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ひっそりサービスサイトをリニューアルしていました。~Kyashのブランドプロジェクトの話~

※こちらの記事はKyash Blogからの転載となります。

こんにちは、Kyashの広報担当です。皆さん、ご存知でしょうか。10月末日にKyashはサービスサイトをリニューアルしました。本当にひっそりと。


意図的にひっそりしたわけではなくて、気づいたらひっそりになってしまいました。しかしながらここに至るまで本当に山あり谷ありで、現在も道半ばではあるのですが、一旦のマイルストンとして、その道のりをご紹介したいと思います。

Kyashのブランドプロジェクト発足

事の発端は、2018年7月のKyashブランドプロジェクトの発足です。

2017年4月にウォレットアプリ「Kyash」をローンチしてから1年半。6月にはリアルカードの発行と決済金額の2%キャッシュバックを開始したことをきっかけに多くのユーザーにご利用いただき、決済金額は急増しました。

ウォレットアプリ「Kyash」の急成長

スタートアップ企業でサービスを創るうえで、サービスの急成長は醍醐味ではありますが、必ず起こる成長痛と不測の事態への対処からは逃れられません。

Kyashも御多分に洩れず、急成長による不測の事態が発生し、目指す社会を実現させるための事業戦略と、市場とのコミュニケーションを見直す必要性に迫られました。

様々な対応が行われましたが、今回はサービスサイトリニューアルにフォーカスしてご紹介します。その他についてはいつかどこかの別の機会に。

Kyash社内では、ブランドのKyashが社会に提供する価値は何で、Kyashを通じて人々はどうなれるかを想定し、その未来に対してどういう事業ロードマップを描き市場に浸透させていくのか、それをいつまでやるのかを再定義するために、デザイナーの@yabecchiを中心に立ち上がりました。

市場とのコミュニケーションを設計するデザイナー

なぜデザイナーなのか?

Kyashのデザイナーは事業戦略を踏まえてターゲットを明確にし、どう市場とコミュニケーションするか設計し、デザインに反映させる役割を担っています。@yabecchi自身もターゲティングとデザインに課題感を持っていたのでプロジェクトのイニシアチブをとってもらうことになりました。

ウォレットアプリ「Kyash」は、市場が気づいていない潜在的なニーズを顕在化させていくという特性があります。そのため、市場やユーザーの声に耳を傾けるだけでなく、創業者の強力な独自性や価値観が、市場を創造するためのヒントになるのではないかと仮説を立てました。

Kyashの想いを言語化

まず最初に、Kyashの創業背景をもう一度明らかにすることでした。代表取締役の鷹取がなぜ、その価値観をもつに至ったのか、生い立ちまでヒアリングしました。

また、Kyash社内では「テクノロジーとデザインが融合した組織」によって「ライフスタイルに同期する」、「ライフスタイルを彩る」サービスを提供するなど、解釈に幅がある表現が使われていました。それらをもっと身近な言葉に砕いていきました。

Kyashのもう一人のデザイナー@kaoriは、言葉を集めて、出現頻度の高い単語を複数選び出し、頻度に応じた大きさでワードを並べるワードクラウドを作成しました。

それがこちらです。


同時にPinterestで画像を集めて、鷹取とデザイナーと「これはKyashっぽい」「これはKyashっぽくない」と、ディスカッションしながら、形にしていきました。

事業ロードマップを改めて可視化

次に、Kyashの事業ロードマップを改めて目に見える形に表しました。

「Kyash」は2018年3月に”個人間送金アプリ”から”決済アプリ”へと見せ方を変え、今はウォレットアプリとして提供していますが、今後はモバイルバンクを目指し、ユーザーのライフスタイルに応じたサービスを提供すると共に価値移動のインフラを構築していくという道筋を明確にしました。

それから@kaoriは、事業ロードマップを前提にKyashの想いと市場のニーズが接するポイントを探り当てて、サービスサイトにデザインを反映させていくことにしました。

今回リニューアルするサービスサイトのデザインは、今後サービス自体や環境が変化しても、これだけは変化しない「軸」を明確にした上で情緒的な表現と機能的訴求が違和感なく融合したものに落とし込むことを目標にしました。

Kyashの「軸」をデザインで表現

情緒的な表現においては、Kyashブルーにグラデーションを加えて未来感やインスピレーションを表すと同時に、洗練さや信頼、信用のイメージを追求しました。お金を扱っているので、軽さを連想させるものは避けるようにしました。

一方でKyashをご利用くださるユーザー層(ボリュームゾーンは20代)であること、現在のテーマはユーザーにお買い物を楽しんでいただきたいことを念頭に、角のある冷淡な雰囲気にならないよう暖色系も織り交ぜました。

また、システマチックにカチッとしているものではなく、先進的な感覚を与えることを意識して、デザインに動きをつけ、Kyashが唱える「彩りのあるライフスタイル」に繋がるように、丸みのある柔らかい印象を意識しました。

機能面では、Kyashを使ってお買い物をすると2%キャッシュバックされ、よりお買い物を楽しんでいただけるようになること、Visaカードを誰でもすぐに発行でき、決済履歴をスマホで管理できることなどをアピールすることにしました。

ちなみに、この「2%」という文字は鷹取が100回くらい手書きし、その中から採用したものです。

これらの過程を経て、今回のサービスサイトとなりました。

まだまだ道半ばです。ただ、Kyashの軸となるプロダクトの信念、「彩のあるライフスタイル」を視覚的に表現することはできたのではないかと感じています。

引き続き、今後のKyashを楽しみにしていただけると嬉しいです。

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