1
/
5

「自分の大切にしたいことを素直に受け止めて、自分の進む道を探す」〜人事からカスタマーサクセスへと広がるちりさんのキャリア〜

※本記事はLAPRAS BACKBONEからの転載記事です※

LAPRASメンバーのこれまでたどってきた道のりから、キャリア作りに役立つ情報を提供する「LAPRAS BACKBONE」。今回は人事を経て現在LAPRASでカスタマーサクセスを担当する、ちりさんにお話をお伺いしました。

営業、人事、カスタマーサクセスと色々な角度から採用に携わってきたちりさんのお話が、ご自身のキャリア作りに悩んでいる人事担当者の方の参考になると幸いです。

LAPRASでカスタマーサクセスをしている、ちりと申します。 スカウト型採用サービスのLAPRAS SCOUTを利用する企業の担当者様に向けて、採用成功に向けたサポートを行っています。

LAPRAS SCOUT | 優秀なITエンジニアを採用する日本初のAIヘッドハンティングサービス
貴社の魅力を伝えることで、応募が集まる 求人情報をLAPRASユーザーに公開し、応募を集めることができます。さらに、この機能で公開された求人はレコメンドエンジンMatching Intelligenceを通じて、適切な候補者へレコメンドされます。 Matching Intelligenceによるレコメンドで貴社に適した候補者が自然と集まる
https://scout.lapras.com/

働くことに没頭した学生時代

学生時代は、ほぼ毎日8:00〜22:00までシフトで埋めたいような、暇さえあれば働く学生でした。スーパーでのレジ打ちやガソリンスタンドなど、業種は様々でしたが、プレイヤースキル的な所を追求するのが好きな性格もあり、それぞれの環境で長い期間働いていました。

お金を得るために働きたかったという訳ではなく、物心ついたときから働くこと自体に強い憧れがありました。「高校生になったらすぐに働きたい」という思いで小〜中学生時代は過ごしていたと記憶しています。

働くことへの憧れは、父親の影響が大きかったです。父は日本と海外を行き来しながら働いていたのですが、たまに一緒に遊べる休みの日でも仕事の相談の電話がかかってきて、その電話に英語で対応している様子が印象的でよく覚えています。その姿を見て「父のように社会でを求められる人ってカッコイイな」「私も早く働いてみたい」という思いが幼少期から漠然とありました。

実際に高校生になり働き始めると、自分で試行錯誤したりことや工夫したことが、お客さんに喜んでもらえて成果にも繋がるというループが嬉しくて、働くことに没頭するようになりました。

休憩時間や勤務終わりの時間にも、同僚の方と「もっとこうすると良くなるのでは?」といった仕事談義をするのが堪らなく楽しくて、働くことがイコール息抜きになっていたとも言えるほど、やりがいを感じていました。自分の働きが誰かの役に立ち、求められているという実感が楽しくて、ひたすら仕事に全力を投入していた学生生活でした。

自分の働く喜びの原体験もこの頃の経験が大きく影響していると思います。

ベンチャー企業での挑戦に惹かれ、Web系人材ベンチャーの法人営業へ

「働きたい」という強い思いは幼少期からあったものの、一方で、どの仕事環境でも楽しんで働けていたという経験が邪魔をして、就職活動の自己分析や志望企業選びには苦労しました。「どういった働き方がしたいのか」「どういう業界で何をしたいのか」といった具体的なビジョンが中々固まらず、結果として、バイト先のスーパーでの接点から食品メーカーに興味を持って選考を受けることになります。しかし、最終選考前後でお見送りとなるケースが立て続けに有り「自分の行動特性は志望している企業ではミスマッチなのかもしれない」と考えるようになりました。

そこで「思い切って全く違う業界を知ろう」と思い、ベンチャー交流会に参加してみることにしました。そこで出会ったITベンチャー企業には、成長市場で自社の存在を確立していくという企業フェーズの面白さや、そのフェーズで即戦力として求められる裁量の大きさといった、今までに感じたことのない壮大な魅力が溢れていました。自分の性格や経験と合っていたのだと思います。

結果として、最短コースで経験値をためて社会で提供できる価値を高めたい、という思いでWeb系の人材ベンチャーへ入社を決めました。「急成長市場で変化が早い(ついていけないと揉まれる)」「人と対面する機会が多く、瞬間的な関係深耕能力が求められる」「組織として、挑戦・抜擢機会が多い」という観点での決定でした。

