クラシコムの中で働くメンバーが、どんなことを考え、どう働いているのかをおしゃべりするシリーズ「クラシコムを構成する人々」。第一弾は、コーポレートグループで財務経理を担当する瀬田に声をかけました。
パーソナリティは、瀬田と同期入社の人事担当 筒井です。
前編では、会社を外から監査する側だった瀬田が、事業側に移った経緯を中心におしゃべりしました。後編では、入社後に感じたこと、今後目指す理想の管理系の姿についてお話しします。
ーー瀬田さんは前職は監査法人にいらっしゃいましたよね。
とても安定していて大きな組織から、数十名のベンチャー企業への転職って大きな変化だと思うのですが、そのあたりの不安ってありましたか?(私、人事担当筒井の転職前後の話はこちら)
瀬田
面談時に財務に関する情報は聞ける限り教えてもらっていて、財政状態がめっちゃよかったので、会社としては当面大丈夫だろうと思っていました。
代表の青木さんのこだわりで、決算書がめちゃくちゃシンプルなんですよ。びっくりしました。在庫が異常に少ないとか。
ーー在庫の回転率へのこだわりすごいですよね。
瀬田
在庫率も低いし、売り上げはシステムからすぐに上がってくるし。
すでに仕組み化された信頼できる数字だってことも、監査法人側の目線でいうとグッときたところです。オーナー会社にありがちな、複雑な金融商品や個人か会社のものか分からないような資産もなくて。
僕の好みなのですが、他己資本で多額の投資をしたり、何かの特許が取れたら物凄く成長するかもしれない会社よりも、地に足がついている会社の方が好感を持てるんですよね。
その点、クラシコムは財務的に無理をしないで、業績が安定していたのでいいなって思いました。ただし、会社に入ってからは経営者は常に新しいことを考えていることが分かり、業績が安定し続けるためにはいろんな挑戦が必要なんだなと今は思っています。
▲瀬田さんの仕事の相棒:12桁の電卓。左手ノールックで軽快に電卓を叩く音がときどき私の席まで聞こえてきます。
過度な馴れ合いは本質的ではない?
ーー私が転職するときは、自分なんかがやっていけるかな…という不安に襲われたんですけど、瀬田さんは?
瀬田
僕、全然おしゃれじゃないし、サイトの雰囲気と全然違うから、組織に馴染めるかは不安でした。
ーーオシャレ感ww
瀬田
オシャレは自分の強みから一番遠い所にあるからな・・・仕事は面白そうだ、会社は安定している、給料のダウンには納得、あとはクラシコムの人たちにフィットできるのかが一番の懸念点でした。
ーー入ってみたらどうでしたか?
瀬田
入ってみてわかったのは、無理に合わせてオシャレになるとか、過度に馴れ合うとかは本質的ではないとわかりました。自分はあくまで財務経理担当として仕事をするために来ていて「支払い漏れをしない」とかが重要だから。仕事をきっちりやることが大事。
ーーそりゃそうだ。クラシコムにはいろんなキャラクターの人がいますが、瀬田さんからみた共通点ってありますか?
瀬田
飾らない人が多いと感じます。あとは、みんな挑戦的ですね。そこは自分にはなかなかないところだな。
物事が進んでいても、そもそもそれってやる必要あるのか?という前提から問える人が多いし、一度決めたことを実現するまでのスピードは早いですよね。
ーー確かに、変わること、新しいことへの抵抗感は低いですね。
瀬田
そのチャレンジングなところは憧れるのですが、今までのキャリア上、僕は物事をチェックする立場だったので、クラシコムに対しては、リスク管理的な視点を求められているのかなとも思います。そういうところが、みんなと違って、自分が価値を出せるところだなって。
ーーそれ、本当にその通りです。私も、みんなと同じに染まるのではなく、自分ならどんな価値が出せるかなって考えたいな。
管理系の仕事って、商品を仕入れたり、売り上げが上がったりする訳じゃないから、一般的に地味な仕事じゃないですか。それでもどういう時に、俺やったったぜ、ニヤリってしますか?
