが主な役割ですね。

企画の仕事って、本当に色んな人と関わり合って進めなきゃいけないんですよ。サービスをコンセプトを決めて仕様書を書いて、その仕様書をデザイナーに相談してデザインを作ってもらって、デザインを作ったらデザインガイドができて、今度はそれを開発に渡して実装してもらわければならない。その後、開発が作ったものをQAに品質管理のテストをしてもらい、やっとリリースする。リリースするまでには、PRやマーケの担当者とどういう風にサービスを世の中に打ち出そうかとか、事業担当と予算編成を組んだりもします。
正直、Web企業の企画の仕事って、サービスを0からつくるってことをイメージする人が多いと思うんですが、サービスを上手く走り出させるために、あらゆることを中心となって考えるという感じかなと。

この辺のことは僕も入社からイメージが変わったことですね。企画は定義するのが仕事で、”こんなサービスがあったら良いなみたいなのを提案していれば良いんでしょ”と思ってたんですけど、LINEでは全く違う。例えばシステムに何か不具合が起きた時の対応フローまで考えるのが企画の仕事で、キラキラしているものではなくて、意外と泥臭い仕事なんだなと思いましたね。


ダメ出しはめちゃくちゃある

企画へのフィードバックは

ダメ出しは、めちゃくちゃあります(笑)、もうあり過ぎて思い出せないくらいボツにされてます(笑)。
うちって、企画が言ったものをそのまま作ってくれる人なんて1人もいないんですよ。
まず企画チームの中でボツになるんですよね。そして、企画チームで通ったとしてもその次に、デザインや開発から意見をたくさんいただきます。例えば、デザインからだと「なんでこんな訳わかんないボタン何個も使うの」「なんでこんなにページ作るんですか」「長すぎて誰も読みませんよ」とかですかね。色んな人からフルボッコにされるのが当たり前で、それがLINEのいいところだと、僕は思いますけどね。

企画に必要な考え方とは

いわゆる右脳的な考えと左脳的な考えのどちらも必要だと思っています。
例えば、”検索ページをもっと良くしたい”となったとき、まずは競合の調査を行って、他サービスの良いところを抽出する。それだとただの他の模倣になってしまうので、今度は自分自身で一般のユーザーになってみて”ここが使いづらい”というあまり良くないポイントも踏まえ、こういう検索体験があったらいいのになということを直感的に考えます。いわゆる右脳型と言われる、センスが必要な部分ですね。

反対に、左脳型でいうと、既存サービスのアクセスデータから課題を数値的に見つけて、その課題に対して論理的にアプローチしていく場合もあります。検索で例を出すと検索した後にどこでユーザーが離脱しているかの傾向などを見て、サービスの改善につなげます。
この辺の思考のバランスというか、どちらのアプローチも上手く組み合わせてできることが大事だと思います。



LINEで企画者として働くということ

LINEのサービス企画に向いている人とは

何よりも、自分の頭で考え、意志を持てる人です。正直、御用聞きの人は苦労すると思います。例えば、「開発からこう言われたからデザインをこう変えてください」というような伝書鳩みたいな立ち回りは、企画職として存在価値がないです。
開発、デザイン、営業など、いろいろな意見や要望がある中で、企画の立場は、偉い訳じゃないけれど、常に中心にいるべき存在で。誰よりもユーザーのことを考え抜いて定義したことに自信を持って決めることができる人であるべきなんです。その意思決定をした上で、他の人たちに納得してもらえるようなコミュニケーションを取れる人が企画職として活躍しています。
フルボッコにされることもあるんですけど、勇気を持って意思を貫ける人ですね。
あと、若手であっても一人ひとりの裁量権が大きい会社だと思います。自分自身も1年目でサービスのリードを任されましたし、良い意味でも悪い意味でも無茶振りをしてもらえます(笑)。もちろん先輩や上司が、サポートしてくれて足りていないところは拾ってくれます。

LINEのこれからの課題とは

LINEはスピードが最優先の会社で、まずはサービスをリリースして、ユーザーの反応を見ながら変えていけばいいというスタイルなんです。ただ現在担当している金融の場合、個人の資産を扱っているので、これまでのLINEの開発スタイルやユーザーコミュニケ―ションスタイルだけじゃ通用しないことも増えてきています。その辺を受け入れるカルチャーにしていかないとなと思っています。新しい分野に挑戦していくからこその課題ですね。



LINEで働くやりがいや価値は

自分が携わった企画が、影響を与えられるユーザー規模の大きさですね。ダイナミックさ、社会に与えられるインパクトの大きさ。
自分自身でサービスを作ることにこだわってる人もいるかもしれませんが、LINEではサービスを作るために、開発やデザイン部門のプロフェッショナルなメンバーと協業することが大事です。自分ひとりでは到底つくれないようなプロダクトが、開発やデザイン部門のプロフェッショナルなメンバーと協業することで実現でき、結果的に世の中に影響を与えることができます。自分で作ったというプロセスではなくて、自分が携わった企画が世の中にどのようなに大きい影響を与えられるかという結果にこだわっていて、やりがいを感じている人が多いと思います。
僕自身は、現在LINE Creditからリリース予定の「LINEスコア」や「LINEポケットマネー」のローンチに向けて動いていて、コンセプトの”日常をちょっと豊かに”の通り、日常に入り込んだサービスで人々に変化をもたらせることができるのが楽しみですね。

最後に、学生の皆さんに一言

正直、アイディアとか発想力よりも、積極的になんでも社員や周りの人に聞いて、食いついてくる人は活躍して、実際に内定を取って入社していたりします。僕がインターンでメンターをやった高柴くんはすごく良いなと思っていて、今入社2年目ですでにLINEショッピングのPMをやってます。彼はインターン中になんでも聞いてきましたね。

たぶんLINEの社員と話すと、口酸っぱく”それってユーザー体験として良いの?”ってすごくつっこまれると思います。インターンに参加すると、LINEが思う良い企画や良いユーザー体験とは何かというのを、しっかりとフィードバックをもらえる機会があるので、ぜひその辺を感じて欲しいです。
今までサービスを作ったことのない人にとって、一つのサービスが生まれる感動はやってみないと味わえないと思うので、それも味わってもらいたいですね。



サービス企画職のインターン情報についてはこちらのページをご確認ください。


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