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【CSOインタビュー】「運命」に身を任せてきた元・マッキンゼーが、いま能動的に目指す未来とは?

こんにちは、Linc代表の仲です!

この度は元・Lincインターン生で現在新社会人としてバリバリ活躍中のテリーちゃんこと李 泰炅さんによる、今年9月より新しくLincの取締役CSO(Chief Strategy Officer)に就任した娄 飛(ロウ・フェ)さんに対するインタビューをお届けします!

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留学生時代からLincに来るまで

__日本留学のキッカケについて教えてください。

娄さん: 地元・瀋陽の有名中学を受験したとき、「学校の配属で、1つ特別な科目を追加で勉強する」という決まりがあって、たまたま日本語クラスに配属されたんです。中高一貫校だったのでそのクラスは6年間続いて、最後に流れ的に日本留学が決まりました。

__ご自分で選んだわけではないんですね。嫌だなって思わなかったんですか?

娄さん:そういうものだって受け入れていました(笑)日本だと個人の「やりたい!」で進路が決まっていくことが多いですけど、中国だとわりと上から決められることが多いですし。

__その後、東京大学に進学されていますよね。留学生として日本に来て、印象的だったことはありますか?

娄さん:20年くらい前なので、あまり多くは覚えていなくて……(苦笑)。でも、自販機でコカ・コーラの缶を買って飲んで、美味しさに感動したことはよく覚えています。中国だと一部のレストランでしか買えなかったうえに、値段も日本のものより高かったんです。あとは雑誌の装丁の綺麗さとか。全般的に、技術力の高さを感じました。


__なるほど。時系列的に少し飛んでしまうんですけれども、大学院ご卒業後、マッキンゼーに就職したのはなぜですか?

娄さん:マッキンゼーは、大学の先輩のすすめで「とりあえず」という感じで受けたんですけど、面接の場で会った人が面白かったんです。「学生を俺たちが選んでやる」っていう偉そうな姿勢ではなく、対等な人間同士で会話できた感じでした。

マッキンゼーでは7年働きましたね。

__その後、事業会社であるDeNAやMetapsに移られたのはどうしてですか?

娄さん:生活を犠牲にしてまで出世し続けることに疑問を感じたからです。あと、もっとビジネスの根幹から関わってみたくて。

DeNAは、大学の後輩が声をかけてくれたのがきっかけです。彼は別のコンサル会社にいて、DeNAを担当していて。「DeNA上海オフィスで働く人を探している」とのことで、ぴったりだと思い転職し、モバゲープラットフォームの中華圏における立ち上げ・推進をやりました。

そのあとMetapsに移ったのは、自分の奥さんと子どもを東京に残してきたのが気がかりだったからです。ここも知り合い経由で「中華圏を任せられる人を探している」と聞いて、話を聞きにいって、合うなと思ってジョインしました。

__次のステージを常に追い求めて能動的に動くタイプ、というわけではないんですね。

娄さん:違います。すべて人の縁と天に任せた結果ですね。中学校進学時に日本語クラスに配属されたときから、変わらぬスタンスでいます(笑)


__Lincに来たキッカケはなんだったんですか?

娄さん:CEO仲さんとFBでつながっていて、今年の5月に事業について相談を受けたのがきっかけです。

話を聞くまでLincについて詳しくは知らなかったんですが、状況を聞いているうちに、「なにか手伝えることがあるかも」という気持ちになりまして。

ミッションとビジョンにも賛同できて、この3年間考えていたことにつながるなと思えましたし。

__どんなことをお考えだったんですか?

娄さん:在日外国人のためになること、例えばコミュニティ形成に関わる事業がしたいなと。

Lincでなら、早いスピードでそれらが実現できそうだなと思ったので、ジョインしました。

Lincで働いていて

__CSOとしてどんな業務を担当していますか?

娄さん:今は業務領域の明確化、採用、業務全般の推進及び体制と評価体制の構築、そして新規事業である新卒採用を見据えた優秀なインバウンド・タレントと企業をマッチングさせるLinc Internの立ち上げ全般を担当しています。

__Lincで働いていて面白いところは?

娄さん:難問を少しずつ解決している充実感と、メンバーが理念に賛同して一緒に頑張っている一体感ですね。加えて、日本社会で注目されている「インバウンド・タレント」というトピックのど真ん中にいる責任感と、周りからの期待を感じられるところもやりがいがあります。

__Lincで働いていて大変なところは?

娄さん:個人的には「しんどい・辛い」という感じはないです。課題があっても、「それをどうしたら乗り越えられるか」というところに意識をフォーカスさせるので、大変さに飲み込まれることはないですね。


__どんな人と一緒に働きたいですか?

娄さん:「在日外国人の環境を良くしていくことで、日本社会にも良い影響を与える」というところに共感してくれる、真面目な人に来てほしいですね。尖ったエリートである必要はありません。

このポジションの人を特に採用したいというのもないです。縁さえあれば、どんな業務をお任せするか一緒に考えていきたいです。

__応募者の方のスキルや経験してきた職種をみないわけではないけど、それよりはポテンシャルや人柄をみるかんじでしょうか?

娄さん: そうですね。その人の良いところを見て、「その良さを引き出せる役割を提供できそうか」、という観点でみています。

未経験でも学んでいこうという意思さえあれば、半年以内で「プロ」になると思うんです。

そもそも、Lincがやろうとしている在日外国人向けの事業って、前例がないものが多いですから。ゼロイチをつくる際に、既存業界での過去の実績ばかり誇られてもしょうがないです。

ユーザーが本当に求めているものが何か、真摯に考え続けられるような素質の方が大事です。

娄さんの仕事観

__娄さんの原動力は?

娄さん:「自分だからやる意味がある」と思う気持ちと、「良いものは広めたい」という感覚ですね。

来日して20年以上経って、おかげさまでたくさんのことを経験させていただきました。優しい日本人にも、そうでない日本人にも会って、いろいろなことを感じることができました。そんな自分の経験を資産として、何か意味のあることを、留学生の後輩たちにしてあげたいんですよね。

そして、私自身、日本に来て本当に良かったと思っていて。シンプルに「自分がいいと思ったものを他人にオススメしたい」という思いに従っているだけです。

__今後のビジョンについて教えてください。

娄さん:CEOの仲とも良く将来について語ってますが、狭義的に言えば、10年後には在日外国人の起業を支援できるような体制作りに関わりたいです。お金の面、人材・労務の面、事業内容の面、法律・会計の面など、包括的にサポートできるような体制ですね。広義的に言えば、インバウンド・タレントが、日本での生活に幸せを感じ続けられるよう尽力していきたいです。

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輝かしく見える経歴も「すべて人の縁と天に任せた結果」と語っていた娄さん。

”Cool Head,but Warm Heart.”を体現するかのようなその姿勢が、相応しい時に相応しい場所へ導かれる理由なのかなぁと思ったりしました。

Lincでは、娄さんと一緒に働きたい人を募集しています。

気軽に遊びにきてくださいね。お待ちしてます!

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