瀬田
akerun(オフィスの入退館を管理する鍵システム)の電池をみんなが気付かない内に交換できた時ですかね笑
ーーそれ超わかる!
瀬田
これは青木さんも言っていたことなのですが、自分が何もやらなくていいという状態の時が一番の理想だなと思います。あのおじさんいつも電球替えてるよね、誰?みたいな。
ーー青木さんが電球替えて、瀬田さんは電池替えて笑
瀬田
そうそう。前職だと、自分が担当していた会社について、「あの会社IPOできたんだ、本部の審査ひっかからなかったんだ」とか言われてたとき、「ほれ見たことか」とこっそり一人でドヤってましたね。
ーー柱の影からね。
やろうと思えばいつでもやれるけど、でも敢えてやらない
ーー仕組みをうまくまわしたり、プロセスがスムーズに流れて、何もしなくてよくなった、ということがニヤリポイントなんですね。
そうなんです。今はそれがなかなかできていなくて、自分で手を動かしちゃっているので。
来年の今頃になったら、広告事業の案件ごとの原価も、請求書と納品書の照合も、ちょっとぱちぱちってやれば数値出てきた、とかにしたいんですよね。
それも、クラシコムらしい管理の仕方にしたいんです。
請求書と納品書の数値を見るのがめっちゃ早くなった、あいうえお順に並べるのがめっちゃ早くなった、とかではなく、スマートなやり方をしたいんです。
じゃあ、クラシコムらしいスマートなやり方、サスティナブルなやり方ってなんだろう?これの場合ではどうだろう?というのをしっかり問いたいですね。
ーーコーポレートグループは私たち二人だけだから、Mgrがいなくてレポートラインは直で代表の青木さんですよね。それって面白いことでもありつつ、反面プレッシャーでもあるなって私は感じてたりするんですが、瀬田さんはどうですか?
瀬田
経営に近いことは、もちろんプレッシャーでもあるのですが、入る前に憧れていたことでもあるので。
監査法人にいると、経営陣とほとんど接点がないんですね。なんかよくわからない存在でした。あの人たち何考えてるんだろうって。
今はそれこそ向かい側に座っているし、人となりがよくわかって。意外にYouTube見てるんだ、とか。笑
ーーFacebookもめっちゃ見てますね。
瀬田
そうそう。
クラシコムって、さっきの決算書の話もそうだし、働き方、経営スタイルなど、いろんなところにおいて強いポリシーがあるから、経営者の近くにいてその考えに触れられる、一緒に判断できるというのは、管理系の仕事をするにあたってめっちゃオイシイなって感じてます。
ーー今後チャレンジしたいことありますか?クラシコム後のキャリアとか。
瀬田
クラシコム後のキャリアはまだ全然考えていないですね。まずはここで結果を出したいです。
ーー結果って?
瀬田
一つ目は、先ほど言った、自分が手を煩わさなくてもいいクラシコムらしい管理の仕方を目指したい、ということですね。
二つ目は、管理部門がボトルネックにならない状態にすること。
経営陣が実現したい戦略があった時に、それは管理部門的に実現が難しいですね、って言いたくないんですよね。例えば、上場したいとなったときに、管理体制がしっかりしていないから上場できません、ということにはしたくない。
やろうと思えばできるけど、合理的な別の理由があってやらないでおく、ということができる。新しいことにいろいろチャレンジしているけど、基礎はしっかりしている、という風になるとカッコいいです。
ーーやろうと思えばいつでもやれるカード持ってるけど、でも敢えてやらないって、クラシコムの管理系っぽくて好きですね。
私たちがいなくてもまわるような仕組みを作って、私たちは電球や電池替えましょうかね。
瀬田
そうしましょう。
チームクラシコムとして、新しい管理系部門のあり方に挑戦したい!と感じていただいた方は、ぜひオフィスに遊びにきてくださいね。
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