新卒で入社したその会社では、SES(システムエンジニアリングサービス)事業の法人営業を担当しました。具体的には、業務委託での開発案件に参画したいフリーランスエンジニアの方とWeb系企業をマッチングし、参画に繋げるというミッションなのですが、IT・Web業界の知識をインプットするという点で、最初はIT用語に慣れるところから苦労しました。

幸運なことに、エンジニア領域の人材営業ゆえの恩恵でもありますが、エンジニアさんの面談に同行して、エンジニアさんと企業とで行われる質疑応答を間近で聞ける環境がありました。エンジニアリングの深い知識を最短で吸収できる最高の機会だったと思います。

(インプットのモチベーションは何だったのか?という質問に対して)

エンジニアの採用担当やエンジニアの方は、当然エンジニア領域の第一線にいるので、その方々に自分が信頼され頼っていただくためには同じ目線で会話できるということが最低限必要なラインだと思っています。そのために知らない用語や知識は可能な限りなくすべきですし、+αの価値ある情報提供ができるように、という思いで社内外で得られる情報に広くアンテナを張っていました。

「自分の介在価値とは何か」ということは、学生の頃からずっと無意識に考えていたように思います。人材業界においては特に強く思う機会が多かったです。自分が仲介しなくても、企業と候補者の方が直接接点を持つこともできる中で、「自分がそこに介在することで生まれる価値とは」を自問し、行動に表すように意識していました。これは今でも社外に向けても、社内に向けても、仕事をする上での信念として自分の根幹にあります。

人事へのキャリアチェンジ

1社目の新卒3年目の頃、結婚をきっかけに東京から徳島に移住することになりました。その際に徳島からのリモートワークの選択肢を会社から打診していただき、2015年当時ではまだ珍しかったフルリモートワークに切り替えて、徳島から勤務を継続していました。

徳島からのリモート勤務で働き続けられる環境は本当に有り難かったのですが、一方で、少しずつ欲が出てくるようになります。自分だけがフルリモートで他の社員は全員出社という環境だったので、オンライン特有の情報の取りづらさや、社内を巻き込んで業務を推し進める難しさを年々感じるようになっていきました。

2人目の子育てが落ち着いてきたタイミングで、時短勤務からフルタイムに切り替えつつ、徳島からでも自分の労働価値をもっと高めて第一線で働きたいという思いが膨らみ、転職活動をはじめることになります。

2社目の企業はB向けSaaSの会社だったのですが、全社員がフルリモート勤務の会社だったため、リモートでも事業のコアに携われるという点と、徳島に居ることも武器にできる地方創生系の事業という点が入社の決め手でした

また、職種も「営業」から「人事」へキャリアチェンジとなります。選考の段階で「営業ではなく、人事に挑戦してみませんか?」と提案いただいたことがきっかけで、1人目人事としてのキャリアを踏み出すことになりました。

初めての人事としてのキャリア

会社の方からの提案をきっかけに、人事へのキャリアチェンジを決断しましたが、未経験の領域へ挑戦することのワクワク感と、それ以上に不安な気持ちもありました。エンジニア採用領域に関わっていたとはいえ企業人事としての経験はなく、更にバックオフィスも自分一人という状況だったので、業務のキャッチアップをしつつ、バックオフィス全域の業務をフルスピードで捌いていく必要がありました。

想像以上に大変な経験でしたが、1人目人事として採用だけに留まらず、組織活性の施策や人事制度の構築の他、労務や総務といった多岐にわたる業務を担当できたのは中々経験できない貴重な機会だったと思っています。

中でも採用領域を中心に手応えを感じることが多く、例えば担当していたカジュアル面談で「ちりさんとの面談をきっかけに選考や入社を決めた」と言ってくださる候補者の方が増えてくると、その声が日々の原動力になっていました。

面談の際には、自社に入社してもらうことで候補者の方が得られるメリットはもちろん、入社後のギャップとなり得そうな部分も、正直にお話してミスマッチが起きないようにという点は心がけていました。

これは1社目での営業の際に意識していた事とも共通する部分なのですが、表面的な入社決定数を追うのではなく、マッチングの精度としては継続率が大事だと考えています。「候補者が、自社に入社することで期待していること」と「自社が、候補者に期待していること」のマッチ度は、その人の行動意欲やパフォーマンスに強く影響するという思いからです。カジュアル面談などのタイミングで「その方が今までどんな事をしてきて、今後は何をしたいと考えているか。それを実現するためにはどのような環境が必要なのか」といった転職活動の軸を聞き、その上で自社としてどのような形で候補者の思いが叶うのかという点を、一人一人丁寧にコミュニケーションをとるように意識していました。

