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ガリレオの本当の凄さと学ぶべき姿勢

こんにちは、ココロミルの上田です。

11月8日は皆既月食ということで赤色になった満月を実際にご覧になった方も多かったのではないでしょうか。

皆既月食と天王星食が同時に観測できるのは、1580年7月以来実に442年振りということで何となく「すごいレアな現象なんだなぁ」という実感がありますね笑

そんな1580年のイタリアにおいて、世界史に大きな影響を及ぼした一人の天才がいました。

ガリレオガリレイです。

今回はそんなガリレオの本当のすごさとそこから学ぶべき姿勢についてお話したいと思います。

ガリレオといえば、「望遠鏡の実用化」「太陽の黒点の発見」「木星の衛星(通称ガリレオ衛星)の発見」「天の川が恒星の集まりであることを発見」など様々な人類史上”初”を打ち立てた方なのですが、最も有名なのはおそらくシャンデリアの動きから発見したといわれている「ふりこの性質」ではないでしょうか。

中学受験の理科でもたびたび入試問題に出題される内容なのですが、入試に聞かれる内容としては「ふりこの長さが4倍・9倍…と増えると、1往復にかかる時間(周期)が2倍、3倍…になる」という性質を利用して解く計算問題がメインです。

例えば下記のようなものです。(2021年東洋英和中学理科入試問題)


ふりこの長さが40㎝の時に10往復にかかる時間が12.7秒なので、長さが160㎝になるとその4倍なのでかかる時間は12.7×2=25.4秒となります。

このように、「実験をする」→「実験の結果からきまりや法則を見つける」という流れで自然の法則を考える学問が理科であるといえます。

当たり前といえば当たり前ですよね。

それを人類にとって当たり前にしたのがガリレオです。

ガリレオ以前の人々にとってはアリストテレスの教えが「絶対」であり、「当たり前」でした。

アリストテレスは、「重いものは軽いものよりも速く落下する」という説を書いており、それを人々は2000年もの間信じていました。

ガリレオはそのアリストテレスの説を鵜呑みにするのではなく、自ら実験・検証するという方法でそのことが誤りであったことを証明しました。

また、もう一つガリレオの話で有名なのは「地動説」の証拠を発見したことです。

1600年頃のイタリアは宗教革命があったものの、ローマカトリックが圧倒的な影響力を持ち、聖書の教えが絶対であるという熱心なカトリック教徒も非常に多かった時代です。

ガリレオという名前はガリラヤの人を表すことばから来ており、ガリラヤはパレスチナ北部、聖母マリアが受胎告知を受けた土地であることからも、ガリレオの家庭が熱心なカトリック教徒であったことが分かります。

そんな環境で育ったガリレオでしたが、それまで当たり前とされてきた「地球が宇宙の中心であり、その周りを天体が動いている」という天動説ではなく、「太陽を中心としてその周りを地球が動いている」という地動説をいくつもの天体の観測結果による証拠をもとに結論づけました。

これら2つの事象から分かる通り、ガリレオの根底にあったのは「絶対的権威への懐疑」であり、”当たり前を疑う”という姿勢であったといえます。

今でこそ支持されている考えですが、当時は多くの人に非難され、受け入れてもらえない風潮もあったかと思います。

しかし自らの先入観やそれまでの常識を疑い、実験データから事実を見つけるという作業を行ったこと、またそれが今日の科学の基礎を築いたことこそ、ガリレオの本当のすごさだと感じました。


私は現在ココロミルで個別指導を行っていますが、毎日「実験」「検証」の日々です。

生徒さんが変われば同じ教え方では通用しない、同じ宿題ではうまくいかない、同じ声掛けではモチベーションが上がらない、正直苦悩する日々です。

しかし、色々と試していくうちに徐々にその生徒さんにあった教え方、授業の進め方、課題の出し方が見えてくることがあります。

こちらが変わることで生徒さんの反応が変わる瞬間、この仕事をしていて本当に最高だなと感じる瞬間です。

中学受験の勉強は辛い、しんどい、寝る時間も削って勉強しないといけない、それが現在の「当たり前」になっています。

私はそんな「当たり前」を疑い、そうではない受験でも上手くいく方法があるのではないかと日々模索しています。

そうした生徒さんを一人でも多く増やしたい、幸せな受験生活を送ってほしい、それが世の中のスタンダードにいつかなってほしい、そう願っています。

同じ想いを持った方からお話が聞けるのを楽しみにしています。


ココロミル 上田

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