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【インタビュー】にぎやかさとワクワクを込めたデザインで、クラフト酒を買う体験を届ける

こんにちは。KURAND公式note編集部です。

KURANDでは、「クラフト酒の世界をひらく、日本一にぎわい、愛されるオンライン酒屋。」というビジョンのもと、オンライン酒屋「クランド」を運営しています。

そしてクランドで扱う、小規模生産でつくられた、個性溢れた新しいお酒のジャンルをクラフト酒(しゅ)と定義し、クラフト酒の世界をひらくオンライン酒屋を目指しています。

今回は、クランドのECサイト全体のあらゆるデザインや、デザイン全般のディレクションを担当しているKuramotoさんにお話しいただきました。

プロフィール:Kuramoto
クリエイティブチーム デザイン担当

大学卒業後、イギリスに留学。帰国後に事業会社で勤務した後、KURANDに入社。現在はクリエイティブチームでクランドのECサイト上のデザイン業務や、社内外のデザイン全般のディレクションを担当しています。

クランドの世界観に統一感をもたせるために

ークランドのECサイト上のあらゆるデザインを担当されているとのことですが、具体的にはどういった部分のデザインをされているんですか?

Kuramoto:クランドのECサイトに来ていただいた方が目にするもの全般をデザインしています。具体的にいうと、例えばサイトに来て最初に目に入るTOPのバナー、そのバナーをクリックしたときに遷移する特設ページなどが主な担当分野です。

他にも、お酒をお届けした際に一緒に届くリーフレットや広告のデザインも担当しています。

ーKuramotoさん自身がデザインするだけではなく、ディレクションもされているとのことですが、こちらはどういったことをされているんですか?

Kuramoto:具体的なところですと、お酒と一緒にお届けしている季刊誌の「クランド Magazine」は、一部を外部のデザイナーさんへ外注していることがあります。

そういった社外の方へ依頼するものについては、クランドのトンマナや世界観に統一感をもたせるためにも、どんなデザインにするかをこちらで決めてから依頼したり、上がってきたデザインもしっかりとクランドの世界観にあうかどうか判断してフィードバックをしています。

ーデザインは感覚的な部分やセンスが大きく成果物に影響すると思うのですが、デザインの統一感を持たせるために、ディレクションで意識していることはありますか?

Kuramoto:まずディレクションをするのにあたり、「クランドらしさ」を言語化しました。それにより感覚的な部分やセンスだけに頼らず、「クランドのデザインとしてどうか?」という目線で判断できるようになりました。

他にも、過去のデザイン修正事例を一つにまとめ、それを最初に共有するようにしました。それにより、同じようなフィードバックが大きく減少し、より統一感のあるデザインが集まりやすくなっています。

ーディレクションをする中で苦労したことはありますか?

Kuramoto:できる限りデザインの方向性などは詳細にお伝えするようにしているのですが、どんなに言語化していても人の感覚によっては伝わりにくい部分もあります。

なので、日々ディレクションをしながら伝え方はアップデートしているところです。

クランドらしいデザインとは?

ー先ほどディレクションをするのにあたり、「クランドらしさ」を言語化したとあったのですが、具体的にどのようなものかお話しいただけますか?

Kuramoto:KURANDが掲げる「クラフト酒の世界をひらく、日本一にぎわい、愛されるオンライン酒屋。」というビジョンを表現するために、大きく4つの目指す印象を言語化しています。

まず1つ目は「新しい」酒屋であること。お酒が好きな方はもちろん、日常的にお酒を楽しまない方々にも魅力的な場所となるよう、従来のお酒販売サイトのイメージとは一線を画す新しさを追求しています。お酒を販売しているサイトであると感じないようなデザインを心がけています。

2つ目は活発で楽しそうなこと。クランドには450種類を超える多様なクラフト酒が並んでいます。「好奇心を大切に、お酒との楽しい出会いを提供する店舗」として、ワクワク感を感じさせるデザインを目指しています。クラフト酒との新たな出会いを楽しめる場所として、デザインに楽しさを込めています。

