【代表取材②】高還元 SES のパイオニアから、マイクロ上場による投資型 SES へ。リベロエンジニアが拡張するエンジニアの “自由” とは?
Introduction
第1弾インタビューでは “リベロエンジニアが考える自由” を深ぼり、「エンジニアをもっと自由に。」をどのように体現しているのか聞かせていただきました。
【代表取材①】会社はOS。そしてポートフォリオはエンジニアの自由!?「エンジニアをもっと自由に。」を掲げる高還元SESのパイオニア、リベロエンジニアの型破りな経営に迫る
第2弾となる今回は、“リベロエンジニアが拡張する自由” をテーマに、リベロエンジニアの今後の取り組みをお聞かせいただきます。
長期的な視点で高還元 SES → マイクロ上場による投資型 SES へと進化を標榜する金子社長。マイクロ上場や投資型 SES とは何か?なぜ、投資型 SES が「エンジニアをもっと自由に。」につながるのか。なぜエンジニアの未来をつくることにこだわるのか、詳しくお伺いしました。
長く働くことにインセンティブが働かない SES 業界。
リベロエンジニアから、それを変えたい。
-中長期的にリベロエンジニアはマイクロ上場により投資型 SES を目指していくとお伺いしました。
まずマイクロ上場とは何でしょうか?
マイクロ上場とは、自己資金やデッドファイナンスのみで資本政策し、主だった投資家やベンチャーキャピタルを入れずに、自分たちで自由にカスタマイズできる形で上場することです。そうすれば譲渡制限付株式やストックオプションを付与したリベロエンジニア社員は、会社が上場した後に権利を行使して株式を取得し、資産形成が出来ます。この一連の仕組みでリベロエンジニアメンバーに利益を還元することを「マイクロ上場による、投資型 SES」と考えています。
-なぜマイクロ上場するのですか?
端的にいえば「エンジニアの働き方には将来がない」と感じたからです。
そして、これは事業会社・大手ベンダーに所属する10〜20%のエンジニアではなく、残りの約80%、SES 業界に身を置くエンジニアの働き方を指しています。
-SES 業界に身を置くエンジニアの働き方に将来性がない。
そう思われるのはなぜですか?
SES 業界に身を置く以上、エンジニアはどこまで行ってもクライアントワークしかできないからです。どういうことかというと、SES 業界はビジネスモデル的に、エンジニアがクライアントワークを頑張っても、会社の利益が一気に10倍になることはなく、つまり結局はエンジニアの給与も一気に増えることはないんです。
一方で、もしエンジニアが給与を増やしたいならば “役職に就く” という選択肢もあります。しかし、多くのエンジニアはそういった話が嫌だったり、職人として技術力を高めていきたかったりしてエンジニアという職業を選択しているんですよね。だから、エンジニアが SES 業界で給与を上げたければ、結局、避けてきた道に戻らざるを得ない状態になってしまいます。
あらゆる面でエンジニアに “自由” がない状態なんです。
-いまの SES 業界の構造上、長く働いてもエンジニアの給与は増えず、給与を増やしたければやりたくないことをしなければならないんですね。
そうなんです。
僕自身も30代半ばまでエンジニアとして働いていましたが、給与がなかなか上がらないない中、いつまで走り続けなければいけないのか?という疑問や不安もありましたし....
年齢とともにだんだんと会社から扱われづらい存在になっていく中、レガシー言語で書かれた“いにしえのシステム” しか経験がなくて、それでもなんとかそこにぶら下がるネガティブな生き残り戦略を取らざるをえないエンジニアにはなりたくなくて、そうならないように自分自身が価値を発揮し続けるためには、よっぽど実力をつけなければならないプレッシャーを常に抱えていました。
この根底にあるのは、SES 業界のエンジニアは、長く働くことにインセンティブが働かないという課題です。
だからリベロエンジニアが投資型 SES になることによりこの課題を解決し、SES 業界のエンジニアの未来を作りたいと思ったんですよね。それがリベロエンジニアの掲げる「エンジニアをもっと自由に。」の実現にもつながります。
-ということは、マイクロ上場による投資型 SES への進化の目的は長く続けることでエンジニアにインセンティブを享受してもらえる仕組みを作ったり、それぞれのエンジニアが考える “自由” を手に入れてもらうことなんですね。
事業を増やす / 子会社化する / マイクロ上場する
リベロエンジニアが拡張するエンジニアの “自由” とは。
-どのように長く続けるエンジニアにインセンティブを享受してもらえる仕組みを作っていくのでしょうか?
まず第1弾のインタビューでお話したように、リベロエンジニアは社員とフリーランスの間の第3の働き方 “LIBERO (リベロ) ” を実現し、会社という OS や会社が提供するアプリをアップデートし続けることにより、自由にそのポートフォリオをエンジニアに作ってもらえるような会社運営をしてきました。
これを継続しつつ、今後は3つのフェーズでエンジニアの “自由” を拡張していきたいと考えています。それがこちらです。
-“自由” を拡張するために、図右側の ①〜③ のフェーズを考えられているんですね。
まず ① 事業数を増やす=エンジニアの選択肢を増やすというのはどのようなことなのでしょうか?