カスタマーサクセスという新しいチャレンジ

1人目人事としての挑戦は、吸収出来ることも多くやりがいもあったのですが、ビジネスサイドとバックオフィスのどちらの業務も経験した上で、自分の中に「ビジネスサイドに戻って顧客接点を持って事業に貢献したい」という気持ちが芽生え、転職を検討するようになります。

引き続き「徳島からのフルリモート」という制約があることに加え、これまでの2社でリモートを経験した背景から、「フルリモートでどのように社員が関わり事業を推し進めているか」という点は最も重要視しました。最近はフルリモートで働ける企業は増えてきたとはいえ、まだまだメジャーではありません。また、リモートワークでどのように事業を進めているかは実際にお話してみないと分からないこともあり、結果として多くの会社にカジュアル面談で直接お話を伺いました。

その中にLAPRASもありました。実はLAPRASは前職の際に、リモート下での業務推進やエンジニア採用の参考にしていた企業の内の1社でした。

今回の転職活動の軸もこれまでと大きく変わらず「徳島からでも、母であっても、自分の労働価値を最も高められる環境で第一線で働きたい」という思いでしたが、フルリモート環境下の事業推進力、自分の経験がダイレクトに活きるエンジニア採用領域のカスタマーサクセスというポジション、社内には各道の精鋭の人が集まっているという点で、最もシナジーが生まれる環境ではないかと確信し、LAPRASへの入社に至ったという経緯です。

2社目の人事業務の中では、人事領域の知識や他社の事例を吸収するために本やWebでの情報収集や、他の企業の人事の方と交流を行ってきました。しかし今振り返ると「得られる情報は限られていた」と感じています。

その時の感覚を大事に、LAPRASのカスタマーサクセスでは、顧客の採用担当の方に近い距離で、あらゆる企業に対して採用成功に向けた踏み込んだ支援をしています。そのため、多方面からの新鮮な情報や気づきが多くあり、日々濃密なインプットがあるこの環境が非常に楽しいです。データや事例が豊富にあるため、それらをさらに活用して価値提供できる余地も感じていてワクワクしています。

人事という職種は、社外からの情報収集が難しい一方で「人事」という顔があるからこそ、社内に対して思いを気軽に発信しづらいという場面もあると思います。特に一人人事の方など、「担当領域が自分一人だけ」という状況ではモヤモヤを発散できず、中には孤独感を感じる場面もあるもしれません。私自身過去にそのような場面で自社の採用に伴走してくれるCSの方に支えられたという背景もあり、当時の自分の状況も思い浮かべながら、今LAPRASのカスタマーサクセスとして自分に何ができるか、を考えているような気がします。

「この現状、どうにか改善できないかな? 何か良いやり方がありそうなんだけど…」と思われた際、人事や採用担当の方の信頼できるひとつの相談先として、私たちLAPRASのカスタマーサクセスの存在があると嬉しいなと思っています。

これまでのキャリアで大切にしてきたこと

自分のやりたいこと・大切にしたいことを素直に受け止めて、それを組み合わせて考えた時に、自分の進む道が見えてきたと思っています。
働く環境を変えることはとてもパワーのいることですが、「実現したいけど思うようにできていないことの差分」や「日々感じること」をすくって貯めておくことが、自身のキャリアを育てるための『種』になるのかな、と感じています。

今回の私のLAPRASへの転職で言えば、「ビジネスサイドでこれまでの経験をフルで活かす」×「徳島からのフルリモートで第一線で働く」×「母でも(家庭と両立して)第一線で働く」をすべて叶えたいという思いが大きく影響しています。これらを組み合わせてキャリアを考えた時に、LAPRASでのカスタマーサクセスという仕事にたどり着きました。

LAPRASのカスタマーサクセスとして

これまでの自分の経験から、育った環境やライフステージといった自分ではどうしようもできない制約で選択肢を諦めてしまうということを限りなく無くせるように、世間に寄与したいと思っています。

そのために、まず、LAPRASのカスタマーサクセスとして高いパフォーマンスを出し続けたいです。「地方からのリモートワークでも、子育てと両立しながらでも、しっかりと成果を出せるし、キャリアを築ける」ということを体現して、世の中に示していきたいと考えています。

そのためにもお客様の採用成功に伴走していくのはもちろん、「ちりさん、ちょっと聞いてほしい!」と、更に気軽に声をかけてもらえるような存在として、そこから生まれる切り口からも価値を提供していきたいと思っています。

LAPRAS株式会社では一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

枝松 恵さんにいいねを伝えよう
枝松 恵さんや会社があなたに興味を持つかも