3つ目はマニアックで専門的すぎないこと。クランドのお客さまの中には、普段お酒を飲む機会が少ない方々も多くいらっしゃいます。お酒をライトに楽しむ方々も気軽に立ち寄れるような、親しみやすく親近感を感じさせるデザインを心掛けています。だれでも気軽に立ち寄れる雰囲気を大切にしています。

4つ目は信頼感、挑戦心があること。直感的に手に取りたくなるパッケージデザインや、記憶に残るネーミング。目にした瞬間に心躍るだけではなく、味や品質へのこだわり、技術力、高品質であることが伝わるようなデザインに取り組んでいます。信頼を感じるとともに、同時に新たなクラフト酒の世界への挑戦を感じさせるデザインを追求しています。

デザインへの反響がやりがいに

ー今まで手掛けてきたデザインの中で、特に印象に残っているデザインはありますか?

Kuramoto:最近ですと、クラフトビールのみの酒ガチャ「ビアガチャ」のバナーデザインはとても印象に残っています。実は何度も試行錯誤を繰り返して悩んだのですが、結果とても納得のいくものが出来上がったと感じています。

ー苦労したからこそ印象に残っているんですね。

Kuramoto:それもありますし、あとは社内からの反応だったり。他にもお客さまがSNS上などで「デザイン可愛い」などど発信してくれているのを見たりすると、モチベーションになりますね。

やっぱりお客さまに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいというのが根底にあるので、お客さまからの反応が1番嬉しいです。

ー「ビアガチャ」のバナーはとても悩まれたとのことですが、どういった点で悩まれましたか?

Kuramoto:実はクランドはビール単体の企画ってあまりなくて。どんなイメージにするかという設計から進めました。ビールっぽさはすぐに表現できたのですが、クランドのにぎやかさやワクワク感の表現が難しく、とても悩みました。

「酒ガチャ」というお酒がランダムに届く企画ということもあり、カラフルなクラフトビールのボトルと、カラフルな液色がわかるビールグラスをランダムに配置することで、ワクワク感の演出と個性豊かなお酒が並ぶクランドの売り場のにぎやかさを表現しました。

お酒っぽくなさと、大人っぽさの矛盾

ーここまでクランドらしいデザインについてお話しを聞いてきましたが、逆にクランドらしくないデザインはどんなデザインだと思いますか?

Kuramoto:難しい質問ですね。「らしくない」は言語化したことがないのですが、この「クランドらしいデザイン」を追求していたときに感じたのが、クランドのデザインってすごく矛盾しているなって。

ー矛盾したデザインですか?

Kuramoto:クランドはお酒を販売するお店なので、20歳以上の方がお客さまです。なので、子どもっぽいイメージになってはいけないと考えています。親しみやすさ、ワクワク感、にぎやかさ、カラフルなどという部分のみを切り取ってデザインを考えてしまうと、子どもっぽくなってしまいます。

いい意味でちょっと大人っぽいような、子どもっぽさとは違ったワクワク感、にぎやかさを目指してます。なので、子どもっぽい印象が強いデザインはクランドらしくないのかなと感じました。

ー子どもっぽくならないように、けどワクワクしてにぎやかでカラフルな。確かに少し矛盾したイメージがありますね。

Kuramoto:あとは、クランドのお客さまの中には、普段お酒を飲む機会が少ない方々も多くいらっしゃるので、お酒の知識がなくても楽しめるようなイメージ感は大切にしています。

「クランドらしいデザイン」でも言語化している一つなのですが、お酒ってニッチなもので知識がないと楽しめないというイメージを持っている人も多いと思うんです。だからこそ、ここなら安心してお酒を買えるというわかりやすさも意識しています。

専門用語が並んでいたり、味わいのイメージがつきにくかったり、どう楽しんでいいかがわからなかったり。そういったイメージを与えるデザインは、クランドらしくないなと思っています。

クランドのリニューアルについて

ー昨年の11月にクランドのECサイトが大きくリニューアルしたと思うのですが、1番はデザイン面が特に変わった印象でした。実際どうですか?

