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ベンチャーキャピタル WiL社・難波氏が語る、LegalForce急成長の原動力と今後の期待

現在、累計調達額が約45億円となったLegalForce。World Innovation Lab(以下、WiL)は2020年2月にシリーズBのリード投資家として初めての出資以来、2021年2月のシリーズCにもリード投資家として参画し、重要なパートナーとなっています。そんなWiLの難波俊充氏に、ベンチャーキャピタル(以下、VC)から見たリーガルテック市場の可能性、そしてLegalForceの特徴や今後の期待をお話しいただきました。

■World Innovation Lab(WiL)
シリコンバレーと東京に拠点を置くベンチャーキャピタルで大手企業のコーポレートイノベーションも支援する。国内外のテクノロジーベンチャーへ投資し、その成長支援を行う。2020年2月に実施したLegalForceの資金調達シリーズBラウンドより出資。

■パートナー・難波俊充氏
WiL パートナー。2013年よりWiLに参画、日本国内のスタートアップ投資を担当しBtoB/BtoC含めシリーズAから多数支援。前職サイバーエージェントには2003年から2013年まで在籍、広告代理事業、米国支社代表取締役、投資子会社SVPなどを歴任。立命館大学国際関係学部卒。イギリス・ウェールズ育ち。インドネシア・カガジャマダ大学留学、じゃかるた新聞にて記者勤務などを経験。

ーリーガルテック過渡期、強みを活かしたLegalForceのビジネス戦略に共感

まずは、難波さんがLegalForceの存在を知った当時のことについてお聞かせください。

私は2013年にWiLに入社してから7年間で14社ほどの企業をご支援しているのですが、それらの企業と同じような成長可能性がある、次の企業を探していました。2018年~2019年頃にかけて、業界・業種に関係なく特定の職種が利用する「ホリゾンタルSaaS」の中で特にリーガル領域について考え始め、カンファレンスなどに参加し情報を集めている時に出会ったのがLegalForceでした。

当時のリーガルテックは、電子締結を扱う企業がいくつか出てきている一方で、それ以外は正しく黎明期だったと思います。契約書レビューについては、コンセプトが立ち上がって精度どうなるか…というくらいのタイミング。あとは契約書管理をやっている会社が少しずつ出はじめた時期でした。

数多くのベンチャー企業がある中で、最終的になぜLegalForceへの出資を決めていただけたのでしょうか?

様々なリーガルテック企業の話を聞いている中で「他のリーガルテック企業は面が広い。一方、LegalForceが取り組んでいる契約書レビューはとにかく深そう」と感じており、その両方を兼ね備えたサービスが出てきたら非常に強いなと思っていたのが本音でした。

LegalForceにそのことを話したところ、「契約書レビューというものは技術的に参入障壁が高いため、ここでまずは圧倒的な競合優位性をつくる、そして、そこから契約書の管理や他の領域に広げていく」という方針を説明されました。この方針が、非常に腹落ちしたというか。このあたりの方向性や戦略に共感をしたことが、出資を決めた理由のひとつです。

設立当初から自社の強みを理解した上で、そこに留まることなく事業をひろげていくというところに可能性を感じ、最終的にはシリーズBでご支援させていただくことになりました。

実はシリーズAのときには諸事情により出資を見送ったのですが、今はその時の判断を非常に後悔しています。

ー他社が数年かけてやることを1年半で実現。LegalForceの成長の原動力は、「決めたらやる」の徹底

出資していただいてから、LegalForceに対する印象に変化はありましたか?

代表の角田さんは良い意味でギャップがありました。普段お話ししている時は非常にマイルドな方なのですが、非常に高い目線感や視座を持っています。もともと芯の強い人だとは思っていましたが、本当に決めたらやりきる人でコミットメントの強さに驚きました。この視座の高さとコミットメントこそが、LegalForceの成長の大きな原動力になっていると感じます。
このあたりは、パートナーとして中に入らなければ気付くことができなかった点ですね。


LegalForceの成長の原動力についてもう少しお聞かせいただきたいです!

LegalForceは圧倒的な成長曲線を描いています。他の会社が数年かけてやることを1年半でやっている状態です。投資直後は、こちらが心配になるくらいの強気な事業計画だったので、COOの川戸さんに「本当に大丈夫ですか?」と思わず聞いてしまったくらいです(笑)

でも、実際にそれができてしまった。この決めたからには絶対にやりきる力というのが、LegalForceの強さであり特徴ではないでしょうか。

角田さんや川戸さんだけでなく、LegalForceの経営陣やマネージャークラスの皆さんは、この力を持っている人が多いです。そういったメンバーがチームを引っ張ることで、会社全体として、常勝チームとしての組織文化(ウィニングカルチャー)が醸成されている感じがありますね。

もちろん、プロダクトの強さもあります。創業当初から、大企業が使える最高峰のレベルのものをつくるという強い信念を持って、そこをぶらすことなく挑戦し続けていました。だからこそ、現在これだけ順調に導入社数が増えているのだと思います。

ーミッションの達成向けて、コミュニケーションがより重要になってくる

難波さんから見て、LegalForceにはどのような人が合うと思われますか?

LegalForceは急成長フェーズにあるので、過去の経験にとらわれず自分自身と組織を変えていける柔軟性がある人、そして変化の多い状況を楽しめる人だと思います。これを読んでくださっている皆さんが想像する以上にスピード感のある会社ですので、だからこそ、よりコミュニケーションが大事になってくると思います。その中で、相手に説明をする/ディスカッションをするということを厭わない人、そしてチームで動けるというのが重要になってくるのではないでしょうか。

また、社内から学ぶだけでなく、マーケットから情報を取りに行けるかどうかというのも重要だと考えています。

最後に、LegalForceに対する今後の期待やメッセージをお願いします!

LegalForceは、経営陣はもちろんのこと、社員のみなさんが本気でミッションの達成を目指してる会社です。そして、目標は大きく持ちつつも、そこまでの道筋もしっかりと考えられており、LegalForceの今後に期待・応援する人たちは増えていると思います。

「LegalForce」というメインのプロダクトはもちろんですが、第2のプロダクトである「LegalForceキャビネ」や第3・第4のアイデアも含めて、今後プロダクトがどのような形になっていくのか非常に気になるところです。今後さらに成長していくであろうLegalForceを楽しみにしています!

ありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします。
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