2021年9月12日〜16日、SEKAI HOTELでは初のサマーインターンを実施いたしました。参加者の18名からは平均91%の満足度を得たと回答いただき、大変嬉しく思います。
本ストーリーでは、サマーインターンの様子をお伝えすると共に、2022年8月21日より実施するサマーインターンの詳細をお伝えします。
※最終プレゼン後、最高の笑顔
実施の背景
2019年2月からの新型コロナウイルス感染拡大によって、世界全体が大きく変わりました。建築業界も給湯器を代表として資材の納期遅延など大きく影響を受けています。
とあるビジネスコンテストに審査員として参加させていただく中で、学生さんの「コロナ禍で機会が減り、何かしたいとずっと思っていた」という声を聞きました。コロナ禍で活動する学生さんにとって実践機会が少なく、何かしたいという思いを発散できる場がないことを改めて感じさせられました。
そこで、クジラとしても、何か学生の皆さんが本気で自分の力を出し切れる、社会に触れる機会の提供ができないかと思い、5日間の実践型サマーインターンを企画致しました。
開催予定期間、大阪府に緊急事態宣言が発令されるなどトラブルも発生しましたが、「オンラインでは満足できず、対面で行うから応募した」と言う声も多く聞き、また、クジラの体験を通して、事業の価値を感じていただきたいと、対面で行うことにこだわりました。実施期間を宣言解除後にずらし、グループ間での接触を少なくする導線設計を行うなど感染予防の対策を十分に整えることで、なんとか開催まで漕ぎ着けることができました。
開催の様子
5日間のスケジュールは以下の通りです。
▷Day1
オリエンテーション/アイスブレイク、代表・矢野より研修、グループ発表/ワーク内容発表、事業説明
▷Day2~4
グループワーク
▷Day5
プレゼン、代表・現場社員からのフィードバック
※Day1 代表矢野より研修の様子
今回のワーク内容は
「SEKAI HOTEL Fuseのブランディングを加速させる新しい建物/設備を作るとしたら?」
というもの。
クジラの関係会社であるSEKAI HOTELを題材に選びました。
まちにホテル機能を分散させた、まちごとホテル事業を通して「日常体験」を提案するSEKAI HOTELのブランドをより確固なものとするために、地域住民・ゲストに対して必要な新しい事業の提案をしてもらいました。
※実際の現状図を用いて、イメージを膨らませます。
グループワーク中の様子
グループワークでは、SEKAI HOTELが目指す、”汎用性の高い地方創生モデル”とは何か、どう実現をするのかなど代表や事業責任者への壁打ちを通して、事業理解を深めていきました。
実際のゲストから集めたアンケート結果や、過去滞在ゲストの属性のデータを分析し、現状のSEKAI HOTELの弱みを突き止めます。また、パートナーショップの店主や地域住民の意識調査をするべく、自発的にインタビューを行うグループもありました。
参加者自らが、ゲストとしてSEKAI HOTEL Fuseに泊まり、まちに滞在することで体感したSEKAI HOTELの潜在的な魅力や可能性をどうカタチにしていくのか、グループ全員で自分たちの納得がいくまで語り尽くしました。
※Day4 夜通し考え込むチームも見られた
※施工管理の社員に図面の確認を行う学生
最終日には、代表の矢野、事業責任者の小林を始め、11名の社員の前でグループで考えた企画を提案しました。惜しくもその場で即採用となる企画とはなりませんでしたが、各チーム非常にロジカルかつクリエイティブな新しい発想を伴った企画となり、現場社員も大きな発見をいただくことができました。
※Day5 最終発表の様子(社長の矢野も最前列でプレゼンを聞いています。)
※Day5 最終発表の様子(オンラインも駆使し、計11名の社員がプレゼンを聞きました。)
実際の参加者の声
▷慶應義塾大学 3年
レベルの高い同学年と議論をする中で様々な考え方に触れられたことはとても貴重だった。抽象と具体を行き来しながら提案を深めていくことを学んだ。
▷Nottingham Trent University 3年
普段から所属する学生団体で議論を進めているつもりではあったが、より本質的な事業の価値は何か?と言う問いを与えられることで、普段の思考の狭さに気づいた。アイデア発散にならず、抽象的な概念から具体的なアイデアに落とし込むと言う思考のプロセスを学ぶ機会となった。
▷神戸大学 2年
短期間で企画を考えるため、バックグラウンドがバラバラなメンバー全員の認識を揃えた状態で、迅速に意思決定をすることの難しさを感じた。最終日にメンターからのフィードバックで、全員の認識が揃っていないことが分かり、ディレクターとしての役割不足を感じ、悔し涙を流すことになったが、自分の弱みを突きつけられた良い経験だった。
▷法政大学 2年
5日間の長いグループワークは初めてで、個人の価値観に触れるまで深く議論ができた。間違った発言は無駄ではなく、チームで認識を揃えるには素直に間違えつづけることが必要だと学んだ。
▷関西学院大学 2年
社会に自分の力が通用するか試すために参加したが、5日間という期間の中で失敗をたくさんし、トライアンドエラーを繰り返すことが出来た。その中で自分の力が認められる場面とそうでない場面があり、本当に勉強になった。
※最終発表の様子
※最終発表の様子
2022年度サマーインターンの実施
2021年度クジラ史上2回目のサマーインターンは、18名の参加者の平均満足度は91%と、非常に満足度の高い企画にすることができたと感じております。
そんなサマーインターンをさらに改良を重ね、今年度も実施致します。
今年度も、SEKAI HOTEL株式会社とタッグを組み、ハード・ソフトの両軸からのまちづくりを実践形式のワークで行います。今回のテーマはズバリ、「SEKAI HOTEL Fuseのフロント機能を拡張するアイデア、実施計画の提案」です。
SEKAI HOTELでは、旅行者がまちや地域住民と触れ合う場としてフロントにカフェ・バースペースを併設しています。また、分散型ホテルであるSEKAI HOTELでは一般的なホテルと比べ、スタッフと宿泊ゲストの触れ合う機会を増やす必要性があります。そんなSEKAI HOTEL Fuseにおいて、フロントをうまく活用し宿泊ゲストとSEKAI HOTELや地域住民の接点の数や時間を増やす新しいアイデアとそれらの実施計画を参加者の皆さんには考えていただきます。
学生の期間中に何か本気になって取り組んでみたい。だけど、機会を見つけられなかった。
そんな悔しい気持ちを持つ学生の皆さんにとって、実践の機会となることを期待しています。
サマーインターンの詳細は以下をご参照ください。