当社も SES なので、例に漏れずエンジニアはクライアントワークが基本です。しかし、最近では徐々に自社案件=社内での受託開発もお願いしていっています。今後はさらにそこから派生して、
● マーケティング(SNS 運用など)
● Web 制作
● ハイエンドのコンサルティング/SI
● 人材エージェント
などの事業にも着手していく予定です。
これらを事業化することにより、リベロエンジニアに所属するエンジニアにクライアントワーク以外の選択肢を増やすことになるんです。
-それはエンジニアにとってのメリットが大きそうですね!
そうですね。社外で副業するより、社内副業=自社内で手を挙げて、このコミュニティやネットワークを活用した方がリスクマネジメントの観点でも、チーム体制構築の観点でもメリットが大きいと思います。
-①事業数を増やす次のフェーズは ②子会社化 =さらにエンジニアの稼ぎを増やすとのことですが、どのような意図があるのでしょうか?
マーケティング、Web 制作、コンサルティング、エージェント etc
これらの領域を全て子会社化すると、取りこぼしなくさまざまなクライアントのニーズに応えられるようになります。例えば、コンサルティングを事業とする子会社の案件で、開発やマーケティングのニーズが生まれる可能性もありますよね。そしたら、リベロエンジニアホールディングスの別の子会社で対応すればいいじゃないですか。結果としてホールディングス全体としての売上を上げやすくなり、一層エンジニアの稼ぎを増やすことに繋げられると考えています。
-そうして「エンジニアの働き方に将来がない」原因となっている SES の構造的課題からの脱却ができるわけですね。
では最終段階の③マイクロ上場について教えてください。なぜ上場を目指すのですか?
エンジニアにイグジット*してもらうためです。
リベロエンジニアでは、①〜③ のフェーズ全てを実現して、エンジニアが資産を形成できる状態を「投資型 SES」と呼んでいます。
*「イグジット」とは
企業の創業者や経営者、出資者が保有する株式を売却し、投資した資金を回収すること
僕自身がエンジニアとして働いていたときに感じていたのは、会社に貢献してちょっと昇格して給与が上がるだけの、そんなちっぽけな人生でいいのか!?頑張るわりにあまりにインセンティブが低すぎる!ということ。先にも述べたことですが、やはりいまの SES 業界のエンジニアの働き方は、長く働くインセンティブが少なすぎるんです。
だから、リベロエンジニアで働くメンバーには、当社が上場した暁にはきちんとインセンティブを分配して、資産にしてほしいんです。
-つまり、リベロエンジニアにとって上場はゴールではなく、エンジニアへのインセンティブ分配のための手段ということですよね。
おっしゃる通りです。
ここまでの話をまとめると、リベロエンジニアが今後取り組んでいきたいことは、事業数を増やし、子会社化すること。これは、エンジニアの選択肢を増やし、エンジニアの稼ぎを増やすことなんです。
でも、これだけではリベロエンジニアが掲げる「エンジニアをもっと自由に。」を実現するためには足りません。
だからこそ、事業を育て、ファイナンスなどで資金投入し、マイクロ上場してエンジニアにイグジットしてもらい、この投資型 SES の仕組みを使ってそれぞれの資産を増やしてもらいたいんです。
この流れは僕を中心に進めますが、結局いろんな人から助けてもらって初めて成り立ちます。だから、この話に興味を持ってくれたメンバー含め、みんなで取り組みたいです。そのために、現在、エンジニアの採用に力を入れています。
-壮大な計画で「エンジニアをもっと自由に。」を描いている金子さんのお話にワクワクしてきました!
ちなみにどれくらいのスケジュール感で3つのフェーズを考えていますか?
取り急ぎ、受託開発・マーケティング・コンサルティング・エージェント、これらの4領域はこの2〜3年のうちに全て揃えて、ホールディングス化。
5〜7年でマイクロ上場にチャレンジする予定です。
-かなりスピード感がありますね。
僕は現在43歳なのですが、40代のうちにこれを形にします。
この一連のフレームワークができれば、半永久的に「エンジニアをもっと自由に。」を実現できるフェアな仕組み、エンジニア各々がリベロエンジニアというコミュニティ、プラットフォームを使って自己実現や安定した収益を実現を実現できる世界を作れると信じて取り組んでいます。
-最後に、リベロエンジニアに興味を持ってくれているエンジニアへメッセージをお願いします。
ここまでお話したリベロエンジニアの考えを聞いていただければ、当社が他の SES 企業とは大きく異なる考えを持った企業であることはご理解いただけたかと思います。これからは、本格的に「エンジニアをもっと自由に。」の実現に向けて、エンジニアの “自由” を拡張していくフェーズになります。
こんな私たちに興味を持ち、一緒に「エンジニアをもっと自由に。」を実現してくれる個性的なファーストペンギンのエンジニアは、すぐにでもお話ししましょう。私 金子が、直接面談いたします。
カジュアル面談はこちらから⇨ https://libero-en.jp/btoc/casual/
文/宮澤 沙織、カメラマン/岩切 等、クオリティチェック/田代 彩乃
取材企画・協力/世界線株式会社