第4クオーター、試合終了まで残り7秒。点差は3点。追い上げを図るが、間に合うのか!?
一昨日の1月17日、有明コロシアムで行われたBリーグ、サンロッカーズ渋谷vs川崎ブレイブサンダース戦で、その事件が起きました。
2024年1月17日、お招きをいただきまして、LEGIKAスタッフと、トキワ荘プロジェクト関係のマンガ家の皆さんでサンロッカーズ渋谷の試合を観戦することになりました。
川崎ブレイブサンダースはBリーグの有力チームで、メンバー強化を図るサンロッカーズ渋谷がこれに挑む形です。
サンロッカーズ渋谷にとって、有明コロシアムでの開催は初です。規模の大きなアリーナで多くの来場者が集まる一戦となりました。
Bリーグ初観戦というメンバーも多く、大量に出店しているキッチンカーにまずは大興奮です。
コの字にびっしり駐車された多くのキッチンカーを擁する試合でしたが、実はこれでも行列が途切れず、試合前に買うのが難しかったほどです。それだけ多くの来場者が押し寄せた一戦というわけですね。
多くのスタッフは業務を早く切り上げ、バスケバスケと大盛り上がりです。
家族連れで参戦しているスタッフもいて、試合前から一同お祭りムードです。
漫画家の中には、スポーツイベントを観戦するのがそもそも初めてという方もいて、自分が楽しめるのかと最初は不安に思っている様子でした。
ところが……
開始前からショーアップされた会場の様子に多くのメンバーは釘付けです。
会場で販売しているペンライトと連動して会場全体が光り輝きます。バスケットボールの試合に来たことを忘れさせるほどですね。
ティップオフ! 試合開始です!
迫力のあるプロ選手の動きに圧倒されます。観客の声援にサンロッカーズ渋谷も押せ押せムードです。
昨年、FIBAワールドカップをご覧になった方もいるのではないでしょうか。
カーボベルデ戦の勝利で、オリンピック出場を勝ち取ったあの一戦は話題になりました。
中でもホーキンソン選手の活躍が素晴らしかったです。ホーキンソン選手はサンロッカーズ渋谷に所属しており、個人的にもこの試合で絶対見たいと思っていた選手です。
応援タオルも買っちゃいました!
迫力ある攻防戦もあれば……
そして意外と棒立ちみたいになってしまう不思議な瞬間もありますね。
ファミリーで見ていても楽しいです。
そして、サンロッカーズ渋谷リードでハーフタイムに突入。
ダンスのプロリーグ「D.LEAGUE」に参加するダンスグループがパフォーマンスを披露し、こちらもメチャクチャ見応えがあります!
川崎に勝てるかな……と思っていたら、そう甘くなかった。
3Q サンロッカーズ渋谷 12 ー 川崎ブレイブサンダース 30
うわー。立て続けに点が入っていきます。川崎の猛攻に流れが悪くなります。必死の応援も虚しく、これは厳しいという雰囲気が会場に流れます。
しかし、さすがはプロ。ここで踏みとどまり、徐々に逆襲がはじまります。4Qにかけてジワジワと追いかける展開がはじまり、点差が縮まっていきます。
会場の乾いた空気感が変わり、1点ごとに応援の声が大きくなります。
3ポイントシュートが入れば、背中が見えるのでは……? というところでズバッと決まり、大声援が会場を包みます。
当日はセガサミーデーということで多くのゲストの方が来場していました。
最初はどうやって応援するのかもよく分からない方が多かったのですが、応援の仕方がどんどん上手くなり、大きな声と拍手で選手を後押しします。
LEGIKAのスタッフも夢中になって試合を応援します。
しかし、時間が無い。
4Q最後、もう1分を切っています。
猛攻によって差はあとわずかですが、もう秒しか残っていません。
3点差!
残りは7秒!
そこで事件が起きます。
アンソニー・クレモンズ選手は当然3ポイントを狙います。
今季成功率は39.0%。どうか!?
川崎・長谷川技選手にわずかにディフェンスされ、シュートの軌道が変わります。
ゴールに届かず、手前に落ちてきます。
真下に構えていたのはライアン・ケリー選手。
川崎の3選手がわずかに離れ、エアポケットのようなところにボールが落ちてきます。
ただディフェンス側はわずかに重心が外側に振られ、内側に切り返すのにワンテンポの遅れが起きています。
ここでゴール前で受け取れば、楽に点を入れられるところです。
ただし、今このタイミングで必要な点数は3点です。
川崎の選手が俊敏な動きで近寄りますが、後から見れば、これが致命傷となりました。
ボードには残り5.2秒と表示されています。
時間があれば、ここで楽に1点差まで詰め寄ることができますが、取る策は一つ……。
3ポイントシュートです。
ライアン・ケリー選手は、すぐに外を確認し、間隙を発見します。
ボールに川崎の3選手が殺到したことで、逆に3ポイントライン付近がガラ空きになっています。
残り3.7秒。
3ポイントを狙う絶好の場所で待ち構えていたのがアキ・チェンバース選手です。川崎のスーパースター・篠山竜青選手(7番)と被らない位置に、微妙に移動しています。
すかさずパス。
パスを防げません!
ボールはアキ・チェンバース選手へ!
残り3.3秒。
川崎・藤井祐眞選手が駆け寄ります!
アキがシュート!
藤井選手防げず!
ボールは絶好の軌道を描きます。
残り2.3秒。ゴールを外すとやや難しい時間です。
残り1.3秒。ボールは中心をめがけて飛び込んできます!
この軌道は……!!!
3ポイント!!!!
入った!!!!!
同点!!!!!!
公式では残り0.9秒というタイミングで3ポイントが決まり、同点に追いつきました!!!
あまりのドラマティックな展開に観客も全員手を挙げて、大喜びです!
有明コロシアム全体が揺れ、どこも「おおおーーーー」という声にならない声があふれています。
招待客も古株のファンかのように喜んでいます。
新たなサンロッカーズファンが生まれ、一体となった瞬間です。
負けるのかどうか、というあの瞬間で、最後に声援が後押ししたのは間違いありません。
会場が一体となった同点劇でした。
そして、オーバータイムでは、この勢いを維持したサンロッカーズ渋谷がリード。
最後は意地で食い下がる川崎ブレイブサンダースを、今度は1点差で振り切りました!!
この結果、ホーム戦10連勝!
平日の水曜夜ながら、クラブ史上最多入場者数を大幅に更新する9,668人を記録!(主管試合のBリーグ記録で3位)
B1リーグ通算入場者数50万人を達成!
チームとリーグの歴史に残る一夜となりました。
参加したマンガ家の皆さんからは、次は個人でも観戦に行きたいという声や、敷居の高いイメージが払拭されてもっと気軽に来ていいんだと分かったという声、観客の反応や相手チームとの関係などの生で見たものを作品に生かしたいという声などが聞かれました。
遠いハウスからの参加も多かったのですが、皆さん大大大大満足といった感じでしたね。
スタッフの中にはBリーグのファンもいて、絶対見に行くと鼻息の荒いスタッフもいたのですが、複数人(複数家族)での参加となり、みんなで盛り上がるという普段味わえない体験ができて大満足だったの声がありました。
私自身もそうですが、早くも次に行く試合を計画している方もおり、LEGIKAではサンロッカーズ渋谷の応援が一つのブームになりそうですね!
LEGIKAは、マンガ家とも新しい関係を築き、一体となって素晴らしい作品をつくっていこうと考えています。インターン生と正スタッフを募集しています。ぜひ応募内容をご覧ください!
※インターン生でも色々なイベントにご招待します!