Kuramoto:デザインは大きく変わりましたね。それまでは「クランドらしいデザイン」というのはなんとなく頭にあったのですが、言語化するまでには至っていませんでした。

なので、過去のデザインを見ると中には少し子どもっぽさが残ってしまっているものだったり、雑多にいろいろな方向性のデザインが入り混じっているようなものが多かったなと感じます。

ー実際にデザイン業務やディレクション業務にも大きく影響が出ましたか?

Kuramoto:まずは「クランドらしいデザイン」を言語化したことで、全体的な統一感はかなり出たんじゃないかなと。今までのデザインも悪いものではないのですが、より洗練されたイメージがあります。

ー1番変わったなと感じる部分はありますか?

Kuramoto:デザイン面で1番変化が大きいなと感じたのが、クランドのロゴとして新しく登場した、「くにゃんど」の存在ですね。全部ではないですが、特にバナー類だったりには「くにゃんど」を使うことが多いです。

SNSや広告など、クランドのサイト以外で見たときもそれがクランドのデザインであることが象徴されるので、「くにゃんど」がデザインに入るだけで、一気にクランドらしさが出るなと思います。

ー新しいロゴを発表したときも、かなり反響があった印象があります。

Kuramoto:個人的に猫が好きなので、ちょっと嬉しかったのを覚えています。

特にメインで使っている「くにゃんど」のロゴはおなかに「酒」という文字が入っていて、お酒のお店のロゴであるというのがひと目見たらわかりやすくて、まさに「クランドらしいロゴ」だなと感じています。

「くにゃんど」はポーズのバリエーションも多く、お酒のボトルを持っていたり、趣味を楽しんでいたり、寝ていたり。他にも母の日には「くにゃんど」のお母さんが登場したり、父の日にはお父さんが登場したり、実は限定デザインの「くにゃんど」もたくさんいるんですよ。

ーこれから登場する「くにゃんど」も楽しみです。

Kuramoto:季節のイベントなどに合わせて登場することが多いので、ぜひ定期的にクランドへ遊びに来ていただけると嬉しいです。

クランドらしいお酒のラベル

ーKuramotoさんがデザイナー視点で1番クランドらしいなと思うラベルデザインはありますか?

Kuramoto:定番中の定番ですが、「理系兄弟」はやっぱりクランドらしいですね。ラベルやネーミングから「どんなお酒なんだろう?」と興味を誘いますし、つい家族や友達に「これ知ってる?」と教えたくなるデザインだと感じます。

あとはこれも定番ですが「酒を売る犬 酒を造る猫」ですね。「理系兄弟」同様、ラベルやネーミングもクランドらしいですし、お酒や酒蔵さんのストーリーがデザインに詰まっていて、このお酒の魅力が飲んだ人に伝わるすてきな商品だなと思っています。

にぎやかさとワクワクを込めたデザイン

ーいろいろとお伺いしてきましたが、クランドのデザインとはなにか、最後に教えてください。

Kuramoto:ひとことで言うと、「にぎやかさとワクワク感を感じてもらうためのもの」ですかね。クランドのサイトに来たときに、美味しそう、楽しそう、飲んでみたい、買ってみたいというワクワク感と、個性豊かなクラフト酒が並ぶクランドのにぎやかさを感じてもらえるのが、デザインの力なんじゃないかなと考えています。

欲しいお酒があるから買いに来るだけじゃなくて、「今はどんなお酒が売ってるかな、どんなイベントがやってるかな」ってワクワクしながら定期的にサイトに遊びに来てくれたら嬉しいです。

ーKuramotoさん、インタビューありがとうございました!

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